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慢性的な人手不足により、子育てをしている女性の転職が増えています。エン転職の調べによると、「子育て中歓迎」の求人の割合は2019年現在、2015年の3倍になっています。[1] また、2016年の女性活躍推進法施行もあり、女性人材には注目が集まっています。このような事情から育児を終えた主婦たちが再就職を目指す動きも活発になってきています。[2] 子育てによるブランクを経てからの就職には、自身のライフスタイルをよく考え、主婦としての経験を活かせ、女性を重用している企業をうまく探すことが成功の秘訣です。

パート 1
パート 1 の 4:

仕事復帰するタイミングを決める

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    出産して1年以内に復帰する まずは、復職するタイミングを考えましょう。主婦それぞれによってタイミングは異なるので、他人に流されず自分に合う時期を選択します。出産して1年以内に再就職する場合は、保育園を確保しましょう。産まれたばかりの子どもの体調は変わりやすいので、病児保育のチェックや通院のための融通が利く会社を選びましょう。
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    子どもが幼稚園・保育園に入園したら復帰する もう1つのタイミングが、子どもが幼稚園に入学できる3歳になったタイミングです。幼稚園は大体14時ごろに終わるので、迎えに行きやすい職場や、行事ごとのお休みが取れる職場が視野に入ってきます。保育園の場合は夜遅くまで子どもを預かってくれる場所もあります。
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    子どもが小学校に入学したら復帰する もう1つのタイミングが、子どもが小学校に入学する6歳のときです。1年生の最初のころは午前中で授業が終わることも多いので、下校時間が遅くなってきたら再就職のために動くという手もあります。小学校の近くにある児童館や学童保育を利用すると長時間働けます。[3]
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パート 2
パート 2 の 4:

ライフスタイルに合った働き方を考える

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    働ける時間帯を考える 再就職を目指す時期が近づいてきたら、次は自分のライフスタイルを洗い出しましょう。働くことができる時間を考えます。幼い子どもは、母親が家にいない時間が多くなるとかなりのストレスや淋しさを感じます。幼稚園・保育園在籍時は送り迎えもあるので、適切な就業時間は夫の在宅時間や、子どもの年齢によって変わってくるので、熟考しましょう。
    • フルタイムの仕事でも、夜遅くまで開いている保育園や児童館を利用することで就業時間を延ばすことができます。
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    働きたい職種を考える 次に考えることは働きたい職種です。多くの主婦は結婚する前に働いていた業界・職業を参考に再就職時に就く仕事を選択しますが、必ずしも以前と同じ業界に入れるわけではありません。料理が得意なら料理教室の先生など、自分の得意なことから選ぶという方法もあります。また、ブライダルや子ども用品の販売など結婚、子育ての経験を活かせる職業を選ぶこともできます。スーパー、美容などは主婦層が相手なので、主婦としての目線は重宝します。[4]
    • 病院で患者の応対を行いながら、医療費の計算を行う医療事務は、複雑なパソコンスキルも必要とされないので、今、主婦の再就職先として人気です。[5]
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    通勤しやすい場所を考える 主婦は、普段から家事をしたり子どもの面倒を見たりと何かと家で行う仕事がたくさんあります。あまりに自宅から遠い場所に働きに出てしまうと、帰りが遅くなってしまい家事に影響が出てしまいます。子どもが小さいころは送り迎えや学校行事に費やす時間も多いため、自分の生活圏に近い場所で仕事を探しましょう。
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パート 3
パート 3 の 4:

女性が働きやすい企業を探す

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    マザーズハローワークに行く 主婦が再就職を目指すときは、専門の機関を頼ると成功しやすくなります。『マザーズハローワーク』という母親のためのハローワークが各地に存在しています。マザーズハローワークではキッズコーナーやベビーチェアの設置をしている企業や子育てと両立しやすい仕事の紹介をしています。積極的に活用しましょう。[6]
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    女性向けの転職エージェントを頼る 現在、女性活用重視の傾向が高まるとともに、女性用の転職エージェントも増えています。離職前にある程度キャリアを積んできた女性は、このようなエージェントを頼るのも方法の1つです。女性向け転職エージェントではキャリアアドバイザーは女性が中心で、業種ごとに専門チームを結成しているので、主婦が働きやすい仕事をピックアップしてくれます。[7]
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    女性登用が積極的な企業に応募する インターネットなどから直接企業の求人に応募することも可能です。その場合、その企業がどれほど女性を重用しているかを欠かさずに調べましょう。女性が管理職になった実績はあるか、社員の男女比、時短勤務やフレックス制度など働き方が柔軟かどうかが主婦にとっての基準になります。[8]
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    主婦インターンシップに応募する 2013年から経済産業省中小企業庁が実施する『主婦インターンシップ』は、専業主婦のための新しい再就職支援制度です。職場での実習経験を積みながら再就職を目指します。実習期間については国によって時給1000円相当の助成金が払われ、保育所も用意されていることもあります。[9] 2013年の実績では3000人以上が実習に参加し、その半数が就職につながっています。[10]
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パート 4
パート 4 の 4:

企業に主婦の強みや事情を伝える

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    履歴書で熱意を見せる 主婦という状況である以上、就職のハードルはどうしても上がります。エントリー段階で不合格になってしまわないように、履歴書には力を入れましょう。持っている資格で役立ちそうなものは記入し、履歴書は使い回しをせずに応募先に合わせて1枚1枚内容を変えて、エントリーする企業で働きたいという熱意を見せましょう。[11] 専業主婦をしていて仕事から離れていたという事情はれっきとした理由になりますので、その旨は履歴書に必ず書き入れましょう。
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    面接時にブランクを前向きに伝える 再就職をしたいと考えている主婦は離職期間が長いほどブランクを気にしますが、このブランクは決してマイナスになるわけではありません。主婦として日々の家庭生活の中で得てきた家事に対する知見、日用品に対する知識などは、企業によっては十分自社に利益をもたらす存在として捉えてくれますし、家事・育児を通じた時短方法、危機管理能力、効率的な生き方もアピール要素としては大です。主婦生活の中で何を得てきたかを面接のときに企業に語りましょう。
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    働き方について企業に理解を求める 子どもが大きくなってきて育児に手間がかからなくなってきたとしても、まだまだ学校行事などで早退を強いられることがあります。そのようなときに企業が自分をサポートしてくれるか、そういった事情を理解してもらえるかは、面接時など仕事が始まる前に確認しておきましょう。この部分をすり合わせておかないと、いざ就職が決まり、仕事が始まったときに家庭の事情で早退をせねばならなくなったときに、企業側とトラブルに発展する可能性もあります。[12]
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ポイント

  • 現在、多くの企業がパソコンを利用しての業務を行っているため、パソコンスキルは必ず身につけておきましょう。[13] Word、Excelだけでもある程度使いこなせるようになっておきましょう。
  • 離職しているときから、空いた時間を使ってさまざまな資格を取ると、離職期間が長い場合でも比較的に再就職がしやすくなります。ファイナンシャルプランナー、医療系、介護、食育などの主婦経験を生かせる資格が数多くありますので、興味を持った資格の勉強をし、1つでも多く取得しましょう。[14]  
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注意事項

  • 遅くとも子どもが小学校高学年在籍時、中学入学時には再就職を決めましょう。時間が空きすぎると即戦力と見なされなくなったり、就職する勇気が出なくなってしまいます。[15]
  • 10年もブランクがあると「賞味期限切れ」扱いされることもあります。子どもが中学校を卒業するとほぼ手がかからなくなりますが、それまで待つと遅すぎる可能性があります。[16]
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カテゴリ: 仕事 | 家庭生活
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