肺に溜まった痰を出す方法

共同執筆者 wikiHow編集チーム | 21 出典

この記事には:粘液を緩める痰を切る食べ物や飲み物薬を使って痰を排除する

肺に痰が溜まると苦痛を感じ不快感を覚えますが、肺内の粘液を緩め、痰を切る方法がたくさんあります。塩水でうがいをする、蒸気を吸う、体を乾燥させないために水分を十分に摂るといったことを試してみましょう。家庭でのこうした治療方法に効果がみられない場合は、市販の去痰薬を服用してみます。症状が悪化した場合は、吸入器の使用または処方薬での治療を医師に相談しましょう。

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粘液を緩める

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    沸騰したお湯をボウルに注ぎ蒸気を吸ったり、湯気を充満させて長めのシャワーを浴びたりする 蒸気の熱や湿気は肺や喉の奥に溜まっている粘液に潤いを与え、分解しやすくします 。熱めのシャワーを浴びたり、沸騰したお湯をボウルに注ぎ、咳をしないでできる限り蒸気を吸ったりします。症状が治まるまで1日1〜2 回、少なくとも15〜20分ぐらい蒸気を吸いましょう。[1]
    • ボウルに入ったお湯の蒸気を吸う場合は、顔をボウルの上(蒸気が当たる位置)に持っていき、蒸気が逃げないように頭からタオルをかぶります。少なくとも15分ほど顔の位置をそのままの状態に保ち、 深い呼吸を続けます。
    • ペパーミントまたはユーカリの精油をお湯に数滴落とすと、粘液を分解する作用が促進されます。
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    夜間、就寝する部屋に加湿器を置く 加湿器によって空気中の水分量が増え、その湿った空気が肺に入り込んで粘液を緩め、気道を広げます。湿度で、鼻腔も広がりやすくなり、呼吸が楽になります。ベッドの頭の方に向けて蒸気が噴霧されるように加湿器を設置し、自分の頭から必ず2mから3m以内に置きます。[2]
    • 室内の空気が乾燥している場合は、加湿器を使うと大きなプラスの効果が得られます。
    • 加湿器を使う場合は、3〜4 日ごと、もしくは水がなくなった時に給水します。
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    生理食塩水で1〜2分間うがいをして粘液を緩める うがいは空気道の粘液を分解するのに効果的な方法です。ぬるま湯カップ1/2 強(120 mL)の中に塩大さじ1~2 杯(12.5~25 g)を混ぜます。塩が溶けるまで軽くかき混ぜ、少量を口に含み、できるだけ喉の奥深くまで塩水が行き届くようにして1〜2分間うがいし、吐き出します。[3]
    • 痰が切れるまで1日3〜4回このようにうがいを続けます。
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    痰が溜まっていると感じる時は、胸の上部にホットパックを当てる 頭を少し高くして寝転び、胸骨にホットパック又は暖かくしたタオルを当てます。ホットパックを使う場合は、熱が直接当たって火傷しないように、ホットパックの下に布を入れます。熱が皮膚に十分行き届くまで10 〜15分ほど待ちます。肺からできる限り粘液を排出するために、1日2〜3回この作業を繰り返します。
    • 喉や胸にホットパックや暖かい蒸しタオルを当てると、外部からの作用で、痰の絡みを軽減し空道を温めます。粘液を緩める効果もあるので、咳がしやすくなります。
    • ホットパックは、薬局で購入することができます。
    • 蒸しタオルを作るには、ハンドタオルを水で濡らし電子レンジに入れて、60秒から90秒ぐらい温めます。
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    携帯型のマッサージ機で背中や胸をマッサージし、肺の中の粘液を緩める 肺の中で一番痰が溜まっていると感じる部分(気管支炎を患っている場合は胸の上の方など)にマッサージ器をあてます。背中をマッサージする際に手が届かない場合は、他の人に手伝ってもらいます。もしくは、手でカップの形をつくり胸のあたりを軽く叩き粘液を緩めます。[4]
    • 友達やパートナー、家族に手でカップの形をつくってもらい、肺の位置の背中側を叩いてもらっても良いでしょう。
    • 痰が溜まっている位置によっても変わってきますが、傾いたり、寝転んだりすると肺から粘液が流れ落ちやすくなります。例えば、肺の下側(背側)に痰が溜まっている場合、ヨガの下向きの犬のポーズまたは子供のポーズをとり、腰のあたりを誰かに叩いてもらいます。
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    夜、就寝する際には枕を2つ〜3つ重ねて、頭を高くして寝る 頭を高くすると喉の上部や鼻に溜まっている粘液が胃に押し流されやすくなります。そうするとよく眠れ、痰の絡みがひどくて目が覚めてしまうということがなくなります。枕をいくつか頭の下に入れ、胴体より頭を少し高い位置に保ちましょう。[5]
    • マットレスの頭側を持ち上げ、その下に5cm × 10cm または 10cm × 10cmの板を入れて、少し持ち上げてもよいでしょう。
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    粘液が緩んだら5〜8回上手に咳をする 椅子に腰掛け、肺が空気でいっぱいになるまで深く息をします。腹筋を緊張させ、3回収縮させ咳をします。毎回「ハッ」と言いながら咳をします。痰が吐き出されるまで、これを4〜5回繰り返します。[6]
    • 咳が出るのは、体が肺に溜まっている粘液を排出しようとしているからです。自分で調節しないで咳をしたり、コホコホと大きな音をたてて咳をしたりする(喉の奥の方から浅く咳をする)のは健康的ではありません。しかし、深い咳を意図的にすると、粘液を取り除き、痰の絡みを減らします。

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痰を切る食べ物や飲み物

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    ハーブティーや温かいノンカフェイン飲料を飲む 温かい飲み物は通常、痰が溜まる原因となっている粘液を分解する作用がありますが、胸のつまりや痛みを和らげるハーブやスパイスをお茶に加えると効果が2倍になります。ペパーミントティーやジンジャーティー、カモミールティー、ローズマリーティー、朝鮮人参茶などを1日4〜5杯飲みましょう。ハチミツで甘みを加えて、粘液を減らす効果を高めても良いでしょう。[7]
    • 紅茶や緑茶、コーヒーなどのカフェイン入りの飲料は避けましょう。カフェインは粘液の生成を促進する作用があり、肺の痰が溜まっている状態を悪化させます。[8]
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    辛いものや生姜、にんにくなどを食べる 肺に溜まっている痰の粘液を分解する食べ物の中には、肺に溜まっている粘液の排出を促す作用や体が生成する粘液の量を減らす作用がある食べ物もあります。肺に溜まっている痰を切りやすくするために、辛い物や柑橘系の果物、にんにく、生姜の摂取を増やしてみます。これらの食べ物を3〜4日、昼食や夕食に加えて、痰の絡みを軽減させましょう。[9]
    • 辛い物でなくても、甘草やグアバ、朝鮮人参、ザクロなども肺の痰切りに効果があると言われています。
    • このような辛い食べ物は、肺の痰切りに役立つ抗炎症の効果もありますが、効果が現れるのに時間がかかり、効果を維持していくのにも何か月もかかります。
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    1日を通して、体に十分な水分補給をする 肺に溜まっている痰を排出するのに特に効果的なのは、十分な量の水を飲むことです。水分を十分に補給しないと肺や喉に粘液が溜まりやすくなり、粘度が増し固まって、ベタつき、取り除くことが困難になります。1日を通して、食事と一緒に水を飲むと体内の粘液が薄くなります。[10]
    • 1日に摂取しなければならない水の量は、様々な要因によって異なるので、何杯飲まなければならないとは、決まっていません。水を何杯飲んだのかを数えるのではなく、喉が乾いたら飲むようにします。[11]
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    スポーツドリンクやジュースを飲んで電解質濃度を高める 病気になると、体は感染と闘うので、体の電解質は補充されることなく大量に減少していきます。電解質を体内に送り込むために、スポーツドリンクを飲むのは効率的な方法です。水を飲むのと同量のスポーツドリンクを飲みましょう。1日の水分摂取量の少なくとも1/3は電解質濃度の高い飲料にします。[12]
    • 水が美味しいと思えない人にとって、スポーツドリンクで水分補給するのは賢明な方法です。スポーツドリンクを飲んでいると脱水症状の予防となり、水より美味しいと多くの人が好む傾向にあります。
    • 低糖やノンカフェインのスポーツドリンクを探してみましょう。
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    粘液の生成を高める高脂肪の食べ物を自分の食事のメニューから取り除く 乳製品(牛乳、バター、ヨーグルト、アイスクリームなど)や塩、砂糖、揚げ物はすべて、粘液の生成を高めます。肺内の痰が切れるまで、食事のメニューからこれらの食べ物を取り除きましょう。肺に痰が溜まっている時は、呼吸が楽になるまで3〜4日ほど、このように食事に気をつけます。[13]
    • また、パスタ、バナナ、キャベツ、ジャガイモも粘液の生成を促進するので、避けましょう。

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薬を使って痰を排除する

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    市販されている去痰薬を服用し、粘液を咳と一緒に吐き出す 去痰薬は粘液を分解し、咳と一緒に痰を体内から吐き出しやすくする薬です。デキストロメトルファンやグアイフェネシンが含まれるコンタックやパブロンなどの市販薬を薬局で購入します。どちらも容易に入手できるブランドで、粘液によるつまりに優れた効果があります。説明書をよく読んで、正しく服用しましょう[14]
    • グアイフェネシンは、1日に1200mgまで服用できますが、常にグラス1杯の水を一緒に飲みます。
    • 去痰薬は6歳未満の小児の服用は制限されているので、代用できる子供用の薬があるか医師に相談しましょう。
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    痰がつまって呼吸が困難である場合は、吸入器を使用する 自分で呼吸の治療ができる吸入器や噴霧器について、かかりつけ医に相談しましょう。これらの機器は通常、サルブタモールなどの処方薬と一緒に使用するようになっており、肺に溜まった濃い粘液を薄め、痰のつまりを和らげます。吸入器を使った後は、肺に溜まっている粘液が薬で薄くなっているので、意図的に咳を数回してみます。処方の吸入器を使う際には、必ず説明書に従って使用しましょう。[15]
    • 吸入器は、肺に溜まっている痰がひどい状態の場合に必要に迫られて使われるものですが、自分の痰の症状に改善がみられない場合は、医師に吸入器を試してみたい旨、相談してみると良いでしょう。
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    1週間以内に肺に溜まった痰が切れない場合は、医師の診察を受ける これまで説明した処置をしても症状が改善されない場合は、医師の診察を受け、自分の症状の深刻さや期間などを説明します。抗生物質の注射やスプレー式点鼻薬、錠剤、処方のビタミン治療などを使って、肺に溜まったしつこい重度の痰の絡みを治せるか、相談してみましょう。[16]
    • 熱や息切れ、発疹、喘鳴(呼吸時にゼーゼーと音をたてる)などのより深刻な症状を発症している場合も、医師の診察を受けましょう。
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    痰が溜まっている時は、咳止め薬を服用するのは避ける 咳止めは咳を抑えるために服用しますが、服用すると、肺に溜まった粘液の粘りが強くなることがあります。粘りの強いドロっとした粘液は、咳をして出すのが難しくなります。咳止めはもちろん、咳止めと去痰薬を合わせての服用も、肺に溜まった痰の状態を悪化するおそれがあるため、服用しないようにしましょう。[17]
    • 肺に痰が溜まっている時に咳が出るのは、自然で健康体であるということなので、咳を抑えたり止めたりする必要はありません。
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    咳をした時に粘液が上がってくる場合は、抗ヒスタミンは服用しない 粘液を咳と一緒に吐き出している場合は、パブロン鼻炎薬などの鼻炎の薬を服用するのも避けましょう。この種類の薬はどちらも、粘液の分泌を減少させる作用があり、粘液を咳と一緒に吐き出すのがより困難になります。咳止め薬の中には抗ヒスタミン配合のものがあるので、市販の咳止め薬を服用する前にラベルを必ず確かめましょう。[18]
    • 肺の粘液を緩める咳は喀痰(喉から出る粘液状のもの)を伴います。
    • 風邪やインフルエンザを患っている時の喀痰の色は通常、黄色や薄緑ですが、他の色の場合は医師に相談しましょう。

ポイント

  • 肺に痰が溜まっている時は、自分が喫煙することはもちろん、受動喫煙も避けましょう。タバコの煙に含まれる化学品は鼻腔を刺激し、必要以上に咳をする要因となります。自分自身が喫煙者で禁煙することができない場合、肺の痰の症状を改善しようとしている間だけは喫煙を中断しましょう。[19]
  • 早期に対処しなければ、肺に溜まった痰の絡みは肺炎になることがあります。肺が炎症を起こしていないか、医師に相談しましょう。[20]
  • 咳と一緒に上手に粘液を吐き出せない場合は、誰かに背中の上の方、左右を軽く叩いてもらいます。軽く叩いてもらうと粘液が緩み、喀痰しやすくなります。[21]

注意事項

  • 抗ヒスタミンなどが含まれる眠気を誘う強い薬を服用した後は、運転を控えます。このような薬は、夜、熟睡できるように就寝する前に服用するためのものです。
  • 乳児や幼児の肺に痰が溜まっている場合は、医師への相談なしに薬を服用させないようにしましょう。

出典

  1. https://www2.aston.ac.uk/sport/tips-information/top-10-health-benefits-of-visiting-steam-rooms-and-saunas
  2. http://www.berkeleywellness.com/self-care/over-counter-products/article/humidifers-helpful-or-harmful
  3. https://blogs.bcm.edu/2014/08/20/saline-irrigation-offers-natural-option-for-sinus-infection-allergy-relief/
  4. https://www.myshepherdconnection.org/respiratory/postural-drainage-clapping
  5. https://www.health.harvard.edu/staying-healthy/what-to-do-about-sinusitis
  6. https://www.verywellhealth.com/five-techniques-to-clear-mucus-from-the-lungs-914841
  7. https://www.verywellhealth.com/post-nasal-drip-remedies-89304
  8. https://lunginstitute.com/blog/21-foods-trigger-mucus-production-21-foods-reduce/
  9. https://www.medicalnewstoday.com/articles/321549.php
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記事の情報

この記事は、経験豊富なwikiHowの編集者と調査員から成るチームによって執筆されています。調査員チームは内容の正確性と網羅性を確認しています。

カテゴリ: 健康

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