胆のうの病気を発見する方法

共同執筆者 Thomas Wright, MD

胆のうは小さな消化器官で、その主な働きは肝臓で作られた胆汁の備蓄ですが、時に機能不全を起こしたり、内部に胆石が蓄積したりすることがあります。胆のうの病気は女性、肥満、胃腸疾患がある人、血中コレステロール値が高い人に多い傾向があり、また遺伝的な要因も影響します。胆のう疾患の主な原因は胆石ですが、稀に胆のうがんや胆のう炎 (胆のう発作とも呼ばれる) も見られます。胆のう疾患の症状を発見し、治療を受けて不快な症状や合併症を回避しましょう。

方法 1 の 3:
よくある胆のうの不調について

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    胆石について学びましょう。胆のうから出る消化液が蓄積して固まると胆石になります。胆石は砂粒程度からゴルフボール大まで、様々な大きさになります。
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    黄疸の兆候に注意しましょう。黄疸が出ると肌の色や白目が黄色がかったり、チョークのような白っぽい便が出ることがあります。一般的に、黄疸は胆石が胆管を塞ぎ[1]、 肝臓に胆汁が逆流することで起こります。胆汁が血流の中に漏れ出ることもあります。
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    胆のう炎の症状を見つけましょう。胆のう炎は胆のうの炎症で、胆石、腫瘍、もしくは胆のうの不調によって起こります。[2]多くの場合、急性胆のう炎には身体の右側や両肩甲骨の間の激しい痛み、吐き気、胃の不快感などが伴います。[3]
    • 胆のうに胆汁が溜まりすぎると、胆のう炎を起こすことがあります。
    • 胆のう炎の症状は人によって違います。一般的に痛みは体の右側や肩甲骨の間に出ますが、腰痛や激しい腹痛などが表れることもあります。
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    食事が胆のうに影響を及ぼすことを覚えておきましょう。食べ過ぎや脂肪分の多い食事は胆のう発作の原因になることがあります。[4] 多くの場合、胆のう発作は夜間、食事のあと数時間以内に起こります。
    • 基本的に、胆のう発作は胆のうの何らかの不調を知らせるサインです。胆のうの機能が低下して健康な時のように胆汁が流れていかないと、胆のう発作が起こります。
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方法 2 の 3:
胆のう疾病の症状に気づく

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    初期症状に注意しましょう。胆のうの病気の初期症状には、ガスだまり、げっぷ、胸やけ、膨満感、便秘、消化不良などがあります。こういった症状は見逃されたり、軽症と誤診されたりすることも珍しくありませんが、早期の治療開始は極めて重要です。
    • こういった症状は消化が正しく行われていないことを示すもので、胆のう疾患に共通して見られます。
    • ズキズキする疼痛やガスが溜まったような痛み、身体の中央部の差し込み (激しい腹痛) などの症状が表れることもあります。
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    胃腸風邪や軽い食中毒のような症状 (持続性の吐き気、むかつき、慢性的な疲労感、嘔吐など) に留意しましょう。[5]
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    痛みに注意しましょう。必ずではありませんが、胆のうの不調では上腹部から右肩にかけての痛みが多く見られます。この痛みは胆のうの病気の種類によって、持続したり、時々表れたりします。[6]
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    不快な体臭やひどい口臭に注意しましょう。[8] 常時体臭や口臭 (慢性的に口が匂う) のある人は、問題がない可能性が高いでしょう。しかし、突然体臭や口臭がひどくなって数日間持続する場合は、胆のうの機能不全などの潜在的な問題の兆候かもしれません。
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    便をチェックしましょう。色の薄い便や、チョークのような白色の便は明らかに胆のうの不調のサインです。[9] 胆汁の不足によって便の色が薄い、便が緩いといった症状が出ます。また、水分の摂取量は普段と変わらないにもかかわらず、尿の色が濃くなることもあります。
    • 下痢が3か月もしくはそれ以上続く、1日に10回も排便があるといった症状が出る場合もあります。
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    発熱、寒気、悪寒などの症状にも注意しましょう。胆のうの疾病が進むと、こういった症状が出ることがあります。[10] 上述したように、こういった症状は胆のう以外の疾病にも共通するものですが、胃腸障害に伴い胆のう疾病の兆候がある場合の発熱は、病気の進行を意味する良くないサインです。
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方法 3 の 3:
胆のう疾患の治療方法

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    胆のう疾患に関連する症状があれば、医師に相談しましょう。上記の症状に心当たりがあれば、直ちに治療を受けます。特に症状が悪化したり、新たな症状が表れたりした場合には、なるべく早く医師に相談しましょう。
    • 小さな胆石のような症状では、治療の必要はありません。[11] 小さいものであれば、胆石は自然に消失することがあります。ただし、放置するには必ず医師の診断が必要です。
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    腹部超音波検査を受けましょう。[12] 胆のうがどの程度機能しているか、胆石が胆管につまっていないかを調べるには超音波検査が必要です。超音波技師は胆石、胆汁の流れ、腫瘍の有無 (稀なケース) を調べます。[13]
    • 超音波検査で見つかる胆のうポリープは大部分がたいへん小さく、切除の必要はありません。大きなポリープは一般的に胆のうがんになる可能性が高く、医師によっては定期的に超音波検査をしてポリープが肥大しないかを経過観察することがあります。
    • 胆のうポリープの摘出は主治医の判断によります。
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    必要があれば胆のうの切除手術を受けましょう。多くの場合、胆のうの疾患は大きな胆石の摘出か、胆のう全体の摘出 (胆のう摘出術) で解消します。[14][15] 胆のうを摘出しても身体は正常に機能するため、胆のう摘出を医師に勧められても心配は無用です。
    • 一般的に、胆石の薬物治療は行われません。薬で溶解効果があるのは細かい胆石だけで、しかも溶解には何年もかかり、治療効果がほとんど期待できないためです。
    • 胆のう摘出の副作用として便が緩くなるといった症状が出ることがありますが、無症状の場合もあります。
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ポイント

  • 脂肪分の多い食品は摂取量を控えましょう。
  • 十分な水分摂取とバランスの取れた食生活を心がけましょう。
  • 市販の消化酵素は脂肪、乳製品、過食時の消化による痛みやガスといった症状の緩和に大きな効果が期待できます。

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注意事項

  • 脂分の多い肉、カリフラワー、香辛料、豚肉、卵などの食品は胆のう発作の原因となるため避けましょう。種子類やトウモロコシも胆のうの症状を悪化させる食品として知られています。


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このwikiHow記事について

学会認定内科医・静脈外科医
この記事はThomas Wright, MDが共著しています。 ライト医師は25年以上のキャリアを持つミズーリ州在住の内科医・静脈外科医で、米国内で初めて、米国静脈・リンパ節医学研究委員会による認定を受けた200人の医師の内の一人です。ミズーリ大学で医学博士号を取得後、1995年にアラバマ大学バーミングハム校にて臨床研修を修了しました。米国静脈学会、米国内科学会、米国レーザー医学会、米国美容整形学会、米国医師会会員。
カテゴリ: 全般的健康
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