脚の傷跡を取り除く方法

共同執筆者 Janice Litza, MD

この記事には:傷跡の見た目を改善する家庭治療法の使用市販品を使用する医学治療する

脚の傷跡はあまり見栄えが良くないだけでなく、脚を露出する際に恥ずかしい思いをしてしまうことがあるかもしれません。傷跡は完全に取り除けないかもしれませんが、クリームやジェル、また医療処置や自宅療法が沢山存在しており、それにより見た目を著しく改善できます。傷跡が火傷や手術、水疱瘡、ニキビまたは虫に噛まれた跡に起因するとしても、それぞれに適した治療法が存在します。以下に詳しく説明します。

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傷跡の見た目を改善する

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    傷跡の種類を見極める 治療を選ぶ前に、傷跡の種類を知っておくことは大切です。特定の傷跡にしか効果を発揮しない治療法もあります。治療を始めるに先立ち、必ず皮膚科医に相談しましょう。主な傷跡のカテゴリーには次のものがあります。
    • ケロイド瘢痕 ケロイド瘢痕は傷が急速に治ることで発生し、大きく、増大しているように見える傷跡です。ケロイド瘢痕は時間の経過と共に大きくなることがあり、治療後に再発する場合もあります。濃い色の肌を持つ人に特有です。
    • 肥厚性瘢痕 肥厚性瘢痕は隆起した傷跡で、当初は赤色かピンク色です。時間の経過と共に色褪せていきます。この傷跡の原因は火傷や手術である場合が多く、痒みを伴うことがあります。
    • 萎縮性瘢痕 萎縮性瘢痕は重度のニキビや水疱瘡の後に残る深い凹部です。
    • 妊娠線 妊娠線とは薄い赤紫色の傷跡で、急速に体重が増減する際に生じます。妊娠した女性において一般的に見られます。時間の経過と共にこれらの傷跡は薄れていき、白っぽくなります。
    • 拘縮瘢痕 この傷跡は一般的に重度の火傷が原因であり、皮膚の大部分にわたって発生する場合があります。この傷跡は特に関節付近に存在する場合には、堅く感じられ、体の動作を制限することがあります。
    • シミ この種の痕は厳密には傷跡ではありませんが、炎症後色素沈着の一種であり、一般的に蚊や他の昆虫に噛まれることで生じます。
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    発現したら直ぐに治療をする 傷が完治したら、直ぐに適切なクリームか他の治療剤で治療を開始しましょう。傷跡の治療は古傷よりも新しい傷に対してより効果を発揮し、長期的に見ても時間と費用を節約できます。
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    定期的に剥離する 古い皮膚層が剥がれて新しい皮膚層が自動的に再生するため、多くの傷跡はやがて自然に消えていきます。 入浴中にボディスクラブや剛毛ブラシを使って皮膚を定期的に剥離することで、このプロセスを助長できます。
    • 新しい傷や治りかけの傷部分を剥離することは控えましょう。強く擦ると治るのに時間がかかり、傷跡が悪化する場合があります。
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    日焼け止めクリームを塗る 見過ごされがちですが、この方法は皮膚の見た目を著しく向上させることができます。多くの人は気付いていませんが、新しい傷は紫外線に対して非常に敏感です。日光に露出されることで、傷がより黒ずんでしまう可能性があります。少なくとも日焼け止め指数30程度の日焼け止めクリームを新しい傷跡に塗ることで、変色を著しく食い止めることが可能です。
    • 非常に大きな傷跡や、日によく当たる位置に傷跡がある場合には、年間を通じて定期的に日焼け止めクリームを塗り、皮膚の治り具合に注意しましょう。
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    足をマッサージする 定期的に足をマッサージすることで、瘢痕化を引き起こしている繊維細胞を分解することができます。さらに循環を良くすることで変色を防ぎます。浴室にてボディブラシか手を使って、各脚を円を描くように長い範囲に亘って擦ることでマッサージします。
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    コンシーラーを使う 優れたコンシーラーは脚の傷跡を隠す上で非常に効果的です。 肌の色調に一致して、周りの皮膚と溶け込むようなコンシーラーを選びましょう。予測不能な天候下にて肌を露出する可能性がある場合には、防水型のコンシーラーが最適です。また舞台用のメイクアップ(通常のメイクアップよりも遥かに厚いもの)は特に状態が悪い傷跡に対して魔法のような効果があります。

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家庭治療法の使用

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    ビタミンEオイルを使う 多年にわたってビタミンEは美容健康の分野において使用されており、傷跡を治療する上で非常に効果的であると多くの人から支持を得ています。ビタミンEには加湿効果があり、強力な抗酸化剤を含みます。それにより皮膚を修復して破損した組織の外観を改善できます。
    • ビタミンEのカプセルを飲むか、カプセルに針で穴を開けてからオイルを患部に垂らすことで局所的に適用できます。[1]
    • ビタミンEオイルを皮膚の大きな部分に適用する前に、小さな部分で試してみましょう。人によってはビタミンEオイルがアレルギー反応を引き起こすため、接触皮膚炎に至る可能性があります。[2]
    • 塗る、飲むなどの摂取方法に関係なく、ビタミンEの一日当たりの推奨摂取量を超えないように注意しましょう。
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    ココアバターを試してみる ココアバターは天然製品であり、皮膚の外層と中間層に湿度を加えて柔らかくすることで、傷跡の見た目を改善します。それと同時に皮膚の表面を平滑にする作用もあります。純ココアバターを使うか、ココアバターを含むローションを使用しましょう。この場合には、一日当たり2~4回ほど傷跡に塗りましょう。[3]
    • 円を描くようにココアバターを皮膚に塗り込み、皮膚に完全に吸収されるようにしましょう。
    • ココアバターは古傷よりも新しい傷に対してより効果的ですが、どちらの場合においても改善が見られるはずです。
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    レモン汁を塗る 賛否両論があるとはいえ、レモン汁は傷跡を治療する上で一般的な家庭療法です。これは漂白剤として作用するため、傷跡の赤みを最小限にすることで見た目を改善すると共に、剥離作用もあるので皮膚の再生を手助けします。レモン汁により傷跡が改善されたという人もいますが、この手法は皮膚科医からは推奨されていません。その原因として、レモン汁が刺激を与え、皮膚上で乾燥することに加え、傷跡を除去する科学的な裏付けが現段階では存在しないということが挙げられます。[4]
    • 傷跡にレモン汁療法を試す場合には、レモンの小さなスライスを傷跡の上で絞ることで汁を直接滴下します。レモン汁を一晩か数時間の間放置します。一日当たり一回だけ搾りたての汁を垂らします。
    • 純粋なレモン汁が強力すぎる場合には、水で希釈するか、キュウリを混ぜることで治療の際の刺激を緩和します。
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    アロエベラを使用する アロエベラは良く知られているように、その樹液に加湿および平滑効果があります。火傷の治療でよく使用されますが、傷跡を天然のもので治療する上でも効果的です。アロエベラには抗炎症作用や抗菌性があり、新しい傷を治療する上で効果を発揮します(開いた傷には適用できません)。アロエベラは皮膚を平滑にして再生を手助けするため、時間の経過と共に見た目が向上します。[5]
    • 使用する際は、アロエベラから葉をちぎり、透明なゲル状の樹液を傷跡部分に直接滴下します。小さく円を描くように皮膚に樹液を塗り込みます。アロエベラは肌に非常に優しいため、一日当たり樹液を数回塗ることができます。
    • 大半の植木店で入手可能であるとは言え、アロエベラを入手できない場合には、アロエベラの抽出物を含む種々のクリームやローションが入手可能です。それらの製品にも同様の効果があります。
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    オリーブオイルを試してみる オリーブオイルも傷跡の見た目を改善する作用があると言われている自然治療方法です。特にエキストラバージンオリーブオイルは、他のオリーブオイルよりも高い酸性レベルと、多量のビタミンEとビタミンKを有するため効果的であると信じられています。オイルは皮膚を柔らかくして湿度を加え、瘢痕細胞を弱らせます。その一方で、オイル中の酸性が皮膚を剥離します。
    • 小さじ1杯のエキストラバージンオリーブオイルを患部に垂らし、オイルが吸収されるまで円を描くように揉みこみます。オリーブオイルと小さじ1杯の重曹を混合することで角質を除去するスクラブとして使用できます。傷跡に揉みこみ、その後お湯で流し落とします。
    • 別のオイルと混合することでオリーブオイル治療の効果を向上できます。オリーブオイルをバラの実、カモミール、またはキンセンカオイルと2対1の割合で混合して、混合物を傷跡に塗布します。添加されたオイルはオリーブオイルの平滑特性を向上させます。
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    キュウリを試してみる キュウリも安全な自然療法として使えます。瘢痕組織を破壊すると共に傷跡付近の炎症部分を冷やし、落ち着ける作用があると言われています。この治療法も、古傷よりも新しい傷に対して効果を発揮します。 使用の際には、キュウリの皮を剥き、ざっくりと切ってからペースト状の粘度になるまでフードプロセッサーでブレンドします。このペーストを傷跡部分に薄く塗って一晩放置するか、厚めに塗ってから20分後に洗い流します。[6]
    • 余ったキュウリのペーストは覆った状態で冷蔵庫にて数日間保管できます。毎晩患部に塗り続けましょう。
    • キュウリペーストを、前述のレモンジュースやアロエベラと混合することで、治療効果が高まります。

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市販品を使用する

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    傷跡を軽減するクリームやジェルを試す 傷跡を目立たなくしたり、除去すると謳っている市販品が薬局には沢山あります。傷跡の程度次第で市販品の効果は決まります。
    • 医学的にはこのようなクリームの効用については懐疑的と言えますが[7]、 メデルマ社が出している製品が効果的であるという人も多くいます。
    • メデルマ社の製品は半年に亘って、1日当たり3~4回定期的に塗布すれば、妊娠線やその他の傷跡に効果的です。脚や体の他の部分において、傷跡を柔らかくして平らにする作用があります。
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    シリコン系の傷跡用シートを使用する シリコン系の傷跡用シートは、特に見た目が酷い傷に対処する上で素晴らしい革新的な製品です。傷跡用シートは粘着性で肌に付着します。シリコン技術により傷跡に水分を補給し、柔らかくして薄くします。シリコンジェルシートは普通にお店で購入したり、オンラインでも購入可能です。多くの場合、1箱には8~12週間分の量が含まれています。
    • シリコンジェルシートは傷跡の治療に効果的であることが実証されていますが、結果が現れるまでには時間と辛抱強さが求められます。シートは2~3か月に亘って、1日当たり12時間ほど貼っておく必要があります。[8]
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    漂白クリームを試す ハイドロキノンなどの原料を含む漂白クリームは、こげ茶、黒色、明るい赤色や紫色の傷跡を生じさせる色素沈着過度に作用します。それにより妊娠線やシミといった傷跡の発生を減少させる効果があります。漂白クリームは傷跡の色を薄くし、時間の経過と共に傷を目立たなくします。
    • ハイドロキノン系のクリームは効果的であるものの、EU圏内では使用・販売が禁止されています。その理由として、クリームに発癌性物質が含まれている疑いがあり、それにより癌にかかる可能性が高まるためです。[9]
    • ハイドロキノンを2%以下含む製品であれば、市販品として購入することができます。それよりも高い含有率の製品に関しては処方箋が必要になります。

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医学治療する

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    マイクロダーマブレージョンを試す マイクロダーマブレージョンとは皮膚を剥離する手法です。回転するワイヤーブラシかダイアモンド砥石を使って、傷跡上またその近辺の皮膚の上層を除去します。施術後数週間にわたって、新しい皮膚が生成されることで、傷跡の見た目は大分良くなります。マイクロダーマブレージョンは一般的にニキビやその他の顔部分の傷に使用されますが、資格を持つ外科医であれば脚にも施術可能です。脚部分の皮膚は非常に薄いため、脚にマイクロダーマブレージョンを行うことにはリスクが伴います。誤った仕方で行うと、むしろ悪効果を及ぼす可能性があります。[10]
    • 脚におけるマイクロダーマブレージョンは、一般的にシミや蚊刺され等による凸凹状の傷跡においてのみ実施されることが推奨されています。ケロイドや肥厚性瘢痕(隆起した傷)には使用できません。
    • 資格を持つ形成外科医に相談しましょう。傷跡を分析して、マイクロダーマブレージョンが相応しいかどうかを判断してくれます。美容目的の処置は保険の範囲外である場合があるので注意しましょう。
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    ケミカルピーリングを行う ケミカルピーリングは脚の傷跡を表面的に治療するために使用され、色素沈着過度により生じる傷を処理する上で特に効果的です。ケミカルピーリング中に、皮膚科医は酸性溶液の層を傷跡部分に適用して約2分間放置します。焼けるような感覚がしますが、酸が中和されて液体が洗い落とされるとこの感覚は消えます。施術してから2週間の間に、皮膚の上層が剥がれ始め、平滑な新しい皮膚が姿を現します。[11]
    • 傷跡の状態次第では、皮膚に明確な違いが出るまで、数回にわたってケミカルピーリングを繰り返す必要があります。
    • ケミカルピーリング後の新しい皮膚は特に敏感であることに注意しましょう。数週間にわたって、日光への露出を控えることや、高い日焼け止め指数を持つ日焼け止めクリームを使うことで皮膚を保護する必要があります。
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    レーザー治療を試す マイクロダーマブレージョンやケミカルピーリングと比べて、レーザー治療はより重度の傷跡を治療する上で優れた選択肢です。レーザー治療は瘢痕組織を燃やすことで、新しい皮膚が成長して傷跡部分に取って代わることを可能にします。まず患部に特別なクリームを塗って麻痺させるため、治療は特に痛みを伴いません。別の利点として、レーザーはピンポイントで傷跡を治療することができるため、周辺の皮膚に影響が及ぶことがありません。[12]
    • レーザー治療は間違った仕方で行われると危険なため、経験のあるスタッフがいる評判の良いクリニックで施術を受けるようにしましょう。
    • 完全に傷跡を除去するためには、何回かに分けてクリニックに通う必要がある場合があります。レーザー治療の欠点として費用が挙げられますが、大きさや傷の深さにより値段は変わってきます。
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    ステロイド注射を打つ ステロイド注射はケロイド瘢痕といった除去するのが困難な傷を治療する上で効果的です。小さなケロイドにおいてヒドロコルチゾンといった物質を含むステロイド注射が皮膚の傷跡付近に直接適用されます。大きなケロイドの場合は、ステロイドの使用に先立ち、ケロイドを切除するか凍結します。[13]
    • ステロイド治療は一回きりの治療ではなく、2~3週間ごとにクリニックに通い、その都度注射を受ける必要があります。
    • この治療法は高い成功率を誇るものの、比較的費用が高くつきます。また濃い肌色を持つ人には、皮膚の変色をもたらす可能性があります。最善の治療を選ぶために美容外科医に相談しましょう。[14]
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    コラーゲンやその他の体質顔料を試す コラーゲンやその他の脂質の注入は、水疱瘡により生じたあばた等の凸凹状の傷の見た目を改善する上で非常に役立ちます。コラーゲンは天然動物性タンパク質であり、細い針で皮膚に注入されることで凸凹上の傷を埋めます。非常に効果的であるとはいえ、体がコラーゲンを吸収するため、コラーゲン治療の効果は永続的ではありません。約4か月後に傷跡部分を再度埋める必要があります。
    • コラーゲン注入は高額であるため、この治療法を選ぶことで費用がかさむ場合があります。
    • コラーゲン注入をする前に、治療に対するアレルギー反応がないことを確認するため、皮膚のテストを受ける必要があります。

注意事項

  • 脚に何かを塗る治療を施す前に、アレルギー反応が現れないかを確認しましょう。アレルギーがないことを確認するためにパッチテストを受けましょう。

記事の情報

カテゴリ: 健康

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