膣の痛みを緩和する方法

共同執筆者 Carrie Noriega, MD

この記事には:医療処置を受ける炎症による膣の痛みを緩和するハーブ療法で細菌感染症や真菌感染症の治療をする21 出典

膣内には数種類の細菌が生息していますが、これらの細菌はpH(ペーハー)のバランスを調整して免疫力を保つ役割を果たしています。 [1][2] 膣は体外環境に晒されていると同時に、体内環境の変化にも影響を受ける臓器です。その為膣内の状態に様々な問題が発生し、それがひりつく痛みにつながります。膣にひりつきを感じているようであれば、対処の方法を覚えて楽になりましょう。

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医療処置を受ける

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    痛みが起きる状態を理解する 膣の中には様々な状態が発生します。そしてその状態が痛みを引き起こします。深刻なものから軽いものまでありますが、以下の状態が膣に影響を及ぼすと痛みが発生します。[3]
    • 膣炎や膣の炎症:ひりつく痛みと痒みが発生し、おりものの量が増え、臭いも変化します。通常膣炎は真菌や細菌の感染により発症します。
    • 淋病などの細菌による感染症
    • イースト菌感染症(カンジタ症)などの真菌による感染症
    • ヒトパピローマウイルス(HPV)が原因の尖圭コンジローマや、単純性ヘルぺスウィルスが原因の性器ヘルペス
    • トリコモナス膣炎やクラミジア感染症などの寄生虫による感染症
    • 膣癌
    • 膣脱
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    痛みを診断する 通常膣の痛みはタンポン、膣内洗浄器(ビデ)、婦人衛生用品の使用、糖尿病、尿路感染症、また正常なホルモンレベルの変化によって起こります。最近使用したタンポンや膣内洗浄器、またはその他の衛生用品がひりつく痛みの原因になっていないか考えてみましょう。[4]
    • 原因が医学的なものであると思われる場合は、骨盤内診察、おりものや膣内細菌の組織検査、または膣組織の細胞培養、子宮頸部細胞診を受けると原因を特定することができます。
    • まれに、コルポスコピー検査で膣壁や子宮頸部を詳しく調べたり、膣の生体組織検査をする必要があります。
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    市販薬でイースト菌感染症(カンジダ症)の治療をする 以前にもカンジタ症にかかった事があり、今回もカンジダ症であると確信できる場合は、市販薬で治療することができます。カンジタ症の治療薬は、ほとんどのドラッグストアーで購入することができます。
    • 3日から5日以内に症状が治まらない場合は、かかりつけの医師か産婦人科を受診しましょう。放って置くと骨盤内炎症性疾患(PID)や不妊症のような深刻な疾患に発展する感染症もあります。[5][6]
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    医師の診断を受ける 原因がイースト菌感染症(カンジタ症)ではないと思う場合は、医師の診断を受ける必要があります。検査を受けると、痛みの原因が明らかになるほか、放って置くと深刻化する可能性のある問題を早期発見することができます。[7]
    • 細菌性膣炎は抗菌薬(内服薬と外用薬があります)を使って治療します。通常1日に1回から2回、5日から7日間にかけて使用します。
    • 市販のカンジダ症治療薬が効かない場合は、医師から経口抗真菌薬を処方してもらいましょう。
    • トリコモナス膣炎は常に経口剤を服用して治療します。

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炎症による膣の痛みを緩和する

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    膣を清潔に保つ 膣のエリアを清潔に保つと、痛みや痒みを和らげる役に立ちます。シャワーを毎日浴びて、きれいに洗うことを心がけましょう。[8]
    • 膣内洗浄器を使用してはいけません。膣内では善玉菌と悪玉菌がバランスをとり、膣の中を適度な酸性に保っています。膣内洗浄器を使うとこのバランスが崩れて悪玉菌が繁殖し、その結果カンジダ症や細菌性膣炎を発症します。そしてこれが身体の奥まで感染すると、さらに深刻なダメージを引き起こします。[9]
    • 膣洗浄には膣内洗浄器などの特別なものを使う必要はありません。膣が分泌する粘液の自浄作用が、血液や精液、おりものを洗い流します。[10] 普通の石鹸と水で十分きれいになります。
    • トイレの後は、必ず前から後ろの方向に拭いて、大腸菌が膣内に入り込むことを防ぎましょう。
    • 香り付きのタンポン、生理用ナプキン、パウダーやスプレーの使用を避けましょう。また、衣服には中性や無香料の洗濯洗剤を使ってみましょう。
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    生理用品を変えてみる タンポンを挿入した膣内や、経血の付着したナプキンをあてた外陰部に炎症が生じて、痛みを引き起こすことがあります。[11]
    • 痛みの原因がタンポンだと思われる場合はナプキンに、原因がナプキンだと思われる場合はタンポンに変更してみましょう。
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    綿素材の下着を穿く 膣や外陰部に痒みを感じる場合は、通気性に優れた綿100%の下着を穿いてみましょう。通気性の悪いレースやサテン、ポリエステル素材の下着は避けます。 そして下着は毎日変えましょう。[12]
    • きつい下着やパンツを穿かないようにしましょう。
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    冷湿布をあてる 冷湿布を膣や外陰部にあてて痛みを和らげるシンプルな方法です。冷湿布やアイスパックをあてると、肌のひりつきや痒みが落ち着きます。[13]
    • 冷水に浸した綿素材のタオルを5分間ほど、もしくは必要に応じて膣や外陰部にあてがいます。
    • あてる前にタオルに氷を数個包んでみましょう。
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    牛乳湿布を作る 牛乳は軽い火傷による痛みの緩和に、また乾燥肌や痒み、炎症を起こした肌の対処方法として一般的に使われています。牛乳湿布を膣のエリアにあてて痛みを和らげましょう。[14]
    • 牛乳に浸した綿素材のタオルを5分間ほど、もしくは必要に応じて膣のエリアや外陰部にあてがいます。
    • ケフィアやプロバイオティクスに富んだ発酵乳製品を代用するのもよいでしょう。

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ハーブ療法で細菌感染症や真菌感染症の治療をする

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    ヨーグルトを食べる ヨーグルトには悪玉菌を減らすと同時に善玉菌の増殖を助けるプロバイオティクスが含まれています。ヨーグルトを食べると真菌感染症の症状が和らぐことがあります。毎日に1カップから 2カップ食べましょう。[15]
    • ヨーグルトを膣内に注入してはいけません。一時は家庭療法として勧められていましたが、真菌感染症の治療効果は証明されていません。
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    ティーツリーオイルを使う ティーツリーオイルには抗菌作用と抗真菌作用があります。この作用は真菌感染症の治療に役立ちます。ティーツリーオイルで溶剤を作り、膣に塗ります。ティーツリーオイルに過敏反応を起こす人もいます。炎症が悪化するようであれば使用をやめましょう。[16]
    • 500mlから750mlの温水にティーツリーオイルを2、3滴混ぜて溶液を作ります。溶液に浸したタオルを膣のエリアや外陰部に30分間程あてがいます。1日に2度行いましょう。
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    ニンニクを食べる 抗菌作用と防腐作用のあるニンニクは、細菌感染症の治療に役立ちます。ニンニクを食事に加えたり、ニンニクサプリを摂取しましょう。[17]
    • ニンニクを膣内に入れてはいけません。よく知られたこの家庭療法も効果は証明されていません。
    • ニンニクサプリを300mg摂取するのもよいでしょう。
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    リンゴ酢のお風呂にはいる リンゴ酢にはカンジダ菌などの真菌を殺菌する作用があるという研究結果が出ています。また、リンゴ酢には膣内を健康な酸性状態に保つ効果があります。ただし決してリンゴ酢の原液を膣内に入れてはいけません。[18]
    • 浴槽に5cmから8cm程のお湯をはり、500mlのリンゴ酢を混ぜます。このリンゴ酢風呂に毎日20分から30分間浸かります。浸かり終わったら、タオルで軽くおさえて乾かします。
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    オレガノオイルを使う オレガノオイルは一般的に民間療法として知られています。オレガノオイルの抗菌作用と抗真菌作用が、細菌感染症や真菌感染症による膣のひりつく痛みを和らげます。[19]
    • 3滴から5滴のオレガノオイルを、大さじ一杯のオリーブオイル、もしくはひまし湯に混ぜます。指を使って膣や外陰部に塗りましょう。
    • オレガノオイルのサプリを摂取するのもよいでしょう。500mgを1日に2回摂取しましょう。[20]
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    フェヌグリーク(コロハ)を使う フェヌグリークは民間療法として様々な症状の治療に使われています。フェヌグリークの種は腫れや炎症、そして痛みを和らげると言われています。[21]
    • 大さじ3杯のフェヌグリークの種を温水1リットルに入れ、一晩おきます。綿素材のタオルをその水に浸し、膣のエリアや外陰部に30分間あてがいます。これを1日に2度繰り返しましょう。

ポイント

  • 下着を穿かずに寝てみましょう。
  • 症状が持続している間は、膣を使わない性行為を行うことを考えましょう。

出典

  1. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3444549/
  2. http://cid.oxfordjournals.org/content/32/4/e69.full
  3. http://www.webmd.com/women/picture-of-the-vagina
  4. http://www.std-gov.org/symptoms/vaginal_itching.htm
  5. http://www.webmd.com/women/picture-of-the-vagina?page=2
  6. http://www.webmd.com/women/guide/sexual-health-vaginal-infections?page=2
  7. http://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/vaginitis/basics/treatment/con-20022645?utm_source=Google&utm_medium=abstract&utm_content=Vaginitis&utm_campaign=Knowledge-panel
  8. http://www.newhealthadvisor.com/Burning-Sensation-in-Vaginal-Area.html
  9. http://womenshealth.gov/publications/our-publications/fact-sheet/douching.html
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記事の情報

この記事はCarrie Noriega, MDが共著しています。 ノリエガ医師はコロラド州に住む産婦人科医・医療ライターです。女性の健康、リウマチ学、肺臓学、感染症、胃腸病学を専門にしています。ネブラスカ州オマハのクレイトン大学医学部で医学修士号を取得、2005年にミズーリ大学カンザスシティ校において臨床研修を修了。

カテゴリ: 健康

他言語版:

English: Relieve Vaginal Burning, Italiano: Alleviare il Bruciore Vaginale, Português: Aliviar a Ardência Vaginal, Español: aliviar el ardor vaginal, Русский: уменьшить жжение во влагалище, Deutsch: Brennen in der Scheide lindern, Français: soulager les brulures vaginales, Nederlands: Een branderig gevoel aan de vagina verlichten, العربية: تقليل حرقان المهبل

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