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この記事の共著者 : MacKenzie Cain. マッケンジー・ケインはイリノイ州シカゴ市を拠点に米国グリーンビルディング協会認定の環境デザイナー、およびインテリアデザイナーとして7年以上活躍しています。2013年にパデュー大学にてインテリアデザイン学の学士号を、同年にグリーンビルディング認定協会にてLEED Green Associateの資格を取得。
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家を建てた多くの人々と同じように、あなたにも夢の家の明確なビジョンがあるはずです。 自分の好みにピッタリのデザインの家に出会える可能性は低いですが、自分で家を設計するという方法があります!スケッチブックと少しのひらめきで、あなたも理想の家を手に入れましょう。
ステップ
パート 1
パート 1 の 3:インスピレーションを得る
パート 1
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1理想の家の基本となるビジョンを考える 図面を引き始める前に、どんな家に住みたいかイメージを膨らませましょう。この段階では予算は考慮しなくても構いません。設計プロセスの初期段階では、建材やゾーニング規制などのルールに囚われず、自分の願望を明確にします。すでに頭の中にあるいくつかのイメージに肉付けし、具体的にしていきましょう。[1]
- 頭に浮かぶ理想の家についてじっくり考えてみましょう。その家のどんなところに魅力を感じますか?
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2建築関係の出版物に目を通す 書店に並ぶ、国内の建築関連の写真集やホームデザインの雑誌を参考にしましょう。家を設計するにあたって、いい刺激になるはずです。過去数十年の間に流行していたスタイルや、今まさに他の地域で流行しているスタイルなど、現在のデザインのトレンドを大まかに掴みましょう。ヨーロッパ風の居心地の良いコテージに住んでいる自分の姿が頭に浮かぶかもしれませんし、よりすっきりとしたモダンでミニマルなデザインに惹かれるかもしれません。[2]
- 人間の嗜好というのは常に進化していくものです。長い間時代遅れとされてきたデザイン(アールデコやミッドセンチュリーモダンなど)が再び注目され始めるなど、絶えず変化が起こっています。
- それが流行だからといって、特定のタイプの建築スタイルにこだわる必要はありません。自分の感性に語りかけてくるようなデザインを選びましょう。
専門家情報住居デザイン専門家MacKenzie Cain
住居デザイン専門家専門家からのアドバイス: ウェブサイトやSNSはデザインのアイディアの宝庫です。ネット上には、様々なタイプの住宅を紹介する投稿や、設計・施工会社のウェブサイトなどに加え、建築資材や什器を紹介するサイトまであります。それらを参考に自分だけのアイディアブックを作成し、あなたの美的センスに磨きをかけましょう。
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3想像力が刺激されるような家を求めて近所を探索する 自分の住む地域のいくつかの区画をドライブし、素敵なデザインの家を探します。それらの家があなたの予算で建てられるかどうかに関係なく、そのデザインを見て、あなたの家の設計に生かしましょう。
- それぞれの家について、好きな点だけではなく、それほど魅力を感じない点もメモしておきましょう。欲しいものはもちろんですが、いらないものを明確にすることも大切です。[3]
- 売り出し中の家の情報にも目を光らせておきましょう。オープンハウス物件が出ていたら、その家の内部と外観をじっくり観察できる絶好のチャンスです。
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4後でじっくり見るために、魅力的な家の写真を撮っておく 気になる家を見つけたら、できるだけいろんな角度から写真を撮っておきましょう。時間のある時にゆっくりと写真を見返すと、細かな色のバランスなど、急いで見て回った時よりも気づくことが多いはずです。こうした写真は、あなたが家の設計をする際にも、とても参考になるでしょう。
- 写真撮影用のカメラやスマートフォンのHDカメラなど、解像度の高いカメラで写真を撮りましょう。より重要な細部のデザインまで確認できます。
- よその家の敷地内をうろつく際には、その家の人に事前にきちんと許可を取りましょう。
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パート 2
パート 2 の 3:アイディアを整理し、洗練させる
パート 2
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2デザインノートを作る 布張りの丈夫なグラフ罫タイプのノートを用意し、メモや落書き、思いついたことなどを残しておきましょう。最終的にはこのノートの内容をもとに、あなたの家のデザインが決まっていきます。写真を貼り付けたり、費用の計算をしたり、気になる建築業者の連絡先をメモしたりするのはもちろん、その他諸々の家づくり関連の重要事項を記録するのにも使いましょう。[6]
- ノートの中身を部屋ごとに分け、各部屋のページにカラフルなインデックスシールを貼っておきましょう。ページを行ったり来たりして、各部屋の見取り図を見比べるときに便利です。
- すべての資料を一箇所にまとめておくことで、大量の紙の山から目的の資料を探す手間が省け、はるかに効率的に作業を進められます。
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3個々のニーズを考慮する 自分の家に望むものを本気で考えてリストアップしたら、本当に必要なものを見極めていきましょう。その際には、空間やプライバシー、具体的な建築技術についても配慮する必要があります。ただし、アイディアを取捨選択する中で、これらの要因についても無意識に考慮に入れているはずなので、実際には、譲れない条件を明確にするだけです。[7]
- 一緒に暮らす人の人数や年齢、関係性などをもとに、それに合う住空間のタイプを見極めましょう。
- 家族が増える予定であれば、寝室が2つのこぢんまりしたコテージでは、スペースが足りないかもしれません。もう少し大きめのチューダー・リバイバル様式の家なら、十分なスペースと好みのデザイン、両方をあきらめずに済みます。
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4必要不可欠な設備などのリストを作成する デザインノートのそれぞれの部屋のページに、必要な設備などを記入していきます。絶対にカウンター付きのアイランドキッチンにしたい、出窓や居心地のいい読書スペースのある憧れのリビングを実現したいなど、様々なアイディアが浮かんでくるはずです。この作業はとことん楽しみましょう。想像力を自由に羽ばたかせ、心をくすぐるアイディアをすべて書き出していきます。[8]
- 自分の望みを具体的に書きましょう。建築家や建築チームに渡す情報が多ければ多いほど、理想の家の完成に近づきます。[9]
- リストアップした項目については、間取りを考える際に、実用性、価格、合理性を考慮に入れて検討しましょう。
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5簡単な間取り図を書く 基本的なエリアを最初に決めてしまいましょう。例:1階の一方の端に寝室を2つ設け、廊下を挟んで浴室と隣り合う主寝室を配置。家の中心に開放的なファミリールームや勉強部屋などをレイアウトし、1階の反対側のエリアはキッチン、ランドリールーム、ダイニングルーム、その他の重要なスペースにあてる。[10]
- 間取りがめちゃくちゃにならないように、1フロアごとに集中して考えていきます。下の階の間取りが完成してから、上の階について考えましょう。
- 家族全員のニーズを念頭に置いて、快適さと利便性が両立する間取りになるように工夫しましょう。[11]
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パート 3
パート 3 の 3:最終的な建築プランを決定する
パート 3
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13D画像処理ソフトを使って、間取り図をきれいに仕上げる Virtual Architect、Room Sketcher、Home Designer Suite(いずれも海外製品)などのデザインソフトを使えば、紙に描いたデザインを画面上で簡単に再現できます。付属のツールや機能を使って、手描きの間取り図の各パーツを図面に起こしていくだけで、洗練された正確な3Dモデルの完成です。出来上がった3Dモデルを建築業者に見せましょう。[12]
- 時間をかけてしっかりレイアウトを確認しましょう。設計の段階でミスを発見できれば、1円もかからずに修正できます。建築段階で設計のミスが発覚した場合、修正にお金がかかり、すぐに予算を食いつぶしてしまう可能性があります。[13]
- 使いやすいホームデザイン用ソフトは、海外製品の場合、大抵5千円~1万円ほどで購入できます。また日本でも、数千円のものから十万円を超えるものまで、様々なソフトが販売されています。オンラインで利用できる無料のアプリもありますが、有料のものと比べるとはるかにクオリティーが低く、使えるツールも限られる場合が多いでしょう。
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2条件に合う土地を探す すべてのスタイルの家が、家を建てる環境にマッチするとは限りません。生活する空間のデザインを考えるのも大切なことですが、家を建てる地域の情報収集も重要になります。例えば、生活に必要なインフラは整っていますか?近くにガソリンスタンドやスーパーマーケットはありますか?通勤にはどのくらいの時間がかかるでしょうか?これらはすべて、その土地の情報を集める際に確認すべき重要事項です。[14]
- 丘の上や岩が多くデコボコした土地、または木が生い茂っているような土地の場合は、整地の必要があるため、建築により時間とお金がかかります。
- 選んだ場所によって、家の価値や快適さがどのくらい変わるのかなど、心配な点があれば書き留めておき、建築家や建築業者と共にそれらの問題について考えましょう。
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3家のデザインについて建築家に相談する 専門知識に基づくプロの意見を聞き、すべてのアドバイスを参考にしましょう。あなた自身の希望をはっきりと伝えることも大切です。建築家は、あなたの望み通りの家になるよう、よくある設計上のミスや様々な複雑な事柄に対処する手助けをしてくれます。[15]
- 建築家は、構造の完全性、地元の建築基準条例、周辺環境の適合性、その他あなたの知らない技術的な事項について、一緒に検討してくれます。
- 海外で建築家を雇った場合は、およそ20~85万円かかります。時給に換算すると6千円~1万3千円ほどです。日本では、建築にかかる金額によって異なる場合が多いため、建築家に相談する際に費用について確認するようにしましょう。[16]
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4建築チームに図面を引き渡す 建築家と一緒にひと通り間取りを見直したら、あなたの仕事は終了です。あとは、建築のプロに完成したデザインを託しましょう。経験豊富な住宅建築家と有能な建築業者が、あなたの夢の家を完成させてくれるはずです。[17]
- デザインの一部が実現不可能な場合など、直前に設計を変更することがあります。急な変更を受け入れる心づもりをしておきましょう。
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ポイント
- 建築家を雇う前にできるだけしっかりと下準備をしておきましょう。建築家の仕事が楽になる上、後からデザインを大幅に修正する手間もなくなります。
- 車椅子の動線や、1階に配置する高齢者用の主寝室と浴室など、特別な工事が必要な箇所がある場合は、その場所を図面上で強調するようにしましょう。
- 様々なタイプの部屋をイメージした切り抜きを作り、それらを動かしながら理想的なレイアウトを考えましょう。間取りを考えるのが楽しくなる上、レイアウトも短時間で決まります。
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注意事項
- あなたの設計した家が、建築基準法や地方自治体の建築基準条例に違反していないか、ダブルチェックを行いましょう。標準的な建築基準に加え、電気、機械、配管、消防法など様々な基準を満たす必要があります。建築許可を得るためには、法に則った建築プランになっていなくてはいけません。
- いざ工事が始まると、デザインに変更を加えたくなってきますが我慢しましょう。よく考えずに大幅な変更を加えてしまうと、すぐに予算が足りなくなります。また、デザインもめちゃくちゃになってしまうでしょう。
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出典
- ↑ https://www.houzz.com/ideabooks/17295883/list/so-you-want-to-build-7-steps-to-creating-a-new-home
- ↑ https://www.homestratosphere.com/home-architecture-styles/
- ↑ https://realestate.usnews.com/real-estate/articles/how-to-design-and-build-your-own-custom-home
- ↑ https://www.daveramsey.com/blog/homebuilding-101-the-budget
- ↑ https://jaywest.ca/2016/04/19/key-considerations-budgeting-custom-home/
- ↑ https://log-homes.thefuntimesguide.com/idea_notebook_design_ideas/
- ↑ https://realestate.usnews.com/real-estate/articles/how-to-design-and-build-your-own-custom-home
- ↑ https://www.probuilder.com/50-features-homebuyers-want-most
- ↑ https://www.houzz.com/ideabooks/17295883/list/so-you-want-to-build-7-steps-to-creating-a-new-home
- ↑ https://www.smartdraw.com/floor-plan/
- ↑ https://freshome.com/2013/05/23/10-mistakes-avoid-when-building-new-home/
- ↑ http://www.toptenreviews.com/software/home/best-home-design-software/
- ↑ https://freshome.com/2013/08/21/10-floor-plan-mistakes-and-how-to-avoid-them-in-your-home/
- ↑ http://www.bhg.com/home-improvement/advice/how-to-select-a-building-lot/
- ↑ https://realestate.usnews.com/real-estate/articles/how-to-design-and-build-your-own-custom-home
- ↑ https://www.homeadvisor.com/cost/architects-and-engineers/hire-an-architect/
- ↑ https://www.houzz.com/ideabooks/17295883/list/so-you-want-to-build-7-steps-to-creating-a-new-home
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他言語版
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Español:diseñar tu propia casa
Deutsch:Ein eigenes Haus entwerfen
Français:concevoir sa maison
中文:建造新家
Bahasa Indonesia:Merancang Rumah Sendiri
Nederlands:Je eigen huis ontwerpen
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