自分の身を守る方法

共同執筆者 Tsahi Shemesh

危険を回避できるか、それとも翌日の朝刊の見出しに事件として名前が載ってしまうかは自己防衛スキルにかかっています。待ち伏せされても実際に攻撃を受けても、簡単な護身術を知っているだけで、危険が迫る前に、または相手からの攻撃の最中でも、自分の身を守り安全を確保することができるでしょう。

パート 1 の 4:
防御態勢を維持する

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    顔をガードする 相手からパンチを受けたり胸ぐらを掴まれそうになったら、「顔を殴るな!」というジェスチャーで両手で額を覆い、腕で胴体を固くガードしましょう。[1]
    • 一見弱々しく見えますが、攻撃者を油断させる効果があるため実際には自分に有利に働きます。加えて、この態勢をとると攻撃から最も保護したい部位、顔と肋骨を守ることができます。
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    足幅を広くとる 両足を前後斜めに広げ武術の構えを取りましょう。突き飛ばされたり、押されたりする危険が低くなります。[2]
    • 真直ぐに立っていれば、どんな攻撃もかわすことができ、その場から逃げられる確率が高くなります。どんなことをしてでも地面に体を倒しての乱闘は避けましょう。
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    攻撃者をよく観察する 手の動きを見ましょう。手を使って攻撃を仕掛けようとする場合には手が前に出ています。武器を隠し持っている場合には、手をポケットなどに入れて見えないようにするか、体の脇に垂らしておくでしょう。
    • ナイフや銃を持った人に襲われそうになったら、対立を避けてすぐに逃げましょう。殴り合いの喧嘩が回避できそうなら、出来るだけ迅速に相手に一撃を加えて対立を収め助けを求めましょう。
  4. 4
    逃げる 状況的に可能なら安全対策として逃げるのが一番効果的です。乱闘が避けられるなら、避けて逃げましょう。決して相手に背を向けてはいけません。背を向ければ、攻撃のチャンスとして利用されてしまいます。
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パート 2 の 4:
前からの攻撃に自分を守る

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    目と鼻を攻撃する 乱闘を一刻も早く終わらせるには、最初に強く複数回相手にパンチを加え、その後で助けを求めましょう。待ち伏されて攻撃されそうになっているというのに、「紳士のように立派に戦おう」などと考えている場合ではありません。早い段階で対立を逃れ安全を確保しましょう。[3]
    • 目と鼻は顔の中で最も敏感で、肘、膝、額からの攻撃に晒されやすい部位です。
    • 額で一番硬い部分が髪の生え際ですが、そこを使って相手の顔の中央に一撃を加えましょう。首をしっかり固定して、相手の鼻を砕く勢いで思い切り強く額をぶつけましょう。驚くほど早く相手の攻撃を回避できます。どんなに強く経験豊富で暴力的な相手でも、鼻にパンチを受けたら回復を図るのは非常に困難です。
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    相手が男性の場合は股間を蹴るか掴む 相手の股間に膝蹴りを入れるか手で急所を掴み捻りましょう。即効性があるため相手は倒れてしまうでしょう。繰り返しますが、このような事態の時に「汚い手段だ」などと心配している場合ではありません。命が危険に晒されたら相手の股間を狙いましょう。[4]
    • 相手が前かがみになったら、鼻に膝蹴りを入れてとどめを刺しましょう。
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    かかとで思い切り相手の足を踏む 人を後ろから襲う時には、攻撃者は狙った相手の上半身に腕を絡ませる傾向があります。ヒールの高い靴や、かかとの重いブーツを履いている場合は、かかとで相手の足を強く踏むと非常に効果的です。相手に近寄り、かかとを上げて相手の足めがけて思い切り強く踏み下ろしましょう。相手が腕を離した隙に即逃げましょう。足を踏んでも効果がなく相手が引かなかったら次の手段を考えましょう。[5]
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    膝頭を蹴る 首を閉められる、または顔を手で覆われたら相手の脚を蹴りましょう。相手は咄嗟にあなたから手を離すため攻撃しやすくなります。あるいはすぐに逃げることもできます。[6]
    • この手法は体格のある相手に特に有効で、身動きができなくなっても簡単に実践できます。
    • サッカーのボールを蹴るように足の甲で相手の脛や膝を蹴りましょう。速度のある蹴りなため相手に激痛を与えられます。更に、相手の脚が近くにあるなら、相手の腿の内側(大腿神経)や外側、膝、または股間に膝蹴りを入れましょう。致命的な打撃になるため相手は動けなくなるでしょう。
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    追い討ちをかける 目を突くか押しつぶしましょう。体のサイズに関係なく目突きは誰も防御できません。また相手の耳元で手を叩いて大きな音を立てると相手は気絶するか、完璧にできれば鼓膜が破れます。
    • 場合によっては、相手の首を狙うと良いでしょう。ただし典型的ハリウッド映画で見るような「首全体に手をかける」手法を使っても効果的な絞めつけはできません。相手の気管を指で抑えるのが最も効果的です(喉仏の大きな男性は気管が見つけやすいでしょう)。気管に指を当て奥深く沈めましょう。相手は激しく痛みを感じ倒れ込んでしまうでしょう。
    • 目突き、鼓膜破り、首の絞めつけは非常に有害です。命が危険に晒されるなどの非常事態にのみ、これらの手段を講じましょう。
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    バランスを失ったら相手の上に倒れる 相手の体の上に倒れると効果的です。どんな犠牲を払ってでも地面を這っての殴り合いは避けなければなりません。避けられない場合には体重を有利に使いましょう。倒れた状態で、膝や肘など尖った部位で相手の股間、肋骨、首などに一撃を与えましょう。
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    武器による攻撃に備える 相手が武器を持っている場合には、武器の有効範囲を知りましょう。ナイフを持っていたら腕の長さ分相手から離れましょう。銃を向けられたら、左右に動き続けて回避しましょう。
    • 安全に逃げられると思ったらそうしましょう。護身をやめて別の手段に出る時には十分に安全であることを確認しましょう。
    • 多くの場合、相手に財布を渡すことで事態を終息させることができます。ナイフや銃を持っている相手には理に適った選択です。自分の命は現金やクレジットカードよりも遥かに大事です。相手に向けて財布を放り投げ逃げましょう。
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パート 3 の 4:
背中を守る

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    絞めつけを解く 背後から襲われ首を絞めつけられた場合は、無理に逃れようとしても相手の腕力が優っていれば、ほとんど無理でしょう。そのような場合はまず相手の前腕を自分の鎖骨に押し当てましょう。片方の手で相手の肘の上(前腕部分)を、もう片方の手で肘の下(二の腕部分)を掴みます。つまり、両手で相手の肘を挟んで掴む形です。次に、掴んだ腕をテコにして思い切り強く反動をつけて自分の体を回転させて絞めつけている腕から体を離しましょう。相手の腕をドアの蝶番、自分の体をドアに見立ててドアを開くイメージです。[7]
    • そうすると絞めつけから逃れることができ、同時に相手の頭部、肋骨、脚が晒されて攻撃を加えやすくなります。背後から襲われた場合には相手の脛が自分の脚の後ろにくるので、脛めがけて蹴るか、引っ掻くなど攻撃できるでしょう。
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    座り込む 背後から体を持ち上げられそうになったら、ソファーにドスンと座るように素早くかつ荒々しく腰を下ろしましょう。相手は持ち上げることができずに一瞬うろたえます。その瞬間に相手に一撃を加えられると効果的です。脛に蹴りをいれて攻撃をかわす、または防衛態勢をとり直し相手に向き合うことができるでしょう。
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    汚い手を使う 相手に腕で首を絞めつけられ窒息寸前の時には、足裏の親指の付け根部分で相手の脛や股間に蹴りをいれましょう。サッカーボールを蹴った後足裏が表に向けられますが、その形をイメージして蹴りましょう。相手の脚が折れるか、そこまで損傷を与えられないとしても相手は立てなくなるでしょう。
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パート 4 の 4:
対立を避ける

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    対立から暴力行為に至るまでの流れを理解する 対立が暴力行為に変わるまでにはいくつかの段階を経ますが、各段階に上手く対処できれば暴力は回避できるでしょう。命を落とすような危険な殴り合いの喧嘩になるのを避けるのが目的です。相手よりも分別ある態度をとり、状況を深く理解しましょう。対立から暴力行為に至るまでには次の段階を踏みます。
    • 苛立ち:殴り合いの喧嘩勃発前には口論が起こります。危険な空気はあまり感じられませんが、ふとした拍子に即座にヒートアップします。
    • 脅迫:口論が脅迫に変わる時には大抵の場合、「_____するぞ!」などと言って相手に脅しをかけます。
    • 相手を押しやる、または喧嘩腰の態度:脅しが暴力へと進む時には、いきなり相手にパンチやキックを加えることはなく、鼻を突き合わせて脅したり相手を押したりします。この時点なら、本格的な喧嘩にせずに逃げることは可能です。
    • 乱闘:口論が止み、殴り合いが始まります。[8]
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    口頭でまたはあらゆる非暴力的手段を講じて暴力行為を避ける 口論から乱闘までの段階を先に述べましたが、口論は乱闘前の各段階で終わらせることができます。その段階でどちらかが引かない限り次のステージに進んでしまうでしょう。身を引くのが懸命です。暴力行為は護身の最後の手段でなければなりません。[9]
    • 口論で興奮状態に陥ったら、声のトーンを下げてその状況を落ち着かせませしょう。酒場で見かける大柄で乱暴な男性は、些細なことをすぐにエスカレートさせて大ごとにする傾向がありますが、危険を察知したら即謝り相手の気を散らせば、男は態度を変えてハグしたり一杯ご馳走したりしてくれるでしょう。あなたが落ち着けば相手も自然に落ち着いてきます。
    • 待ち伏せされているのを察知したら、人通りの多い場所に出ましょう。必要なら助けを求めることができます。人通りの激しい街角では酷く傷付けられる危険は低いでしょう。人前で対立がエスカレートすることはあまりありません。
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    一人歩きを避ける 最寄りのバス停や電車の駅から自宅までの道のりが長い場合、残業で帰りが夜遅くなった時には公共機関を下りた付近で友人と待ち合わせて一緒に帰るようにしましょう。複数で行動するのが一番安全です。危険も回避できます。
    • 一人で歩かなければならない場合には集団に近づいて歩き、彼らからなるべく離れないようにしましょう。知人である必要はありません。ただ大勢でいる方が安全を確保できます。
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    護身用具を持ち歩く 銃(日本では違法)、催涙スプレーやペッパースプレーは手軽に持ち歩ける便利な護身用具です。ナイフや銃は多くの人が便利だと考えますが、使い方を知らないと自分に害が及ぶ恐れがあります。これらの武器を持ち歩く時には慎重にかつ賢く振る舞いましょう。また、適切な認定クラスを受講し安全な取り扱い方法を習いましょう。違法の武器を携帯してはいけません。
    • 米国の場合:個人の権利を尊重するほとんどの州では、合法的拳銃所有者は銃携帯の認可証を取得することができます。また、個人用アラームキーホルダーを購入するのも一案です。アラームキーホルダーは手榴弾に似た形で、ピンを抜くと車の警告音のような高音のサイレンを発します。
    • 危険区域に住んでいる場合や自身の安全確保を真剣に考えている場合には、護身術のクラスに参加しましょう。
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ポイント

  • 攻撃を受けた段階で、あなたは正しく相手が間違っています。相手はおそらく現金あるいはあなたの持ち物が欲しいか、命を狙おうとしたのかもしれませんが、あなたは即自分の身を守る行動をとらなければなりません。私たちには自分自身と大切な人を守る基本的権利があります。しかし、自己防衛の最初の手段は逃げることです! 仮に法廷で争わなければならなくなったら、自分の行動を「正当防衛」として正当化できますが、暴力を回避するための、また逃げるためのあらゆる手段をとった場合にのみ正当化は有効となります。その場を安全に逃れられる機会があったにも関わらず、そうしなかった場合には「正当防衛」ではなく無秩序な行為および暴行とみなされます。あなたには適切な行動を取る責任があります。攻撃を受けたからといって、他に自己防衛の手段があるにも関わらず相手を殺したり重傷を負わせる理由は全くありません。[10]
  • 落ちつきましょう。相手が脅迫的な態度をとってもパニックにならないように努めましょう。相手に弱さを見せる結果になります。
  • あなたに攻撃を仕掛けてくる人はおそらく、これまでにも同じようなことを他の人にしているはずです。対立を避けましょう。避けられない場合にはその場を迅速に且つ安全に離れる手立てを全て使いましょう。
  • 家庭内で危険な状況におかれた場合には、どの時点で正当防衛を行使できるのか迷うかもしれません。法律では正当な理由がなく人の体に触れた時点で攻撃とみなします。相手を単に押すだけでも、危険行為と判断され攻撃だとみなされるため、押された側は当然ながら自分を守るための手段を講じることができます。
  • 相手の体には危険に晒されている箇所が必ずあります。相手が攻撃を阻止できない身体箇所を探しましょう。例えば、相手が自分の足を守ることができない場合には、下から足を蹴りましょう。
  • 常に相手の脆弱な部位を狙いましょう。男性が相手なら、髪を引っ張る、首や股間に打撃を加えるなどが効果的です。股間への一打は激痛を与えます。女性が相手なら、同様に髪を引っ張る、脇の下や胸に一撃を加えると効くでしょう。女性の場合も男性同様に、股間への一打は致命的です。
  • 強盗、襲撃者に襲いかかってはいけません。相手は武器を持っているか、闘争の専門的訓練を受けているかもしれません。
  • いつでも助けを求められるように常に携帯電話を持ち歩きましょう。
  • 相手を地面に倒すには相手の首付近に腕を巻きつけ脚を蹴ると良いでしょう。
  • 大都市で強盗にあうことが心配なら、テコンドー、カンフー、柔道など武道を習いましょう。

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注意事項

  • ナイフや拳銃などの武器を持った相手を脅かすのは、命が危険に晒されていない限り、避けるべきです。財布を与えて危険を回避しましょう。現金を惜しんだために、殺人や過失致死の罪で刑務所に送られたり、殺されてしまっては何とも皮肉な話です。相手はあなたより体格もあり、闘争の経験も豊富です。そうでなければあなたを相手に喧嘩を仕掛けません。
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このwikiHow記事について

Krav Maga Expertsチーフインストラクター、運営責任者
この記事はTsahi Shemeshが共著しています。 ツァヒ・シェメシュはクラヴ・マガを専門とする護身術の専門家です。ツァヒはニューヨーク市にてクラヴ・マガジム、「Krav Maga Experts」を設立しており、そこでプログラムディレクターを務めています。ツァヒはこれまで何百人もの受講者にクラヴ・マガインストラクターとしての資格認定を行ってきました。また、ツァヒが作成した訓練カリキュラムは世界の数か国で実践されています。
カテゴリ: 武道
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