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ハリウッド映画では恐ろしいハンドルさばきをよく見かけますが、これは、安全なハンドル操作ではドラマチックに見えないからに違いありません。自動車のハンドルを安全に操作する2つの重要なポイントは、両手でハンドルを握ることと道路に目を向けておくことです。

パート 1 の 3:
ハンドルを正しく握る

  1. 1
    両手でハンドルを握りましょう。瞬時の緊急事態に備えます。常に、自動車をできる限りコントロールできる状態で運転しましょう。マニュアル車の場合はギアチェンジのためにシフトレバーを握りますが、シフトレバーに手を置いたまま運転するのはやめましょう。ギアチェンジが終わり次第、ハンドルに手を戻します。[1]
    • フロントガラスのワイパーやヘッドライト、ウィンカーを操作する際も、ハンドルから片手を離すことになりますが、[2] 片手でハンドルを握る時間が最低限で済むように、これらの操作レバーは通常ハンドルの近くに配置されています。
    • 自動車をバックさせる場合は、この原則の例外となります。
  2. 2
    ハンドルをしっかり握りましょう。ハンドルを握った手を緩めるのは避けると同時に、あまりきつく握りしめないように気を付けます。強く握りしめると、腕が疲れるだけでなく、ハンドルを通して伝わる異常を感じにくくなります。[3]
    • ハンドルを両手で握ることは、ハンドルを通して車の状態を「感じる」ためにも重要です。
  3. 3
    「10時10分」か「3時15分」の位置でハンドルを握りましょう。ハンドルをアナログ時計に見立て、上部を12時と考えます。左手で9時か10時の位置を握り、右手で反対側の3時か2時の位置を握りましょう。[4]
    • 10時10分の位置は、ハンドルが大きくてパワーステアリングが付いていない車や古い車に適しています。
    • ハンドルが小さく、パワーステアリングとエアバッグが装備された最近の自動車では、9時15分の位置でハンドルを握るのが一般的になっています。
  4. 4
    親指の位置に注意しましょう。舗装道路を走る際は、親指をハンドルに巻き付けます。未舗装道路や悪路を走る際は、両手の親指を立てるようにしてハンドルの縁にあてましょう。[5]
    • 悪路ではタイヤが障害物に強く当たる可能性があり、その衝撃がハンドルに伝わります。そのため、ハンドルの内側に親指を巻き付けていると、怪我をする恐れがあります。[6]
    • 9時15分の位置でハンドルを握りながら舗装道路を走る場合は、ハンドルとスポークが交わる部分のスポーク側に親指を載せましょう。
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パート 2 の 3:
方向を変える

  1. 1
    最初に、送りハンドルを覚えましょう。曲がりたい方向にハンドルを引っ張ります。例えば左に曲がる時は左手で、右に曲がる時は右手でハンドルを引っ張りましょう。ハンドルを下に引っ張りながら、反対の手は力を抜いてハンドルに沿って下に滑らせ、引っ張っている手に近付けます。6時の位置で両手が近付いたら引っ張っている手の力を抜き、反対の手でハンドルを操作しましょう。方向を変え終わるまで、その手でハンドルを押し上げます。[7]
    • 送りハンドルは習得しやすいので、初めて運転を習う場合は、最初はこの方法で方向を変えると良いでしょう。[8]
    • この方法なら、シフトレバーやウィンカーなどに手が届きやすいので、急カーブが多く混雑した道路や未舗装道路を走る際に適しています。
    • この方法は、ハンドルが大きな自動車やパワーステアリングが付いてない自動車にも適しています。
    • 送りハンドルは、「プッシュプル」ハンドルと呼ばれることもあります。
  2. 2
    次に、クロスハンドルを練習しましょう。曲がりたい方向にハンドルを回します。両手は、9時15分か10時10分の位置に置いたまま、ハンドルを回しましょう。曲がるためにハンドルを90度以上回す必要があれば、どちらかの手が6時の位置にきたら力を抜きます。「上」の手でハンドルを回し続け、6時の位置にある反対の手に近付けましょう。ここで「下」の手をハンドルの上部に移動し、曲がり終わるまでこの手でハンドルを下に引っ張ります。[9]
    • この方法は、車線変更のように方向を少しだけ変える時に使いましょう。
    • この方法は、高速道路や交通量の少ない一般道を高速で走る場合に適しています。
    専門家情報
    Ibrahim Onerli

    Ibrahim Onerli

    自動車教習所教官
    イブラヒム・オネーリは、ニューヨーク市の自動車教習所「Revolution Driving School」の共同オーナーであり、8人程からなる教官チームの訓練と管理を行うマネージャーでもあります。危険の予測と回避や安全確保を学ぶディフェンシブドライビングとマニュアル車操作の専門教官として活躍しています。同校は、安全運転を教示することで世界をよりよい場所に変えることをミッションに掲げています。
    Ibrahim Onerli
    Ibrahim Onerli
    自動車教習所教官

    専門家からひと言:クロスハンドルは、送りハンドルよりも自動車をコントロールしやすい方法です。多くのドライバーは自然にクロスハンドルを使っているので、練習を重ねればよりスムーズに操作できるようになるでしょう。

  3. 3
    バックする際にハンドルを操作する方法を覚えましょう。すべてのミラーを見て、自動車の後ろに人や障害物がないことを確認します。助手席の後ろ側に片腕を回しましょう。リアガラス越しに後ろが見やすくなるように、上半身を後ろに90度ひねります。反対の手でハンドルの12時の位置あたりを握りましょう。右にバックする場合は右に、左にバックする場合は左にハンドルを回します。[10]
    • この姿勢でバックすると、運転席側が見えにくくなるので注意が必要です。
    • できれば、アクセルを踏まずに惰性でバックしましょう。アクセルを踏む必要があれば、1度に踏むのは少しに抑え、スピードを出してバックするのは避けましょう。
    • バックする際は、バックミラーやバックカメラだけに頼ってハンドルを操作するのはやめましょう。
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パート 3 の 3:
安全運転を心がける

  1. 1
    シートの位置とハンドルの高さを適切に調節しましょう。無理のない姿勢で座れるように、ハンドルの高さとシートの位置を調節します。ハンドルを握るために前屈みにならなくてはいけないほど、シートを後ろに下げるのはやめましょう。無理な姿勢で運転すると、疲れたり気が散ったりして反応が鈍くなる可能性があるので危険です。[11]
    • 9時15分と10時10分のどちらの位置が握りやすいかは、シートの位置によっても変わるかもしれません。例えば、背が高い人は、調整できるシートの位置やハンドルの高さに限りがあるため、10時10分の位置のほうが握りやすいと感じる可能性もあります。
  2. 2
    前方の遠くを見て運転しましょう。少なくとも、0.8~1.5キロ先を見るようにします。前をしっかり見て、カーブや障害物、ハンドルを切る必要があるその他の事に注意を払いましょう。方向を変える必要性に早めに気付いて準備をします。余裕をもって方向を変えられるように、常に備えておきましょう。[12]
    • 視界がひどく悪くなる狭いカーブを通過する間は、前方の最も遠くを見たまま運転しましょう。
    • 人間には周辺視野があり、焦点を合わせていない部分もぼんやりと見えます。そのため、遠くを見ていても、よけなくてはならないものが突然近くに現れたら気付けるでしょう。
  3. 3
    ハンドルを回す際は、スピードも考慮しましょう。低速で方向を変える場合は、ハンドルを大きく回す必要があります。駐車場や住宅街、市街地など、低速で運転する所では、ハンドルを大きく回すことになるので覚えておきましょう。反対に、高速走行時に方向を変える場合は、ほんの少しだけハンドルを切るようにします。高速道路などでスピードが出ている時は、ハンドルを少し切るだけでも方向が大きく変わるので注意が必要です。[13]
  4. 4
    停車した状態でハンドルを回す「据え切り」は、最小限に抑えましょう。駐車中、または停車中にハンドルを回すと、タイヤとパワーステアリングに悪影響を及ぼす可能性があります。停車した状態でハンドルを回すのは、狭いところで切り返して方向転換をする場合や縦列駐車などの必要な時だけに抑え、それ以外の時には避けましょう。[14]
  5. 5
    片手で安全にハンドルを操作する方法を練習しましょう。片手でハンドル以外の操作をしながら、反対の手で自動車をきちんとコントロールできるようにします。運転中にウィンカーやシフトレバーなどを操作する場合は、最も近い手を使いましょう。反対の手は、そのままハンドルを握り続けます。握る位置を変えようとしてハンドルから手を離すのは危険です。
  6. 6
    運転中は、喫煙、飲食、携帯電話の操作(通話、メール)、カーナビゲーションの設定などを控えましょう。このような行為すべては、自動車のコントロールに悪影響を及ぼします。また、国によっては、これらの行為の一部は法律で禁止されており、罰金が科せられる可能性もあります。
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注意事項

  • 手の平を手前に向けて、ハンドルを後ろから握るのはやめましょう。腕の可動域が不自然になり、自動車をコントロールしにくくなります。[15]
  • ハンドルを回した後、自然に戻るように手を離すのはやめましょう。[16] ハンドルが戻るまでの数秒間は、車をコントロールすることができなくなるので危険です。また、アライメントが狂っていると、ハンドルが戻ってもまっすぐには進まないかもしれません。
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このwikiHow記事について

Ibrahim Onerli
共著者 ::
自動車教習所教官
この記事の共著者 : Ibrahim Onerli. イブラヒム・オネーリは、ニューヨーク市の自動車教習所「Revolution Driving School」の共同オーナーであり、8人程からなる教官チームの訓練と管理を行うマネージャーでもあります。危険の予測と回避や安全確保を学ぶディフェンシブドライビングとマニュアル車操作の専門教官として活躍しています。同校は、安全運転を教示することで世界をよりよい場所に変えることをミッションに掲げています。
カテゴリ: 自動車
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