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ガソリンの値段が上がる一方なので、より多くの人が自動車の燃費を気にかけています。実燃費は環境(走行パターン、タイヤ空気圧、路面状況)により左右されますが、簡単に車の実燃費を計測する方法があります。
ステップ
方法 1
方法 1 の 3:
実燃費を調べる
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1燃費計算の方程式は「走行距離÷消費ガソリン量」です。燃費は、1リットルあたりの走行距離(㎞)を表します。走行距離と車のガソリンタンクの容量がわかれば、走行距離をガソリン消費量で割って、km/Lを算出できます。
- 同じ方法で、マイルとガロンでも計算できます(米国の場合)。
- ガソリンを満タンに入れた直後に計測を始めるのが最適です。
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2ガソリンを満タンに入れたら「トリップメーター」(走行距離計)をリセットします。比較的新しい車には「トリップメーター」が装備されており、必要に応じて数値をゼロにリセットできます。通常は、インパネ(インストルメントパネルの略、計器盤を指す)やセンターコンソールに小さなボタンが装備されており、そのボタンを長押してリセットします。ガソリンを満タンにした後ゼロにリセットして、次にガソリンを入れる時に数値を確認しましょう。この数値が、ガソリンを満タンに入れてから使い切るまでの走行距離になります。
- トリップメーターをリセットすると表示が「0km」になります。
- トリップメーターが装備されていない場合は、オドメーター(積算走行距離計)の数値を記録してその数値から何km走行したかを計算します。例えば、ガソリンを満タンに入れた時のオドメーターの数値が10,000 kmであれば、「10,000」と記録しておきます。
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3次にガソリンを入れる直前にトリップメーターの数値を記録します。ガソリンスタンドでガソリンを入れる直前のトリップメーターの数値を「最終的走行距離」として記録しましょう。
- トリップメーターが装備されていない場合は、オドメーターの数値から記録しておいた数値を引いて走行距離を算出します。例えばオドメーターの数値が10,250であれば、そこから10,000を引きます。満タンに入れたガソリンで250km走ったことになります。
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4ガソリンタンクがほぼ空になるまで走行します。タンクに残ったガソリンの量に関係なくこの方法で実燃費を計算できますが、残ったガソリンが少ないほど正確な数値を得られます。
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5満タンに入れたガソリンの量を記録します。満タンにガソリンを入れて、何リットル入ったかを記録しましょう。これがガソリンの「消費量」になります。
- この方法では、ガソリンを満タンにする必要があります。前回ガソリンを満タンにした後、実際に消費した量を把握するためです。
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6走行距離をガソリン消費量で割って燃費を算出します。この数値が、ガソリン1リットルあたりに走行できる距離を表します。例えば、満タンにした後タンクがほぼ空になるまで530km走行し、その後満タンにした際ガソリンが46リットル入ったら、ガソリン1リットルあたりの走行距離は11.5kmで、燃費は、530km÷46リットル=11.5km/Lです。
- 算出した数値に100を掛けて、100kmあたりに消費するガソリンの量(L/100km)を算出する方法もあります。
- 満タン状態で計測を始めて、空になったタンクを満タンに戻した時の数値と合わせて算出すると、実際に消費したガソリンの量を正確に把握することができます。
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7例を参考に計算方法を覚えましょう。例)小林さんのオドメーターは満タンの状態にした際に数値が23,500でした。数日後タンクがほぼ空になりガソリンを入れることにします。オドメーターの数値は23,889でガソリンを満タンにしたら48リットル入りました。燃費はいくらでしょう?
- 燃費 =(最終的な走行距離―計測開始時の走行距離)÷ガソリン消費量
- 燃費 =(23,889―23,500)÷48
- 燃費=389km÷48リットル
- 燃費=約 8.1km/L
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方法 2
方法 2 の 3:
平均燃費を調べる
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1走行パターンによって燃費は変動します。例えば、止まったり走ったりを繰り返すと、一定の速度で走行するよりガソリンを多く消費します。このため、高速道路走行時は街中を走行する時よりガソリン消費量が少なくなります。
- クルーズコントロールを使うとさらに燃費が良くなります。
- スピードを出して走行するほど燃費は悪くなります。
- ガソリンを消費するので、エアコンを使うと燃費が悪くなります。[1]
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2ガソリン消費量を数回繰り返し計測して平均値を算出します。車の実燃費をより正確に算出するためには、より多くのデータが必要です。長距離を走行して、ガソリン消費量を何度も計測し平均値を算出すると、混入した誤データを排除することができます。
- 例えば、ある日山道を走行した際に燃費を測ったとします。坂を登るにはガソリンを多く消費するので、燃費は普段よりかなり悪くなります。
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3ガソリンを満タンにして、トリップメーターをゼロにリセットします。トリップメーターをゼロにリセットした後は、次からガソリンを入れてもリセットしません。トリップメーターが装備されていない場合は、ガソリンを満タンにした際のオドメーターの数値を記録しておきましょう。
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4ガソリンを入れるたびに量を記録します。より正確な実燃費を算出するためには、消費したガソリンの量を把握する必要があります。ガソリンを入れるたび何リットル入ったか記録しておきましょう。
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5数週間通常通りに走行します。トリップメーターをリセットしないように気を付けましょう。正確に数値を算出するためには、ガソリンを3~4回入れるまで続けます。長距離運転や渋滞などでガソリン消費量が大きく変動するので、できれば平均的に運転する期間を選んで計測しましょう。
- 毎回ガソリンを満タンにする必要はありません。ガソリンを入れた量を記録しておけば燃費を算出することができます。
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62~3週間経ったらガソリンを満タンにします。燃費算出の準備が整ったら、ガソリンを満タンにしてその量を記録しましょう。
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7期間中に入れたガソリン量を計算します。これが、期間中に消費したガソリンの総量になります。
- ガソリンを45リットル、11リットル、38リットルと3回入れたら、ガソリンの総消費量は94リットルです。
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8総走行距離をガソリン総消費量で割ります。トリップメーターで総走行距離を確認し、ガソリン総消費量で割って燃費の平均値を算出します。この数値は、実際は一定期間の燃費にすぎませんが、燃費平均値の目安になります。
- 例えば、この期間にガソリン95リットルを消費し800km走行した場合、燃費の平均値は1リットルあたり8.4km(800km/ 95リットル=8.4km/L)です。
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9自動車メーカーが公表している燃費は、過大評価されている場合があります。法律で自動車メーカーは車の燃費を公表することが義務付けられていますが、あくまで概算であり多くの場合は最高値を公表しています。[2] 国土交通省の自動車燃費一覧で車の燃費を調べることができますが、実際の燃費(km/L)は自分で計算する必要があります。
- 自分の車の燃費がインターネットで調べた燃費より著しく劣る場合は、整備・点検を受けましょう。
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方法 3
方法 3 の 3:
燃費を改善する
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1エアコンの使用を控えます。エアコンはガソリンを消費して車内を冷やします。エアコンでガソリンを消費するので、実際に車の走行で消費するガソリン量は、見た目のガソリン消費量より少ないことになります。車内が冷えたらエアコンを弱にしたりスイッチを切ったりすると燃費向上に効果があります。
- エアコンを全開で使用すると、燃費が約25%悪くなります。[3]
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2制限速度で走行します。スピードを上げて走行するとより多くのガソリンを消費します。その差は小さくありません。時速80キロを超えて走行した場合、時速8キロ増えるごとにガソリン1リットル当たり約9円多く支払う計算になります。[4]
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3防衛運転を励行します。車の発進には通常走行より多くのエネルギーを必要とします。車間距離を取らずに止まったり発進したりを繰り返す走行パターンや追い越し運転は、一定の速度で走行するより非常に多くのガソリンを消費します。
- 急ブレーキや急加速を避けます。ブレーキペダルを思いきり踏み込むより、早めにブレーキを掛けましょう。[5]
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4平坦な道路を長距離走行する場合は、クルーズコントロールを使います。クルーズコントロールを使うと一定速度で走行でき、不用意な加減速でガソリンを無駄に消費する心配がありません。[6]
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5渋滞中はエンジンを切りましょう。アイドリングや車が動かない状態でエンジンをかけっぱなしにすると、走行しないのにガソリンを消費します。状況に応じてエンジンを切り、貴重なガソリンを節約しましょう。[7]
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6ルーフキャリアを取り付けるのはやめましょう。空気抵抗が大きくなり車の速度が遅くなるばかりか、ガソリンの消費増につながります。荷物をトランクに入れたり、トレーラーをけん引するほうがルーフキャリアより燃費が良くなります。
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7タイヤを最適な空気圧に調整します。4本のタイヤが規定より低い空気圧で走行すると、燃費が0.3%悪くなります。セルフのガソリンスタンドなどにある無料の充てん装置を使って、車の取扱説明書に記載の適切なkPa(キロパスカル)に調整しましょう。[8]
- 運転席のドアやグローブボックスに、適切な空気圧を表示したステッカーが貼ってある場合もあります。
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8エアフィルターを交換しましょう。最も安く燃費を良くする方法の1つです。車によってフィルターの種類が異なるので、自動車用品店でメーカー、モデル、年式を伝え適切なフィルターを薦めてもらいましょう。
- 比較的新しい車の場合は、エアフィルターの交換が燃費の向上にそれほど効果的ではない場合もあります。それでも車の性能改善には役に立つでしょう。[9]
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ポイント
- 速度制限表示を確認しましょう。
- 不規則な加減速を避けましょう。特に大型のSUVやセダンなどの車種ではガソリンの無駄遣いになります。
- 交通量が少ない場合は、せいぜい2分間程度のことなので、信号待ちの際にエンジンを切っても通常は燃費に効果がありません。エンジンを切ったほうが良いと確信がある場合(例えば空港で誰かを待つ場合など)にだけ、エンジンを切りましょう。
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出典
- ↑ http://www.fueleconomy.gov/feg/drive.shtml
- ↑ http://www.consumerreports.org/cro/magazine/2013/08/the-mpg-gap/index.htm
- ↑ http://www.fueleconomy.gov/feg/factors.shtml
- ↑ http://www.fueleconomy.gov/feg/driveHabits.jsp
- ↑ http://www.consumerreports.org/cro/2012/01/how-to-save-money-on-gas/index.htm
- ↑ http://www.lifehacker.co.uk/2014/06/26/hypermile-driving-secrets-max-petrol-mileage
- ↑ http://www.lifehacker.co.uk/2014/06/26/hypermile-driving-secrets-max-petrol-mileage
- ↑ http://www.fueleconomy.gov/feg/maintain.jsp
- ↑ http://www.fueleconomy.gov/feg/maintain.jsp
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