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溶かしたい金のアクセサリーを持っている場合や、芸術家や宝石デザイナーで、金を溶かして新しいデザインを作成したい場合には、いくつかの方法で自宅で金を溶かすことができます。ただし、金の融解には高温で作業をする必要があるため、常に細心の注意を払わなければなりません。

方法 1
方法 1 の 3:

適切な器具を準備する

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    融解した金を入れるるつぼを購入する 金を溶かす作業には適切な器具が必要です。るつぼは、融解した超高温の金を入れるために特別に設計された耐熱性容器です。
    • るつぼは、一般的にグラファイト(黒鉛)や粘土から作られます。金の融点は約1065℃です。そのため、金を溶かすには高温作業が必要であり、この温度に耐えられる容器を選択することがとても重要です。[1]
    • るつぼの他に、るつぼをつかんで動かすためのトングが必要です。トングも耐熱性の素材で作られたものを選択しなければなりません。
    • 手元にるつぼを準備できない場合は、るつぼの代わりにジャガイモを利用しましょう。ジャガイモをくりぬき、そこに溶かしたい金を入れます。[2]
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    フラックスを利用して金から不純物を取り除く フラックスは、一般的にホウ砂と炭酸ナトリウムの混合物であり、融解する前の金と混ぜて使います。[3]
    • 金に含まれる不純物が多いほど、必要なフラックスの量も増えます。フラックスを調合するには様々な組み合わせがあり、ホウ砂と炭酸ナトリウムの組み合わせもフラックスの調合法のひとつです。溶かす金製品がきれいな状態であれば、1オンス(約30g)に対して、フラックスを2つまみ添加し、汚れた状態であれば、フラックスの添加量を増やしましょう。店頭で購入できる普通の重曹や重炭酸塩を利用することも可能です。重曹や重炭酸塩は加熱されると、炭酸ナトリウムを形成します。[4]
    • フラックスは、細かい粒状の金を塊にしたり、金を加熱した際に不純物を除去したりするのに役立ちます。るつぼの代わりにジャガイモを使う場合は、金を溶かす前に、くりぬいた穴にホウ砂をひとつまみ入れておきましょう。[5] [6]
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    安全第一で作業する 金を融解するには高温で作業する必要があるため、危険が伴います。
    • 金を溶かす知識や経験がない場合は、専門家に相談しましょう。また、車庫や空き部屋など自宅で金を溶かすのに安全な場所を探しましょう。材料を置くための作業台も必要です。[7]
    • 必ず安全メガネとフェイスシールドを装着して、目と顔を保護しましょう。耐熱グローブと作業用エプロンも装着する必要があります。
    • 火災を引き起こす可能性があり、大変危険であるため、決して燃えやすい物の付近で金の融解作業を行ってはいけません。
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方法 2
方法 2 の 3:

加熱器具を利用する

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    金を融解できる電気炉を購入する 金や銀などの貴金属を溶かすために設計された小型で高出力の電気炉があります。これらの電気炉はオンラインで購入できます。
    • 金専用の電気炉には手ごろな値段のものもあります。こうした電気炉は、家庭で使用することができ、金、銀、銅、アルミニウムなどの金属を一緒に溶かして合金を作ることができます。電気炉を使うには、るつぼやフラックスなどの上記の道具が必要です。
    • 溶かそうとする金製品に銀、銅、亜鉛などが少量含まれている場合は、その製品の融点は金の融点よりも低くなります。[8]
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    1200Wの電子レンジで金を溶かす 金を溶かすには、マグネトロンが上面ではなく、側面か背面に付いている電子レンジが必要です。[9]
    • 金を溶かすことができる電子レンジ専用の精錬キットや溶融窯(キルン)が市販されています。電子レンジの中に設置した棚板の上に窯を置きます。窯の中にるつぼを置き、そのるつぼの中で金を加熱します。加熱時には窯に蓋をします。[10]
    • 金を溶かすのに使用した電子レンジは、再び調理用として使用しないようにしましょう。[11]
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方法 3
方法 3 の 3:

他の方法で金を溶かす

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    プロパンバーナーで金を溶かしてみる 繰り返しになりますが、バーナーを使用する場合も、安全作業を徹底しなければなりません。バーナーを利用すれば、数分間で金を溶かすことができます。
    • るつぼに金を入れます。そのるつぼを耐火性のある場所に置き、中に入っている金めがけてバーナーの炎を噴射します。予めホウ酸ナトリウムを金に添加しておくと、融点よりも低い温度で金を溶かすことができます。バーナーを利用する場合は、ホウ酸ナトリウムを添加する必要があるかもしれません。
    • るつぼの中に金粉などの粉末状の金を入れた場合は、吹き飛ばさないように、ゆっくりと慎重にバーナーの炎を当てましょう。また、るつぼを急激に熱すると、ひびが入る可能性があるため気をつけましょう。酸素アセチレンバーナーを利用すると、プロパンバーナーよりも早く金を溶かすことができます。[12]
    • バーナーの炎を金粉の上で保持して、ゆっくりと円を描くように動かします。金粉が熱せられて赤くなったら、ゆっくりと炎を近づけて、金粉が溶けて塊になるまで加熱しましょう。
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    融解した金を成型する 溶かした金をどうするのかを決めておかなければなりません。成型して販売することも考えられます。融解した金を成型して、インゴット(鋳塊)や延べ棒にすることができます。
    • 融解した金をインゴット用の鋳型やその他の鋳型に注いで冷まします。鋳型はるつぼと同様の材質でできているものを利用しましょう。
    • 作業後には必ず片づけをしましょう。作業で使用した加熱器具をそのままにしたり、子供の手の届くところに放置したりしないようにしましょう。
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注意事項

  • 24金はとても軟らかくて形状が変化しやすいため、強度を高めたい場合には、他の金属を混ぜて合金にしましょう。
  • 金の融解には技術が必要であるため、作業前に専門家に相談するとよいかもしれません。
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必要なもの

  • バーナー(酸素アセチレンまたは酸素プロパン)
  • るつぼ用トング
  • るつぼ
  • ホウ砂フラックス

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カテゴリ: 趣味・DIY
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