自尊心とは自分自身に対する感じ方のことで、私たちの感情の一部をなしています。自尊心の高い人にとって、自尊心が低いために苦しんでいる友人や親しい人を理解するのは難しいことかもしれません。自尊心の低い人に自分を好きになるように強制することはできませんが、その人に助けや励ましを与え、自分自身について前向きに考える模範を示すことはできます。以下の記事をご覧ください。

パート 1 の 4:
助けを差し伸べる

  1. 1
    友になる 良い友は、相手の話に本当の意味で耳を傾け、心からの言葉をかけることで相手の助けになります。感情的にやや不安定な人の友であり続けるのは簡単ではないかもしれませんが、そのような不安定な状態は一時的であるとの希望を持ち、相手は進歩しようと努力していることを思いに留めましょう。
    • 相手と時間を共に過ごすように努力しましょう。自尊心の低い人のほとんどは、他の人と何かを行うために率先して計画を立てることはありません。あなた自身が計画を立て、それを必ず実行する必要があるでしょう。相手が他の人と接触を持とうとしなかったり、社交的な計画に最後まで付き合わなかったりしても、その人はあなたのことを嫌っているわけではありません。むしろそれは、自尊心の低い人が抱えているかもしれない心配、恐れ、失意の現れなのです。
    • 定期的に一緒に外出すれば、あらかじめ計画を立てる手間が省け、連絡もないまま何週間も過ぎてしまうことを避けられます。それが日曜の午後のコーヒー、水曜日の夜のポーカー、毎朝の水泳などどれであっても、二人にとって欠かすことのできない時となるでしょう。
    • 会話の最中は、相手の目を見ながら話に耳を傾けましょう。友人の問題点について話し合い、何がうまくいかないかを尋ね、(そうするように求められたときには)助けとアドバイスを与えましょう。 少しの気遣いが相手を支える大きな助けになります。そして、自分は気にかけてもらっているという気持ちが自尊心を高めるものとなるでしょう。
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    どのように考えるべきかを相手に押しつけない 自分自身についてどう考えるべきか、あるいはどう行動すべきかを率直に話しすぎると、相手はあなたから遠ざかってしまうかもしれません。むしろ、友人のありのままを受け入れ、さらに自分の感情に対して健全な考えを持つように励ましつつその模範を示しましょう。
    • 相手の消極的な言葉に反論しても良い結果は得られません。それは理屈で解決できる問題ではないからです。
      • 例えば、相手が「わたしはなんてバカなのかしら」と言ったとしましょう。それに対してあなたが、「そんなことはないよ。君はとても利口じゃないか」と言っても相手は納得しません。かえって、自分がどれほど愚かであるかを次々と説明してくるでしょう。友人は自分自身についてずっとそのように考えてきたからです。
      • 別の方法として、「わたしはなんてバカなのかしら」と言う相手に対して、「(同情しつつ)そんな風に感じているんだね。どうしてそう思うのかな?何かあったの?」のように対応すれば、さらに実りある会話を進められあるでしょう。
    • 相手の気持ちを受け入れましょう。相手の話を聞いてあげるだけでも、相手を力づけることができます。消極的な気持ちを持ったところで何の役にも立たないと言いたくなる気持ちを抑えましょう。
      • 良い例:「そのダンスパーティーに誘ってくれる人がいなくて、本当にがっかりしたんだね。それはとてもつらいね。似たようなことが僕にもあったよ。」
      • 悪い例:「そのダンスパーティーに誰も誘ってくれないからってそんなにふさぎ込むなよ。大したことないよ。忘れるんだ。僕だって似たようなことがあったけど、ほら、平気だよ。」
  3. 3
    問題解決は本人が取り組もうとするときにのみ行う 自尊心の低い人は、往々にして自分が原因で問題が起きていると考えます。自分に何か問題があり、その問題を自分は解決できそうにないと感じるのです。したがって、そのことを別の角度から見るように促してあげれば助けになります。相手の消極的な気持ちを理解して初めて、問題解決に取り組めるということを覚えておきましょう。
      • 一例としてこのようなものがあります:「ダンスパーティーにペアで行く人は多いけど、一人で参加する人もたくさん知っているわよ。あなただけが一人というわけではないわ。」
      • こうも言えるかもしれません。「私たち、何人かは車で一緒に行こうと思っているんだけど、あなたも一緒に来てくれたらうれしいわ。実は、私のルームメートの友人にあなたを紹介したいのよ。その人とならうまくいくと思ったんだけど、どうかしら?」
  4. 4
    一緒に他の人を助ける 自尊心は他の人を助けることで高まる傾向があります。他の人を助けるために努力する友人を励まし支援することで、友人の自尊心を大いに高めることができるかもしれません。
    • 逆に、友人に助けて「もらう」こともできます。皮肉なことに、自尊心の低い人のほとんどは、自分が問題を抱えていても友人の助けになりたいと思うものです。友人に助けてもらう状況をお膳立てすれば、友人が自尊心を育むための絶好のチャンスになるでしょう。
    • 恋愛関係について助けを求めたり、パソコンを修理してもらったりすることなどはその例です。
  5. 5
    悩みをよく聞く 自分の気持ちや自尊心が低い原因について友人が話したいと思っているならば、その話に耳を傾けましょう。それが友人にとっての一番の助けとなります。多くの場合、低い自尊心の根本原因を第三者に特定してもらうことで、自信が持てない原因が自分以外のところにあることを理解できます。
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    内なる声を変えるように勧める 親しい友人に、心の中で自分自身にどんなことを語りかけていますかと尋ねてみましょう。その友人は心の中で常に消極的なことを語っていることがわかるはずです。それゆえに、心の中では消極的なことではなく、積極的なことを語って自分にもっと優しくするように勧めてみましょう。
    • 例えば、その人の内なる声が「何をしても自分は誰ともうまくいかない」と言っているとしましょう。しかしそれは、「ある一人の人との関係」がうまく行かなかっただけで自分は一生独身で過ごす定めにあると考えているだけなのかもしれません。あるいは、人は失敗から何かを学んだり、能力を伸ばしたりできるという考えを持たないのかもしれません。友人であるあなたが、そのような内なる声を以下のように言い換えてあげれば助けになれるでしょう。
      • 「あの人とはうまくいかなかった。でも、うまくいかないことが早くわかって良かった。結婚して子供が3人もできた後だったら後悔してもしきれないわ」
      • 「あと何匹かのかえるとキスをしなければならないかもしれないけど、その後は理想の男性に会える。みんなそうしているじゃない」
      • 「私はもっと上手にコミュニケーションを取ることができるように努力しなくちゃいけない。自分はこの点で進歩できるのね」
  7. 7
    友人の助けになると思えるのならば、治療を受けるように穏やかに勧める 自分が個人的に助けられる範囲を超えた問題を友人が抱えていると感じる場合は、治療を受けるように勧めてみましょう。認知行動療法や精神力動療法は、自尊心の低い人の助けになるでしょう。
    • 治療の話を持ち出すときは慎重に行いましょう。注意しないとその人はあなたを避けるようになるかもしれず、「この人は自分が狂っていると思っているに違いない」などと考えてしまうかもしれません。
    • あなた自身が治療を受けた経験があれば、それがどれほど役立ったかを説明しましょう。
    • 提案するやいなやそれを拒む相手に驚いたり気分を害したりしないようにします。相手の思いの中に種はまかれました。それは後ほど成長し、カウンセラーを受けようと思うようになるかもしれません。
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パート 2 の 4:
自分に対する健全な見方の模範を示す

  1. 1
    自尊心の低い友人と時間を過ごす 自尊心の高い人は、自分に自信のない人と一緒にいるだけでその人の助けになれます。自分についてどう感じているかを自尊心の低い人に話すことが、健全な考え方の模範を示す機会になるからです。
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    目標を定める、物事に挑戦する、立ち直るといったことに関して模範を示す 自尊心の低い人は、失敗を恐れるがゆえに物事に挑戦したり目標を定めたりすることをためらいがちです。自尊心の低い人は、目標を定めて物事に挑戦するあなたの姿から人生のさまざまな物事に対する健全な取り組み方を学ぶことができます。また、失敗が大惨事につながるわけではないことを示せば、失敗から立ち直ることが可能であることを理解するでしょう。できるのならば、物事に取り組んでいるその時々のあなたの考えを、その自尊心の低い人に話してみましょう。次のようなことを強調できるかもしれません。
    • どのような目標を、なぜ定めたか。(健康的な体作りのために5キロ走に参加できるようにしたい)
    • 目標達成後に何をするか (その競技を終えたらハーフマラソンに挑戦しようと思う)
    • 目標を達成できなかったときにどのように感じるか。最善を尽くして挑戦したものの目標を達成できない場合はどのように感じるか。(完走できなければがっかりすると思うが、次の競技がある。それに自分の本当の目標は健康的な体作りだ。もっと健康になることが、いわば競技に勝つようなものだ。走ることがうまくいかなくても、健康な体作りのためにできることはまだ他にもある。)
    • 目標に向けて挑戦した結果。(余分な脂肪を落とせるかもしれない。膝を痛めるかもしれない。ジムに居合わせる人の目に滑稽に映るかもしれない。気分が良くなるかもしれない。走るのが本当に好きになるかもしれない。)
    • それぞれの異なる結果に対してどう感じるか。(体調が良くなればうれしいし、もっと自分に自信が持てる。もちろん、けがをするのも、浮いた存在になるのもいやだ。)
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    内なる声を言葉にする 誰でも内なる声を持っていますが、他の人の内なる声と比較する機会がなければ、自分の声が普通ではないことを知るのは困難です。あなたの内なる声があなたに何を話しているか、また自分についてどう考えているかを自尊心の低い人に話せば、その人はもっと前向きな内なる声とはどういうものであるかを理解するでしょう。
    • 望み通りに物事が運ばなくても、決して自分を厳しくとがめたりしないようにはっきりと伝えましょう。
    • 他の人が自分のことを悪く考えているなどと自分は思っていないことを相手に理解してもらいましょう。
    • 何かを成し遂げたときに自分をどのように褒めるかを説明し、また自分に誇りを持つこととごう慢になることの違いをはっきりと話します。
    • 誰にも聞いて欲しくない暴言のような内なる声ではなく、親しい友を本当に支える模範的な内なる声を伝えましょう。
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    自分も完璧ではないことをはっきり伝える 自尊心の低い人にとって、自信を持っている人は完璧です。自尊心の低い人は自分を厳しく批判しがちで、自分の短所と他人の長所を比較します。自分も完璧ではなく、そうなろうとも思わないけれど、ありのままの自分が好きだとあなたが話せば、自尊心の低い人は自分を責める気持ちを和らげることができるでしょう。
  5. 5
    ありのままの自分を受け入れていることを示す 言葉と行いで、ありのままの自分を受け入れていることを相手に伝えましょう。目標や大望はあるものの、今の自分に満足していることを示しましょう。
    • 「自分は・・・が得意だ」「・・・の分野で自分は進歩し続けたい」「自分の・・・を大切にしている」「自分が・・・をしたときは、気分がいい」などの前向きな表現を使いましょう。
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    自分の目標をどう見るかを説明する 改善したい分野があるとはいえ、それを必ずしも自分の弱点であるとは見なさないことを自尊心の低い人に伝えましょう。そうすれば、自分自身を健全に評価する方法を理解してもらえるかもしれません。
    • 自尊心の低い人は「自分はだめな人間だ。誰も雇ってくれない」と考えるかもしれませんが、あなたが「自分は優れた人材なんだから、自分にぴったりの仕事が見つかるまで頑張ろう」と言えば、目標に向けて努力する際のふさわしい態度を示すことができます。
    • 「自分は物事を組織するのは全くだめだ」と言うのではなく、「自分は、細部を見るより広い視野で物事を見るのが得意だが、物事をもっと組織的に行うことや細部に配慮を示せるように頑張ろう」と言う方がより前向きな態度を示せます。
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パート 3 の 4:
自尊心の低い人を理解する

  1. 1
    助けになれない場合があることを理解する 最終的には、自尊心は個人的な問題です。本当に改善を図るには、自尊心の低い人自身が努力しなければなりません。あなたは励ましや支えを差し伸べることはできますが、他の人の自尊心を高めるのはあなたではありません。
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    自尊心の低さの徴候を見極める 自尊心の低さの徴候を見極められれば、大切な友人に支えを差し伸べることができます。次の徴候に注意しましょう。
    • 常に自分自身について消極的なことを言う
    • 完璧にできなければ気が済まないということを言う
    • 知らない人がそばにいると不安になったり、落ち着きを失ったりする
    • 失敗を恐れて何もせずにあきらめる
    • 誰も責めていないのに極端に言い訳がましくなる
    • 他の人はいつも自分の一番の弱点について考えていると思う
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    「心の声」について話し合う 低い自尊心の特徴のひとつは、心の中に常に存在している極度に批判的な声です。自尊心の低い人は自分自身について批判的である場合が少なくありません。友人にそのような徴候が見られるのなら、その人は自尊心に低さに悩まされている可能性があります。以下の例を見てみましょう。
    • 「私、まるで肥えた豚ね。ボーイフレンドができなくて当然だわ」
    • 「今の仕事は大嫌いだけど、私なんか誰も雇ってくれやしない」
    • 「私は人間失格ね」
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    問題が大きくなる前に手を打つ 自尊心の低さは、何もしないでいると次第に悪化し、良くなることはありません。ある人が助けを必要としていると感じたら、先延ばしにせず、すぐにその人に声をかけましょう。自尊心の問題が深刻になっている人は以下のような問題を抱える可能性が大きくなります。
    • 虐待関係に甘んじる
    • 他の人をいじめたり虐待したりする
    • 失敗を恐れて夢や目標をあきらめる
    • 自分や身の回りの衛生管理がおろそかになる
    • 自傷行為を行う
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パート 4 の 4:
自分を保護する

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    必要であれば限度を設ける 自尊心の低い人は極度に依存心が強くなる場合があります。あなたは助けになりたいと思うことでしょう。しかし、午前三時になれば悩みの相談の電話をかけてきて、あなたが精神的に疲れ果るまで自分のことばかりを延々と話したり、他の人との約束があるにもかかわらず会うことを要求してきたりするようなら、友情はあなたにとって大きな負担になるでしょう。そのような状況を避けるために限度を設ける必要があるかもしれません。
    • お子さんに対する責任を第一にしましょう。もちろん、その友人は大切です。しかし、その人の詩の朗読に付き合うより、お子さんのダンスリサイタルに行く方がもっと大切です。
    • 緊急事態を除き、午後10時以降の電話は受け付けないようにしましょう。自動車事故は確かに緊急事態ですが、彼女との関係が終わってしまったことは緊急事態ではありません。
    • その友人から離れて他の人との関係を育む時間を取りましょう。その人は大切な人ですが、他の友人、家族、ボーイフレンドまたはガールフレンドとの時間も必要です。あなた自身の時間も必要です。
    • 友人が何に困っているかについての話を聞くのはやむを得ませんが、その他のこと、あなたの生活やあなたの関心事についても話しましょう。友情は一方通行ではなく、お互いに与え合う関係でなければばりません。
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    自分は友人であってセラピストではないことを覚えておく セラピストは患者の友人になるわけではありません。同じように、あなたがどれほど頑張ってみてもセラピストにはなれないのです。自尊心が非常に低い人を助けるために、あなたは多大な時間をつぎ込んで大変な状況からその人を救おうとするかもしれませんが、結局それはできません。そのような努力はお互いを大変不幸にし、二人の関係を非常に不安定にします。セラピストは、どんなに素晴らしい友人でも簡単にはできない方法で状況を改善できます。
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    虐待を決して許さない 残念なことですが、自尊心の低い人は他の人について悪く考えるようになる場合があります。極端な場合はそれが虐待にまで発展します。虐待が身体的なもの、言葉によるもの、また他のどのような形態のものであっても、あなたを傷つける人を助ける責務はあなたにはありません。 
    • 自尊心が低い理由が何であれ、他の人をむごく扱って良い理由など「ひとつも」ありません。
    • あなたには、それ以上傷つかないように自分自身を守る権利があります。場合によってはその人との友人関係を断つ必要があり、あなたの場合はそうするのが正しいのかもしれません。
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このwikiHow記事について

Trudi Griffin, LPC, MS
共著者 ::
認定カウンセラー
この記事の共著者 : Trudi Griffin, LPC, MS. トゥルーディ・グリフィンはウィスコンシン州に住む認定カウンセラーで、依存症と精神衛生を専門としています。個人治療や地域医療の場で、依存症、精神病、心的外傷に苦しむ患者のカウンセリングにあたっています。2011年にマーケット大学にて臨床精神衛生カウンセリングの修士号を取得。 この記事は10,918回アクセスされました。
カテゴリ: 人間関係 | 友情
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