自然に月経量を減らす方法

共同執筆者 Zora Degrandpre, ND

この記事には:家庭療法・代替治療ハーブ療法を試す食事内容を変える医学療法を受ける時期48 出典

月経量が多いと(過多月経)、日常生活に大きな障害をきたし、健康面、活動面、精神面、社会生活に影響が及びます。幸いにも、家庭療法や代替治療を取り入れると過多月経を軽減することができます。さらに、収れん性のある特定のハーブを使用すると、ホルモンバランスの乱れ過度の出血を抑えることができます。また、ビタミンや様々な栄養素の摂取量を増やすことも効果的です。ただし、日常生活に障害をきたすほどの出血量がある場合やハーブを使用する際は、医師に相談しましょう。

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家庭療法・代替治療

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    氷のうを使って血流を減らす 氷のうを腹部に当てると出血量が減ります。また、痛みや膨れが軽減します。[1]
    • 氷のうを当てると血管が収縮し、出血量が減少します。[2]
    • 症状が続くようなら、2~4時間後に再び氷のうを当てます。[3]
    • 冷たすぎる場合や皮膚の感覚がなくなった時は氷のうを取り外します。[4]

    ポイント:氷のうはタオルやTシャツに包んで腹部に当てます。20分以上当ててはいけません。[5]

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    NSAID鎮痛剤を服用する 月経量が多い時は、市販のNSAID鎮痛剤(非ステロイド抗炎症剤)を服用します。この薬は出血量を減らすだけでなく痛みも和らげます。[6]
    • 表示の用法・用量に従って服用しましょう。
    • NSAID鎮痛剤は薬局やドラッグストアで入手可能です。
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    はり治療や指圧療法を考慮する 研究では、はり治療や指圧療法によって月経周期をコントロールする化学物質が筋肉や脳へ放出されるため、過多月経の軽減に役立つことがわかっています。過多月経の軽減のため、国家資格のある鍼灸師に相談してみましょう。[7]
    • 指圧療法によって背中や子宮への血流が増加するため、生理痛が和らぎきます。[8]
    • 研究では、はり治療や指圧療法にはホルモンのバランスを整える作用があり、この作用によって月経によるホルモンの変化や痛みを軽減することがわかっています。[9]

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ハーブ療法を試す

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    妊娠の可能性がある場合または授乳中の場合はハーブの使用を避ける 月経量が多い場合は妊娠の可能性は低くなりますが、ハーブはホルモン濃度に影響を及ぼすため、妊娠の可能性がある場合はハーブを摂取してはいけません。また、ハーブが母乳を通じて乳児に移行するため、授乳中はハーブを摂取してはいけません。[10]

    注意事項:妊娠中または授乳中は、特にブラックコホシュ、ハゴロモグサ、チェストベリー、ラズベリーの葉の摂取を避けましょう。[11][12]鉄やマグネシウムのサプリメントを摂取する際も事前に医師に相談しましょう。[13]

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    レディスマントル茶を飲む レディスマントルは、月経時のトラブル(不快症状)によく使われるハーブです。お茶にして飲むと月経量の減少に役立ちます。
    • レディスマントルの別名はハゴロモグサと言い、「女性のハーブ」としても知られています。
    • このハーブの葉には強い収縮作用(筋肉を収縮する)、凝固作用(血液を凝固する)、収れん作用(血管を収縮する)があり、薬の製造に使われます。こうした特徴は、月経を正常にする働きがあります。
    • 大さじ2杯の乾燥レディスマントルの葉を500㏄の熱湯に加えるとお茶ができます。
    • 症状が治まるまで、1日3回お茶を飲みます。
    • レディスマントルは健康食品店などで入手可能です
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    ナズナで症状を早く和らげる ナズナは血流を低下させる作用のあるハーブです。月経量を減らすためナズナを試してみましょう。[14]
    • ペンペングサという名前でも知られています。
    • 健康食品店、お茶専門店、ネットなどでナズナ茶を探し、毎日2杯飲みましょう。
    • ナズナは分娩後出血の対処にも役立ちます。
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    チェストベリーでホルモンバランスを整える チェストベリーは、黄体ホルモンの分泌を誘発するハーブです。チェストベリーを使ってホルモンバランスを整え、過多月経を予防します。[15]
    • チェストベリーは、セイヨウニンジンボクまたはチェストツリーという名前でも知られています。[16]
    • チェストツリーは、女性ホルモンサイクルのバランスを正常にする働きがあります。チェストツリーは、黄体ホルモンの分泌量を増やし、エストロゲンの分泌を抑えます。これによって子宮出血量が減少します。[17]
    • 月経量が多い時は4~6mgのチェストベリー抽出液を使います。[18]
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    シナモンを食事に加えて摂取する シナモンは料理や焼き菓子などを作る時に使いますが、過多月経を軽減するスパイスとしても知られています。シナモンを食事に取り入れたり、単独で摂取したりして摂取量を増やし、子宮の働きを穏やかにし、過多月経を予防します。[19]
    • シナモンの収れん作用によって、血管が収縮し過多月経を予防します。[20]
    • 出血量が正常になるまで、カップ1杯のお湯に小さじ3杯のシナモンパウダーを混ぜ、30分ごとに飲みます。[21]
    • シナモンを食事に取り入れると、過剰な血流量を減らすこともできます。
    • シナモンは必ずパウダー状のものを使用しましょう。シナモンオイルは、吐気や嘔吐を起こし、腎臓に障害が起きることもあります。[22]
    • シナモンは通常、食料品店で入手可能です。
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    レッドラズベリーの葉で子宮の筋肉を緩める シナモンと同様、レッドラズベリーには子宮の筋肉を緩める植物化学物質が含まれています。レッドラズベリーの葉のお茶を飲み、月経量を減らします。[23]
    • ヒトでの試験は行われていませんが、動物実験ではラズベリーの葉のパウダーには緊張を緩める作用があることがわかっています。[24]
    • 170g(約2カップ)のラズベリーの葉を洗い、500㏄(2カップ半)の水を沸かします。[25]葉を濾してお茶を入れます。1日3回まで飲むことができます。[26]
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    ブラックコホシュを試す このハーブを用いたホメオパシー治療は、過多月経の症状の軽減に役立ちます。研究では、ブラックコホシュ(サラシナショウマ)がエストロゲンとプロゲステロンの濃度を調整することが示されています。[27]ビナビャクシンは月経量を減らすため、月経期間が短くなると考えられています。[28]
    • 毎日、40~200mgの乾燥ブラックコホシュを複数回に分けて摂取します。0.4~2.0mlの60%エタノール製チンキ(乾燥ブラックコホシュとエタノールを1:10の割合で抽出したもの)をお茶などに加えて1日1~2回飲みます。

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食事内容を変える

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    健康的で栄養バランスの良い食事を摂る 健康維持のために適切な栄養素が摂取できているかを確認しましょう。健康的で栄養のある食事を摂ると、月経周期が規則的になるため、過多月経を防ぐことができます。[29]
    • タンパク質を含むナッツ類、鉄分を多く含む緑色葉野菜、ヨーグルトやチーズなどカルシウムを含む乳製品など、健康的で栄養豊富な食品を選びましょう。[30]
    • 地中海式食事法を試すのもよいでしょう。果物、野菜、魚、全粒穀物を組み合わせた健康的な食事法です。地中海式食事法は動物性脂肪の割合が少なく、魚油や植物由来の油が多いため、この食事法は月経周期を調整することが研究で示されています。[31]
    • オリーブ油やアマニ油など健康的な油や種子類を摂取すると過多月経の軽減に役立ちます。[32]
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    ビタミンB群で生理痛を抑える インゲンは食物繊維が多く含まれ、ビタミンB群が豊富です。腹部の生理痛の予防に役立ちます。
    • ビタミンB群は、過剰なエストロゲンを肝臓で分解する際に必要な要素です。[33]
    • また、プロスタグランジンの合成を促進します。プロスタグランジンは異常な血液凝固の防止に必要な物質です。[34]
    • 鉄、ビタミンB群、食物繊維、タンパク質を強化したパンや穀物を選びましょう。[35]
    • インゲンなどの野菜はビタミンB群を含みます。[36]
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    鉄やビタミンCが豊富な食品を取り入れて血液凝固を促す 鉄は赤血球の形成に重要です。鉄の不足により貧血が起こり、過多月経の原因になることがあります。[37]鉄とビタミンCには相乗効果があり、ビタミンCによって鉄が効果的に吸収されます。過多月経の軽減のため、鉄とビタミンCを含む食品を組み合わせて摂取しましょう。[38]
    • ブロッコリー、ケール、サツマイモ、ホウレンソウなどの野菜を摂取し、鉄、カルシウム、ビタミンCを補給しましょう。[39]
    • オレンジやイチゴのなどの果物からビタミンCを摂取することができます。プルーンや乾燥アプリコットは鉄の補給源です。
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    マグネシウムの摂取量を増やし、エストロゲン量を減らす マグネシウムは、黄体ホルモンやエストロゲンなどの女性ホルモンのバランスを整えるのに不可欠なミネラルです。マグネシウムの摂取量を増やすと、ホルモンの安定化と過多月経の軽減に役立ちます。[40]
    • マグネシウム濃度が低下すると、エストロゲン濃度が高くなり過多月経を引き起こします。[41]
    • ダークチョコレートにはマグネシウムが豊富に含まれています。
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    鉄のサプリメントを摂取する 貧血がある人は鉄のサプリメントを試してみましょう。鉄のサプリメントは貧血の治療だけでなく、過多月経の軽減に役立ちます。[42]
    • 鉄のサプリメントの表記に従って摂取しましょう。
    • 鉄のサプリメントは、主にドラッグストアや健康食品店で入手可能です。

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医学療法を受ける時期

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    ハーブを摂取したりハーブ療法を試したりする際は、医師に相談する ハーブはどんな人にでも合うわけではありません。特に、薬を飲んでいる人や何らかの疾患がある人は注意しなければいけません。医師に相談すればハーブの危険性と利点のほか、どんなハーブが合っているのかを知ることができます。[43]
    • ハーブのサプリメントやお茶を摂る場合も同様です。

    ポイント:ハーブを使用しても問題が起きないこともあるため、心配する必要はありませんが、健康を維持するためには慎重になるに越したことはありません。

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    大量出血または異常出血がある場合はすぐに受診する 2時間以上使用できるナプキンやタンポンを1時間に1回以上交換しなければいけないようなら、出血量は非常に多いと考えられます。同様に、月経時以外の出血、不正出血、閉経後の出血がある場合も異常なことだと考えられます。こうした症状はどこかに異常があるということです。すぐに治療を受けられるように専門医の診察を受けましょう。[44]
    • すぐに受診できる医療機関か救急病院に問い合わせるのもよいでしょう。
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    過多月経が生活に支障をきたしている場合は医師に相談する 月経量が多かったり月経期間が長かったりすると、正常な月経時よりも日常生活に障害が出ることがあります。月経中は、トイレの使用回数が増えたり、ひどい生理痛に耐えたり、楽しんでいることを避けなければいけなくなったりします。このようなことが当てはまる場合は、医師に相談し、少しでも快適に過ごすことができる方法を探しましょう。[45]
    • 医師は症状の原因を突き止め、効果のある治療法を提案します。
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    医師による検査を受け、症状の原因を突き止める まず、医師はホルモン、甲状腺、鉄の血中濃度を調べるため完全血球測定(CBC)を行います。次に、感染症、炎症、異常細胞がないかどうかを調べるため、子宮頸がん検査を行います。状況によっては、子宮内膜生検や超音波検査を行うこともあります。[46]こうした検査を行い、以下のどの病態が過多月経を引き起こしているのかを判断します。[47]
    • ホルモンバランスの乱れ
    • 子宮筋腫
    • 子宮内避妊器具(IUD)の副作用
    • 卵巣機能障害
    • ポリープ
    • 子宮腺筋症
    • 妊娠合併症
    • 出血性障害
    • 特定の薬の服用による影響
    • がん
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    自然療法を試しても効果がない場合は、医師に治療選択肢について尋ねる 過多月経には様々な原因があるため、どんな治療法も全ての人に効果があるというわけではありません。自然療法を試しても症状が軽快しなかった場合、医師と医学療法について話し合いましょう。過多月経の原因によっては、薬や医学療法を用いると軽減する可能性があります。治療選択肢には下記のようなものがあります。
    • トラネキサム酸を月経中に服用し出血量を減らします。
    • 経口避妊薬は、月経をコントロールし、月経血を減らします。
    • 経口黄体ホルモンは、ホルモン濃度のバランスを整えます。
    • ホルモン性IUDは、子宮内膜を薄くし月経血を減らします。
    • 子宮内容除去術(D&C)は、医師が子宮内膜をこすって取り出す処置です。これにより子宮内膜が薄くなり、月経血が減ります。
    • 子宮動脈塞栓形成術は、子宮筋腫への血流を止めることによって子宮筋腫を小さくします。
    • 筋腫摘出術は、医師によって過多月経を引き起こしている子宮筋腫を取り出す処置です。
    • 子宮摘出術は、医師が子宮頸部と子宮を摘出する手術です。この手術によって月経はなくなります。ただし、この手術は永久不妊手術でもあるため、医学的に必要な場合や優先的に行わなければならない状態でない限り、医師はこの手術を勧めることはありません。

ポイント

  • 甲状腺機能低下症は、過多月経の主な原因です。月経量が多い場合は、医師に相談して根本的な原因を突き止めましょう。
  • 経口避妊薬を使う以外に完全に月経を止める方法はありませんが、経口避妊薬を使うと月経が軽くなります。
  • ハーブ療法は同じ様に行っても、誰にでも効果があるわけではないことを忘れてはいけません。ハーブ療法によって症状が軽快したように感じても、確実に効果があるというわけではありません。

注意事項

  • 乳がんや子宮内膜症など、すでに特定のホルモン感受性の高い疾患のある人は、ホルモンに影響を与えるハーブ療法は合わない可能性があります。例えば、サラシナショウマ、チェストベリー、ラズベリー葉などのハーブは避けましょう。また、どんなハーブでも使用する際は必ず医師に相談しましょう。
  • 肝疾患の恐れがある場合は、サラシナショウマ、ハゴロモグサ、チェストベリーを避けたほうが賢明です。このようなハーブは肝臓に影響を及ぼす可能性があります。医師に相談すれば自分にとってどのハーブが安全かがわかります。
  • 鉄を過剰に摂取すると副作用が起こる可能性があるため、医師の許可なく鉄のサプリメントを摂取してはいけません。[48]

出典

  1. http://www.hersfoundation.com/docs/Heavy_bleeding.html
  2. http://www.hersfoundation.com/docs/Heavy_bleeding.html
  3. http://www.hersfoundation.com/docs/Heavy_bleeding.html
  4. http://www.orthoinfo.aaos.org/topic.cfm?topic=A00147
  5. http://www.hersfoundation.com/docs/Heavy_bleeding.html
  6. http://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/menorrhagia/basics/treatment/con-20021959
  7. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2077876/
  8. http://www.womenshealthmag.com/health/never-have-another-painful-period
  9. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2077876/
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記事の情報

この記事はZora Degrandpre, NDが共著しています。 デグランプリ医師はワシントン州在住の自然療法医です。2007年に自然療法医科大学、「National College of Natural Medicine」にてND(自然療法医師学位)を取得しています。

カテゴリ: 健康

他言語版:

English: Stop Heavy Menstrual Bleeding Naturally, Español: detener el sangrado menstrual abundante de forma natural, Русский: остановить сильное менструальное кровотечение естественным путем, Italiano: Fermare un Abbondante Ciclo Mestruale in Modo Naturale, Português: Parar Naturalmente uma Menstruação Muito Forte, Français: stopper des saignements menstruels abondants naturellement, Bahasa Indonesia: Menghentikan Menstruasi Berlebih Secara Alami, Deutsch: Starke Menstruationsblutungen auf natürliche Weise stoppen, العربية: إيقاف النزيف الشديد أثناء الدورة الشهرية بشكل طبيعي, Tiếng Việt: Ngừng chảy máu quá nhiều trong kỳ kinh nguyệt, 한국어: 자연적으로 너무 많은 생리 양을 줄이는 법, 中文: 自然地减少月经血流量, Nederlands: Zware menstruaties op natuurlijke wijze tegengaan, ไทย: ทำให้ประจำเดือนมาน้อยลงด้วยวิธีธรรมชาติ, हिन्दी: हैवी मेन्स्ट्रूअल ब्लीडिंग को नेचरल ढंग से रोकें, Türkçe: Aşırı Âdet Kanaması Doğal Yollarla Nasıl Durdurulur

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