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幼少期や思春期を経て、きちんとした大人に成長していくことは難しいことかもしれません。「大人になる」ということの意味は人それぞれですが、一般的には、親や保護者の助けを借りずに、一人の人間として自立し、自分の力で人生を切り開いていけるようになることを意味します。

方法 1
方法 1 の 3:

大人として生きる

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    学校を卒業する 最低でも高校を卒業するか、高卒認定試験(高等学校卒業程度認定試験)に合格しておきましょう。また、できれば高専や短大、大学などに進んで学士号などを取得します。これは、給料がたくさんもらえて、楽しいと思える仕事に就ける可能性を広げるためです。卒業後に大学に戻って、修士号または博士号を取得すれば、専門性の高い仕事に就くチャンスも広がるでしょう。[1]
    • 学生時代に出会った好きなものが、大人になってからの目標につながる可能性があります。
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    仕事に就く オンラインの求人サイトや新聞広告の求人情報をこまめにチェックする、目指す分野で仕事をしている人と知り合いになるなどして、仕事に就くチャンスを掴みます。仕事が決まったら、毎日時間通りに出勤し、集中して仕事をし、常に学ぶ姿勢を持ちましょう。責任を持って仕事に取り組む、従業員としての価値を示すことができます。[2]
    • 仕事に応募する際には、学歴や経歴がわかる、きちんとした送付状と履歴書を送りましょう。
    • 面接の際に質問できるよう、事前に企業研究をしておきましょう。[3]
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    経済的に自立する 生活にかかるすべての費用を支払えるよう、一定額の十分な給料がもらえる仕事に就きましょう。各種支払いのためのお金や小遣いをもらうことはせず、親やその他の援助を頼らないようにします。
    • 高い給料をもらえるようになるまでは、毎週土曜日の夜に出かけるなどの贅沢を、少し我慢する必要があるかもしれません。
    • 予算の立て方を学びましょう。より経済的に自立した生活ができるようになります。
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    医療保険、車両保険、住まいに関する保険に加入する ある程度の年齢になったら、医療保険などについて調べて保険に加入し、保険料の支払いを始めましょう。車、家、マンションを持っている、または購入の予定がある場合には、それらに関する保険への加入も必要になります。
    • 保険は万が一の時に支払う費用を抑えるために重要なものです。
    • 保険に加入しないと車を所有できなかったり、アパートを借りることができなかったりする場合もあります。
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    一人で暮らすアパートや一軒家を探す インターネットや新聞の広告、アパートを探すためのウェブサイトなどで、賃貸アパートまたは購入可能なマンションや家を探しましょう。家賃が安く、安心して健康的に暮らせるような条件の住まいやエリアを探します。通勤に便利で、周辺に生活に必要な店などが揃い、同居人がいなくても自分で家賃が支払えるような物件が理想です。
    • 多くの場合、金額と質は一致しているものです。安い物件については、騙されていないか、また家の周囲が安全かどうかなどを確認しましょう。
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    自分に合った交通手段を利用する 住んでいる地域の事情に合わせて、車を購入する、または利用しやすい公共交通機関のルートを確認しましょう。車を購入する場合は中古車販売店やインターネット、新聞広告などをチェックし、より安価な中古車を探します。公共交通機関を長期間、頻繁に利用する場合には、バスや電車・地下鉄の定期券を購入すると、交通費が安く上がるでしょう。
    • 公共交通機関を利用して通勤するつもりなら、雇用主に定期券代が支給されるかどうかを確認しましょう。福利厚生に含まれている場合もあります。
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    国内や海外に旅行に行く 貯金をして、まだ行ったことのない場所への旅行を計画しましょう。新しいもの、人、生き方に出会えるはずです。
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    互いを思いやれる人間関係を築く 友人関係と恋愛関係の両方を大切にし、成熟した、責任感のある親切な人々と、長く続く関係を築きましょう。遊びの関係など、長く続かないことが前提の人間関係に無駄に時間を費やすのをやめ、自分を貶めるような人との付き合いを断ちましょう。
    • すべての人間関係がうまくいくわけではありません。うまくいかなくなった場合は、きっぱりと関係を断ち、ダラダラと付き合いを続けるのはやめましょう。
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    自分の行動に責任を持つ 自分の行動にはすべて結果が伴うこと、自分の言動が自分自身の人生を左右するということを自覚しましょう。良い行動も悪い行動も、それによってもたらされる結果も、すべて自分の選択によるものなのです。
    • 例えば、いい大学に入りたいと思ったら、学校でしっかり勉強をしなければなりません。
    • 前の職場の上司に反抗的な態度をとったことがある場合、彼らが、あなたが本当にやりたい仕事に就くための推薦状を書いてくれることはないでしょう。
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方法 2
方法 2 の 3:

責任を持って行動する

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    どんなときでも時間を守る 約束をしたら、時間通りにその場所に現れるようにしましょう。責任感と敬意を示すための基本です。
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    お金は賢く使う カフェ代、買い物、食料品などの支出について、毎週予算を作成し、予算を超えないようにお金を使います。また、給料から貯蓄口座に直接振り込まれる金額、あるいはその割合を設定しておきましょう。[4]
    • 老後の資金として貯金する、または投資家に助言をもらったり、スマホアプリを利用したりして、株式市場に投資するのもよいでしょう。[5]
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    請求書の支払い、借金・ローンの返済は滞納しない 自動引き落としを利用すれば、簡単に支払いを行うことができます。また、電子メールでのリマインド機能を利用して期日までに支払いを行うようにするなど、継続的に返済していきましょう。余計な利息や手数料が発生しないよう、クレジットカードの支払いやローンの返済は、毎回全額支払うようにします。[6]
    • 自動引き落としを利用したくないのであれば、週や月ごとに残高を確認して支払いを行いましょう。
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    持ち物を整理する 持ち物を一定のルールに基づいて収納し、アパートや家の中を整理整頓します。時間通りに行動できるようになり、また物をまとめて管理しやすくなるでしょう。シンプルな収納ケースやクローゼット用の収納ユニットを購入して整頓すれば、探し物もすぐに見つかるようになります。[7]
    • ハンガーにかけるもの:コート、ドレス、パンツやスカート、ボタンダウンシャツ、ブラウスなど
    • たたんで引き出しにしまうもの:ジーンズ、Tシャツ、下着、靴下、セーターなど
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方法 3
方法 3 の 3:

考え方を変える

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    幼稚な態度をとらない 以下の傾向が自分にあると思ったら、自分の態度を意識する、メンタルトレーニングやセラピーを利用するなどして、変わる努力をしていきましょう。[8]
    • 拗ねたり、泣き言を言ったり、文句を言ったりする
    • 人を操って同情を得ようとする
    • 常に他人に指示を仰ぐ
    • めちゃくちゃで無責任な行動をとる
    • 先延ばし、不注意、遅刻が多い
    • 無謀運転など、自分や他人の健康や安全を顧みずに行動する
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    自分で決断する 大学、仕事、人間関係、目標など、自分の人生に関することは自分で決めましょう。両親や友人などにそうすべきだと言われたからという理由ではなく、自分にとって重要かどうか、幸せになれるかどうかを基準に選択します。
    • はじめのうちは誰の手も借りず、自分で判断するということに馴染めないかもしれません。ただ、どんな問題にも解決の道はあります。問題を1つ1つ分けて考えることで、自分一人でも解決策を見つけることができるでしょう。[9]
    • 他の人にアドバイスを求めても全く問題はありません。ただし、最終的に決断するのは「自分自身」です。友人にどの医者に行くべきかを聞いた場合にも、最終的にはその友人ではなく、自分自身で判断することになります。
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    好きなことを好きになる 当たり前のように聞こえるかもしれませんが、自分が本当に楽しいと感じ、幸せになれることを素直に受け入れましょう。知り合いのほとんどが陳腐で時代遅れだと思うようなバンドが好きでも、変に言い訳をしたり、皮肉や冗談を交えて好きだと言ったりする必要はありません。ただただ楽しみましょう。[10]
    • 流行っているからという理由で、無理に何かを好きになろうとするのはやめましょう。みんなが好きな人気バンドが嫌いなら、そのバンドの曲を聴く必要はありません。
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    目上の人を尊重する姿勢を持つ 年上の人や目上の人にむやみに反抗したり、逆らったりするのをやめましょう。目上の人の言うことには、敬意を持って耳を傾けるようにします。「大人になる」ということは、人の言うことを聞かなくてよいということではないのです。一方で、学校や仕事、社会生活において、目上の人の了解を得ないと行動できないというのもよくありません。
    • 上司から報告書の提出期限を告げられたら、期限内に完成させます。細かな点については、報告書が完成してから上司に確認してもらいましょう。
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    建設的な批判に耳を傾ける まず、あなたやあなたの行動についての相手の意見をしっかりと聞きます。次にその意見の同意できる点、あるいは同意できない点、参考になる点について考えましょう。最後に成熟した大人として、純粋に抱いた疑問や懸念、そして感謝の気持ちを相手に伝えます。[11]
    • 批判をそのまま受け取らないようにしましょう。その批判を受け止めても良いことはないと感じるなら、受け止める必要はありません。
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    目標を立てて達成する 簡単に達成できるような目標(「今週新しい友達を作る」や「行ったことのないところに行く」など)と、長期的な目標(「5つ星レストランのシェフになる」や「家の建築資金を貯める」など)の両方の目標を立てましょう。目標を書き出して常に意識し、達成するたびに自分にご褒美をあげましょう。
    • 目標を調整しても構いません。最初に立てた目標が現実的ではないかもしれないと気づいたら、目標を達成可能なものに修正しましょう。
    • 自分を変えるために目標を立て、悪い習慣や依存症から抜け出しましょう。
    • 老後にどうなっていたいかを考えてみます。遠い道のりのように思えるかもしれませんが、長期的な計画を見据えることで、一歩一歩着実にその目標に近づくことができるでしょう。
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    自分の失敗を他人のせいにせず、自分で責任を負う 何かがうまくいかないとき、その問題を他の人や環境のせいにしないようにします。以下のプロセスに従って、逃げずに自分のミスを認め、状況を改善するためにそのミスを活かしましょう。
    • ミスは素直に認める
    • できる限りの修正を行う
    • 再発を防ぐ方法を考える
    • 「もう終わったことだ。二度目はない」などのフレーズを頭の中で繰り返す[12]
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ポイント

  • 自分がどの程度大人になれているか、周りの人と比べないようにしましょう。ある程度の自立を達成するまでにかかる時間や年齢は人それぞれなのです!
  • 記事の内容をすべて無視し、自分なりの生き方をしていくことには何の問題もありません。「大人になる」というのは、文化の違いによってもその意味が変わる、極めて社会的なものです。最終的には、自分の人生をどう生きるかは自分で決めることになります。
  • すぐに使える情報を活用しましょう。問題にぶつかったら、他の人がどうやってその問題を解決したかを調べてみます。常に一から答えを考える必要はありません。
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注意事項

  • 成長を急ぐことはありません。年長者に話を聞くとほぼ全員が、「若い時が一番よかった」「若い時期をもっと楽しめばよかった」と話します。
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このwikiHow記事について

Michelle Shahbazyan, MS, MA
共著者 ::
ライフコーチ
この記事の共著者 : Michelle Shahbazyan, MS, MA. ライフコーチ、コンサルタント、モチベーショナルスピーカー、マッチメーカーとして10年以上の経験を持つミッシェル・シャーバジヤンは、カリフォルニア州ロサンゼルスにて人生相談とファミリーコーチング、そしてキャリアコーチングを提供する会社「The LA Life Coach」を経営しています。ジョージア工科大学にて応用心理学の学士号と、建築構造学・技術経営学の修士号を取得。フィリップス大学院大学にて心理学(マリッジセラピーと家族療法専攻)の修士号を取得。 この記事は10,289回アクセスされました。
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