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「目に入れても痛くないほど可愛い」に嘘はなかった待望の孫の誕生で、晴れて「おじいちゃん」「おばあちゃん」となった自分(たち)に戸惑いつつも、表情は崩れっぱなしの毎日でしょう。そんな一方で、孫への接し方が原因で、息子娘夫婦との関係が悪化してしまった、多くの見知らぬ家族の前例が、頭を過ぎり始めてはいませんか?良かれと思った言動がことごとく裏目に出てしまい、次第に疎遠となってしまったことで、可愛い孫と接する機会まで少なくなってしまう、そんな悲しい祖父母にはなりたくありません。「良い祖父母になりたい」は、すべての方々にとって共通の、ストレートかつ切実な思いです。ここでポイントとなるのが、キーワードとなる『良い』をどう解釈するのか、誰にとって、何に対して『良い』祖父母を目指すべきなのかを夫婦間で話し合い、互いに理解する姿勢です。

方法 1
方法 1 の 2:
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    孫への接し方を考える 孫との感動の初対面から今日までを振り返ってみましょう。愛おしい孫が喜ぶ顔や仕草を1度でもより多く見たい、確かめたい、孫により好かれたいからこそ、両親からすれば「過剰な甘やかし」と映る言動に及んでしまいがちです。そこには一切の他意はなく、純粋に愛情ゆえの振る舞いに他なりませんが、それが両親にとって意に添わぬものであるケースが、残念ながら数え切れません。孫は大喜びで祖父母はエビス顔に反して、両親は作り笑顔で内心イライラといった状況は、それぞれ異なる価値観と意思を持つ人間である以上、家族であったとしても不思議ではありません。多くの場合後々になって「あの時から実はそうだったのか……」と気づかされる、こうした状況を招かないためにも、今後成長を続ける孫への接し方を考えてみましょう。[1]
    • 言葉を覚えて自分なりの意思を持ち始めた孫にとって、無意識の中の理想の祖父母は、なんでも言いなりで決して叱らない『都合の良い』存在でしょう。やさしい、遊んでくれる、お話してくれるなど、具体的に好きな理由が芽生えるのは、もう少し先になります。
    • 躾が始まる時期を迎えると、それまでは100%絶対的な存在だったパパとママに対し、反抗心などの負の感情を抱き始めるのは、子育て経験者だからこそ百も承知の通りです。一時的に一気に祖父母の孫内評価が急上昇するのがこの時期であり、慕われて嬉しさ倍増の祖父母の溺愛表現に、より拍車がかかってしまう展開が想定されます。
    • 幼稚園入園を迎える頃には、祖父母が自分にとってどのような存在なのかを、孫は正しく理解します。同時に友だち同士の集団生活が主体となる生活環境の中、祖父母は時折顔を見せてくれる、それまでより少しだけ距離のある家族と位置づけられ始めます。
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    自身の祖父母を思い出す 遠い日の記憶の中の「おじいちゃん」「おばあちゃん」の忘れられない記憶を、今一度取り出してみましょう。ここでポイントとなるのが、当時感じたことの回顧ではなく、現在の年齢の自身のいわゆる第三者目線で、客観的に振り返るアプローチです。思い描く光景の中には、当時の祖父母と子供の頃の自分自身が登場します。瞼の裏に浮かんだ数々の場面に対し、現在の自分自身が「どうしたいのか?」を自問自答してみましょう。
    • 両親が教えてくれなかった、ずっと昔の遊びが面白くて、祖父母が帰った後に両親に同じ遊びの相手をせがんで困惑させた。
    • 祖父母の暮らす家は古くて少し薄暗くて、食卓に並ぶ料理も色合いが地味で最初こそ箸が伸びなかったけれど、一口噛み締めると不思議にやさしい味がした。
    • 一生懸命自分語りを続けたあの日、きっと祖父母にはその内容が全然通じていなかっただろうけど、両親のように面倒臭がらず、ずっと穏やかな表情で耳を傾け続けてくれた。
    • 両親に叱られて絶体絶命のピンチでも、祖父母の背中の陰に逃げ込んでしまえば、そこは核シェルター級の絶対安全地帯だった。
    • 今振り返れば子どもゆえの配慮のなさから、無意識に心ない言動を沢山届け続けてしまっていて、今だからこそ祖父母に謝りたいことがあれもこれも……。
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    憧れの祖父母像を思い描く 意識を180度変えて、フィクションの世界の「良い祖父母」に目を向けてみることで、自分たちが目指すべき理想の祖父母像を探ることができるかもしれません。映画・ドラマ・小説・アニメ・漫画・歌の歌詞の中の登場人物など、基本架空の人物とされる「おじいちゃん」「おばあちゃん」を思い出してみましょう。それぞれの物語の中、憧れや尊敬を抱く存在があれば、その人物の言動は大いに参考にすべきでしょう。容姿や設定されたシチュエーションが、自分とその家族とはかけ離れていても構いません。「自分がこのストーリーの孫やその両親だったら、素直に嬉しく尊敬できるだろうな」と思える場面に、その祖父母に代わって自身をキャスティングしてみる作業です。
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    嫌われる祖父母像を検証する フィクション中には、残念ながら祖父母が悪役を担うストーリーが少なくありませんが、これらの登場人物も反面教師として見過ごせません。孫も家族も周囲の人たちも眉をしかめる言動を、本人は無意識に良かれと思って続けている、そんなキャラクターです。若い頃には深く考えることもなく、単なるサブキャラに過ぎなかった登場人物も、いざ自身が祖父母となれば、自ずと印象や捉え方、なにより存在感が大きく変化していることでしょう。こちらの胸が痛み、負の感情の膨張が抑えられないような、物語の中のそんな祖父母の言動の真意にまで思いを馳せることで、数多くの気づきと遭遇できます。
    • 自身の人生を通じて無意識に培った「経験」に基づく「感性」あればこそ、反面教師となり得る間接的な教えを、しっかりと読み取ることができるのです。若い日にストレートに忌み嫌った登場人物の台詞や立ち振る舞いに隠された「真意」を推察してみましょう。
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    息子・娘夫婦との距離感を考える 良い祖父母であるか否かを、自分(たち)だけで自己判断することはできず、そこには必ず、そのように受け止めてもらうべき対象である、孫とその両親の判断が不可欠です。自分(たち)の中で良い祖父母となる努力を重ねる意思が相互確認できたのであれば、まずはすべての人間関係における要とされる、相手との距離感から考えてみましょう。たとえば孫可愛さが勝るあまり、訪問する頻度が高過ぎてしまえば、若い夫婦にとってはプライベート空間の侵害となりかねません。あるいは良かれと思ってのさまざまな助言や孫への買い与えなども、自分たちは誠意のつもりでも、夫婦の育児方針に反する「おせっかい」だと伝わってしまいます。[2]
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    「良い」の意味を考える 良い祖父母の「良い」は、誰にとって良い祖父母であるかによって、その意味自体や祖父母の言動や人となりが、それぞれ大きく違ってきます。子どもやその両親の意に沿う「良い」は「都合が良い」の意味合いが含まれますし、祖父母自身にとっての場合、自分たちが満足できる「心地良い」の比率が高まります。たとえばお金は出すけれど口は出さない「羽振りが良い」祖父母は、両親にとって経済的に好都合な反面、甘やかしにつながる可能性に不満が芽生えることでしょう。考え得るあらゆるシチュエーションに対し、完璧に良好な距離感で接することは不可能ですが、この距離感は互いに抱く心象を時に大きく左右するため、注意が必要です。
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    見聞きした事例について考える 自身が子供時代に「怖い」「苦手」だと感じた、友だちや親戚の祖父母を思い出し、どんな言動に対して苦手意識を抱き、どのような感情が芽生えていたかを検証してみましょう。時代や世の中の価値観がどれだけ変化しても、幼い子どもが年の離れた大人に抱く好き嫌いは、第一印象で決まるといっても過言ではありません。この初対面の相手の第一印象は、一旦植え付けられてしまうと、それをひっくり返すのは容易ではないことは、成人にも共通しているとされています。
    • 子ども時代に友人が「厳しくて口うるさい」と零していた、近所の井戸端会議で「家族からも近所からも煙たがられている」と囁かれていたなど、記憶の中の人物像を思い描いてみましょう。現在自分たちがその年代を迎えたことで、対象となる人物のどのような言動が悪評を招いているのか、より正確に推察できるでしょう。
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    親として子育て中に感じたことを考える 無我夢中で子育てと格闘していた時期、自分(たち)の祖父母に対して抱いたさまざまな感情を振り返ってみましょう。ありがたいと感謝したこと、迷惑だと気分を害したこと、もうすこし理解してほしいと内心頼りたかった場面など、時間をかけて無理なく思い出す作業です。あの時は腹立たしかったことが実は励ましだった、反対にその場は単純に嬉しかったことが、必ずしも自分たちにプラスにならなかったなど、色々な気づきに出会えることでしょう。
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    家族全員にとって良い祖父母を考える 最終的に理想の「良い祖父母」イコール、家族全員にとって良い存在です。人間である以上それぞれが感情と一個人としての価値観を有していますし、それは時と状況次第で変化を見せて当然であり、急成長中の孫の場合、それは一層顕著です。他人同士であれば骨肉のいがみ合いに進展するような感情のもつれも、三世代の家族(親族)だからこそ、時間を置いて分かり合えることでしょう。常に100点満点の好印象を全方位に抱いてもらえる人間など存在しません。
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方法 2
方法 2 の 2:
祖父母としてできることを実行する

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    今と昔の子育ての違いを知る 自分たちの子育て経験をそのまま孫に実践することが、必ずしも良い結果につながるとは限らないのが育児であり、子育ての今昔の相違点を知っておく必要があります。同時に昔から変わらず推奨されている育児法も数多く、直近の正しいとされる知識を確かめておきましょう。
    • 体温低下を防ぎ皮膚のバリア機能を保護するために、出産後すぐの沐浴は避け、身体は拭くだけにとどめる処置が推奨されています。
    • 風呂上りは白湯や果汁ではなく、母乳を与えましょう。
    • 栄養素が高いとされる市販のミルクよりも、母乳を推奨する傾向が見られます。ただし母乳の出具合に個人差があることを踏まえ、母親の気持ちを考えてあげましょう。
    • 「抱き癖がつく」との理由から、早い段階から抱っこを控える考え方ではなく、泣けばすぐに抱っこしてあげるスキンシップを重視しましょう。
    • 外気浴に際しては、過剰な紫外線防止対策に及ばぬように注意しましょう。
    • 虫歯予防の観点から、成人食を噛み砕いて与えることは控え、離乳食を始める時期を焦らない、冷静な判断が大切です。
    • かつては少なかったアレルギーの増加傾向を踏まえ、対策に注意を払う必要があります。
    • 基本なるべく薄着で過ごさせ、冬季も着せすぎを避け、適度な空調で対応しましょう。
    • 歩行器は使用せず、発達の個人差を見極め、自然に歩き始める時期を見守りましょう。
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    孫育てを実践する 今昔の子育ての違いを確かめ、家族全員にとっての良い祖父母像が捉えられたのであれば、祖父母としての「孫育て」を実践しましょう。父母として、そして人生の先輩として、我が子の成長を見守り続けた知識と経験を次の世代に伝えることも、祖父母として重要な役目です。かつて2世代3世代同居が当たり前の時代では、一つ屋根の下でそれが自然に実践されていましたが、核家族化が進む今日である以上、孫育てを明確に意識する姿勢が大切です。「昔はこうだった」と前例をそのまま押しつけるのではなく、先述の相手との距離感と伝え方に留意した、祖父母だからこそできるサポートが望まれます。[3]
    • 主役はあくまで両親 祖父母が主導権を握る孫育ては正しい育児とは言えません。あくまで両親の考え方を尊重し、サポート役に徹しましょう。
    • 両親の話に耳を傾ける 祖父母として意に沿わない育児と映ったとしても、頭ごなしに咎めず、両親の話をしっかり聞いてあげましょう。話し合いを通じて意見の違いや誤解を解決しましょう。足りないと感じられる点をさりげなく補ってあげる、親子三人を見守る姿勢がポイントです。
    • 他の親子と比較しない 自分たちにとってより理想的と映る、他の子どもやその両親とついつい比較しがちですが、これは最も慎むべき行為です。「〇〇さん親子の方が」といった進言は、説得力の見当たらない苦言としか伝わらず、良い祖父母の発言ではありません。
    • 出し過ぎず心身にゆとりを持つ 「過ぎたるは及ばざるが如し」の諺が教えるように、手、口、お金の出し過ぎに及ばぬよう心がけましょう。孫育てに過剰に入れ込むあまり、心身のゆとりを失ってしまっては本末転倒です。自分たちにとって過剰な負担となる要望に関しては、キチンとその理由を説明して断る勇気も必要です。
    • 感謝と謝意を言葉にする 「ありがとう」や「ごめんなさい」の一言が素直に言えない祖父母では、家族全員にとって良い祖父母とは言えません。家族という親しき仲だからこそ、円滑な人間関係を保つ上で礼儀が欠かせません。
    • 孫のほめ役を担う おじいちゃん・おばあちゃんは孫にとって最強の味方であり頼もしい応援団になりましょう。
    • 老いていく過程をありのまま見せる 孫の目に映る祖父母は、物心ついた頃から変わらないイメージとして記憶されますが、一定の年齢を迎えた時になって、誰もが「老い」という現実と対峙させられます。自分たちの晩年の姿をありのまま見せることが、あれこれ注釈抜きで人間の一生を教えることにつながります。かつて自分たちが祖父母から教わった、この大切な心の学びを、愛おしい孫にしっかり伝えてあげましょう。
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    心のままに愛する これは意識してできるものでも、無理矢理実行するものでもありません。「愛する」。人間同士である以上、新たな家庭を構えた成人の息子娘夫婦と、どうしてもソリが合わない点があったとしても、それは大した問題ではありません。「全部ひっくるめて心のままに愛する」。これに尽きます。
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ポイント

  • 良い祖父母の「良い」の意味は、それぞれの相手との関係、距離感、その時々のシチュエーション、なにより各々の感情の変化によって異なります。すべての人に合うノウハウは存在せずして当然です。
  • 子として孫として生命を授かり育まれ、親として子育てと真摯に向き合ったからこそ、今祖父母としての晩年を迎えられているのです。この幸せは自分(たち)へのご褒美です。やがて親に、そして祖父母となる大切な家族を愛する毎日を通じ、伝えたい諸々をバトンタッチしてあげましょう。
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カテゴリ: 家族
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