良い題名を考える方法

共同執筆者 Rachel Scoggins, PhD

論文や物語を書いている時、執筆そのものが最も難しいことのように感じられますが、読者をひきつける題名を考えることも同様に難しい作業です。内容を整理して考え、想像力を膨らませながら何通りもの案を書き出し、内容に最も合ったものを選びましょう。

方法 1 の 2:
ノンフィクションの執筆内容に題名をつける

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    本文を書く 題名とは読者が最初に目にするものでありつつ、多くの著者が最後に考えるものでもあります。部分的に書き終えるまで、実際にその作品がどのような内容になるのか分からないこともあるでしょう。
    • 執筆や校閲の過程で内容は頻繁に変わります。当初候補として考えていた題名が、完成した頃には適さなくなっていることもあるでしょう。執筆が完了した際は題名も必ず見直しましょう。
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    作品の大きなテーマについて考える ノンフィクション作品には何らかの大きなテーマが含まれていることが一般的です。自分の原稿がどのようなメッセージを伝えようとしているのかを考えて書き出してみましょう。
    • 主題文に目を通しましょう。中心的なテーマがこの文に書かれています。これを参考に題名も考えてみましょう。
    • トピックセンテンス(段落の主題文)にも目を通しましょう。こうした文を読み直すと、全体を構成しているテーマ、シンボル、あるいはモチーフが浮かび上がってくるでしょう。
    • 友達といった第三者に原稿を読んでもらい、主題は何だと思ったのかを聞いてみても良いでしょう。
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    読者層を決める あなたの執筆内容に興味を持ち読者層となり得るグループ、さらにその理由をいくつか書き出してみましょう。
    • 学校や大学の課題として書いているのであれば、読者層は関連分野の研究者や専門家です。こうした場合は改まった言葉遣いで書かれていることが大切です。気軽でくだけた表現は控えましょう。
    • オンライン上の読者に向けて書いている作品であれば、どのような検索ワードが用いられる可能性があるのか考えてみましょう。ハウツー記事を執筆したのであれば、「初心者」や「DYI」といった単語が含まれていると、幅広い検索内容に一致するはずです。
    • ニュース記事を執筆したのであれば、誰についての記事であるのかを考慮しましょう。特定のスポーツチームについての記事であれば、「ファン」、「コーチ」、「審判」といった言葉、あるいはそのチームの実際の名前を書き出してみましょう。スポーツや特定のチームに関心を持っている読者であればキーワードに気がつき、どのような記事であるのかが分かるでしょう。
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    題名が果たす機能について考える 題名は全体的な内容や論調、観点、キーワードを示すものです。また、読者の興味をつかむ役割も担っています。つまり、読者を誤解させるような題名は控えなければなりません。また、執筆内容全体の主旨、例えば背景、用いられる理論、要旨が反映されていることが重要です。[1]
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    宣言的、記述的、疑問式のいずれかを選択する 題名をつける際は、どのような種類の情報を読者に提供したいのかという点について考えましょう。
    • 宣言的な題名とは、主な発見や結論を述べた題名です。
    • 記述的な題名は書かれている内容の主題を示しつつ、結論は明かしません。
    • 疑問式の題名は、質問形式で主題を導入します。[2]
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    題名が長くなり過ぎないよう注意する 学術論文のようにノンフィクションの場合、題名は重要な情報、キーワード、そして研究手法を読者に知らせるものであることが大切です。ただ、長くなり過ぎてしまうと読者の興味を損なう恐れもあります。また、文字数制限がある場合は考慮しましょう。
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    自分が書いた内容から着想を得る 執筆した内容を読み直し、主題として扱われている文や語句を探しましょう。多くの場合、冒頭の導入部分の段落や結論が論じられている段落に、役に立ちそうな語句が含まれています。色をつけたり書き出しておきましょう。
    • 読者の興味をつかむことができそうな記述や、あなたが個人的に気に入っている語句を探しましょう。例えば放送内容や出版物の検閲をテーマとした論文では、「禁じられた音楽」といった表現は記述的かつ興味深い題名となるでしょう。
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    引用した情報に目を通す 自分の見解を裏付けるために用いられた引用に目を通すとアイデアが浮かぶかもしれません。
    • 宗教の迫害についての論文であれば、「神は祈りに答えなかった」という表現は強烈な印象を与え、示唆に富んでいます。読んだ瞬間に読者の意見が割れ、さらに読み進めようと思うかもしれません。
    • 自分以外の人物の言葉を借りる場合は、題名でも必ず引用として(鍵括弧を用いる等)取り扱いましょう。
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    いくつかの案を書き出す テーマ、読者層、文や表現、引用などを元に、いくつかの案を出してみましょう。引用とテーマ、のように2つの異なる要素を組み合わせてみましょう。一般的にこうした2つのテーマは主題と副題に分けて用いられます。下記を参考にしてみましょう。括弧内の情報は、用いられている2つの要素を指しています。
    • 代理審判がNFLファンに及ぼす負の影響(テーマと読者層)
    • 「試練の時」ー第一次世界大戦下の西部戦線を理解する(引用とテーマ)
    • ダイヤモンドの女王ーマリー・アントワネットと革命のプロパガンダ(表現とテーマ)
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    形式を蔑ろにしない 化学、人文学、芸術など、分野によって執筆条件やルールは変わります。特殊な基準があることがすでに分かっているのであれば、すべて従いましょう。その他に、英語で執筆した際は下記のような一般的なルールも存在します。
    • 題名に用いる単語の頭文字は大文字にしましょう(例外はあります)。
    • 頭文字を大文字にする必要のない単語でも、主題と(コロン後の)副題の冒頭は大文字にしましょう。
    • 「and」「a」「an」「the」や前置詞は主題や副題の冒頭でなければ大文字にしません。[3]
    • 実在する本や映画の題名を自分の論文の題目に用いる際は、その部分をイタリックにしましょう。短編集の題名を用いる場合はクォーテーションマークで挟みましょう。
    • MLA、APAといった特定の書式で整える必要があるかもしれません。ガイドラインを確認しましょう。Purdue University's Online Writing LabAPA StyleMLA Handbook といったウェブサイトでは、こうした形式や書式、ルールに関する様々な情報が提供されています。
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方法 2 の 2:
フィクション作品の題名を考える

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    いくつかの案を出す 物語について考えた時に浮かぶ言葉を全て書き出しましょう。メッセージに関連するキーワード、登場人物の名前、気に入っている表現など、頭に浮かんだものを全て書き留めることが大切です。これらを様々な組み合わせで並べてみましょう。
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    同じジャンルの他の作品の題名を研究する あなたが狙う読者層の間で人気になっている物語や小説を調べてみましょう。なにか心に響く要素が隠れているのかもしれません。
    • 例えば、ヤングアダルト向けのファンタジー作品の多くは1~2単語の短い題名がつけられています(「トワイライト」「Cinder シンダー」など)。
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    面白そうな題名を考える ありきたりで、つまらない題名では読者の関心を引くことはできません。「木」や「電車」といった題名は物語の内容と関連しているかもしれませんが、読者の心を掴むことができません。
    • そこで、何らかの記述的な要素を加えてみましょう。「木」ではなく「与える木」や「ブルックリンの木」、同様に「電車」ではなく「ブルートレインの謎」や「孤独な電車」といった工夫を加えることで、印象は大きく変わります。
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    覚えやすい題名にする 題名は読者の関心を引くだけでなく、作品を広める役割も担っています。つまり、覚えにくい題名では編集担当者や出版社に気に入られないでしょう。読者も覚えられないので、口コミとしても広まりにくくなります。面白そうで目を引くだけでなく、忘れにくい題名を考えましょう。[4]
    • 題名を声に出して読んでみましょう。言いやすいですか?面白そうですか?つまらなそうですか?耳にしたら読んでみたいと思いますか?これらを自問し、題名を再調整しましょう。
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    言い回しを工夫する 内容に合った題名である必要があるのは大前提ですが、読者に過度な期待を持たせないよう注意することも大切です。物語の中で描写されない内容は題名に用いないようにしましょう。また、本当はラブコメであるにも関わらずサイエンスフィクションであるかのような印象を与える題名も好ましくありません。
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    強烈かつ鮮烈な言葉を用いる 題名は目立つことも必要です。強い動作を表す単語、鮮やかな印象を残す形容詞、あるいは興味深い名詞などが含まれていると良いでしょう。現時点の題名を今一度読んでみましょう。より記述的で特徴のある類似語はありませんか?より具体的な意味を表すことのできる言葉はありませんか?意味があまりに一般的すぎて、読み手によって受ける印象が変わってしまう言葉もあります。
    • 例えば、オニールの「楡の木陰の欲望」という作品があります。仮に「楡の木陰の愛」という題名だったとしたら、それほど読者の興味をつかんでいなかったかもしれません。[5]
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    着想を得る 聖書、シェイクスピアの作品、歌詞などから題名が生まれることもあります。意味深い表現、美しい表現、あるいは個人的に関心を持った表現を書き出してみましょう。
    • 聖書からとられた「怒りの葡萄」、「アブサロム、アブサロム!」シェイクスピアの戯曲の一節を元にした「学寮祭の夜」や「きっと、星のせいじゃない」などが挙げられます。
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    作品を読む 題名は物語の中の印象深いセリフが元になることもあります。「だから、この題名なんだ」と気づくことは読書の醍醐味だと言えるでしょう。
    • 例えば「キャッチ22」や「ライ麦畑でつかまえて」などが挙げられます。
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    何か思いついた時はその場でメモをしておく 良いアイデアは突然浮かぶものです。忘れてしまわないよう、その場でメモをしておきましょう。[6]
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ポイント

  • この記事で紹介した方法を参考に、題名を考えてみましょう。
  • 一通り本文を書き終え、主題に戻り、この主題を短く凝縮して表す方法を考えてみましょう。

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このwikiHow記事について

近代文学博士
この記事はRachel Scoggins, PhDが共著しています。 レイチェル・スコギンズはランダー大学にて英語学の客員助教を務めています。その業績はサウス・アトランティック近代言語協会とジョージア国際会議にて発表されました。2016年にジョージア州立大学から近代文学の博士号を授与されています。
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