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この記事の共著者 : Christopher Taylor, PhD. クリストファー・テイラーはテキサス州のオースティン・コミュニティー・カレッジにて、非常勤の助教として英語を教えています。2014年にテキサス大学オースティン校から英文学と中世史の博士号を授与されています。
この記事には9件の参照文献があり、文献一覧は記事の最後に表示されています。
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論文を執筆する際、引用をすると論じている内容の説得力が増します。一次資料から重要な情報を引用する必要がある時、他者の著作で自分の主張を補う時、あるいは専門用語の適切な定義を提供する時などは引用を用いましょう。優れた論文を執筆し、盗作を防ぐためには、引用を効果的に用い、出典情報を正しく記載するということのいずれもが重要です。
ステップ
方法 1
方法 1 の 4:異なる種類の引用を使いこなす
方法 1
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1語句単位の引用方法を理解する これは、文章の途中を部分的に切り取って引用する方法を指します。2~3単語のみが用いられ、出典情報が何も紹介されていない引用方法です。こうした引用は必ず完全な文の中で紹介しなければならず、引用部分単体では完全文として成立しません。
- 次のように、完全な文の中で引用しましょう(英語の後に訳が続きます)。「As Rembrandt’s skill developed, he began painting landscapes that are “romantic and visionary” (Wallace 96).」(画家としての技術が向上するにつれて、レンブラントは「ロマンチックかつ夢想的」な風景画を描くようになった。)
- 短い語句を使って、引用の部分を違和感なく組み込みましょう。例えば、「Rembrandt’s landscapes are “romantic and visionary” (Wallace 96).」となります。(レンブラントの風景画は「ロマンチックかつ夢想的」だ。)
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2完全文の引用方法を理解する 完全文という言葉からも分かるように、完全文の引用とは一部の語句を切り取るのではなく、文(単数、あるいは複数)を4行以内で「丸ごと」引用するという方法を指します。完全文はあるものの、引用なのでそれだけで独立させることはできません。つまり、別途自分で完全文を書いたり、信号語やシグナルフレーズ(信号「句」)を添える必要があります。
- 完全文で引用を紹介しましょう。「Over the course of time Rembrandt’s work began to change and focus on different themes, but as Wallace points out: "Rembrandt’s great gift as an etcher lay in preserving a sense of spontaneity while scrupulously attending to close detail” (142).」(時がたつにつれてレンブラントの作品には変化が見え始め、テーマも変わっていったが、ウォレスも述べているように「レンブラントのエッチング画家としての優れた才能は、細かな部分も手を抜かない綿密さと共存する自由さにある」。)
- 信号語やシグナルフレーズを用いて完全文を引用しても良いでしょう。例えば「As Wallace states, “Rembrandt’s great gift as an etcher lay in preserving a sense of spontaneity while scrupulously attending to close detail” (142). 」(ウォレスによれば、「レンブラントのエッチング画家としての優れた才能は、細かな部分も手を抜かない綿密さと共存する自然さにある」。)
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3「ブロック引用」を理解する これは、4行(詩の場合は3行)を越える複数の文を引用することを指します。[1] 物理的に多くの場所を占めることから、頻繁には用いず、1つの論文の中で1~2回に留めるくらいが良いでしょう。ブロック引用を用いる際は、自分の言葉と引用部分の間に1行空け、インデントを1回押し、引用する情報全体を右にずらしましょう。
- 次のように、コロン(:)を使いましょう。「According to Wallace: 」(ウォレスによれば:この後1行空け、インデントを加えて引用箇所を掲載します。)
- ブロック引用に引用符(“”)は用いません。出典の著者や、何に関する引用なのかを導入文で既に述べているはずです。ただし、引用を終えた後に括弧で出典情報を添えましょう。
- ブロック引用の内容が原文で1つの段落に収まっているのであれば、新しい段落を始める必要はありません。1行空けて、インデントを解除して通常の左端から再開しましょう。[2] ただし、段落をまたいで提供されている情報をブロック引用するのであれば、2段落目以降の内容を加える前にさらにインデントを足して(0.25インチ)書き進める必要があります。[3]
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4関節引用を理解する 関節引用、つまり言い換えとは、原文の情報を用いるものの、自分の言葉で少し言い換えて引用するという方法です。直接引用では規定が満たせない場合や、すでに直接引用が頻繁に含まれている場合などに役立ちます。ただし、盗用とみなされないようにするために、原文の50%以上を言い換えることが求められます。
- 例えば、節の位置を動かすことで構文を変えましょう。文の少なくとも半分が新たな構文になるようにしましょう。同時に、文法間違いはないか、さらに文の意味が分かりづらくなっていないか確認します。類義語辞典を使って、単語を取り替えても良いでしょう。
- 言い換えは、用いる内容をしっかりと理解できている時にのみ用いましょう。引用文の意味が分かっていなければ、適切に自分の言葉で言い換えることはできません。
- 言い換えた内容を書く際は、原文は見ないようにしましょう。頭の中に意味だけを残し、その意味に合った文を書きます。[4]
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方法 2
方法 2 の 4:引用の体裁を整える
方法 2
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1コンマとピリオドの正しい位置を理解する 論文に引用をする際、コンマやピリオドを引用情報の終わりに添える必要が恐らくあるでしょう。論文全体が特定の1作品に関するものである場合のように出典情報を含めずに引用する場合、コンマやピリオドは引用符の内側に添えます。括弧を用いて出典情報を添えている場合は、コンマやピリオドは引用符の外(かつ括弧の後)に添える必要があります。
- コンマは、例えば次のように用いることができます。「“Yogurt provides beneficial bacteria to your gut,” so it is good to include 1 serving per day in your diet. 」(「ヨーグルトから腸内に必要なバクテリアを得ることができる」ので、少なくとも1日の食事に1食分のヨーグルトを取り入れると良いでしょう。)
- ピリオドは例えば次のように用いられます。「 “Carrots are a valuable source of vitamin A.” 」(「ニンジンは、ビタミンAの重要な摂取源です。」)
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2エクスクラメーションマークとクエスチョンマークの使い方を理解する エクスクラメーションマーク(!)やクエスチョンマーク(?)が原文に含まれている際は、引用符の中に含めましょう。引用文の重要さを強調するために自分でクエスチョンマークやエクスクラメーションマークを加える場合は、引用符の外に加えます。質問形式の原文を使って問いを投げかける場合は、クエスチョンマークを1つにして、引用符の外に添えます。
- 原文にクエスチョンマークが含まれている場合は、例えば次のようになります。「Alice said “but where will I go?” (24).」(アリスは言った。「でも一体どこへ行けばいいの?」)
- 原文の内容に問いを投げかける場合は次のようになります。「With so much contention, will literary scholars ever agree on “the dream-like quality of Alice’s adventure” (39)?」(このような論争に発展していて、そもそも「アリスの冒険を構成する夢のような性質」に関して文学研究者の意見は一致することはあるのだろうか?)
- クエスチョンマークが含まれている原文を使って問いを投げかける場合は次のようになります。「 At this point in the story, readers communally ask “but where will I go?” (24).」(ここおまで話を読み進めると、読者の多くは次のような疑問を抱く。「でも一体どこへ行けばいいの?」)
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3省略を正しく用いる 引用をするものの、当該箇所の全部を引用する必要はない場合、あるいは、原文の途中から引用をする場合は、省略を用いる必要があります。省略を用いると、引用文は原文の当該箇所全てを用いているわけではないということが読者に伝わります。「…」を使って、引用されている部分の前あるいは後に省略されている情報があるということを示しましょう。
- 省略は、引用の途中で不要(特に有益な情報でなく、余計な長さを加えている)と感じられるいくつかの単語を省く際に用いることができます。例えば次のようになります。「 As the man stated, “reading the book was...enlightening and life-changing.” 」(この男も述べていたように、「この本は…啓発的で、読んだことで人生が変わった」。)省略をしなかった場合、次のようになります。「As the man stated, “reading the book over the last few weeks was not only incredibly enjoyable, but also enlightening and life-changing.”」(この男も述べていたように、「この本は、この数週間で読み進めたが、とても楽しく啓発的で、読んだことで人生が変わった」。)
- 省略は引用文の前あるいは後ろのいずれかのみに用いましょう。両方には用いません。引用文の途中だけを用いるとなると、それは部分的な(語句単位の)引用となります。ただし、引用文の冒頭に省略があることはあまりない、ということも覚えておきましょう。[5]
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4角括弧を正しく用いる 省略(一部を除外すること)の反対が角括弧([])にあたります。つまり、重要あるいは不可欠と思われる情報が原文に含まれていない為、自ら付け足すという処理を指します。引用に角括弧を加え、新しい情報(例えば引用文に関わる人物名や場所の名前など)を添えて読者がより容易に理解できるようにしましょう。
- 例えば次のようになります。「As scholars have noted, “Rembrandt’s portrait of her [Henrickje, his mistress] was both accurate and emotion-filled” (Wallace 49).」(他の研究者も述べているように、「レンブラントが描いた彼女[レンブラントの愛人ヘンドリッキェ]の肖像画は正確かつ感情的だ」。)
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5コロンとセミコロンを正しく使う 引用の後にコロン(:)やセミコロン(;)を用いる場合、あるいは引用する情報の終わりにコロンやセミコロンがある場合は、引用符の外に置きましょう。[6]
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6正確に引用する 直接引用をする際は、必ず一語一句正確に引用しなければなりません。つまり、スペルや文法ミスが原文にあっても、そのまま引用します。原文にこうしたミスがあることに気づいた場合は、そのすぐ後に斜体の「sic」という言葉を角括弧ではさみ添えましょう。原文にミスがあり、論文著者であるあなたのミスではないということを示す役割を果たします。
- 例えば次のようになります。「As Dormer has noted, “his work is much more valuable now then [sic] it was at the time of its creation.”」(ドーマーが述べたように、「彼の作品は創作された当時よりも現在のほうが価値がずっと高い」)「Than」であるべきところが「Then」となっています。
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方法 3
方法 3 の 4:異なる様式を使い分ける
方法 3
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1MLAフォーマットを用いて引用する MLAフォーマットを用いて引用する際は、文中に出典の著者の苗字と引用箇所のページ番号を記載します。両方を括弧でくくって記載することも、一方を文の中で紹介し、もう一方を括弧で記載するという方法を取ることもできます。
- 「We can therefore ascertain that “Rembrandt’s decline in popularity may have been his dedication to Biblical painting” (Wallace 112).」(括弧の中に著者とページ番号の両方が用いられています。)
- 「According to some, “another reason for Rembrandt’s decline in popularity may have been his dedication to Biblical painting” (Wallace 112), but not everyone agree on this matter.」(同じく、括弧の中に著者とページ番号の両方が用いられていて、かつ引用か所の後にも文が続いています。)
- 「 Wallace states that “another reason for Rembrandt’s decline in popularity may have been his dedication to Biblical painting” (112).」(出典の著者名が本文内で紹介され、括弧の中にはページ番号だけが記載されています。)[7]
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2APAフォーマットを用いて引用する APAフォーマットはMLAフォーマットとは文中の出典情報の記載方法が少し異なり、括弧の中には出典の著者の苗字、出版年を含めます。括弧を用いてまとめて記載したり、苗字を本文で紹介し、出版年のみを括弧で記載することも可能です。[8]
- 「As Billy’s character is described, we learn “Billy wasn’t a Catholic, even though he grew up with a ghastly crucifix on his wall” (Vonnegut 1969).」(苗字と出版年が括弧で記載されています。)
- 「Vonnegut gives a factual statement with a clear opinion thrown in when he says “Billy wasn’t a Catholic, even though he grew up with a ghastly crucifix on his wall” (1969).」(苗字は本文で、出版年が括弧で記載されています。)
- 「With the knowledge that “Billy wasn’t a Catholic, even though he grew up with a ghastly crucifix on his wall” (Vonnegut 1969), we begin to understand his philosophical standings.」(括弧で苗字と出版年の両方が記載されていて、引用が終わった後も文が続いています。)
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3シカゴ(Chicago)スタイルで引用する このスタイルでは文中に括弧で出典情報を掲載する代わりにページ下に脚注を用います。引用符で閉じた直後(引用符の内側ではなく、その外)に脚注の番号を割り振りましょう。番号と出典情報がずれたりしないよう注意しながら脚注に情報を記載しましょう。[9]広告
方法 4
方法 4 の 4:効果的に引用する
方法 4
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1慎重に引用の使用を検討する 引用を用いすぎると、自分の考えを論じるにも関わらず他人に過大に頼り、手抜きをしているような印象を与えます。自分には論文を書く能力があるということだけでなく、大量の文献から内容を賢く取捨選択し、最も重要な情報を集めて自分の考えを裏付けることができるということもはっきりと示しましょう。
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2要約は避ける 語句や情報に有益な洞察が含まれているから直接引用をするのです。長い要約や言い換えの前に置くフィルターではありません。つまり、何かを直接引用し、その引用内容について論じる時は、必ず内容を言い換える以上の努力をしましょう。[10]
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3特定の語句を強調するために引用する 学術論文では、かなり特殊な語句や用語が用いられ、他文献を使ってそれらの定義を説明することが多々あります。自分でこうした語句や用語の説明や言い換えをすることが難しいのであれば引用をしましょう。可能であれば、その定義を言い換えるか関節引用を用いましょう。手抜きをしているような印象がかなり和らぎます。
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4重要な裏付け資料を引用する 引用は、持論や研究結果を述べる論文で特に役に立ちます。自分が論じたり述べている内容を直接裏付ける材料として用いることができるためです。自分の立場の論理的な裏付けとなる見解を述べている人を見つけ、自分の論文の説得力を高めましょう。ただし、引用をした後は、必ずその内容について論じて膨らませることが大切です。引用だけして通り過ぎるのでは不十分でしょう。
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5分かりやすく引用する 引用は役に立ちますが、明確に用いられていないと読者を混乱させたり、場違いな用い方をしているような印象を与えます。引用の前に背景などを確立しておきましょう。出典情報も必要ですが、提示している考えが自分以外の人物のものであるということを明確に伝えることが大切です。
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6論文の最後に出典情報を記載する 「Works Cited」といったセクションを論文の最後に添え、引用元の完全な情報を列記しましょう。広告
ポイント
- 引用文を一覧にまとめ、お気に入りの引用には印をつけて分かるようにしておきましょう。
- 自分以外の研究者にも度々引用されている文献に着目しましょう。二次文献を読むことによって、一次文献の最も重要な部分が見えてくることもあります。
- 自分の意見と対立する立場の文献も引用し、その場で論破しましょう。自分以外の著者に反論するのであれば、文献の内容を直接引用し、欠点を指摘するのが得策です。さもなければ、指摘された著者は、あなたが意味を捻じ曲げて解釈していると、さらに反論を展開するでしょう。相手の言葉をそのまま用い、論じましょう。
- 引用する情報は、必ず引用だと分かるように保存しておきましょう。「引用符がなくても直接引用だということを覚えていられるだろう」といった過信は禁物です。自分の論文で用いる状態で保存するのではなく、原文のまま保存しておきましょう。編集は後でもできます。
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注意事項
- 論文を他人の意見や見解だけで済ませないよう注意しましょう。過去に意見が割れていたテーマであれば、両サイドの見解を提示しつつ、自分の見解も明確に述べられるようにしましょう。言い換え、議論の整理のし直し、異なる意見を自分の言葉でまとめる、といった工夫があることで、あなたがかなり綿密に調べてこの論文を執筆しているということが読者に伝わり、より興味を持って読むことができるようになります。読者は既存のテーマの新しい見方や、今までになかった考えを求めています。引用が多すぎると、こうした大切な要素が隠れてしまいがちです。
- 1つの文献に集中的に頼らないようにしましょう。自分が取り組んでいるテーマに関する本があまりなく、その中で自分と似た意見の著者が1名いる、といった時などは特に、調べものをしていて出会った1冊の本に夢中になってしまうのは簡単です。1人の著書を引用する頻度を制限しましょう。あなた自身の議論の大部分がその人物のこれまでの研究に頼っている場合は尚更大切な点です。この著者と似た立場、さらに相容れない立場を示す引用も探し、それに対する自分の分析を加えましょう。
- 講義や授業のノート取りも手を抜かないようにしましょう。気づかない間に盗作になっていた、という状況は残念ながらかなり頻繁に起こります。仮に悪意が無くても盗作の代償は高くつきます。盗作をするつもりではなかったかもしれませんが、引用であることを示さずに他者の言葉を用いてしまった場合、故意でもそうでなかったとしても、盗作です(講義や授業のノートだけを頼って論文を書こうとするのはいずれにせよ手抜き行為で、ノートを取りながら直接引用にあたる部分をそのように明記しないのは情報の整理がずさんだと言えるでしょう)。ノートでも、直接引用にあたる箇所は、それが分かるようにしておきましょう。常に引用符を用い、後で言い換え、それを引用した方が、言い換えた内容を書き留めるよりも安全でしょう。あまり言い換えずに使ってしまう時などは特に、初稿を書き終えて見直し作業を始めた時に元の直接引用に戻ってしまう恐れがあります。言い換えた時は、原文も手元ですぐに確認できるようにしておきましょう。適切な言葉が見つからず苦戦している時は、直接引用する方法を取りましょう。
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出典
- ↑ https://owl.purdue.edu/owl/research_and_citation/mla_style/mla_formatting_and_style_guide/mla_formatting_quotations.html
- ↑ http://public.wsu.edu/~campbelld/engl402/cited.htm
- ↑ https://owl.purdue.edu/owl/research_and_citation/mla_style/mla_formatting_and_style_guide/mla_formatting_quotations.html
- ↑ http://writing.wisc.edu/Handbook/QPA_paraphrase2.html
- ↑ http://www.thepunctuationguide.com/ellipses.html
- ↑ https://owl.english.purdue.edu/owl/resource/577/03/
- ↑ http://owl.english.purdue.edu/owl/resource/747/03/
- ↑ http://www.write.armstrong.edu/handouts/APAstyle.pdf
- ↑ http://www.englishforums.com/English/PlacementFootnoteReferenceRelative-ClosingQuotationMark/crqn/post.htm
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