人が近づいたときに刺したり咬んだりする虫は、世界中にたくさんいます。私たちが生活を送っている中で、そういった虫に遭遇する機会は少なからずあります。虫は刺激を受けたり、ストレスを受けたときに咬んだり刺したりします。刺された時は痛みがあり、その後、皮膚に残された毒に対してアレルギー反応が現れることがほとんどです。刺した虫を特定することで、症状を治療し、より危険な状態に備えることができます。虫刺されを正確に特定して、素早く適切な対応を行いましょう。

パート 1 の 2:
一般的な虫刺されを特定する

  1. 1
    どこで刺されたのかを突き止める 虫は種類により生息している場所が異なり、虫にはそれぞれ刺咬しやすいある特定の状況というものがあります。[1]
    • 屋外の山に近いエリアに滞在した場合、蚊、ダニ、クモに刺咬された可能性が高いでしょう。
    • 食べ物やごみの近くで刺咬された場合、ハエ、ミツバチ、カリバチかもしれません。
    • 屋内に座っていたり、ペットと遊んでいる時は、原因はノミかもしれません。
    • 日本に生息するサソリの毒性はそれほど強くなく、生息地も離島に限られていますが、外来種として港湾施設で輸入資材等の積荷に紛れ込んだ個体がしばしば確認されています。サソリに刺されると強い痛みを伴い、ほとんどの場合簡単に防ぐことができます。
    • 夏場に川や田んぼといった水場にいるときに、ハエのような生物に刺されて蚊に刺されたような感じがしたらメクラアブかもしれません。
    • ベッドに寝ている間に咬まれたのならトコジラミの可能性が高いでしょう。
    • 日本には生息していませんが、海外のビーチに行ったとき、特にアメリカ南東部で咬まれたのならスナノミかもしれません。
  2. 2
    小さく痒みがある赤い膨らみを探す 目に見える虫刺されの症状で最も一般的なものです。他の症状次第で、どの虫による刺咬なのか判断します。[2]
    • 刺咬痕が一つなら蚊やブヨの可能性が高いでしょう。刺された箇所の膨らみの真ん中に小さな刺咬傷が見られます。[3]
    • ノミに刺されると小さくて痒みのある膨らみが何箇所かまとまって見られます。ウエスト周りなど、服がピッタリと体に密着している場所を刺される事が多いでしょう。
    • トコジラミに刺されると、痒みのある小さくて赤い膨らみが見られ、水膨れを伴う場合もあります。刺咬痕は2、3つが並んでいるのが確認できるでしょう。
  3. 3
    腫れを見る 虫に刺されると、刺された箇所の周りの皮膚が腫れあがるケースもあります。[4]
    • ヒアリ(特定外来生物)に咬まれると、患部が1.5センチほどに腫れて中に膿が溜まり、数日後に水膨れになることがあります。[5]
    • サソリ(特定外来生物)に刺されると、皮膚が腫れて赤くなり痛みを伴い、痺れを感じることもあります。サソリの毒はとても危険で、刺されるとほとんどの人が重い症状を抱えます。サソリに刺された疑いがあるときは、直ちに中毒110番に電話するか、救急車を呼びましょう。
  4. 4
    ミツバチやカリバチに刺されていないかチェックする 刺されるとすぐに鋭い痛みや焼けるような痛みがあり、腫れも伴います。赤いみみず腫れ(蚊に刺された時のような)と針が皮膚に刺さった箇所には白く小さい点が見られます。また、患部には腫れも見られることが多いでしょう。ミツバチは刺した針を皮膚に残します。
    • ミツバチに刺されたら、針を取り除きましょう。ハチは人を刺すと、針が体から抜けて死にます。針はそのままにしておかず、クレジットカードなどでしごいて取り除きましょう。ピンセットで針を抜こうとすると、針がより深く皮膚に食い込んでしまう場合があります。[6]
    • クマバチ、アシナガバチ、ジガバチ、スズメバチ等の他のハチは刺した後に針を残しません。刺された後に針が残っていなければ、こういった虫かもしれません。また、複数回続けて刺すこともあります。
  5. 5
    ダニを探す ダニに咬まれるとはっきりと赤くはなりますが、痛みはありません。そのため、知らない間に咬まれていることがあります。咬んだダニは、そのまま皮膚に残っていることが多いでしょう。ダニのほとんどは無害ですが、ライム病やロッキー山発疹熱等の病気を媒介することもあります。ダニに咬まれているのを発見したら気を付けましょう。[7]
    • ダニが皮膚に残っているときは、できるだけ早く取り除きましょう。ダニの頭付近をピンセットで挟んで引き抜きます。ダニの頭がちぎれて皮膚に残る場合があるため、ひねってはいけません。頭や体が皮膚に残らないように注意しましょう。ダニを取り除くときは、ワセリン、マッチ棒、除光液等の他のアイテムは使用せずに、ピンセットを使用しましょう。[8][9]
    • ダニの頭が皮膚に埋まっていると、引き抜けないことがあります。そのような場合は直ちに医療機関を受診して、取り除いてもらいましょう。
    • 咬まれた箇所を観察しましょう。慢性遊走性紅斑が見られたら、ライム病のサインです。直ちに医療機関を受診しましょう。[10]
    • 雑木林や背の高い草地を歩いた後は、ダニが体に付いていないか必ずチェックしましょう。ダニは温かく暗い場所を好むため、体をくまなくチェックしましょう。ダニには、0.2mmほどしかないものもいるため、虫メガネを使用する必要があるかもしれません。
    • ダニまひ症は稀な疾患で、メスのダニから出された神経毒がで一時的にまひ状態になる病気です。通常、ペットや10歳以下の子供によく見られ、ダニを取り除くとすぐに治まります。
  6. 6
    毛ジラミをチェックする 毛ジラミは通常、首、頭皮、耳の裏等にいて、咬まれると頭にブツブツができます。頭髪に毛ジラミとその卵を発見することができるでしょう。頭にシラミを見つけたら、市販のシラミ用シャンプーを使用し、髪が触れた服や寝具を洗う必要があります。[11][12]
    • 妊娠中は、シラミ用シャンプーを使用してはいけません。シラミ駆除の方法を医者に相談しましょう。
    • 化学薬品を使用することができない女性は、ココナッツオイルでヘアパックをして一晩おくと良いでしょう。[13]
  7. 7
    クモによる深刻な刺咬を判別する くもの刺咬は他の虫刺されとは少し異なり、取るべき処置も異なります。小さな2つ並んだ牙の咬み痕(が1つや2つ見られたりクロゴケグモによる刺咬のサイン。日本に定着していませんが、一部の地域で発見、繁殖が確認されています)、刺咬傷が青や紫に変色して、深い皮膚潰瘍のようになったりします(ドクイトグモによる刺咬のサイン。日本には生息していませんが、特定外来生物に指定されています)。このような兆候が見られたら直ちに医療機関に連絡しましょう。その他の危険ではないクモからの刺咬は、一般的な虫刺されとよく似ています。[14]
    • クロゴケグモに咬まれると刺すような痛みがある場合と、そうでない場合があります。咬まれた箇所のはっきりとした牙の刺咬傷の有無、圧痛、腫れ等を観察しましょう。症状には、筋けいれん、吐き気、嘔吐、発作が挙げられます。
    • 咬まれると、感染症を起こし、膿で腫れあがります。
  8. 8
    虫を探す ほとんどの虫刺されは痛みを伴うため、すぐに気づくでしょう。咬まれたと気づいたら、すぐに咬んだ虫を探しましょう。写真を撮ったり、虫が死んでいるときは、死骸を取っておくと良いでしょう。医療機関を受診した際に、咬んだ虫が特定出来て、処置の選択が楽にできます。
    • 虫がまだ生きているときは、捕まえようとしてはいけません。再び咬まれたり刺されたりする恐れがあります。
    • 虫が死んでいる場合、透明のテープに包んで丁寧に扱い、医師に見せましょう。
    広告

パート 2 の 2:
虫刺されを治療する

  1. 1
    患部をせっけんと水で洗浄する 刺咬傷をきれいにして、さらなる感染症を防ぐ効果があります。きれいに洗うまでは、クリームや薬は塗らない方が良いでしょう。[15]
  2. 2
    痒みがあるときはかゆみ止めを使用する ムヒやレスタミンコーワパウダークリーム等の抗ヒスタミン成分が配合された市販の薬を探しましょう。[16] 感染症を引き起こす可能性があるため、患部をかいてはいけません。
    • 局所クリーム、ジェルやローション、特にジフェンヒドラミンやクロルフェニラミンが含まれているものは痒みに効果があります。
  3. 3
    腫れを抑える 冷たい水に浸けた布や、氷を入れたタオル等の冷やすものを用意して、腫れている箇所に当てましょう。可能なら、患部を高く上げて血流量を抑えましょう。[17]
  4. 4
    丘疹性じんましんの処置をする 虫刺されに対する過敏症として、痒みがあり赤く盛り上がった腫れものがブツブツと出てくることがあります。この症状は通常ノミ、蚊、トコジラミに咬まれたときに発生します。じんましんの処置としては、抗ヒスタミン剤や局所ステロイドの塗布が挙げられます。[18]
    • じんましんを掻いてはいけません。瘢痕化したり感染症を引き起こす可能性があります。
  5. 5
    ショックに対処する 虫刺されによりアレルギー反応を引き起こすことがあり、これはとても危険です。深刻な反応の初期兆候にはじんましん、発疹、喉や舌の腫れ、呼吸困難等があります。急を要する状態ですので、直ちに救急車を呼ぶか、救急外来を受診しましょう。アレルギー性ショックは、命に係わることもあるため、エピペンを持っている場合は使用しましょう。[19]
  6. 6
    病院を受診する ほとんどの場合、痒みや腫れはすぐに消えますが、症状が持続したり悪化する場合は病院を受診して、より深刻な反応がでていないか確かめましょう。[20]
    • サソリに刺されたとき、または刺された可能性があるときは直ちに病院へ行きましょう。
  7. 7
    他の病気の症状を見る 虫刺され自体はそれほど危険ではありませんが、病気を媒介する虫はたくさんいます。ダニはライム病やロッキー山発疹熱を媒介し、蚊はウエストナイルウイルスや脳炎を媒介して、この深刻な病気は人に感染します。発熱、体の痛み、吐き気等のその他の症状を見逃さないように気を付けましょう。こういった兆候は深刻な状態にあるサインです。[21]
    広告

ポイント

  • 虫刺されのほとんどは一時的に皮膚に刺激を与えますが、徐々に症状は治まってきます。特定の虫からの刺咬にアレルギーを持っている場合を除いて、著しい反応が出るのは危険とされている有毒なクモや虫からの刺咬のみです。
  • 虫刺されを特定しようとしてインターネットで調べてもクモによる刺咬についての情報は見つからないかもしれません。クモは昆虫ではなく、クモ形類動物です。クモに咬まれた可能性があるときに、調べる際は適切な名前で調べましょう。
  • 虫を刺激すると、自己防衛で攻撃してくる可能性があるためやめましょう。
  • 屋外に出るときは、虫よけ剤を使用し、長袖長ズボン等の虫から体を守る服を着用しましょう。
  • 甘い食べ物やごみ箱にはミツバチやハエ等が寄って来ます。あまり近づかないようにしましょう。

広告

注意事項

  • 虫刺されがトコジラミによるものと判明したら、害虫駆除業者に依頼して駆除してもらうのが得策でしょう。
  • 虫刺されにアレルギーを持っている場合は、メディカルIDを身に着けたり、緊急のエピネフリン(エピペン)を携帯しましょう。アレルギー性ショックが起こったときのエピペンの使用方法は、家族や友人にしっかりと覚えてもらいましょう。
  • 呼吸困難、喉の腫れや痒み、嚥下困難の症状が現れたら、直ちに救急車を呼ぶか、救急外来を受診しましょう。アナフィラキシー反応を起こしている可能性があります。
広告

関連記事

How to

薬品を使わずにノミを退治する

How to

ソファに付いたペットのおしっこ臭を取る

How to

猫が妊娠しているか調べる

How to

ヘビの駆除

How to

猫のおしっこの臭いを取る

How to

野良猫を捕まえる

How to

ベタの性別を見分ける

How to

猫の性別を見分ける

How to

鶏の性別を見分ける

How to

家庭内でのノミ駆除と予防

How to

犬と猫を仲良く同居させる

How to

水槽のアンモニア濃度を下げる

How to

モルモットを楽しませる

How to

愛猫とコミュニケーションをとる
広告

このwikiHow記事について

Andrea Rudominer, MD, MPH
共著者 by
小児科・総合診療医
この記事の共著者 by Andrea Rudominer, MD, MPH. アンドレア・ルドミナー医師はサンフランシスコ・ベイエリア在住の認定小児科医、総合診療医です。15年以上の経験を有し、予防医療、肥満症治療、思春期ケア、注意欠陥・多動性障害治療、そして異文化対応ケアを専門に行っています。カリフォルニア大学デービス校にて医学博士号を取得後、スタンフォード大学付属ルシール・パッカード小児病院にて臨床研修を修了。さらにカリフォルニア大学バークレー校にて公衆衛生学修士号を取得。米国小児科協会とサンタクララ郡医師会の会員であり、米国小児科学会では名誉会員を、カリフォルニア州医師会では指導医を務めています。 この記事は1,088回アクセスされました。
カテゴリ: ペット・動物
このページは 1,088 回アクセスされました。

この記事は役に立ちましたか?

広告