親に落ち込んでいることを伝える方法

共同執筆者 Paul Chernyak, LPC

精神的に落ち込んでいることを親に伝えようと思うと相当なプレッシャーがかかります。真剣に受け止めてもらえないのではないか、叱られるまたは非難されるのではないかと心配になるかもしれません。しかし、重要な点を抑えてアプローチすればきっと上手く行きます。まずは、両親に打ち明ける前に鬱とはどんな状態かを自分なりに理解し、自分の症状をきちんと把握しましょう。鬱と自分の症状を十分に理解できたら母親あるいは父親と一対一でじっくりと話し合いましょう。最後に鬱の治療を受ける決意と、親にはどのように支援してもらいたいかを伝えましょう。

方法 1 の 3:
何をどのように言うべきかを考える

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    鬱の症状を認識する 両親に話す前に自分の症状が鬱状態だと言えるかどうかを確認しましょう。鬱をより深く正確に理解できるように国立精神・神経医療研究センター(米国の場合:アメリカ国立精神衛生研究所)などの信頼できる機関から情報を得ましょう。[1]
    • 青少年や十代の若者の鬱は様々な形で現れます。決断がなかなかできない、疲れやすい、怒りが込み上がる、過度に悲しくなるなどの症状が出るかもしれません。または学校で色々と苦労するかもしれません。例えば、やる気が出ずに心がさまよう、集中したり色々なことを覚えるのに苦労するなどです。
    • 最近、友達や家族から離れて一人で過ごす時間が増えていませんか。夜寝られない、逆に寝過ぎてしまうことはありませんか。また、薬物やアルコールで感情を麻痺させたり、他の危険な活動に従事したりしていませんか。[2]
    • 自分で鬱状態かどうかが判断できない場合には、症状を誰かに話せば確実に分かるでしょう。
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    難しい会話になることを覚悟する 両親に鬱について話し出すと感情的になるかもしれません。泣き出したり、逆に両親が泣いてしまうかもしれませんが、それはごく自然なことで全く問題ありません。鬱は非常に難しい話題です。酷くなる前に両親に告白するという判断は正しいものです。
    • おそらく、親はすでにあなたの最近の様子が変だと気づいているかもしれません。ただどうしてそうなのか、どのように手助けすれば良いのかが分からないだけかもしれません。自分の症状を打ち明ければ親はある程度納得し安心して対処方法を考えてくれるでしょう。
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    信頼できる人にアドバイスを求める 精神疾患全般に対して親があまり良い印象を持っていないと感じていると、不安が大きくなり話すのを躊躇してしまうことがあります。そんなときは学校のカウンセラーや先生、クラブ活動の顧問の先生などに相談しましょう。親へのアプローチの仕方についてアドバイスがもらえ、話す勇気が出て来るでしょう。[3]
    • 「安藤先生、私(僕)鬱だと思うんです。両親にどう伝えれば良いのか分からなくて悩んでいます」などと打ち明けてみましょう。
    • 先生が親に連絡を入れて話し合いの機会を設けてくれるかもしれません。先生も交えたミーティングなら安心でき、話し合いも楽に運べるでしょう。
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    どちらの親に最初に告白するかを考える 片親だけに先に話すべきか、それとも両親に同時に話すべきかを考えましょう。どちらかの親とより仲良くしてはいませんか。あるいは冷静に反応してくれそうのは母親だ(または父親だ)と自分なりの考えがあるかもしれません。また、どちらかの親が鬱の原因かもしれないと思う場合もあります。[4]
    • そのように感じる場合には楽に話せる方に先に話しましょう。話を聞いた親がもう片方の親に話す手助けをしてくれるでしょう。
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    言葉が見つからなく上手く話せない場合は手紙を書く 気持ちを伝えるのは難しいことです。間接的な方法を取ると楽に伝えられるかもしれません。手紙や携帯メールといった手段を使うのも1つの方法です。[5]
    • 両親に深刻な問題だと分かるように真面目な口調で伝えましょう。どんな症状があるか、更にそれが日々の生活にどう影響しているかを説明し、医師に診てもらいたいと伝えましょう。
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    打ち明ける練習をする 鬱といった深刻な問題は準備なしに話すのは難しいものです。言うべきことを鏡の前で声に出して練習したり、親しい友人とロールプレイしたりして練習しましょう。準備をすれば話し合いがよりスムーズに運べます。
    • 言いたいことを箇条書きにして、話し合いにそのメモを携えましょう。話し合いで感情的になってしまってもメモがあれば言い忘れなどがなく、言うべきこと全てを説明することができます。
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    親からの質問を想定する 鬱状態であることと、それに伴う自分の気持ちや症状を説明する準備をしましょう。また、親が鬱になった子供を助ける方法を事前に調べて、自分なりにベストだと思うものも伝えましょう。親から色々な質問を受けることもあるでしょう。それらを想定し答えを用意しておきましょう。あるいは、精神科の専門家の方が楽に話せると正直に伝えても良いでしょう。親が尋ねる質問には次のようなものがあります。[6]
    • 自分を傷つけたり自殺を考えたりするか。
    • どのくらい長く悩んでいるか。
    • 何らかの原因があってそうなったのか。
    • 自分たちはどのように手助けができるか。
    • あなたから聞いた話を元に両親が新たに質問する場合もあります。また、両親があなたの鬱を完璧に理解するには何度か話し合いを重ねる必要があるかもしれません。ただし2回目3回目の話し合いは最初よりもスムーズに流れるはずです。
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方法 2 の 3:
実際に話し合う

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    話し合いに最適なタイミングを選ぶ あなた自身また両親が雑事に気を取られない時間帯を選びましょう。片方の親と一対一で話すにせよ両親一緒に話すにせよ、静かな環境でなければなりません。車の中で長く一緒にいるとき、何の行事ごともない静かな夜、家事を一緒にするとき、一緒に散歩に出かけるときなどは話題を持ち出すのに絶好の機会です。[7]
    • 両親が忙しい場合は、都合の良い時を尋ねましょう。「とても大切なことを話したいんだけれど、いつなら個人的な話ができるかな?」などと尋ねましょう。
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    深刻な問題であることを知らせる 子供が鬱だと告白してもそれを真剣に取らない親が時折います。最初に深刻な問題であることを告げて、両親の注意を全面的に引きましょう。
    • 「大きな問題を抱えていて助けが必要なんだ」「話すのがとても難しいんだけれど、聴いてもらいたことがあるの」などと言ってことの重大さを伝えましょう。
    • 深刻な問題を話せる機会が自然発生的におとずれる場合があります。泣きながら感情を爆破させたり、学校で大きな不満を感じて帰ってきたときに両親が心配そうに話しかけたりすることがあるかもしれません。[8]
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    自分に視点をおく「アイ・ステートメント」を使う 「アイ・ステートメント」で自分の気持ちを表現すると両親が身構えたり警戒したりせずに済むでしょう。例えば、「いつも2人が喧嘩ばかりしているから悲しくなるんだ」と言えば両親は弁解したくなるかもしれません。そうなるとあなたの話を聴こうという気持ちが薄れてしまいます。そうではなく、自分や自分の気持ちに視点をおいて話をしましょう。
    • 「アイ・ステートメント」とは次のようなものです。「最近とても疲れやすくて気分も晴れないんだ。朝ベッドから起きるのがとても大変なんだ」あるいは「最近妙に怒りっぽい自分に気づくんだ。自分に大きな怒りを感じていて、時々自分が大嫌いになる。死にたいと思うこともあるんだ」。
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    「鬱」だと告白する 症状が悪影響を与えていることを告白したら、それが何であるを両親に伝えましょう。自分で調べて分かったことを伝え、興味があれば参考になった記事を見せる用意があることも伝えましょう。両親の参考になると判断できれば、ウィキハウ(wikiHow)の うつ病を治すうつ病を見分けるといった記事を紹介しましょう。
    • 「鬱に関する記事をいくつか見つけんだ。私(僕)が経験していることとよく似ているから、おそらく鬱じゃないかと思っているんだ」などと言ってみましょう。
    • 両親が「単に憂鬱だと感じているだけよ」または「ちょっと元気がないだけだよ」と症状を軽んじる発言をしたら、自分の意見を固辞して「私(僕)の症状は鬱病の臨床基準を満たしているよ」と伝えましょう。
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    医師の診察を希望する 鬱の問題を取り上げるだけでなく両親に対処してもらいたいという気持ちも伝えましょう。不安でいること、助けが欲しいことを両親に分かってもらいましょう。[9]
    • 「かかりつけ医の診察を受けたいんだ」などと伝えましょう。
    • 医師はうつ病にかかっているかどうかを判断することができます。治療の最初のステップして医師の診察を受けるか、精神科の専門家を紹介をもらうことが推奨されます。
    • 家族の中に鬱やその他の精神疾患を患った人がいるかどうかを尋ねるのも良いでしょう。いれば、自分の鬱がある程度遺伝によるものだと分かります。
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    両親の反応が悪くても慌てない 両親が期待に反する反応を見せる場合があります。信じられないと驚いたり自分たちに責任があるのではと不安になったり、あるいは怒りや恐怖を感じてそのように反応するかもしれません。あなた自身は長く鬱と闘っていても、両親には初めての話です。しばらく時間を与え冷静になれるまで待ちましょう。[10]
    • 両親が混乱している場合は、「自分も鬱を理解するのに時間がかかった」と告白しましょう。両親がうろたえても「自分のせいではない」ということを覚えておきましょう。あなたは正しいことをしたのです。これ以外に両親に理解してもうら方法はありません。
    • 両親があなたの訴えを真剣に扱ってくれない場合は、真剣に考え行動に移してくれるまで訴え続けましょう。または他の大人に話してみましょう。[11]鬱は両親がそれを信じようと信じまいと、深刻な問題です。
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方法 3 の 3:
治療中も両親の助けを得る

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    自分の感情を両親に伝える 鬱について心を割って人に話すのは勇気の要ることですが、気持ちを誰かに打ち明けられると楽になります。鬱でどんな気持ちになっているかを勇気を出して両親に打ち明けましょう。気分がかなり落ち込んでいるときは特に勇気を出して話してみましょう。[12]
    • 鬱になったことで罪悪感を持つ必要はありません。「両親に打ち明けなければ、心配させたりストレスを与えたりせずに済む」などと考えてはいけません。
    • 両親に打ち明ける覚悟ができても彼らが鬱を治してくれると期待してはいけません。やり場のない感情の吐け口になってもらいましょう。また伝えることで孤独感がなくなるでしょう。
    • 両親は子供に何か良からぬことが起こったのではないかとただ心配するよりは、どんなに悪いことでも何があったのか真実を知りたいと思うものです。自分の気持ちに正直になりましょう。そうすることで両親があなたに手を差し伸べることができます。
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    両親が自分のためにできることをリストにする 両親があなたの鬱克服に一役買えるように、症状改善のための方法を見つけたらそれを両親にも伝えましょう。処方薬を服用する、十分に睡眠をとる、バランスの取れた食事を取る、また体を動かすなどを実践することで鬱は緩和できます。これらの情報をシェアして両親が手助けしやすい環境を作りましょう。[13]
    • 治療のために両親ができることをリストにしましょう。両親ができることには、例えば夜あなたと一緒に散歩に出かける、あなたのストレス緩和のために家族で一緒にゲームする日を決めリードをとる、薬の減り具合を常に確かめて補充する、あなたが十分に休めるように決められた時刻に就寝するのを確かめる、などがあります。
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    必要に応じて、医師の診察に同行してもらえないか頼む 医師の診察に一緒に行けると親は非常に安堵でき手助けできていると実感できます。一緒に医師の話を聞ければ、子供の最新状態が把握でき、その場で医師に質問することもできます。病院や精神科医とのセッションに付き添ってもらえれば、あなた自身も困難な時に両親からの支援をしっかり受けられていると感じて安心できるでしょう。[14]
    • 「次の診察に一緒に行ってもらえると嬉しいな」などと伝えてみましょう。
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    両親が支援グループに参加したいと思っているかどうかを確かめる 医師または精神科のセラピストから、鬱に苦しむ青少年で構成される地元の支援グループに参加してみてはどうかと助言を受けるかもしれません。支援グループに参加すると同じような状況の人たちと繋がりを持つことができ、精神的な支えが得られます。自分だけではなく両親にとっても参加は大いに意味のあるものになるでしょう。
    • 両親は、鬱患者の支援方法を支援グループから学ぶことができます。また子供の鬱克服をサポートしている他の親や家族との交流の機会も得られます。
    • NAMI(全米精神障害者家族会連合会)には仲間や家族のための支援グループがあり、日本語サポートグループも充実しています。地元で両親と一緒に参加できるグループがないか調べてみましょう。また厚生労働省が提供するサービス「みんなのメンタルヘルス」も活用してみると良いでしょう。[15]
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    セラピストに相談する セラピストに治療を受けていても両親から十分な支援が得られない場合には、セラピストに両親との間に入ってもらうと良いかもしれません。どちらかの親と一対一で、または両親揃ってのミーティングを持ち問題の深刻さやその他の重要事項などを話してくれるかもしれません。
    • メンタルヘルスの専門家からの正式な診断を受けて初めて、真剣に対応してくれる親もいます。
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このwikiHow記事について

認定カウンセラー
この記事はPaul Chernyak, LPCが共著しています。 ポール・チェルニャクはシカゴに住む認定カウンセラーです。2011年に心理学の専門大学、「American School of Professional Psychology」を卒業しています。
カテゴリ: 家庭生活
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