記憶の宮殿を作る方法

1 方法:自分の記憶の宮殿を作る

「記憶の宮殿」は最も有効で広く使われている記憶術の一つです。これは覚えなければならない物事を頭の中で場所と関連付けて記憶しておく方法です。時間を掛けて練習すれば、誰でも記憶の宮殿を作れます。記憶力大会に出たり雑学を覚えたりするだけでなく、様々なことに役立つスキルです。

自分の記憶の宮殿を作る

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    自分の記憶の宮殿を頭の中に思い描く。記憶の宮殿はもちろん頭の中に思い描くだけですが、実際に実在する城でよく知っているものや、よく遊ぶビデオゲームに出てくる城をベースに考えるとやりやすいでしょう。小さな宮殿を作る場合は自分の部屋などをベースにします。大きなものにしたい場合は、自分の家やデパート、近くのコンビニまでの散歩道、あるいは住んでいる町を利用しましょう。思い描く宮殿が大きく細部にまで至っている方が、多くの内容を記憶できます。
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    道順を決める。宮殿の外観を決めたら、中の道順を決めます。ある内容を一定の順序で覚えなければいけない場合、宮殿の中を決まった道順で進んで記憶する必要があります。一定の順序で覚えなくてもよい場合はこの手順は不要ですが、道順を決めた方が覚えやすくなります。
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    建物の中や道の途中で、情報を位置付けておく場所を明確にする。記憶の宮殿を使う際は、覚えなければならない個々の情報(例えば番号、名前や行う予定のスピーチなど)をそれぞれ特定の場所に位置付けていきます。情報を位置付けたら、道順を追ってそれを客観的に眺めてみましょう。通勤・通学の道順を利用して記憶の宮殿を作っている場合、道中にある目印が利用できます。例えば近所の人の家や十字路、コンビニや高層ビルなどです。道ではなく家などの建築物を利用して記憶の宮殿を作っている場合、情報は部屋の中に入れます。各部屋の中で、壁に掛けてある絵、椅子や机といった小さな置物ひとつひとつに情報を位置付けます。大切なのは情報を位置付ける場所を個々に明確に分けておき、他と混合しないようにすることです。
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    記憶の宮殿を記憶する。記憶の宮殿を効果的に利用するには、内容を完璧に記憶する必要があります。これには自分の選んだ目印がどこにあり、どこに何を留めたのかを明確にする青写真(記憶の宮殿に道順を利用している場合は地図)を実際に描き出すのが良いでしょう。具体的な宮殿を頭の中で想像してみましょう。そしてその想像を青写真と比較して、情報を留めた場所が合っているかや、正しい順序になっているかを確認します。目印は出来るだけ細部に渡るまでイメージを持ちましょう。そのイメージには、色や大きさ、匂いやその他の様々な特徴も含めます。
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    覚える内容を記憶の宮殿に位置付ける。宮殿を形作って頭の中にしっかりと定着させたら、実際に使ってみます。それぞれの場所に覚えられるだけの内容を位置付けます。例えば、家をベースにした記憶の宮殿を利用してスピーチを覚える場合、まずは最初の数文を外の玄関マットに位置付け、それに続く数文を玄関のカギ穴に、という具合にします。ひとつの場所に情報を詰め込み過ぎないようにします。他とは区別して覚えたい内容がある場合は、その部分は場所を分けて覚えます。そしてできるだけ、思い出したい順序通りに内容を位置付けていきます。まだ記憶の宮殿に慣れていない場合、同じような内容を別々の場所に置いて違う情報として認識しようとすると混乱してしまうので避けた方が良いでしょう。
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    記号を活用する。長いことばや数字のつながりを覚えようとして一か所に無理矢理位置付けるとややこしくなり、逆効果になってしまいます。通常、記憶の宮殿には、実際に覚えようとしている内容を思い出させてくれる手がかりを位置付けます。例えば、船を覚えたい場合は錨の記号をソファーなどの上に置きましょう。その船がクイーン・エリザベス号の場合はイギリスの国旗を上に立てる、といった具合です。記号を使うと物事を簡略化して表現するので記憶しやすくなりますし、覚えようとしている対象物そのものを頭の中に思い浮かべるよりも効果的に覚えることができます。
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    クリエイティブになる。記憶の宮殿に位置付ける内容は、できるだけ覚えやすいものにしましょう。概して人は一般的な普通のものよりもくだらないもの、ばかばかしいものの方を覚えてしまうものです。または何か強い感情と結びついているもの、個人的な経験に関連しているものも良いでしょう。「124」は特別頭に残る数字ではありませんが、1という数字の形から槍を、そしてその槍が白鳥(これも2という数字の形に似ています)を貫通して4つ割きにしているところを頭に思い浮かべてみます。確かに気持ちのいいイメージではありませんが、このように順序立ててイメージすると頭の中に記憶が残りやすくなります。
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    他の記憶術と併用する。もっと単純な記憶術との合わせ技で記憶の宮殿を活用できます。例えば今膨大な量の楽曲を覚える必要があるとします。その場合、台所に行くと男の子がいてチョコファッジを食べていた、という情景を頭に思い浮かべましょう。このイメージから「見ると そこには 知らない子供と 冷凍 ファッジ」という文を覚えます。そしてこの文の頭文字である「ミソシレファ」からト音記号の音符を思い出せる、といった具合に進めます。
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    自分の宮殿を探検してみる。頭に思い浮かべるイメージを使って記憶の宮殿を作り上げたら、その宮殿の中に入っていき、中を確認します。宮殿の中を探検すればする程、必要なときにその内容を思い出しやすくなります。好きな作家をトイレに座らせるなど、どんどんイメージを膨らませましょう。
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    宮殿を使ってみる。記憶の宮殿で何かを覚えたら、その宮殿の中を歩き回って中を見渡すところを想像すれば、簡単に内容を思い出せます。何かのスピーチをする必要がある場合、その順序の通りに宮殿の中を歩いてみましょう。彼女の誕生日が3月16日であることを覚えておく必要がある場合、宮殿の寝室に牧場の絵をかけておきましょう。そこには「サイロ」が描かれているはずです。練習を重ねれば記憶の宮殿で物事を覚えられるようになりますし、きちんと順序立てて進めると特定の情報を思い出せます。
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    別の新たな宮殿を建てる。ほんの短期間だけ記憶したい場合は、記憶の宮殿は何度も繰り返して使えます。それぞれの場所に別の新たな内容を位置付けるだけで、今度は別の新しい内容を記憶できます。長期に渡って内容を覚えたい場合は、その宮殿はそのままにしておき、必要に応じてまた新たに別の宮殿を作りましょう。例えば自分の家を記憶の宮殿に使っていて、そこに知人全員の電話番号を位置付けているとします。新たにトランプカードの順番を覚えたい場合、家を出て職場へ行く道中を新たな宮殿として使いましょう。

ポイント

  • 世界の記憶力大会に出場するような選手達は、シャッフルされたトランプカード20組の並び順を1時間で覚えたり、500個の適当に羅列された数字を15分で覚えたりといった内容で腕を競います。これはつまり、ほとんどの人たちは驚くべきことを成し遂げる能力があるということです。こういった大会に出場する人たちは必ずしも一般の人たちよりも「すぐれた記憶力」を持っているわけではありません。そうではなく、彼らは様々な記憶術を学んで実践し、どんな内容でもすぐに覚えてそれを思い出す能力を高めているのです。
  • 根気を持って取り組みます。記憶の宮殿は非常に強力な記憶法ですが、使いこなすのは簡単ではありません。何かを覚えるためのその場しのぎの解決策で良いのなら、従来通り紙と鉛筆を用意しましょう。そうではなく本当に記憶力を向上させたいのなら、時間をかけてこの方法を学び実践しましょう。
  • 現代ならコンピューターを使うと、想像上の宮殿を簡単に作り上げたり、あるいはインターネットを使って好みの建築物を探し、その中をヴァーチャルツアーで歩き回ったりできます。こういった方法なら単に頭の中で宮殿を思い描くよりも強烈なインパクトがあり、それほど努力せずに覚えられます。
  • 記憶の宮殿を作り上げるための様々な書籍や関連製品も販売されています。ただし、お金が掛かる上に、必ずしも全ての人に効果的とは限りません。ここに書かれた手順で着実に練習を積めば無駄にお金を使うこともありません。
  • 覚えようとしている言葉と同じ発音をする言葉を使って記憶できます。これは新しい言葉を覚えようとしている時に有効な方法です。辞書を使うとやりやすくなります。
  • ローマンルーム法やジャーニー法など、世の中には様々な記憶術があります。これらはいずれもロキ・メソッドと呼ばれる、場所を使って物事を覚える記憶術がベースになっています。利用する場所に対する習熟度が高ければ高いほど、覚えた物事を思い出しやすくなります。
  • 新しい記憶の宮殿が必要になった時に備えて、事前に用意しておきましょう。

出典と引用

  • University of Chicago Quintilian’s chapter on memory, describing concept of the memory palace
  • Mappa Mundi Magazine Article on the art (and science) of memory, with recommended books for further reading
  • Slate.com Article about the U.S. National Memory Championships
  • Wikipedia Article on mnemonics, with tons of examples
  • NPR (Audio) Interview with 2006 U.S. Memory Champion, Joshua Foer

記事の情報

カテゴリ: 自己啓発

他言語版:

English: Build a Memory Palace, Français: construire un palais de la mémoire, Español: construir un palacio de memoria, Português: Construir um Palácio da Memória, Deutsch: Ein Gedächtnisschloss bauen, Italiano: Costruire un Palazzo della Memoria, 中文: 创造记忆宫殿, Русский: построить чертоги разума, Nederlands: Een geheugenpaleis bouwen, Bahasa Indonesia: Membangun Istana Memori, ไทย: สร้างคลังความจำ, Tiếng Việt: Xây lâu đài trí nhớ, العربية: بناء قصر الذاكرة لحفظ المعلومات

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