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試験が近くなるとこの世の終わりが近づいているような気持ちになるかもしれませんが、恐れる必要などありません。単純かつ効果的なテクニックを用いることで、受け身にならずに能動的に復習できるようになります。調べものだらけで疲れ果ててしまうこともないでしょう。

パート 1
パート 1 の 3:

準備をする

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    勉強しやすい場所を見つける 静かで照明も十分に明るく、邪魔の入らない快適な場所を見つけましょう。
    • FacebookやTwitter、InstagramといったSNSはログアウトするか、一時的に無効にしておきましょう。ログインや有効化する手間が面倒でSNSを止めることができ、1日経過する頃には、そのことを忘れているでしょう。実際のところ、SNSでTikTokの動画や他人の日常を追うことに、かなりの時間を費やしているものです。また、人間の脳には適度な刺激が必要であることが研究によって分かっています。つまり、少し寒い環境、硬い椅子のほうが効率が上がります。また、机やテーブルを使いましょう。実際の公式試験環境に近い状態になります。その一方で、部屋着で勉強することに問題はなにもありません。試験当日に着心地の良い服装を選ぶこともできます。特定の場所を勉強場所と決める人もいれば、単調になってしまわないように部屋、カフェ、図書館といった複数の場所を交互に用いる人もいます。自分の好みや習慣に合った環境を用意しましょう。
    • 異なる場所で何かを覚えようとすると、その情報が区切られ、情報と場所が関連付けられることで後日思い出しやすくなるという研究結果も存在しています。
    • 公共の場で勉強したほうが効果的だと感じる学生もいます。公共の場であれば、テレビなど自宅特有の誘惑に負けてしまう心配もありません。自分自身を良く知り、悪い習慣は未然に防ぎましょう。[1]
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    復習用の時間割を作り、その通りに行動する 今週の終わりまでに何を復習しておきたいのか考えてみましょう。同様に、今日復習しておきたいことも考えます。時間割を作っておくと1回の復習で何を達成したいのかが、より明確になり、達成するごとにチェックマークを入れていくことができます。計画を立てておくと不安が和らぎ、必要なことをこなしているという安心感が得られます。[2]
    • 時間割を立てる方法は自分には合わないという場合は、復習する必要のある科目1つ1つの「やることリスト」を作りましょう。科目ごとに色やページを変え、完了した項目とそうでない項目がはっきりと分かるように管理しましょう。このやり方を用いるとパートごとに分けて復習したり、1日で様々なトピックを復習することが可能になります。
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    無理のない学習目標を設定する 大事な試験の前夜に三角法について12個の章を網羅しようとしても、むしろ害になるでしょう。同様に、シェイクスピアに関する全ての内容を試験の7週間前に復習しても、実際に試験を受ける頃には忘れてしまっているかもしれません。最も思い出しやす効果的な方法で、最も重要な内容を覚えられるように復習内容を調整することが大切です。
    • 1日15分、1年を通して毎日復習することもできます。後で役に立ちそうなノートを作りためていきましょう。このように少しずつ復習しておくことで覚えられる量が増え、ストレスが減ります。試験1か月前になる頃にはノートが完成しているので、1日2~3時間かけてノートの内容を復習し、制限時間内で論述する練習などをすることができます。
    • 試験までかなり時間がある場合は(この記事を読んでいる人の2割ほどしか当てはまらないかもしれませんが)、1回復習するごとに新たなノートの内容を暗記カードに書き出して(2~3分で済みます)保管しておきましょう。このように知識を集約・整理しておくと、学年末に多くの時間が節約でき、パニックに陥ることも防げるでしょう。8日後に7科目の試験が控えていてパニックに陥っているという人(つまり、この記事の読者の8割に属する人)は、まず落ち着きましょう。手遅れということは絶対にありません。この記事を読んでいるということは、すでに試験勉強への一方は踏み出しています。ストレスを感じている時間はありません。
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パート 2
パート 2 の 3:

能動的に復習する

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    能動的に教科書を読む 教科書は退屈に感じることもあるので、単純にさっと読むだけではなく、試験範囲の内容をもとに暗記カードに自分なりの問題を作ってみる(カード1枚あたり5問程度)などして、より能動的に教科書を活用しましょう。こうした問題を作っておくと、自分の練習になるだけでなく、家族や友達に出題してもらうこともできるので便利です。間違った問題があれば、裏を見れば正解が書かれています。明るい色を用いると、情報が整理できるだけでなく、楽しさが加わります。
    • 自分のノートや教科書にマーカーでハイライトしておくのも良い方法です。ページごとに概念のマインドマップや要約を作ったり、学んだ内容を友達や家族に自分が説明してみる(教えてみる)というのも理解度を確かめる有効な手段でしょう。教えられるということは、しっかりと理解できている証拠です。「分かりやすく説明できなければ、理解できていないということ」という言葉をアルバート・アインシュタインも残しています。能動的になることで復習が「アクティビティ」に変わります。その結果、復習がより活発な作業になるので、もっと効果的に覚えられるようになるでしょう。
    • 教科書の内容や科目に関する問題文を余白部分あるいは別の紙に書いておき、答えるという方法で復習する際は、「はい・いいえ」で答えが終わってしまわないような書き方を用いることが大切です。その概念に関する何らかの要素が変化した場合、あるいは異なった状況で生じた場合に考えうる影響について、例えば考えてみましょう。科学分野でも、歴史でも、小さな変化が大きな違いを生み出すことがあり、あなたの思考もその中の重要な一部分となっています。[3]
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    思い出して要約する 勉強しながら、2~3分に1回、一旦手を止め、そこまでに読んだ内容をおさらいしておきましょう。2~3つほどの文で構成された短い要約をノートあるいはページの下の部分に書いておきましょう。自分の言葉で要約することが重要です。記憶した内容を書き出し、後日その内容を見直し、足りない情報を異なる色の鉛筆やペンを使って補足しておくと、覚えやすくなります。つまり、異なる色で書かれている情報は、忘れがちで注意する必要がある情報だということが一目で分かります。
    • 時々、要約を作る作業を行いましょう。別途紙を用意し、当該のトピックや科目について覚えたことを、教科書や過去のノートを見ずに書いてまとめてみましょう。この新しいノートを過去のノートと比べ、見逃している箇所、まだ覚えきれていない箇所を見つけましょう。[4]
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    勉強しながら絵や図を描く 視覚的な学習が向いている人もいます。こうした場合、情報を複数の絵や図に分割して整理し、長期的により覚えやすくすることが大切です。図やマインドマップ、フリーハンドの絵によって理解が深まり、文章をただ読む以上に効果的に記憶できます。同様に、様々な色を使って絵に色をつけたり、文章の重要個所を強調するマーカーとして使用すると良いでしょう。
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    復習している内容に対して全く知識のない人を見つけて説明してみる 鏡や飼い猫に向かって説明するだけだとしても、時間を割いて、相手が初めてその内容について学んでいると仮定して説明する練習をしてみましょう。つまり、あなたが先生です。この練習をすると、復習した内容も忘れにくくなります。情報を整理せざるを得ない状態に自分が置かれるため、最も簡潔で分かりやすい状態にまとめられるようになります。
    • 周囲に誰もいないのであれば、テレビ番組やラジオ番組で、その話題についてインタビューを受けている場面を想像してみましょう。自分にいくつかの質問を投げかけ、視聴者がいて、あなたの話す内容に耳を傾けているという設定で、できる限り簡潔にそして分かりやすく答えましょう。
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    学習ガイドや過去の問題を使ってみる 過去の問題や試験用紙を実際の試験と同じ制限時間で解いてみましょう。試験当日の条件下で自分がどの程度、実力を発揮できるのかが把握できます。また、復習した内容に漏れがあるかどうかを確認する機会にもなります。また、与えられた時間内に自分が伝えたい内容を余すことなく述べることができるのかどうかも分かります。実際の試験と同じ制限時間にタイマーを設定して(スマホにタイマー機能があるでしょう)練習してみましょう。いざやってみて重要な設問が見つかる、ということもあるかもしれません。[5]
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    時々休憩して集中力を再び高める 定期的に休憩をとったほうが集中力が高まります。休憩せずに復習を続けている時よりも、多くの情報を記憶できていることに気がつくはずです。疲れた状態で読んでも内容が頭に入らず、自分の時間とエネルギーを無駄にしてしまうので注意しましょう。[6]
    • 時間割を守りましょう。復習が完了するごとに、その項目や科目にチェックマークを入れましょう。完了するたびに自分にご褒美をあげると、やる気が増すかもしれません。諦めるという選択肢はないという考え方もやる気の源となります。
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パート 3
パート 3 の 3:

助けを得る

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    教師に相談する 教師や教授の助けを借りましょう。復習するうえで重要です。どのような助けを必要としているのかが自分で分かった時点で相談しましょう。復習の後半ではなく早い段階で分かっていたほうが、相談しやすくなります。[7]
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    クラスメートと一緒に復習する 向上心の高い学生のグループを見つけ、自分の復習の合間に定期的な勉強会を開催しましょう。復習内容について話し合い、助け合って問題を解き、内容の理解を深めましょう。教材の内容に関してお互いに問題を出し合うこともできます。このように学習グループを作って勉強することによって不安が和らぐだけでなく、復習がより楽しく生産的な時間となります。
    • お互いに問題を出し合う方法で復習してみましょう。暗記カードを使ったり、クイズ大会のような勉強会を開催してみましょう。直接集まることが困難な場合はチャットグループなどを作ってみましょう。
    • 仲良し同士のグループで集まった時も、必ず本当に復習をしましょう。その点では、仲良し同士ではなく、普段あまり交流のないクラスメートと復習をしたほうが効果が高いかもしれません。
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    家族の助けを借りる 学習している内容で分からない点があった際は家族も助けになってくれるかもしれません。問題を出してくれるよう頼んでみたり、分からなかった問題の説明をお願いしてみましょう。一緒に教材を読む、復習内容を整理する、といった面でも大きな力になってくれるかもしれません。両親や兄・姉にすでに試験勉強に備えた復習を経験したことがある人がいるのであれば、手伝ってもらえないかお願いしてみましょう。また、家族や友達といった存在は、気落ちしたり試験を控えて不安になった時の心の支えにもなります。
    • 試験に備え復習している時は学習サポートだけでなく心の支えが必要になることもあるでしょう。不安や心配事も打ち明けられるような信頼のおける相手がいれば、その相手に話を聞いてもらうことで、精神的に解放され気持ちがずいぶん楽になるでしょう。直接会って話すことができなくても、チャットをしたり電話で会話をすることもできます。
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    肩の力を抜く 毎日、気持ちが穏やかになれるようなことをしてみましょう。お気に入りの音楽を聴いたり、散歩やプールに行く、あるいはペットと一緒の時間を過ごす、仲の良い友達と会話をする、などが良いかもしれません。肩の力が抜け、復習で手一杯になっていても自分以外の人間や外の世界とのつながりを保つことができます。リラックス法や瞑想をしてみましょう。時々ただ横になってゆっくりするだけでも良いでしょう。でも多分、暗記カードは手放せないかもしれませんね。
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ポイント

  • 復習用の暗記カードを作り、重要な箇所はマーカーでハイライトしておきましょう。ただし、教科書の内容の丸写しは禁物です。過去問題を解きましょう。試験問題の答え方のコツをおさえ、できる限り高い得点を獲得しましょう。
  • 復習している内容を第三者に教える練習をしてみましょう。誰かに教える内容の95パーセントは自分も学べています。
  • 肩の力を抜きましょう。焦る必要はありません。また、試験前夜はしっかりと睡眠をとりましょう。記憶力アップの手助けにもなります。
  • 複数の科目を混ぜ合わせましょう。得意な科目と苦手な科目を把握し、交互に時間割に組み込みます。こうすることで、苦手意識を持っている科目ばかり集中して無理に復習することなく、分散させて、より興味のある科目の情報と交互に学んでいくことができます。
  • マインドマップや絵や図を描くといった、これまで試さなかった方法を取り入れ、興味を持って楽しみながら復習を行えるようにすると、覚えやすくなるでしょう。
  • 一つの科目を迅速に復習するには集中力が重要です。
  • 自信を持ちましょう。前向きな気持ちで試験のことを考えているほうが、必要な情報を頭の中に取り込み、ここぞという時に思い出せる可能性が高くなります。
  • 復習内容をスマホなどに録音しておくこともできます。音声であれば、なかなか覚えられなかった問題をベッドで横になりながら何度も復習することができます。情報が頭の中に残りやすくなるでしょう。
  • 復習する際は、心を落ち着けることが大切です。焦っていると、イライラが募りやすくなるかもしれません。
  • 自分の生活スタイルを把握しましょう。朝型なのであれば、復習の時間をできる限り朝の時間帯に割り当てましょう。夜型なのであれば、夜に復習を行いましょう。
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必要なもの

  • 復習の時間割を書き込むための表、A3用紙、あるいはノート
  • 時間割を書き込む際に用いるマーカーペンや定規(明るい色や蛍光ペンがあると覚えやすくなります)
  • 目に入りやすい場所に時間割を壁に貼るための画びょう


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カテゴリ: テスト
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