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この記事の共著者 : Megan Morgan, PhD. メーガン・モーガンはジョージア大学の政治学、国際情勢学、そして広報学の専門学部、「School of Public & International Affairs」にてGraduate Program Academic Advisor(修士課程にある留学生に学習面での指導をする教授)を務めています。2015年にジョージア大学から英語学の博士号を授与されています。
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読書力は、学習や仕事をする上で欠かせない重要なスキルです。また、文学作品を通して、新たな知識を得たり、作品の創造性に触れたり、感動を味わったりすることもできます。読書によって、人生が豊かなものになるでしょう。どのようなスキルの修得にも時間がかかるように、読書の習慣を身につけるにも、時間をかけて専念する必要があります。しかし、習慣さえ身につければ、あまりお金のかからない、一生涯楽しめる趣味となるでしょう。
ステップ
パート 1
パート 1 の 3:
読書の習慣をつける
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1読書力を伸ばす 読書の習慣をつけ、読書を最大限に楽しむために、読書力を伸ばす練習をしましょう。例えば、次のような方法を試してみましょう。
- 内容に注意して読みましょう。読書をする際には、各段落の要点とそれを裏付ける理由を把握しましょう。特に読書力に自信がない場合には、鉛筆を手に持ち、段落ごとに重要だと思う箇所に線を引いたり、メモを書き込んだりしながら読むと良いでしょう。
- わからない単語を調べましょう。weblio辞書などの、オンラインの辞書サイトを使ってわからない単語を調べましょう。読書をする際、わからない単語の横に線を引いたり、ノートなどに書き出したりしましょう。区切りの良いところで、それらの単語を調べ、その単語が使用された文を読み直しましょう。一つの単語が複数の意味を持つ場合、こうすることによって、最適な意味を文脈に当てはめ、その文での使われ方を学ぶことができます。[1]
- 作品の背景状況を学びましょう。新しい言葉や考えに遭遇した際、作品の文学的、歴史的、または社会的背景を知ることで、筆者や登場人物が意図する内容がわかりやすくなります。このような背景状況を知るためには、作品以外の書物やインターネットなどで、リサーチをする必要があります。また、どの程度の背景状況を知りたいかによって、どの程度のリサーチをするかも異なります。[2]
- 文学的技法を学びましょう。特に小説や短編小説に興味があれば、主な文学的技法を学び、良い読者になりましょう。隠喩、誇張、対照、擬人法、頭韻などの技法を知れば、読書を一段と楽しむことができるでしょう。[3] [4]
- 焦ってはいけません。学習のための読書も、趣味の読書も、短期間で行うものではありません。時間をかけて、自分のペースを守り、読書力や読書の習慣を身につけましょう。特に、最初のうちは読書に時間がかかっても、あきらめてはいけません。毎日続けることで、読書のコツやスキルが少しずつ積み重なり、読書力が伸びていくでしょう。[5]
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2本などの読物を持ち歩く ボールやシューズがないと、バスケットボールの練習ができないように、読物がなければ、読書はできません。常に新しい読物を手に取れるように、次の方法を試してみましょう。
- 定期購読をしましょう。自分の趣味に合わせた雑誌を定期購読すれば、常に最新の読物を手に取ることができます。「すばる」や「小説幻冬」などの文芸雑誌や小説雑誌を購読してみても良いでしょう。
- 図書館に通いましょう。小さな町であっても、おそらく、無料で本の貸し出しをする図書館があるでしょう。まだ利用したことがないのであれば、図書館利用者カードを作り、どのような図書が借りられるか、見に行きましょう。
- 電子書籍を利用しましょう。電子書籍リーダーが必要ですが、楽天Koboやアマゾンなどのサービスを利用すれば、様々な分野の電子書籍を購入またはレンタルすることができます。図書館によっては、電子書籍貸出サービスを行っているところもあります。
- オンラインで作品を探しましょう。インターネット上には、著作権の期限が切れた作品や著作権者によってオンラインで公開されている作品を無料で読めるサービスがあります。例えば、「青空文庫」というウェブサイトでは、約14,000作の小説、戯曲、エッセイなどが公開されています。[6]
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3毎日の生活に読書を取り入れる 毎日のスケジュールに読書を取り入れ、読書力を伸ばしましょう。そのために、次のような方法を試してみましょう。
- 読書会に参加しましょう。定期的に開催される読書会に参加するという目的があれば、読書をする意欲のもとになり、また、読書という共通の趣味を持つ人々と出会うこともできます。読書から得た知識や考えについて発表したり、読書に一家言を持つ他の参加者達の意見を聞いたりする良い機会にもなります。[7]
- RSSリーダーをダウンロードしましょう。InoreaderやAOL Readerのような無料サービスを使えば、ブログやオンラインのニュース記事などの最新情報をタイムリーかつ効率的に取得できます。[8]
- 読書をする時間や場所を見つけましょう。お気に入りのカフェの一席や自宅のソファなど、くつろいで読書ができる場所を見つけましょう。また、お気に入りの場所で読物にふける時間を日常的に設けましょう。
- 一日または一週間の目標を立てましょう。一冊の本や雑誌を読み終えるべき期間は決まっていませんが、読みたい作品が多く、意欲的に読書を進めたい場合、読書目標を立てると良いでしょう。この時、目標は現実的なものにすることが重要です。例えば、毎日一時間読書をする、今読んでいる本や雑誌を、一日当たり1章または10ページ読むといった内容です。
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パート 2
パート 2 の 3:
読物を選ぶ
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1自身の趣味や興味を考慮する 自分の興味のある内容であれば、楽しく読書をすることができます。
- 読書をする意欲がわき、読書を楽しめるよう、自分の趣味や興味に関するブログ、本、雑誌を探しましょう。
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2友人にお勧めの読物を尋ねる 口コミは、読物を選ぶ上で重要な情報源になります。
- 共通の趣味を持つ友人やネットユーザーに、最近読んだ本について尋ねてみましょう。
- 読書メーターは、他の読書家たちとコミュニケーションが取れるサービスで、作品ごとに感想やレビューを読むことができます。[9]
- 近所に本屋があれば、尋ねてみましょう。本屋の店員は、読書家である場合が多いので、お勧めの作品を聞けば、喜んで教えてくれるでしょう。個人経営の本屋や古本屋であれば、なお良いでしょう。
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3古典的な文学作品を読む 良い読者になるためには、良い執筆スタイルを知る必要があります。次のような事柄にも注意しながら、日本文学の歴史を形成してきた文学作品を読んでみましょう。[10]
- どのように、世界の他の地域における古典作品へとサーチを広げるか。
- どのように、各時代の作家が、その時代の歴史上の重要な事実について主張・認知・再解釈しているか。
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4批評家の意見を読む 人はそれぞれ批評家であり、好みは人によって異なると言われていますが、ある事柄が社会の多くの人々の興味や関心と合致することから、トレンドは生まれます。作品のレビューを読むと、次のような利点があります。[11] [12]
- 批評を読むことは、フィクションやノンフィクションを読むのとは全く異なるため、新しい読書スキルが身につきます。文学批評の意義や目的を理解し、読書力を伸ばしましょう。
- 作品を買わずに、その内容を知ることができます。レビューを読み、その本を購入するかどうか検討しましょう。また、自分の好みの作品を知るためにも、レビューは役に立つでしょう。
- 作品のレビューを使えば、学識的なディスカッションを進めることができるでしょう。読書会で取り上げた作品の、あまり良くない書評が新聞に載ったとします。その際は、読書会でその書評を取り上げ、批評家のコメントの要点について話し合いましょう。他の参加者の意見を求め、また、自分の考えをまとめましょう。
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5読書リストを作る 読みたい本・雑誌・ブログを書き出したリストを作りましょう。今読んでいる作品を読み終えた後、すぐに次の作品を読み始めることができます。読書メーターは自分が読みたい作品を管理する良いツールですが、本に限らずブログのページであっても、読みたい物があれば、日記帳の片隅でもよいので、書き留めておくことが大切です。広告
パート 3
パート 3 の 3:
読書を一生涯続ける活動にする
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1朗読のボランティアをする 学校や老人ホーム、公民館、子育て支援施設など、地域の施設で読み聞かせや朗読のボランティアを募集しているかもしれません。このようなボランティア活動への参加が重要であるのは、次のような理由からです。
- 親と過ごす時間が短く、読書の習慣を身につけることができない子どもは少なくありません。複数の子どもがいる片親家庭で、読書が苦手な子どもの読書レベルに合わせた指導を行うことは簡単ではありません。このような子どもたちにボランティアで読み聞かせを行ったり、本の読み方を教えたりできれば、子どもたちの将来の進路が大きく広がるでしょう。[13]
- すべての人が文字を読めるとは限りません。様々な理由によって、識字能力を習得できずに、大人になった人たちがいます。文字が読めなければ、就職が難しく、独立した生活を送ることに大きな障害となります。識字学習ボランティアとして活動すれば、そのような支援を必要とする人々の生活や自尊心に大きな影響を与えることができるでしょう。[14]
- 生涯学習を支えることができます。視覚に問題を抱える高齢者は、読書をすることができません。特に、それまでの人生で読書を楽しんできた人であれば、ボランティアによる朗読の機会は、学習の域にとどまらず、友情や交流、知識の交換の場となるでしょう。[15]
- 地域によっては、音訳ボランティアを募集しているかもしれません。これは、視覚に障害のある人や失読症の人のために、教科書や書籍など、活字で書かれている内容を音声に換えて提供するボランティア活動です。[16]
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2
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3ブックフェアに参加する 新しい作家やお気に入りの作家に会えるブックフェアに参加しましょう。ブックフェアへの参加には、その他にも次のような利点があります。
- 本をセール価格で購入することができます。出版社や本屋が、フェアに参加した作家の書籍をセール価格で提供することが多々あります。
- 本にサインをしてもらえます。特に、デビューしたての作家や、最新作を出版した作家の場合、作品の宣伝のためにブックフェアに参加することがあります。サイン会に参加し、読書の楽しみを再確認すると同時に、記念のサイン本を手に入れましょう。
- 朗読を楽しんで聞くことができます。作家による最新作の朗読や、作家を偲ぶグループ朗読会などが企画されているフェアもあります。
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4読書ブログを書く 読書ブログは、楽しんだ書籍を記録し、気に入らなかった書籍に対する批評を残し、自分が読んだ書籍を管理するための良いツールです。また、読書ブログでは、次のようなことが行えます。
- インターネット上で、人との交流を図ることができます。ブログを一般に公開すれば、多くの人がブログを目にし、また、ユーザーからのコメントも期待できます。
- 書くことの練習にもなります。読むことと書くことは表裏一体です。自分の好きな作家の執筆スタイルをまねるなど、書く能力を伸ばす練習は、読書力の向上にも役立ちます。また、自分が書いた文章を読み直し、文章の質や精密性を確保するという、校正者の役割も自分で行う必要があります。
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5外国語で読むことを学ぶ 自分の言語での読書を楽しいと感じるのであれば、新しい言語を学んでみましょう。外国語での読書は、次の事柄から始めましょう。
- その外国語の辞書を手に入れましょう。図書館で借りても、本屋で購入しても良いでしょう。
- 子供向けの読物から始めましょう。小学生の子どもたち向けの読物は、日常生活にかかわる基本的な単語を使用し、単純で明確な文章で書かれています。基礎レベルでの読書を習得し、応用・発展レベルの文章を読むための土台を築きましょう。[19]
- 詩の原文と翻訳を見比べましょう。まず、学習している外国語圏の有名な詩人の詩を選びます。次に、その詩の原文が載っている書籍と、自分の第一言語への訳が書かれた書籍を探します。詩の原文と翻訳を見比べながら、ゆっくりと注意して読みましょう。言葉が訳される時、同時にどのような概念が訳されているか考えましょう。このように、新しい言語を学ぶ際には、その背景にある文化を理解する必要があります。[20]
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出典
- ↑ http://www.weblio.jp/
- ↑ http://www.tv411.org/reading/understanding-what-you-read/using-context-clues
- ↑ http://literarydevices.net/
- ↑ https://www.oxford-royale.co.uk/articles/literary-terms-english.html
- ↑ https://books.google.com/books?id=W2CMqshs72YC&pg=PA152&lpg=PA152&dq=don%27t+rush+reading&source=bl&ots=gbq06K_PvE&sig=MhXvNjrJ592LrflDJ_TyjkPTO5s&hl=en&sa=X&ved=0CCMQ6AEwAWoVChMItfG6gfCuyAIViJ2ICh2DNQSM#v=onepage&q=don't%20rush%20reading&f=false
- ↑ http://www.aozora.gr.jp/
- ↑ https://www.denverlibrary.org/blog/10-reasons-why-you-should-join-book-club
- ↑ https://japan.cnet.com/article/35092716/
- ↑ https://bookmeter.com/
- ↑ http://www.nybooks.com/articles/archives/1986/oct/09/why-read-the-classics/
- ↑ http://www.writing-world.com/promotion/murphy3.shtml
- ↑ http://www.booklistonline.com/UserLists.aspx?AspxAutoDetectCookieSupport=1
- ↑ http://www.reachoutandread.org/get-involved/volunteer/
- ↑ http://readeasy.org.uk/what-we-do/
- ↑ http://createthegood.org/campaign/volunteeringwithseniors
- ↑ http://ddtp.cpuc.ca.gov/default1.aspx?id=490
- ↑ http://mediamarker.net/
- ↑ http://bukubuku.net/
- ↑ http://time.com/3453841/secret-learn-foreign-language-adult/
- ↑ https://sites.fas.harvard.edu/~chaucer/teachslf/tr-index.htm
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