論文や小説の概要(アウトアライン)を書く方法

2 パート:概要を書く準備をする概要を書く

スピーチの作成、エッセイや小説の執筆、あるいは教科書要点まとめの作成などに向けて準備をする場合は、概要(アウトライン)を作成すると、考え、研究目的・成果などを整理しやすくなります。この記事では、概要の作成方法を紹介します。

パート 1
概要を書く準備をする

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    テーマを決める 本文を書き始める前に概要を作成することで、自分の考えをまとめやすくなります。しかし、まずは作成する論文や文章のテーマを決めなければなりません。この段階では、大まかなテーマを決めるだけで十分です。概要を作成することで、テーマを絞り込みやすくなるかもしれません。
    • 例えば、第二次世界大戦時のドイツ占領下のフランス人の生活をテーマに論文を書くとします。論文の概要を作成するにつれて、テーマが占領軍に対抗した「マキ」と呼ばれる組織に絞り込まれていくこともあるかもしれません。
    • 小説などの創作物の概要を作成するときは、論文のように研究分野や研究対象をテーマとする必要はありません。概要を作成することで、作品の構成を組み立てやすくなります。
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    主目的を決める 論文の目的には、読者に自説を理解してもらうことやテーマに関する情報を伝えること、あるいは自分の体験を回顧することなどが挙げられます。こうした目的の中から、特定の議論、テーマ、経験など、論文内容に合う目的を決めましょう。説得力のある分析的な論文を書く場合は、主題文を書いて構成を組み立てます。主題文を書くためのアプローチとして、以下の例が参考になるかもしれません。
    • ふたつの異なる物事(本、出来事、人物など)を比較します。比較を目的にするには、優れた批判的な分析能力を必要とします。[1]
    • 歴史的な出来事を因果関係で説明します。ある歴史的な出来事がどのように発生したのかを、情報に富んだ通説もしくは説得力のある新説で論述します。これを行うには、膨大な研究・調査を行う必要があります。
    • コミュニケーション能力を駆使して、ある体験が自分をどのように変えたのかを説明します。
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    参考文献を収集する 参考文献の大半は、概要ではなく完成した論文に載ります。しかし、文献レビューを行うことで、論文の構成を考えやすくなります。論文の主テーマに関連する引用、統計、考えなどを多く含む副テーマを書き出しましょう。これらの副テーマが概要の主要部分を構成します。あまり知見がない副テーマがある場合は、それは副々テーマとして別のリストに分けておきましょう。
    • 創作物の概要を作成する場合は、このステップを飛ばしましょう。詳細に真実味を加えるには研究や調査が役立ちますが、概要にはこれらを記述しません。
    • 文献レビューで発見した情報のページをメモしておきましょう。
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    概要の記述方法を決める ここまでの方法を実践すれば、概要を書く準備はほぼ完了です。最後に、以下の2種類の記述方法から1つを選択しましょう。
    • トピックアウトライン:トピックアウトラインでは、数単語からなる短いフレーズを用いて概要を記述します。概要の記述方法がよく分からない場合は、これを選択しましょう。
    • センテンスアウトライン:センテンスアウトラインでは、文章を用いて概要を記述します。論文で、箇条書きにすると何ページにもおよぶほど詳述している場合には、この方法を選択しましょう。

パート 2
概要を書く

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    副テーマを並べる 物語や歴史に関する考察を書く場合は、副テーマを時系列的に並べると論理的になります。さもなければ、主テーマの議論の根拠を多く含む副テーマを選び、自然で論理的な流れになるように並べて議論を導きましょう。[2] 以下にある小論文の概要の例のように、各副テーマにローマ数字で番号を振りましょう。
    • テーマ:自動車の歴史
    • I.黎明期:20世紀以前
    • II. ビンテージおよびクラシックカーの時代:1900年から第2次世界大戦中まで
    • III. 現代的な自動車の時代:第2次世界大戦後
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    各副テーマごとに要点を最低ふたつ考える 論文の主目的と収集した文献に基づいて、副テーマの要点を少なくともふたつ書き出しましょう。これらの要点は、概要の第2層を構成し、慣例的に、英語のアルファベット(A, B, C, D…)が振られ、字下げして並べられます。
    • I.黎明期:20世紀以前
    •    A. 初期の蒸気動力
    •    B. 燃焼機関
    • II. ビンテージおよびクラシックカーの時代:1900年から第二次世界大戦中まで
    •    A. モデルT(Model T)
    •    B. 技術の標準化
    • (以降も同様に記述しましょう。)
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    必要に応じて副テーマの要点を詳述する アルファベットを振った副テーマに関して、要点の絞り込みや詳述が必要な場合は、その下にもう1層追加しましょう。この層に、通常の数字(1, 2, 3, 4…)を振り、再度字下げをして概要の「第3層」とします。
    • I.黎明期:20世紀以前
    •    A. 初期の蒸気動力
    •       1. 蒸気機関の発明
    •       2. 19世紀の発展
    •    B. 燃焼機関
    •       1. 初期のベンツ車
    •       2. 贅沢品としての自動車
    • (この例のように、必要に応じて要点を詳述しましょう。)
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    必要に応じて階層をさらに追加する 階層をさらに追加する必要があれば、小文字のローマ数字(i, ii, iii, iv…)を使い、その下の階層には小文字のアルファベット(a, b, c, d…)を振り、それでもさらに階層が必要な場合には再び数字(1, 2, 3, 4…)を使いましょう。ほとんどの場合、階層は3層か4層で十分です。第5層を追加する前に、まずは要点をまとめてみましょう。
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    結論を考える 概要には結論を書く必要はありませんが、書いた概要が設定した主目的に沿っているかを確認しましょう。導き出した結論が根拠に乏しい場合は、副テーマを追加します。結論と関係のない副テーマがあれば、概要から削除しましょう。

ポイント

  • 概要は、読者に要点を伝えるためのものであり、洗練された記述でなくても構いません。なるべく簡単かつ簡潔に書きましょう。
  • テーマに関してさらに研究や調査をして、書きたい分野は絞り込まれていきます。ゆえに、無関係な情報を除外することに躊躇する必要はありません。
  • 概要を記憶のためのツールとして活用しましょう。考えを想起しやすいように、簡潔な言葉を使用しましょう。
  • 専用ソフトやテキストエディタのテンプレートを用いて、概要を自動的に構成することができます。たとえば、Microsoft Word を使えば概要書を作成したり、その形式を自分用に整えたりすることができます。
  • 各階層はひとつ上の階層よりも1~2.5cm程度字下げしましょう。
  • 自説と矛盾する証拠が見つかったら、無視をせずに、その証拠を概要に含めて、自説への反論として副テーマにまとめましょう。

注意事項

  • 概要は、形を変えただけの本文ではありません。詳細事項を全て記述するのではなく、要点や要点のみを記述しましょう。
  • 通常、概要の各階層に副テーマやその要点をひとつだけしか書かないのは避けるべきです。副テーマAを書くのであれば、新たに副テーマBを考えるか、Aの下の階層に来る内容をBとして書くようにしましょう。

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カテゴリ: 学び・コミュニケーション

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