論文や記事に効果的なタイトルをつける方法

この記事の内容 表題の構造を理解する キーワードあるいはイメージを利用する 言葉の引用や遊びを盛り込む 関連記事 参照

効果的な表題をつけるのは、小論文や論文を準備する上で最も難しい作業になることもあります。人の心を捉える表題をつけると、多くの論文の中にあってもひときわ目を引くものです。表題は、論文の内容、傾向、観点を表現しているものであるべきですが、読書欲がそそられるような表題をつけるには、フック、キーフレーズ、そして情報源・場所といった、3つの要素を考慮する必要があります。この記事では学術論文を中心に説明していきますが、同じ方法を自由な語り口のエッセイや記事にも応用することができます。

パート 1
表題の構造を理解する

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    フックを仕掛ける 表題のつくりには基本的にさほど違いはありません。特に、学術論文であれば、似通ってくるものでしょう。ここでフックというのは、読み手が興味をそそられるような独創的な「ひねり」のことです。論文の内容がすぐに分かり、かつ読書欲がそそられるような言い回しを指します。[1]
    • キーワードの組合わせ、イメージ、言葉遊び、あるいは論文中の言葉の引用等がフックとして活用できます。
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    キーワードを1つか2つ選ぶ 論文の内容や観点を反映するような重要な用語やキーフレーズを特定します。論文の内容を簡単に数語で説明する言葉や言い回しを選びます。[2]
    • 当たり前の事実や、ありふれたキーワードやキーフレーズを使っても、決して優れた表題にはなりません。「1950年代中国についての論文」あるいは「シェイクスピア論」といった表題は、あまりにも一般的であり、論文の内容についても全く想像がつきません。「の社会」、「の文化」、「の世界」、「人類の」といった月並みな用語も避けましょう。
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    情報源や地名を引用する 情報の出どころや場所を表題に付け加えると、論文がどの場所についてのことなのか、どのような設定に関する内容なのかがすぐに伝わります。トピックによっては、別の著書、作品名、地名あるいは人名が情報源として追加できます。[3]
    • 例えば、1950年代後半の中国共産党下の毛沢東の大躍進政策についての論文には、フック(覚えやすいフレーズ)、1つあるいは2つの重要な用語、および発信源や地名(1950年代の中国共産党)を表題に盛り込み、「1人の失敗、人民の衰退:1950年代の中国共産党における毛沢東の大躍進政策」という表題が考えられます。

パート 2
キーワードあるいはイメージを利用する

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    論文の全体的なトーンを考慮に入れる この論文は単刀直入な学術的論文なのでしょうか?それとももっと自由な語り口のエッセイなのでしょうか?この論文が1950年代後半の中国共産党の大躍進政策についてのものならば、遊び心やユーモアを表題に取り入れるべきではないでしょう。この場合の表題は、内容の簡潔な説明であるべきです。しかし、エリザベス朝時代のシェイクスピア喜劇の発展についての論文であれば、もう少々堅苦しくない表題をつけてもよいでしょう。表題のトーンは、本文の文調と合わせるべきです。[4]
    • 例えば、大躍進政策に関する論文なら、「大躍進政策の崩壊:1950年代後半の中国」といったように、簡潔な、専門的かつ明確な表題が相応しいかもしれません。シェイクスピア喜劇に関する論文は、「『恋の骨折り損』そしてその他の喜劇について」といった、多少くだけた文調であってもよいでしょう。
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    論文を3単語以下にまとめる また、論文のテーマを3単語以下で要約してみるのも、表題を策定するよい方法です。紙に3つの言葉を書き出します。次に、単語の間に句読点を挿入し、そこから表題が作り出せないかを考えてみます。[5]
    • 例えば、1950年代の大躍進政策についての論文では、毛沢東政権の鉄鋼業や農業等の産業上の失敗および、その結果としての大飢饉が中心に論じられていることでしょう。これを要約する3つの単語は、鉄鋼、国土、飢饉でしょう。この場合、「鋼鉄、国土、飢饉:大躍進政策の失敗」という表題が考えられます。
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    序論・結論からキーワードを数個選ぶ 従来型の5段落形式の論文なら、導入部にテーマと本文の論点が説明してあるはずです。また結論部では、テーマが再び論じられ、分析結果が要約されているはずです。自分の論文の主張を明確に伝えるキーワードを探すなら、導入部や結論部が最適です。[6]
    • 簡潔で、論文の内容の説明としてふさわしい明確なキーワードを2〜3個探します。言葉間の適合性や差異も考慮します。例えば、1950年代の中国に関する論文の序論では、「産業化」「集団農場化」および「崩壊」などのキーワードが使われているでしょう。この場合「1950年代の中国における集団農業化の崩壊」といった表題が考えられます。
    • シェイクスピア喜劇における表現技法に関する論文なら、さほど形式ばらない文調が使用されているかもしれません。キーワードには、遊び心を加えたユーモラスな言葉を選んでもよいでしょう。例えば、結論部には「恋人」「障害物」「まさかの展開」「超自然」などのキーワードが含まれている可能性があります。この場合、「思いもよらない状況におかれた恋人たち:シェイクスピア喜劇における表現技法」といった表題が考えられるでしょう。
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    一風変わったイメージやユニークなイメージを使う イメージを使って説明する表題ならば、論文の内容が視覚的に想像できます。数語で表現できる大胆で印象的なイメージを考えてみましょう。[7]
    • 例えば、火山に関する論文なら、「地球が血しぶきを上げた日:ヴェスヴィオ山の噴火」という表題が考えられます。

パート 3
言葉の引用や遊びを盛り込む

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    論文中の重要な引用句を探す 説得力のある論文では、本文中に資料文献からの引用が使用されているものです。論文中で使った引用に目を通し、特に効果的に心に残るものを選びます。論文全体のまとめになっていたり、中心テーマや概念を際立たせる引用句を見つけましょう。[8]
    • 例えば、シェイクスピア喜劇に関する論文で、「真夏の夜の夢」の登場人物のシーシアスが婚約者のアマゾン国女王のヒポリタへの愛を告白する場面の台詞が引用されているとしましょう。「ヒポリタ、私は剣であなたを口説き、害を加えてあなたの愛を勝ちとった。だが、結婚式はがらりと調子を変えて、堂々と派手に賑やかにやろうじゃないか。」という部分です。[9]
    • この場合、「堂々と派手に賑やかに:シェイクスピア喜劇の表現技法」という表題にしてもよいでしょう。
    • 論文の中心概念を表現するものであれば、論文中で触れられていない重要な引用句を利用してもよいでしょう。論文中のキーワードに「引用」という単語をつけて検索エンジンにかけ、どんなものがヒットするか参考にしてみます。よいものが見つかれば、その一部を表題に利用します。
    • 例えば、毛沢東の大躍進政策に関する論文なら、オンラインで見つけた毛沢東政権が実際に使用した大躍進政策についての宣伝ポスターに掲載されたスローガンを利用してもよいでしょう。「風と波への挑戦、万物には素晴らしい可能性が秘められている」といったプロパガンダを見つけたなら、「風と波への挑戦:毛沢東の大躍進政策の欺瞞」といった表題が考えられます。[10]
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    陳腐な表現は言い換える 使い古された言い回しやお決まりの文章を、自分の論文に合わせて言い換えてみましょう。1〜3語の長さの決まり文句や常套句を利用します。[11]
    • シェイクスピア喜劇に関する論文の場合、「笑いは最高の薬」という格言を少しひねって、「笑いは汝の最高の薬」として、「笑いは汝の最高の薬:シェイクスピア喜劇の表現技法」といった表題にすることが考えられます。
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    言葉遊びや掛詞を活用する 表題にセンスのいい遊びが施された言い回しが使われていると、パンチが利いているだけでなく、著者の創造力の高さをアピールできるものです。よく知られた言い回しの言葉に変化をつけたり、新たな意味を持たせたりと、工夫してみましょう。[12]
    • 例えば、植民地時代の西アフリカにおける宣教師の活動に関する論文なら、宗教上の「御利益(ごりやく)」と金銭的な「利益(りえき)」の二つの言葉をひっかけて、「御利益なのか利益なのか:欧州諸国による西アフリカの植民地支配」としてもよいでしょう。

ポイント

  • 論文や記事のタイトルを自動生成するツールも多くオンラインで提供されています。[13]しかし、こういったタイトル生成ツールの質や出来上がったタイトルの実際のアピール度はまちまちであり、自分で時間をかけて練った表題とは比べるまでもありません。

記事の情報

カテゴリ: 学び・コミュニケーション

他言語版:

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