貧血を防ぐ方法

共同執筆者 Diana Lee, MD

貧血症は、健康な赤血球の数が正常範囲を下回る疾患のことです。貧血症により体が十分な量の酸素を組織に運べなくなり、脱力感や疲労感を感じます。[1] 貧血症には、鉄欠乏性貧血や鎌状赤血球貧血症など様々な種類があり、それぞれ異なる治療を必要とします。[2] 貧血症は誰にでも起こり得ますが、女性や厳格な菜食主義者、質の悪い食事を摂っている人、慢性疾患がある人などは貧血になる可能性が高い傾向にあります。[3] 貧血の種類によっては、食事やサプリメントの摂取を通して予防すること、または治すことも可能です。[4]

方法 1 の 3:
貧血の症状と危険性を知る

  1. 1
    危険性を知る 体内の鉄分またはビタミンB12と葉酸の不足により引き起こされる鉄分欠乏性貧血、ビタミン欠乏性貧血は、貧血の中でも最も一般的なものです。[5] ほとんど全ての人が鉄分欠乏性貧血やビタミン欠乏性貧血になる可能性があるため、危険性を知ることで防ぎやすくなるでしょう。[6] 以下のような状況が鉄分、ビタミンB12、葉酸の不足を引き起こし、貧血症につながる可能性があります。[7]
    • 動物性食品を摂らない菜食主義者、または質の悪い食事を摂っている人。
    • 重たい生理出血、手術による大量の出血、またはその他の外傷。
    • 胃潰瘍。
    • 癌、特に腸癌。
    • ポリープ、またはクローン病やセリアック病などの消化器官系の病気。
    • アスピリンや非ステロイド性抗炎症薬の長期使用。
    • 妊娠。
    • 食事から十分な鉄分、ビタミンB12、葉酸が摂れていない場合。
  2. 2
    貧血の症状を識別する 貧血の兆候は急ではなく徐々に現れる場合があります。以下のような症状に注意しましょう。[8]
    • 疲労感
    • 脱力感
    • 目眩
    • 頭痛
    • 手足の麻痺や冷え
    • 低体温
    • 蒼白
    • 激しい、または不規則な鼓動
    • 息切れ
    • 胸の痛み
    • イラつき
    広告

方法 2 の 3:
鉄分、ビタミン欠乏性貧血症を防ぐ

  1. 1
    基礎疾患を治療する 良質の食事を摂り、栄養をたくさん摂る以上のことが必要となる基礎疾患を患っている場合があります。貧血になりやすくなる基礎疾患を患っている場合は、自分で貧血を防ごうとせず医療措置を受けましょう。
    • 医師と栄養療法を含む治療法の選択肢について話し合いましょう。
  2. 2
    鉄分サプリメントを摂取する 確実に十分な鉄分を摂取するためには、市販されている鉄分サプリメントの摂取を検討しましょう。貧血症の発症リスクを抑える効果が期待できる、鉄分のみが入ったサプリメント、または鉄分を含んだマルチビタミンのサプリメントを摂取しても良いでしょう。[9]
    • 正常な鉄分量を維持するには、1日当たり8〜18mgの鉄分摂取が必要です。貧血気味の人、もしくは発症しないか心配な人は、この量より少し多めに摂取することを検討してみましょう。[10]
    • 女性は月経があるため、これよりも多い量(最大15〜18mg)が必要になります。妊娠中の女性は最低27mg、授乳中の女性は9〜10mg必要です。
    • 鉄分サプリメントは、ほとんどの薬局や健康食品店で購入できます。
  3. 3
    鉄分豊富な食事を摂る 必ず栄養価の高い自然食品から十分な量の鉄分を摂るようにしましょう。鉄分が豊富な食事を摂ることで、貧血を防ぐことができるかもしれません。[11]
  4. 4
    ビタミンCと葉酸の摂取を増やす ビタミンCと葉酸の存在により、体がより効率良く鉄分を吸収しやすくなります。ビタミンCと葉酸を含んだ食品の摂取を増やす、またはこれらを含むサプリメントを摂取することで、貧血になるリスクを減少させることができるでしょう。[17]
    • 唐辛子やケール、ブロッコリー、柑橘類、イチゴ、パイナップル、ほうれん草などの食材はビタミンCを含んでいます。[18]
    • 葉酸も柑橘類や緑色葉野菜など多くの同じ食品から摂取できます。バナナ、栄養が補強されたパンやシリアル、マメ科植物などからも葉酸を摂取することができます。[19]
    • これらの栄養を十分に摂取するために、ビタミンCや葉酸のサプリメント、またはマルチビタミンの摂取を検討してみましょう。自然食品からこれらの栄養を摂取することが好ましいですが、不可能な場合もあります。[20]
  5. 5
    ビタミンB12を含んだ食品を摂取する 動物性食品や大豆製品に自然に含まれている、ビタミンB12を含んだ自然食品を摂取しましょう。十分な量のビタミンB12を摂取するだけでは貧血を防ぐことはできないかもしれませんが、体が鉄分を効率よく吸収しやすくなります。以下の食品のいくつか、または全てを食事に取り入れることを検討してみましょう。[21]
    • 魚:サーモン、トラウト、マグロ
    • 貝類:二枚貝、牡蠣
    • 乳製品:チーズ、ヨーグルト
    • 栄養強化シリアル
    • 大豆製品:豆乳、枝豆、豆腐[22]
  6. 6
    ビタミンB12と葉酸のサプリメントを摂取する 食品から十分な量のビタミンB12や葉酸を摂取するのが難しい場合、サプリメントの摂取、または病院で注射による摂取を検討してみましょう。これによりたくさんのビタミンB12を摂取でき、貧血を防げるかもしれません。[23]
    • サプリメントのみから十分な量のビタミンB12を摂取するのは非常に難しいため、ビタミンB12を豊富に含んだ食事と組み合わせるのが理想的です。
    • 1日あたりに必要なビタミンB12の摂取量は、年齢や、妊娠中または授乳中であるかによって0.0004mg〜0.0028mgとされています。[24]
    • ビタミンB12サプリメントは、ほとんどの薬局や健康食品店で購入可能です。
    • ビタミンB群の一種である葉酸は、大抵の場合はビタミンB12のサプリメントに含まれています。葉酸のみを含んだサプリメント、またはビタミンB12を含むマルチビタミンを摂取してもいいでしょう。
    • 一般的に成人は0.4mg必要とされており、妊娠中や授乳期の女性はこれより多くの量が必要になります。成人以下の摂取量は年齢により異なります。
  7. 7
    ビタミンB12を処方してもらう 病院ではジェル状のサプリメントや注射によりビタミンB12を補ってくれます。どちらも処方箋が必要なため、選択肢について医師と話し合う機会を設けましょう。[25]
    • 食事や市販のサプリメントからのビタミンB12摂取が難しい場合、または深刻なビタミンB12不足の場合は良い方法となるでしょう。
  8. 8
    鉄製の鍋やフライパンを使用して調理する 鋳鉄製の調理器具を使用することで、鉄分の摂取量を増やせることが明らかになっています。鉄製のフライパンの購入を検討し、食事から摂取する鉄分の量を増やしましょう。[26]
    • 調理する過程で少量の鉄分が食材に滲み、少量であれば料理の味に影響を与えず健康的になります。[27] 赤身肉が嫌いな場合は良い方法となるでしょう。
    • 品質の良い鋳鉄製フライパンは一生使用できるため、少額の投資をする価値はあるでしょう。
  9. 9
    服用薬を確認する いくつかの薬は貧血を引き起こしやすくなります。リスクのある薬を服用している場合は、貧血気味になることなく効果を得られる代替えの薬がないか医師に聞いてみましょう。以下の薬は貧血を引き起こす可能性があります。[28]
    • セファロスポリン
    • ダプソン
    • レボドバ
    • レボフロキサシン
    • メチルドパ
    • ニトロフラントイン
    • 非ステロイド性抗炎症薬、特に頻繁に使用した場合。
    • ペニシリンとその派生品
    • フェナゾピリジン(ピリジニウム)
    • キニジン[29]
    広告

方法 3 の 3:
その他の種類の貧血に対処する

  1. 1
    食事では治療できない貧血もあると理解する 残念ながら、食事による予防や治療ができない種類の貧血もあります。体の赤血球生産を妨げる基礎疾患や血液疾患がある場合は、自分で貧血を治すことはできません。疾患を理解して治療するためには、病院に行くことが最も前向きな方法でしょう。[30]
    • 防ぐことができない貧血症は、先天的なものの場合や、以下のような様々な状態により引き起こされている場合があります:慢性疾患、骨髄疾患、鎌状赤血球貧血症、再生不良性貧血症、サラセミア。[31]
  2. 2
    基礎疾患に対処することで貧血症を治す 疾患の中には、体が正しい数の赤血球を生産できなくなるものもあり、これらの中でも最も一般的なものに腎臓疾患があります。[32] 貧血が起こりやすくなる病気を患っている場合、必ず病院に行き適切な医療措置を受けることが必要です。
    • クローン病やセリアック病など腸の疾患による貧血症状がある場合、医師に相談し効果的な治療計画を練る必要があるでしょう。
    • 癌により発症する再生不良性貧血を患っている場合、体がより多くの赤血球を生産できるように促すため、骨髄移植を受ける必要があるかもしれません。[33]
    • 溶血性貧血を患っている場合、特定の薬を避け、免疫抑制剤を服用して赤血球の数を増やす必要があるでしょう。[34]
    • 鉄分を多く摂取する、また怪我をしそうな状況を避けるのも良いでしょう。[35]
  3. 3
    血液疾患による貧血を治療する 貧血は、血液疾患として親から遺伝される場合もあります。あなた、または家族にその疾患があるかを知ることが、適切な処置を受け、状況に対処する大切な一歩となります。[36]
    • 鎌状赤血球貧血症を患っている人の赤血球は、鎌状の形をしており、血管に詰まり血液の循環を妨げやすくなります。鎌状赤血球貧血症は治療しないと非常に深刻な状況に陥ることや、ひどい痛みを伴うことがあります。[37]
    • サラセミアにより体が通常よりも少ないヘモグロビンを生産し、貧血を引き起こします。[38]
    • 再生不良性貧血は、体が十分な量の赤血球を含む血液細胞を生産できなくなります。これは癌治療や、有毒化学物質との接触、薬物、感染症、その他の外的要因により引き起こされることがあります。[39]
    広告
  1. https://ods.od.nih.gov/factsheets/Iron-HealthProfessional/
  2. http://www.webmd.com/diet/tips-for-preventing-anemia
  3. http://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/anemia/basics/prevention/con-20026209
  4. http://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/anemia/basics/prevention/con-20026209
  5. http://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/anemia/basics/prevention/con-20026209
  6. http://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/anemia/basics/prevention/con-20026209
  7. http://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/anemia/basics/prevention/con-20026209
  8. http://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/anemia/basics/prevention/con-20026209
  9. http://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/anemia/basics/prevention/con-20026209
  10. http://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/anemia/basics/prevention/con-20026209
  11. http://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/anemia/basics/prevention/con-20026209
  12. http://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/anemia/basics/prevention/con-20026209
  13. http://www.goodhousekeeping.com/health/diet-nutrition/g1967/vitamin-b12-super-foods-47012607/
  14. http://ods.od.nih.gov/factsheets/VitaminB12-HealthProfessional/#h3
  15. https://ods.od.nih.gov/factsheets/VitaminB12-Consumer/
  16. http://ods.od.nih.gov/factsheets/VitaminB12-HealthProfessional/#h3
  17. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12859709
  18. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12859709
  19. http://www.nlm.nih.gov/medlineplus/ency/article/000578.htm
  20. https://www.nlm.nih.gov/medlineplus/ency/article/000578.htm
  21. http://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/anemia/basics/treatment/con-20026209
  22. http://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/anemia/basics/treatment/con-20026209
  23. http://womenshealth.gov/publications/our-publications/fact-sheet/anemia.html
  24. http://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/anemia/basics/treatment/con-20026209
  25. http://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/anemia/basics/treatment/con-20026209
  26. http://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/anemia/basics/treatment/con-20026209
  27. http://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/anemia/basics/treatment/con-20026209
  28. http://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/anemia/basics/treatment/con-20026209
  29. http://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/anemia/basics/treatment/con-20026209
  30. http://womenshealth.gov/publications/our-publications/fact-sheet/anemia.html

このwikiHow記事について

家庭医(かかりつけ医)
この記事はDiana Lee, MDが共著しています。 リー医師はカリフォルニア州在住の家庭医です。2015年にジョージタウン大学から医学博士号を授与されています。最近ではカリフォルニア大学ロサンゼルス校のジュールズ・ステイン眼科研究所で専門医研修を終了しました。その研究テーマは白内障手術、甲状腺眼症、網膜芽腫、糖尿病性網膜症と多岐にわたります。
カテゴリ: 健康
このページは 388 回アクセスされました。

この記事は役に立ちましたか?

広告