赤ちゃんの歯が生え始めているかを知る方法

共同執筆者 Laura Marusinec, MD

この記事には:身体症状を見つける行動によって兆候に気づく赤ちゃんをなだめる25 出典

赤ちゃんは、生まれてから最初の1年間で、記念すべき重要な成長がいくつも見られます。その大事な成長のひとつには萌出期(赤ちゃんの歯が生える時期)が挙げられます。歯の生え始めは、赤ちゃんのかわいい笑顔から覗いて見える生えかけの歯を発見する前から、実は始まっています。兆候を識別して赤ちゃんの萌出期を認識し、歯が生える過程での不快感を和らげる手助けをしてあげましょう。

パート 1
身体症状を見つける

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    成長が早い赤ちゃんは、生後3ヶ月くらいで兆候が見られる 赤ちゃんの歯が生え始める時期には、幅広い月齢差があります。早い場合、生後3ヶ月の頃には親が萌出期の兆候に気づき、生後4~7ヶ月の間に歯が歯茎から生えてくるのが確認できるでしょう。子供の大半は、3歳までに20本の乳歯が生えそろいます。[1]萌出期の兆候を見つける際には、赤ちゃんの口の中の歯を観察し、不快感を和らげ、口の中の細菌を取り除くように心がけましょう。[2]
    • 萌出期の兆候が全くない赤ちゃんもいることを覚えておきましょう。このような場合は、赤ちゃんの口を確認して、歯が生えてくる状況を把握できるようにしましょう。[3]
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    赤ちゃんの口周辺を観察する 歯が生え始めていると感じたら、口の周りを確認し、兆候があるかどうかを調べます。口周辺の皮膚を観察してから、口の中を確認しましょう。[4]
    • 感染症の原因となる細菌の繁殖を防ぐため、赤ちゃんの口を観察する前には、必ず手と指を清潔にしましょう。
    • 赤ちゃんのよだれ、または口が過剰に濡れていないかを観察しましょう。これらの兆候が見られる場合は、赤ちゃんの歯が生える直前か、既に生え始めている証拠です。
    • よだれを観察する際に、顔の発疹や肌が赤みを帯びているかを確認しましょう。顔の発疹は、しばしば歯の生え始めを示している場合があります。赤ちゃんの肌が、特に濃いピンクや赤色でなくても、通常よりも赤みを帯びて見える場合は、発疹が出ているのかもしれません。
    • 赤ちゃんの唇を軽くめくり、歯茎を観察しましょう。特に臼歯の周りの歯茎が腫れている場合があるので、認識しておきましょう。また、別の症状では、体液が溜まって生じる青みがかった嚢胞が見られる場合もあります。この症状は全く正常ですので、そのままにしておきましょう。[5]
    • 手探りで歯や硬い部分を探しながら歯茎をマッサージしましょう。こうすると、赤ちゃんの歯が生えかけているかを探りつつ、赤ちゃんの不快感を多少和らげることができます。
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    過剰に指や物をしゃぶっていたり、噛んでいないかを観察する 大半の赤ちゃんは、歯茎から初めての歯が出てくる以前に、いくつかの身体症状を見せるはずです。多くの赤ちゃんは、おもちゃ、指、その他の物を噛んだりしゃぶったりするでしょう。赤ちゃんが普段より物をしゃぶったり、噛んだりしていることに気づいたら、歯が生える直前か、既に生え始めている可能性が極めて高いでしょう。[6]
    • 赤ちゃんがしゃぶったり噛んだりしている物を、歯茎にこすりつけているかを確認しましょう。萌出期の赤ちゃんの多くは、しゃぶったり噛んだりするだけでなく、さらに歯茎をこすりつけたりします。
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    赤ちゃんの耳を観察する 大抵の場合、赤ちゃんの歯の痛みは耳と関係しています。その他の症状に加え、赤ちゃんが耳を引っ張ったり叩いたりしているのに気づいたら、おそらく歯が生え始めているのでしょう。[7]
    • 赤ちゃんが、好奇心から耳を引っ張ったり、耳で遊んだりするのは一般的であることを覚えておきましょう。一方で、これは耳の感染症の兆候かもしれません。耳を引っ張っている理由が萌出期によるものか、耳の感染症が関係しているのか、はっきりとわからない場合は、小児科医に相談しましょう。耳の感染症は治療をせずに放置すると、重症になる場合があります。
    • 耳の感染症が疑われるその他の兆候には、発熱、風邪、または、耳を引っ張る時や横たわっている時、哺乳瓶で飲んでいる時などにぐずる、などの症状があります。
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    熱の有無を確認する 赤ちゃんの頬や肌が普段よりも赤みを帯びている、もしくは、触れた時に温かく感じる場合は、萌出期が原因で微熱が出ているのかもしれません。しかし、萌出期による発熱は、ごくわずかに体温が上がるだけであることを覚えておきましょう。高熱が出ている場合は、萌出期に加え、他の原因により熱が出ている可能性もあります。このような場合は病院に連絡し、診察を受ける必要があるかどうかを確認しましょう。[8]

パート 2
行動によって兆候に気づく

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    赤ちゃんの機嫌を観察する 萌出期の身体的症状に加え、特徴的な行動が見られる場合もあります。最も一般的なのは、不機嫌になり、過剰に泣くことの二つが挙げられます。[9]
    • 赤ちゃんが通常よりもぐずっていたり、あやしても不機嫌なままかどうかを観察しましょう。これは、萌出期の痛みや不快感が原因かもしれません。夜にかけて赤ちゃんのぐずりや不機嫌さが増すことに気づくかもしれませんが、これは歯の萌出が夜間に活発になるからです。[10]
    • 通常よりも、もしくは数日に渡って頻繁に泣き続けているかを観察しましょう。他の症状も同時に見られる場合は特に、萌出期を示している可能性が高いでしょう。一方で、過剰に泣き続ける場合は、おならが溜まっていたり、コリック(赤ちゃんがミルクを飲んだ後に起こす腹痛)、耳の感染症などの別の疾患が疑われることを認識しておきましょう。[11]
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    食事のパターンの変化に注意する 萌出期は、赤ちゃんの口内に不快感を引き起こすため、食習慣や食事のパターンに影響する場合があります。赤ちゃんが食べる量や、実際に食べているかを注意深く観察すると、歯が生え始めているかどうか、または萌出期の兆候を確認できるでしょう。[12]
    • 通常は固形食(離乳食)を食べているにもかかわらず、赤ちゃんが突然、母乳を求めたり哺乳瓶を欲しがったりするかどうかを観察しましょう。これは、スプーンやフォークを使用する際に、炎症を起こした歯茎に刺激を与えていることが原因かもしれません。一方で、赤ちゃんによっては、食器が歯茎に触れる際の逆圧を心地よく感じるため、固形食を好む場合があります。
    • 吸う際に歯茎や外耳道に不快な圧迫を感じるため、母乳や哺乳瓶をやめてしまう赤ちゃんもいることを認識しておきましょう。
    • 赤ちゃんが食事を拒む場合は、必ず小児科医の診察を受けましょう。これは、萌出期によるものかもしれませんし、他の症状が原因の場合もあります。いずれにしても、医師の詳しい診断により、問題に対処できるでしょう。
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    赤ちゃんの睡眠を注意深く観察する 歯の萌出は主に夜間に起こるため、歯が生える過程で、赤ちゃんの夜の睡眠や昼寝でさえも妨げてしまう場合があります。赤ちゃんが眠れない場合や、睡眠の乱れなど、夜間の状況の変化に留意しましょう。また、昼寝のパターンも乱れることがあります。その他の萌出期の兆候に加え、これらの症状が見られる場合は、赤ちゃんの歯が出てくる準備段階を示しているのかもしれません。[13]
    • 萌出期の睡眠の乱れにより、赤ちゃんがぐずったり、不機嫌になる場合もあることを覚えておきましょう。

パート 3
赤ちゃんをなだめる

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    赤ちゃんの歯茎をマッサージする 赤ちゃんの歯茎を優しくマッサージすると、赤ちゃんが感じている不快感を和らげることができるでしょう。さらに、マッサージを行うと、生えかけの歯の様子や、赤ちゃんの口に潜んでいる疾患を確認することができます。[14]
    • 赤ちゃんの歯茎をマッサージする前は、手を洗いましょう。手に残っている石けんが赤ちゃんの体内に入り込まないように、必ず手を完全に洗い流しましょう。
    • 指1本か2本で、赤ちゃんの歯茎をこすります。軽く歯茎を圧迫し、円を描くようにこすりましょう。
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    赤ちゃんの口と歯茎に冷たいタオルをあてる 萌出期の兆候、特によだれなどに気づいたら、冷たいタオルで拭いて赤ちゃんの症状を緩和しましょう。赤ちゃんの不快感を和らげるだけでなく、口に発疹が出るのを防ぐと同時に蓄積している細菌も除去できます。[15]
    • 敏感肌用の無香料の洗剤で洗った清潔なタオルを使い、赤ちゃんの繊細な肌や歯茎を刺激しないようにします。タオルを冷たい水に浸し、余分な水分を絞りましょう。
    • よだれがついている口の周り全てをタオルで拭きましょう。その後、優しく赤ちゃんの口を開き、タオルで歯茎をマッサージします。この両方の行為で口の内外に蓄積した細菌を除去することができます。[16]
    • 赤ちゃんの歯茎のマッサージおよび清潔にする療法は、できる限り早い段階で始めましょう。赤ちゃんが生まれてから即始めるのが理想的です。[17]
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    歯がためおもちゃを赤ちゃんに持たせる 歯がため器具を噛む際の逆圧は、赤ちゃんが感じている不快感を和らげます。歯がためリングや歯がためビスケットなど、いくつも違うおもちゃを試し、赤ちゃんを落ち着かせましょう。[18]
    • 湿らせたタオルを、冷蔵庫か冷凍庫で30分間冷やし、それを赤ちゃんに噛ませます。タオルがカチカチに硬くなると、赤ちゃんの腫れている歯茎を傷つけてしまう場合があるので冷やし過ぎないように気をつけましょう。
    • ゴム製の歯がためリングを冷蔵庫で冷やし、赤ちゃんに持たせましょう。ゴム製の歯がためは、絶対に冷凍庫に入れたり、殺菌のために煮沸してはいけません。急激な温度の変化によりゴムやプラスチック部分が損傷し、化学物質が漏れてしまう可能性があります。また、歯がためリングを赤ちゃんの首に結ぶと、首が絞まる危険性があるため、絶対にやめましょう。
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    赤ちゃんに冷たい食事と水を与える 赤ちゃんの不快感を和らげるには、冷たい物であれば何でも効果的です。冷たい飲み物や食事を与え、赤ちゃんが少しでも快適に過ごせるようにしましょう。不快感のために食事をするのが困難な赤ちゃんでも、この方法であれば、必要不可欠な栄養素を摂取できるでしょう。[19]
    • 生後6ヶ月以上であれば、氷入り、もしくは氷のように冷たい水を哺乳瓶に入れて与えましょう。生後6ヶ月に満たない場合は、氷なしの水を少量(約30~60mL)哺乳瓶かコップに入れて与えましょう。医師の指示がない限り、一日に1、2回以上は水を飲ませないようにしましょう。
    • ヨーグルト、桃のペースト、りんごのペーストなどの冷たい食べ物を与え、歯茎を落ち着かせましょう。また、棒付きのアイスキャンディーを与えたり、バナナやプラムなどの果物を離乳食フィーダー(離乳食を専用のシリコンサックに入れ、赤ちゃんの食べる力を育てる道具)に入れて凍らせてもよいでしょう。この離乳食フィーダーを使うと、噛み過ぎてゴムのように固まった食べ物が、赤ちゃんの喉に詰まるのを防ぐことができます。歯がためビスケットや、冷凍もしくは冷たい食べ物を与えてもよいのは、既に離乳食を食べている赤ちゃんのみです。[20] これらの方法を試す場合は、必ず赤ちゃんをまっすぐ座らせるようにしましょう。[21]
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    鎮痛剤を与える 生後6か月以上であれば、イブプロフェン、またはアセトアミノフェンを1回分与えてもよいでしょう。生後6ヶ月未満の赤ちゃんには、医師の許可を得てからアセトアミノフェンを与えましょう。鎮痛剤は、不快感や過敏性を和らげます。鎮痛剤を与える前には、必ずかかりつけの小児科医に相談しましょう。[22]
    • イブプロフェンやアセトアミノフェンなどの鎮痛剤は、乳児用のものを与えましょう。服用量に関しては、外箱の説明書に従うか、不安な場合はかかりつけの小児科医に相談しましょう。
    • 医師から特別な指示がない限りは、子供にアスピリンを服用させてはいけないことを覚えておきましょう。子供がアスピリンを服用すると、ライ症候群(脳症と肝脂肪変性を特徴とする小児疾患)を発症する恐れがあります。[23]
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    避けるべきものに留意する 赤ちゃんを落ち着かせるための療法は数多くありますが、避けるべき療法も存在します。アルコールを利用する療法や歯がためジェル、歯がため用錠剤などは、乳児の健康に害を与える場合があります。[24] 萌出期の赤ちゃんの不快感を和らげる際に、下記の方法は控えましょう。
    • 歯や歯茎にアスピリンを押し付けないようにしましょう。
    • 歯茎にアルコール類をつけないようにしましょう。
    • 歯がため用錠剤を与えないようにしましょう。
    • 歯がためジェルまたは麻酔ジェルには、乳児に危険な薬物が含まれている場合があるため、歯茎につけてマッサージするのはやめましょう。
    • アンバーネックレス(歯の萌生に伴う不快感や痛みなどを軽くすると言われる琥珀のネックレス)は効果がないと言われており、さらに窒息の危険性もあるため、つけないようにしましょう。[25]
    • 歯茎にウイスキーを塗る方法は、赤ちゃんが鎮静状態になるものの、危険です。
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    歯科医に相談する 萌出期の経過について不安がある場合は、歯科医院の予約をとりましょう。歯科健診を受けると、歯科医が潜在的な疾患に気づき、治療を行うことができます。
    • 特別な懸念があれば、歯科医に相談しましょう。確認できた萌出期の兆候や症状、およびその症状を緩和するために行った処置などの情報を、歯科医に伝えましょう。

ポイント

  • 歯が生える段階で、赤ちゃんが服用できる最も適した鎮痛剤を選ぶには、かかりつけの小児科医、または医療サービス機関に相談しましょう。

注意事項

  • もし、歯の痛みが原因で、赤ちゃんが全く食事を受け付けない、ひどい下痢を起こしている、体温が38℃以上まで上昇する場合は、かかりつけの小児科医、または医療サービス機関に相談しましょう。これらの症状には、さらに深刻な病気や、歯痛とは関連のない病気が潜んでいる場合があります。

出典

  1. http://kidshealth.org/en/parents/teething.html
  2. http://www.mayoclinic.org/healthy-lifestyle/infant-and-toddler-health/in-depth/infant-development/art-20047086
  3. http://www.whattoexpect.com/first-year/teething/
  4. http://kidshealth.org/en/parents/teething.html
  5. http://www.parents.com/baby/health/baby-teeth/baby-teething-timeline/
  6. http://kidshealth.org/en/parents/teething.html
  7. http://www.askdrsears.com/topics/health-concerns/childhood-illnesses/ear-infections
  8. http://kidshealth.org/en/parents/teething.html
  9. http://www.parents.com/baby/health/baby-teeth/baby-teething-timeline/
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記事の情報

この記事はLaura Marusinec, MDが共著しています。 マルシネック医師はウィスコンシン在住の小児科医です。1995年にウィスコンシン医科大学医学部から医学博士号を授与されています。

カテゴリ: 子供

他言語版:

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