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車のオーディオプレーヤーにCDが詰まると大変厄介です。カーオーディオは車の構造に直接組み込まれているため、詰まったCDを取り出そうとすると、基本的にCDプレーヤーの取り出し口からしか対処できません。場合によっては、オーディオそのものを取り外して分解しないといけなくなってしまいます。そうなると、少なからず時間も費用もかかってしまいます。幸いなことに、みなさんご自身でできる対処法がいくつかあります。ただし、気を付けてください。やり方を間違えると、中に詰まったCDだけでなく、オーディオ本体を破損してしまう危険もあります。本当に困ったときは修理業者の方に相談してください。では、ステップ1から順にご説明しましょう。

方法 1
方法 1 の 5:

電源と取り出しボタン

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    車のエンジンを切ってみましょう。CDプレーヤーによっては、通常の方法でCDを取り出せなかった時のための「非常時ディスク取り出し機能」が付いていることがあります。CDプレーヤーに一切触れずに、エンジンを切るだけでCDが出てきてくれれば万々歳です。もちろん、たとえうまくいかなくても全く被害はありません。ともかく、まずはエンジンを切ることから始めましょう。
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    エンジンを切った状態で電源とディスクの取り出しボタンを押してみましょう。CDプレーヤーの電源と取り出しボタンを同時に押してみてください。そのまま約10秒間押し続けます。「非常時ディスク取り出し機能」が付いている場合、このやり方でCDが飛び出してくれることがあります。
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    うまくいかないときは、もう一度エンジンをかけて上記の方法を試してみましょう。CDプレーヤーによっては、エンジンを切った状態では作動しないものもあります。そういうCDプレーヤーの場合は、エンジンをかけた状態で電源と取り出しボタンを押してみましょう。
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    取扱説明書を見ましょう。「電源+取り出し」は割と一般的な方法ですが、多くのCDプレーヤーで、非常時にCDを取り出すための入力設定が異なる場合があります。手元にマニュアルがあれば、ぜひ参照してください。非常時のCDの取り出しに関する記載が必ずあるはずです。
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方法 2
方法 2 の 5:

もう1枚のCDを使う

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    空のCDや使わなくなったCDを用意します。もう1枚CDを挿入して取り出しを試みます。お気に入りのCDを傷つけてしまうと大変ですから、空のCDまたは破損しても構わないCDを使いましょう。
    • CDを挿入する前にCDプレーヤーの電源を入れます。エンジンをかけないと作動しないCDプレーヤーの場合は、エンジンをかけてから電源を入れてください。
    • 注意: この方法は、ここで紹介する他のいくつかの方法と同じく、中のCDやCDプレーヤー本体を破損する危険性があります。CDプレーヤーに異物を挿入する際は、くれぐれも慎重に行ってください。心配な時は、直ちに作業をやめてプロの方に相談しましょう。
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    まず、用意したCDを3cm程度差し込みます。二枚目のCDが中にあるCDの上に来るようにします。うまくいけば、差し込んだ時の感覚で、中にあるCDの上に来ていることがわかるはずです。
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    次に、取り出しボタンを押しながら、ゆっくり慎重にCDを前後にゆすってみてください。CDプレーヤー本来のディスクを取り出す動作を利用しながら、中のCDを引き出すようにします。[1] うまく中のCDを引き出し始めることができた場合は、上側のCDと 取り出し口の間に強く挟まないように注意しましょう。
    • うまくいかないときは、もう一度この作業を繰り返します。ただし今度は、空のCDを中にあるCDの下に差し込むようにします。そして、ゆっくりと中のCDを持ち上げてください。ディスクを取り出す仕組みはCDプレーヤーによって違うため、場合によっては、上からの圧力よりも下からの圧力のほうが詰まったCDを取り出すのに効果的です。
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    CDプレーヤー本体に圧力をかけてみましょう。時として、CDプレーヤー本体に圧力をかけることによって、CDが取り出しやすくなることがあります。CDプレーヤーがダッシュボードに近い位置に搭載されている車の場合、ダッシュボードを片方の手のひらでしっかりと(もちろん慎重に)押さえながら、もう一度上記の方法を試してみましょう。
    • 注意: ダッシュボードの上を強くたたくことによって取り出しに成功することもあるかもしれませんが、同時にコンソール部分に搭載されている他の精密機器に損傷を与える恐れがあります。特に最近はCDプレーヤーとダッシュボードの間にカーナビなどが搭載されていることも多く、おすすめできません。
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方法 3
方法 3 の 5:

電気系統をリセットする

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    作業の前に、ラジオやオーディオの設定を記録しておきましょう。これからご紹介するのは、CDプレーヤーが作動しなくなったために中のCDが取り出せなくなってしまった場合の対処法です。ここでは、いったんCDプレーヤーへの電流を遮断して再び流す方法をご説明します。ほとんどのCDプレーヤーの場合、電流を遮断するとラジオの周波数設定は消去され、オーディオの設定は購入時の状態に戻ります。もしみなさんが普段から車の中で音楽を聴くのが好きなら、あらかじめ普段の設定を記録しておけば後で簡単に設定しなおすことができます。
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    エンジンを切り、ボンネットを開けます。電気系統の設定を変えたり改造したりするときは、くれぐれも感電やショートに気を付けてください。エンジンを切って車のキーを外してから、ボンネットを開けて作業に入りましょう。
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    バッテリーのマイナスターミナルを取り外します。通常マイナスターミナルは黒色、プラスターミナルは赤色をしています。慎重にマイナスターミナルのほうを外しましょう。場合によっては、ナットを緩める際にスパナやペンチが必要となります。ナットを緩めたら、次に接続部分を取り外します。
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    10秒間そのままにした後、再びターミナルを取り付けます。取り付けが終わったらエンジンをかけ、まずは通常の方法でCDを取り出せるか試してみましょう。CDプレーヤーへの電流を遮断して再び流すと、CDプレーヤーの設定は工場出荷時の状態に戻り、場合によってはディスク取り出しの機能性が元通りになることがあります。
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    それでも作動しない場合は、CDプレーヤーのヒューズを交換してみましょう。マニュアルを参照して、ヒューズボックスの場所を確認してください。通常ヒューズボックスは運転席側のダッシュボードの右下や側面のパネルの中にあります。バッテリーを取り外し、ヒューズボックスのパネルを開けてください。マニュアルを参照しながらCDプレーヤー用のヒューズを確認し、切れたヒューズがあれば交換しましょう。
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方法 4
方法 4 の 5:

テープを巻いたナイフや棒を使う

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    感電の危険を避けましょう。ここでは、ナイフのように長く平べったいものを使ってCDを取り出す方法をご紹介します。金属製のナイフは通電するため、できれば木製やプラスチック製のものを使いましょう(たとえば、アイスキャンディーの棒など)。どうしても金属製のものを使うしかない場合は、CDプレーヤーに付属しているすべての機器を取り外し、車内に電気が発生しないことを確認してください。車のエンジンを切り、CDプレーヤーの電源をオフにした後、バッテリーのマイナスターミナルを外します。
    • 注意: ここでご紹介している他の方法と同様に、この方法も中のCDやCDプレーヤーに損傷を与える危険性があります。リスクを冒したくない方は、無理をせず、専門のトレーニングを積んだ修理工の方に見てもらいましょう。
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    用意したヘラ(あるいはそれに似たスクレーパーなど、平らなもの)の一方の端に両面テープを巻きます。できれば、業務用の強力なテープが良いでしょう(NittoやScotchiなど)。一般的にヘラやコテは先が細くなっているため(あるいは逆に広くなっているため)、しっかり巻けば、前後にずれることもありません。幅の均等なアイスキャンディーの棒などを使う場合は、さらに何周か巻いて、前後にずれないことを確認してください。
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    つぎに、薄い紙をヘラの片側に貼り付けます。そのままの状態だと、ヘラ(あるいは棒)の両面が粘着面になっているため、CDプレーヤーに差し込むのが難しくなってしまいます。そのため、ヘラの片面に紙を貼って滑りを良くしましょう。プリンター用紙や画用紙などを貼ると良いでしょう。紙を貼り付けた後は、ハサミを使い、ヘラの形に合わせてはみ出した部分を切り落としてください。
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    粘着面を下にして、CDプレーヤーに差し込みます。慎重にヘラを動かしながら、中にあるCDの表面を探り当ててください。そして、ゆっくりとヘラをCDに押し当てます。ヘラがCDの表面に接着したことが確認できたら、CDをゆっくりと持ち上げて引き抜きましょう。
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方法 5
方法 5 の 5:

プラスチックのカードやドライバーを使う

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    感電のリスクを減らしましょう。上記のように、周辺機器をすべて外し、電気が発生しないことを確かめましょう。エンジンとCDプレーヤーの電源を切り、バッテリーのマイナスターミナルを取り外します。
    • 注意:不正確に行うと、この方法はCDあるいはCDプレーヤー本体を傷つけたり、場合によっては、破損してしまう恐れもあります。繰り返しますが、十分な注意が必要です。少しでも疑問を感じた時は、修理業者の方に見てもらうのが賢明です。
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    固いプラスチック製のカードを用意します。免許証やクレジットカードのような、薄くて固いものが良いでしょう。有効期限の切れたクレジットカードであれば、もし仮になくしたり割れたりしても大丈夫でしょう。図のように、片面の一方の端に両面テープを張ります。
    • 通常の片面テープしかない場合は、カードの片面にテープを張った後に捻って何度か巻くことによって、粘着面と滑りの良い面を作りましょう。
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    先の平たいマイナスドライバーを用意しましょう。先ほどのヘラのやり方と似ていますが、このドライバーは中のCDではなく、差し込んだカードを上から押さえつけるために使います。先端部分を取り出し口に差し込むことになりますから、短めで、できるだけ先端が平らになったドライバーを使うようにしましょう。
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    粘着面を下にして、カードをCDの上に来るように差し込みましょう。カードが取り出し口から1.5cm~2cm程度中に入るまでは、テープがCDの表面に触れないように注意してください。ドライバーを使ってCDの表面を探りつつ、その上からカードを挿入するようにするとやりやすいでしょう。
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    つぎに、カードの上からドライバーを滑り込ませます。ドライバーを使って慎重にカードを押さえつけます。そうすることによって、カードの下面のテープをCDの表面にしっかりと接着させることができます。
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    ドライバーを抜いて、カードを引き出します。うまくいけば、見事にCDを引き抜くことができます。うまくいかないときは、何度かトライしてみましょう。
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ポイント

  • バターナイフとアクリル両面テープを使うこともできます。バターナイフに両面テープを張って、CDの下に滑り込ませます。ゆっくりとCDを持ち上げ、引き抜いてください。
  • この問題が頻繁に起こるようでしたら、25枚組(あるいはそれ以上の枚数)の空CDを買い置きしておくと役に立ちます。


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カテゴリ: 車・乗り物
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