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初めて車を発進させるのは難しく感じるかもしれません。運転の仕方を習得中の場合は特にそうです。幸いにも、車を発進させる方法はオートマ車でもマニュアル車でも簡単です。この記事ではどちらの方法も説明します。パート1から見ていきましょう。

パート 1
パート 1 の 2:

車を発進させる

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    運転手席に座り、シートベルトを締めます。シートベルトを締めます。シートベルトを締めずに運転してはいけません。危険なうえ、法律違反になります。[1]
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    点火装置に鍵を差し込みます。点火装置は通常ハンドルのそばにあります。丸い金属の見た目で、通常文字が書かれていて、真ん中に鍵を入れる穴があります。点火装置を見つけたら、鍵を一番奥まで入れます。[2]
    • 多くの車の場合、車に付属の鍵を使う必要があります。また、適切に作られたスペアキーも通常使うことができます。
    • 新しい車の中には従来の鍵が無いものもあります。そのような車の場合、スタートボタンを見つける必要があります。ボタンには通常「ENGINE START」などの文字が書かれていて、目につく場所にあります。[3]
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    オートマ車を発進させる場合、ギアを「P」または「N」にします。「オートマ」は車の変速装置のことで、ギアを自分で変えなくてもいいことを意味します。車が自動的に変えてくれます。[4]
    • 車がオートマ車の場合、ペダルは2つだけあります。オートマ車の中には、平らなゴムパッドが運転席の足元の左端にあるものもあります。これは「フットレスト」といって、足を休ませておく場所で、ペダルではありません。
    • オートマ車にはニュートラル・ギア・スイッチという装置があり、シフト切替装置が「P」または「N」(「パーキング」または「ニュートラル」)でないと始動装置が連動しないようになっています。これにより、ギアが入った状態で車が発進するのを防いでくれます。
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    マニュアル車を発進させる場合、ギアをニュートラルにします。
    • マニュアル車の場合、3つのペダルがあります。左の1つはクラッチペダルです。
    • 車を発進させる前に、ニュートラルなっているのを確認することが重要です。これはどのギアも連動していないことを意味します。エンジンをかける際にギアが入っていて、エンジンの動力が変速装置を通して車輪まで伝わっている状態だと、発進させようとしても車がガクンと揺れてエンストします。ギアが入ったまま発車させようとすると、変速装置に損傷を与える場合もあります。
    • マニュアル車の場合、シフト・レバーを軽く揺らすとニュートラルになっているかどうか確かめられます。自由に動く場合、変速装置はギアが入っていない状態です。シフト・レバーが硬い場合、ギアが入っています。車を発進させる前に、クラッチを足で踏みながらチェンジレバーをギアから解除しましょう。
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    点火装置の鍵を捻ってエンジンをかけます。鍵を2段階回した後、バネ仕掛けの3段階目を押して回し、最後まで回し切って車をスタートさせます。鍵を差し込んだのと同じ手を使い、回している最中に鍵を抜かないようにしましょう。
    • 発火点まで回したら、鍵から手を離します。エンジンがかかってからも鍵を目一杯回し続けると、とても不快な摩擦音が生じます。これは始動装置のギアとエンジンのギアが擦れあって生じる音です。もちろん、これは車にとって非常に悪いことです。
    • 最初の2段階には「ACC」(アクセサリー)と「ON」という表示があります。1段階目でラジオやその他の電装品が使えるようになります。「ON」の位置では、点火装置に対して押すと、バネによる押し返しがあります。
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    エンジンがかからない場合、代わりに次のような方法を試してみましょう。点火装置に差し込んだ鍵を回しても、正常な車のエンジンがかからないことがあります。心配する必要はありません。この世の終わりのように思わないようにしましょう。
    • 鍵が第1、第2段階以上動かず、ハンドルも動かない場合、車のステアリングロック装置が起動しています。ステアリングロックは、無人で車が発進しないようにするための安全装置です。こうなった場合、ハンドルを少し前後に揺らすと、鍵が回るようになります。[5]
    • 車が発進しない場合、ブレーキペダル及びクラッチペダルをしっかり踏み込みながら鍵を回してみましょう。これはエンジンがかかった際に意表をついて発進するのを防ぐため、新しい車に備えられた特徴です。
    • それでもエンジンがかからない場合、鍵を逆に回してみましょう。古い車では新しい車と仕様が異なる場合があります。
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    注意してギアを入れます。マニュアル車には、クラッチを完全に踏み込まないと始動装置に電気が通らないようにする安全装置が付いているものもあります(全てではありません)。つまり、クラッチペダルを踏まないと車を発進させられません。
    • エンジンがかかったら、エンジンにギアが入った状態で、アクセルを踏まずに急にクラッチを離してはいけません。これをすると車が急に動き、大概エンストして急停止につながります。エンジンをかける前にギアが入っていないかどうか確認すれば、これが起こるのを避けられます(上記の変速レバーを軽くゆする方法を用いましょう)。
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    鏡を見て人、物、車を避け、安全に運転しましょう。交通法を守り、安全第一で運転しましょう。
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パート 2
パート 2 の 2:

車が発進しない場合の処置

  1. 1
    車が発進しない理由は色々あります。自分の車の説明書を見て、可能なら整備工に見てもらいましょう。どうしても出かけなければいけない場合や、整備工場が近くに無い場合は、自分で問題解決しましょう。
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    非常に寒い気温のときに車を発進させる方法を理解します。車が発進せず、外の気温が非常に低い場合、ガスをポンプで注入するか、ガソリンを追加してエンジンがかかりやすくする必要があるかもしれません。これをするべきかどうかは、燃料噴射式エンジンまたは気化器付きエンジンかどうかによります。[6]
    • 1990年より前の車の場合、恐らく気化器が付いているはずです。気化器は空気と燃料を混ぜて、それをエンジンに送り込む機械装置です。これらの車では、エンジンをかける前にアクセルペダルを踏み、数回ポンプでガスを注入しましょう。ポンプでガスを注入すると、気化器から少量の燃料がエンジンに送り込まれます。気化器に付いたガスペダルを押すたび、液体ガスがエンジン内に噴出されます。
    • 冷えた車でガスを注入する際は注意が必要です。エンジンをかける前にガスを加え過ぎて、点火の際に燃料が過多、空気が過少になると、エンジンからあふれ出る可能性があります。液体燃料は燃えにくいためです(燃料漏れしたエンジンをかける際のポイントを見ましょう)。
    • エンジンから燃料が漏れたら、ガスペダルを完全に踏み込み、クランクを回転してエンジンを始動させます。ペダルを完全に踏み込むと、エンジンに空気が追加され、余分な燃料を乾かします。通常より長めにクランクを回転させないと、エンジンがかからないかもしれません。エンジンがかかったらガスペダルを離します。
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    エンジンがかからなかったりクランクが回らなかったりする場合、ジャンプスタートをさせるかバッテリーを交換しましょう。バッテリーがあがるのは、エンジンがかからない場合の圧倒的に多い理由です。再度車を走らせるため、エンジンのバッテリーをジャンプスタートさせましょう。あるいはあがったバッテリーを新しいものと交換する必要があります。[7]
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    カチカチ音が鳴るのにエンジンがかからない場合、交流発電機の交換を検討しましょう。車の簡単な点検をし、交流発電機を交換する必要があるかどうか確かめましょう。 [8]
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    車のバッテリーと交流発電機に問題が無いのにエンジンがかからない場合、始動装置の交換を検討しましょう。これは自分でもできるし、整備工に頼むこともできます。[9]
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ポイント

  • マニュアル車では、車が動き出さないようにクラッチを踏む前にハンドブレーキをかけましょう。
  • 押しボタン式の点火装置の車では、予めするべき全ての手順を踏んでからボタンを押しましょう。
  • ディーゼル車の場合、予熱プラグ(GM車、フォード車)またはグリッドヒーター(ダッジ車)をまず温めましょう。これは通常ダッシュボードの電光で表示され、エンジンが温まると数秒で消えます。より詳しい情報は関係する記事を参照しましょう。
  • イモビライザーが付いていて、エンジンをかける前にキーフォブの施錠、解錠ボタンを押さないといけない車もあります(レノー車など)。
  • まず自分の車を理解しましょう。鍵を挿す正しい場所を理解する時間と労力が省けます。
  • エンジンをかけたら、動かす前に猫のような小動物がいないかどうか確認しましょう。車の近くや下に隠れていることがよくあります。
  • 正しい鍵を使っているか確認します。最近の車の多くには盗難防止装置があり、間違った鍵を使うと発進しません。鍵の根元近くに「チップ」があったり、先にトランスポンダが付いていたりする場合、鍵を複製しても使えません。点火装置のロックは解除されるかもしれませんが、回しても車は発進しません。
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注意事項

  • マニュアル車の場合、クラッチを使うことにより、急な動きが生じないように気をつけましょう。エンジンをかけたときにギアが入っていると、車はゆっくり前に進みだします(バックになっている場合は後進します)。すると、物を壊したり、車の前(または後ろ)にいた生き物に怪我を負わせてしまう可能性があります。事故を起こしたり誰かに怪我を負わせたりする可能性がある場所で運転する前に、練習してマニュアル車の仕組みに慣れましょう。
  • 車やその他の乗り物は、おもちゃや遊び道具ではありません。運転の仕方を知らない人や、運転に向かない人の手によって、深刻な怪我や死が起こる可能性があります。免許が無いのに車両を発進させようとしては絶対にいけません。初めて運転する場合、資格のある教官の指導のもと行いましょう。
  • 車が発進しない場合、エンジンのクランクを回し続けてはいけません。5分間の間に60秒以上クランクを回してはいけません。始動装置は使用する間隔の間に冷ます必要があります。この決まりを守らないと、エンジン始動装置が焼け切ってしまう可能性が高くなります。これは、電気による小さなエンジンで、主用エンジンを動かすための最初の動力を加える装置です。これが起こると、再度車を動かすには高額な部品の交換しか選択肢が無くなります。60秒間試してもエンジンがかからない場合、業者に見てもらうべき問題があるということです。
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カテゴリ: 自動車
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