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他者を尊重し、親切に接し、そして困っている人には手を差し伸べるよう育てられてきたものの、自分の寛大さや優しさを当たり前のように受け取られ、不公平で理不尽な期待や要求を課されているように感じた経験のある人は少なくないでしょう。このような要求を課す人間は、あなたに見返りを与えることも感謝の気持ちを示すこともせずにお願い事をするでしょう。ある程度の境界線を越えられてしまうと、自分のために主張し、持ちつ持たれつの双方向の関係を築くことが難しくなるかもしれません。自分のことを都合よく利用している人が身の回りにいる場合は、自分を守り境界線を再度しっかりと設けましょう。

方法 1
方法 1 の 3:
状況を分析する

  1. 1
    自分の感情を認めて受け入れる 自分の親切が当たり前だと思われているという事実を受け入れることが大切です。問題が存在することをまず認めなければ対処することはできません。自分が抱えている負の感情を表現し分析することを心身の健康と関連付けている研究結果も報告されています。感情を抑圧すると、長期的に見て逆効果でしょう。[1]
    • 「いい人」であることを受け身になることとして教えられて育った人には、しばらく難しいことかもしれませんが、こうした構え方では、都合よく利用されることを許し、あなたには主張する権利がないと思い込まされてしまいます。
    • 例えば、「見返りを求めずに善い行いをする」ことを心がけていると仮定しましょう。常に何も見返りを求めずに他人に優しく接するということが、いくら美徳であるからといって、金遣いの荒い人に無条件でお金を課すべきだというわけではありません。
    • 特に女性は「いい人」であるように条件づけられていることが多く、自分のために主張するということは「いい人」の行いではないというように考えられている傾向があります。
    • 利用されてしまうことも、もちろんあるでしょう。例えば、親になると自分たちの苦労が当然の用に受け取られていると感じることが多々あるでしょう。子供は様々な段階を経て成熟していきますが、時に自己中心的と思える言動ですら、成長していくうえで普通かつ必要な要素でもあるのです。
    • 感情を認め受け入れることと、くよくよと考え続けることは同じではありません。分析し修正することなしに負の感情に意識を集中させてしまうと、逆により重い気持ちになってしまうかもしれません。[2]
  2. 2
    自分も尊重されてしかるべき存在だということを忘れない 社会的そして文化的な圧力から「ノー」と断ることが失礼に当たると思ってしまうことがあるかもしれません。また、あなたの仕事は周囲の仕事よりも重要度が低く、認められるに値しないと思い込まされてきた人もいるでしょう(これは家事に従事している女性に多く見られます)。[3] こうした状況では、感謝もされずに当たり前のように利用されているような気持ちになってしまうかもしれません。人間は誰でも尊重され、感謝されるべき存在で、自分にもそれを望むことに何の間違いもありません。
    • 腹が立ったり傷つくのは自然な反応であり、こうした感情に打ち負かされてしまうのはよくあることです。ただし、こうした感情を他人にあたり散らすのではなく、より建設的に扱うことを意識しましょう。
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    なぜこのように感じているのか考える 自分の親切さが当たり前のように受け取られていることから生じる感情と向かい合うには、具体的にどういったことによって、今の気持ちが生じているのかを分析する必要があります。感謝されていないと感じる原因となる特定の行動や出来事を書き出してみましょう。周囲の人に改善を依頼する点がいくつか見つかるかもしれません。また、自分の伝え方にも改善が必要な点が見つかるかもしれません。例えば、自分が設ける境界線をよりはっきりと伝えることができるよう練習する必要があることに気が付くかもしれません。[4]
    • 「評価されていない」というのが、社員が会社を辞める一般的な理由の1つだということが研究によって明らかにされています。81パーセントの社員が、上司が自分の成果を認めてくれた時、やる気が高まると答えています。[5]
    • また、孤独に感じている人ほど、理不尽な扱いを受け入れ、周囲に利用されることを受け入れてしまうということを示す研究結果もあります。[6] 利用されてしまった、あるいはそのように感じるようなことがあったのは、拒否して孤独になることを恐れていたからかもしれません。
    • 心を読もうとしたり、動機を推測する際は慎重になりましょう。相手がなぜこのように振舞っているのかが分かっていると思っていても、実際の理由は違うかもしれません。つまり、理不尽かつ誤った推測をしてしまう恐れがあります。
      • 例えば、同僚を頻繁に車に乗せていて、あなたの車が故障しても、その人が代わりに車に乗せてくれることがなかったと仮定しましょう。本人から直接理由を聞くまでは、どうして乗せてくれなかったのは分かりません。もしかしたら、ひどい人間で、善意には善意で報いようという考えがないのかもしれません。あるいは、その日は歯科医の診療を予約していたということも考えられます。あなたは回りくどい言い方をするだけで、はっきりと頼まなかったから、ということも考えられます。
  4. 4
    人間関係で何が変わったのかを考える 利用されたように感じているのは、これまではあなたを尊重してくれていた人が、今ではあなたの善意を当たり前のように利用しているからなのかもしれません。あるいは、自分も尊重されるべきだというあなた自身の悟りや理解が関係しているのかもしれません。どのような背景があるにせよ、相手との人間関係で何が変わったのかを認識すると、気持ちが楽になるかもしれません。また、その人間関係における解決策も見つけやすくなるなるでしょう。[7]
    • この人物と初めに交流し始めた頃を思い出しましょう。当時、相手のどのような言動によって、「自分は評価(感謝)されている」と感じることができましたか?その頃は見られて、今は見られない要素はありませんか?あるいは、あなた自身に変化が見られた要素があったかもしれません。[8]
    • 職場で評価されていないと感じているのであれば、それは努力に対する見返りがないからかもしれません(昇給されなかった、プロジェクトで感謝されることがなかった、など)。あるいは、決定権が自分にないように感じるからかもしれません。[9] 仕事で、どのような時に評価されていると感じられたのか思い起こし、何が変わってしまったのか把握しましょう。
  5. 5
    他者の視点についても考える 人間関係で不公平さを感じる場面があった時、それが職場であっても、恋愛関係であっても、相手の立場から物事を見てみるということは簡単ではないかもしれません。すでに不当に罰を受け軽視されているように感じているのに、なぜ自分が相手の立場になって、このような扱いを受ける理由を理解しようとする必要があるというのでしょう。じつは、相手が感じていることを理解しようとすることで、起きている状況が理解しやすくなる可能性があります。また、相手と一緒に解決方法を見出すことにつながるかもしれません。[10]
    • 人格障害といった問題がなければ、わざわざ相手に酷い扱いをしようと思う人はいません。[11] 自分の意見が正当だと思える状況であっても、相手のことを「ろくでなし」と非難するのは賢明ではありません。非難されたことで、相手も非生産的な怒りで応戦する可能性があります。非難されると耳を課さなくなることもよくあります。
    • 相手の要求や要望について考えてみましょう。以前と比較すると変わっているかもしれません。[12] 研究によれば、今の関係を続けていくくことに関心がなくなったものの、断つ方法が分からない場合、人は間接的な方法で距離を保とうとする傾向があります。例えば、人の好意に報いない、愛情表現や感謝の気持ちを返さない、などが挙げられます。[13]
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方法 2
方法 2 の 3:
自分について考える

  1. 1
    伝え方について考える 他人の言動を変えることはできないので、誰かが不親切で不寛容な態度を示しても、自分を責める必要はありません。ただし、自分の行いは自分で制御することができます。敬意を欠いた態度を取られたり、無視をされたように感じた時は、あなた自身の伝え方や振舞いで相手の接し方を変えられるかもしれません。例えば、下記のような態度や行動は他人があなたを不当に扱うことを助長しかねないので注意しましょう。[14]
    • 要求が不適切、あるいは都合が悪いものであっても、誰からの要求でも、常に受け入れる。
    • 嫌われてしまうこと、欠点を見つけられることを恐れて、頼みごとを断ったり、要望の内容を調整することをお願いすることができない。
    • 自分の本当の気持ち、考え、信念を表現しない。
    • 意見、要求、あるいは感情を申し訳なさそうに、控えめに述べる(例えば、「もしご面倒でなければ」や「単なる私個人の意見ですが」などを添えている)」。
    • 他者の感情、要求、考えのほうが自分の感情、要求、そして考えよりも重要だと考えている。
    • 他者の前で(頻繁に自分一人でも)自分を批判する。
    • 求められることに応じなければ好かれることも愛されることもないと思っている。
  2. 2
    自分が持つ信念について考えてみる 心理学の世界では「不合理な信念」という言葉があります。苦痛や不快感を生じさせる可能性のある信念で、他人以上に自分から多くを求める傾向があります。つまり「すべき」という表現が用いられた発言が含まれます。自分も例えば下記に該当しないか考えてみましょう。[15]
    • 全員から愛され、認められなければいけないと考えている。
    • 周囲から認められない時、自分のことを負け犬で価値もなく、役に立たずの馬鹿な人間だと思ってしまう。
    • 「すべき」という文言をよく使ってしまう(例えば、「皆に求められていることをこなすべき」「周囲を常に喜ばせるべき」など)。
  3. 3
    ゆがんだ考え方を認識する 不合理な信念(周囲が求めることを常にやってあげるべき、など)の他にも、ゆがんだ考え方で物事を見ている可能性があります。利用されているという認識に向き合うには、自分や他者に関する非論理的でゆがんだ考え方に対峙しなければなりません。[16]
    • 例えば、全員の感情を制御することなど本来はできないにもかかわらず、影響を与えることができると思い込んでいるかもしれません(コントロール幻想と呼ばれています)。感謝されずに一方的に利用されている状況下で多く見られる考え方です。つまり、あなた自身がノーと言って断ることで相手を傷つけてしまうことを心配して、何かを求めらたら常にイエスと言ってしまうのです。ただし、自分の境界線について正直になっていないので、あなたの行いは自分のためにも相手のためにもなっていません。[17] ノーと断ることが健全で、お互いのためになるでしょう。
    • 「パーソナライゼーション」もまた、一般的に見られるゆがんだ考え方の1つです。パーソナライゼーションを行うと、自分に実際はまったく責任がないことであっても、自分が原因だと考えてしまいます。例えば、友達から面接に行っている間の子守を頼まれたと仮定しましょう。当日、その時間に自分自身も大事な用事があり、スケジュール変更が難しかった状況を想像してみます。この状況がパーソナライゼーションされると、万が一断ると、自分のせいで友達が難しい状況に立たされてしまったような気持ちになります(現実はそうではありません)。本当は断るべきであったところ応じてしまうと、自分の要求を満たすことができなかったことで不満が残ります。
    • 些細なことを大惨事であるかのように、あるいは大惨事に発展するかのように思ってしまう人もいます。例えば、上司に意見をしたら首にされ、段ボール暮らしになる、と考えているとしましょう。実際にこの通りになることは恐らくないでしょう。
    • 感謝も評価もされず当たり前のように利用されていると感じている人が陥りやすい自滅的な悪循環が、それが自分にふさわしい扱いなのだと自分で思ってしまうことです。要望を断ったら周囲の人は自分から離れていくだろうと思っていると、あなた自身の幸せや成長にまったく貢献しない人間で自分の周囲を固めてしまう可能性があります。[18]
  4. 4
    自分が何を求めているのか考える 利用されたくはないと思っているということは分かっていても、自分が何を求めているのかまではまだ考えていない人もいるでしょう。漠然とした不満には気づいていても、何を改善すればよいのかが明確に分からなければ、状況を変えるのは困難です。特定の人間関係においてどういった変化を望むのかを書き出して一覧にしましょう。理想的な交流がどういったものなのかが分かってきたのであれば、それを実現するために、より適した行動を取ることができるようになります。
    • 例えば、お金に困った時しか子供から連絡が来ないことで、利用されているように思っていると仮定しましょう。あなた自身はどういった変化を望みますか?お金に困っていなくても週1回は電話をしてきてほしいと思っているかもしれません。あるいは、なにかうれしい出来事があったら電話をしてきてほしいのかもしれません。お金を本当は渡したくない可能性もあります。それとも渡さなくなったら電話もしてこなくなることを恐れているのかもしれません。考えてみましょう。自分の中で限度を設けてそれを周囲に伝えなければなりません。
  5. 5
    自分を称える 境界線を設定して保つことができるのは自分だけです。自分の要望や感情を明確に伝えることができないことが原因となって、感謝されていないと感じているのかもしれません。あるいは、相手が支配的な人間であるからかもしれません。悲しいことですが、相手を支配、操作し、自分が欲しいものを手に入れようとする人間も存在します。あなたに対して相手が取る態度の原因が無知によるものでも、支配欲によるものでも、自然に状況が改善すると思わないようにしましょう。自分で行動しなければなりません。
  6. 6
    他者との交流に対するこれまでの自分の考え方を見直す これまで他人との交流に関して、あまり考えずに結論を急ぎ、利用されたように感じていたのかもしれません。例えば、あなたが「ノー」と言うことで相手が傷ついたり腹を立てるに違いないと思っていたのかもしれません。あるいは、あなたのために約束していたことを相手が忘れてしまったことがあり、どうでも良いと思っていたに違いないと結論づけてしまったのかもしれません。よりゆっくりと考え、状況を論理的に理解しましょう。
    • 例えば、恋人に、自分の気持ちを込めたプレゼントを贈ったにも関わらず、お返しがなかったと仮定しましょう。相手への気持ちを行動で表そうとしているにも関わらず、それが一方通行になり、ないがしろにされたような気持ちになってしまいました。ただし、相手はあなたのことを十分に大切にしていて、単純にあなたが求める行動で表さない人であるだけかもしれません。[19] 2人で話し合うことで、こうした誤解は解消できるでしょう。
    • 特定の人物からの要求に対して、自分以外の人がどのように対応しているのかを見てみるのも役に立ちます。例えば、いつもあなたに週末の残業を言い渡す上司がいて、感謝もされていないと感じている場合は、同僚に相談してみましょう。その同僚は、同じ上司からの同様の要求にどのように応じているのか質問してみましょう。あなたが想像していたような負の影響は実際にこの同僚の身に起こりましたか?もしかしたら、あなたが唯一主張しない人であるため、どんどん仕事量を増やされているのかもしれません。
  7. 7
    はっきりと主張できるようになる 主張できるようになるということは傲慢になることや、不親切になることとは違います。主張するということは、自分の要望、感情、そして考えを表現し伝えることです。あなたが何を求めて、どう感じているのか周囲も分かっていなければ、相手にそんなつもりがなくても、あなたが利用されてしまうことになるかもしれません。攻撃的ではなく、はっきりと伝えることができれば、相手を傷つけずに負の感情も伝えることができると、過去の研究が示しています。[20]
    • 心を開き率直に要望を述べましょう。一人称視点で文を作りましょう。[21]
    • 過剰に謝ったり、自分の品位を自分で落とす必要はありません。ノーと言っても良いのです。無理な要求を断ったからと言って罪悪感を持つ必要はありません。
  8. 8
    対立を恐れない 何が何でも対立を避けようとする人もいます。他人に不快な思いをさせたくないと考えているからかもしれません。あるいは、文化的な価値観(例えば、集団主義の文化においては、対立を避けることを後ろ向きにはとらえません)によるものかもしれません。[22] 対立を避けたいという思いから、あなた自身の要望や感情を押し殺してしまっている場合は問題です。[23]
    • 自分の要望に対して率直になると、ある程度の対立が生じるかもしれませんが、これは必ずしも悪いことではありません。生産的に扱えば対立によって生まれるスキルもあると研究が示しています。例えば、妥協、交渉、そして協力が挙げられます。
    • はっきりと主張できるようになる訓練を受けておくと、対立が生じている場でも上手に立ち回れるようになります。相手に対等にそして率直に向き合う「アサーティブ・コミュニケーション」と自尊心の高まりは関連しています。[24] 自分自身が持つ感情と要望は他人の感情や要望と同等に重要だと信じることで、守りに入らず、相手を攻撃しなければならないような気持ちにならずに、相手と向き合えるようになるかもしれません。
  9. 9
    助けを得る これまでの経験による無力感と罪悪感に一人で対処するのは簡単なことではありません。あなたのことを長期にわたって支配し、服従させてきたような人物が存在する場合は特に、一度パターンが形成されると、サイクルを断つことが難しくなります。自分に批判的になる必要はありません。あなたの対応は、一種の対処メカニズムです。有害な状況や脅威から自分を守るために必要だったのです。問題は、このメカニズムが機能しなくなり、同じ失敗を何度も繰り返すようになったということです。こうしたメカニズムに対処することで、より幸せに、そして安心して生活できるようになるでしょう。
    • 自分一人で問題に向き合い解決できる人もいますが、良い友達やメンター(信頼できる先輩など)の助けを借りるのも良いかもしれません。セラピストやカウンセラーに話すことが効果を示す場合もあります。自分にとって最適な方法を選びましょう。
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方法 3
方法 3 の 3:
状況を改善する

  1. 1
    小さなことから始める 自分の要望を伝え、自分のために主張するという習慣はすぐに身につくものではありません。まずはリスクの低い状況で主張できるようになってから、権威的あるいは重要な立場にいる人物(例えば上司や恋人)に対峙しましょう。[25]
    • 例えば、あなたがスターバックスに行くたびに、ついでにコーヒーを頼み、お金を払わない同僚がいるとしましょう。この場合は、次回頼まれた際は必ず金額を伝え、支払いを促しましょう。もちろん、相手を侮辱するような伝え方や攻撃的な伝え方をするは必要ありません。気さくな雰囲気で「コーヒー代、今のうちに預かっておいて良いですか?それとも、今回はこちらで支払っておくので、次回そちらのおごり、ということにしておきます?」といった伝え方を選びましょう。
  2. 2
    直接伝える 誰かに利用されていると感じている時は、その気持ちを相手に伝える必要があります。ただし、「あなたは私を利用している」と面と向かって述べるだけでは上手く解決しません。攻撃や「あなたは」という発言をすると、コミュニケーションが途絶え、状況は悪化します。[26] そうならないようにするためにも、単純明快で、事実に基づく発言で、あなたが抱えている不快感を説明しましょう。
    • 落ち着きを保ちましょう。恨み、腹立たしさ、イライラが心に蓄積しているかもしれませんが、こうした感情は制御することが大切です。負の感情で一杯になっていたとしても、平静を保ちましょう。不安定さを見せたり、相手を攻撃するのではなく、話し合いたいのだということを示します。
    • 一人称視点の話し方を保ちましょう。「あなたがこうしたから」「あなたがひどい人間だから」という言い方になってしまいがちですが、このように責めると相手は守りに入ってしまいます。そこで、一連の状況があなたにどのような影響を及ぼしているのかを説明することに徹し、「私はこう感じる」「私はこうしたことを望んでいる(必要としている)」「今後は私はこうしようと思っている」「今日からこうする」といった構成にしましょう。[27]
    • 境界線を設けることで助ける気がないような印象を与えてしまうことが心配なのであれば、状況を説明しましょう。例えば、同僚に何かを頼まれた際は、「普段なら喜んでプロジェクトに手を貸せるのですが、今晩は息子の発表会がありまして、どうしても見に行きたいんです」といった伝え方をしましょう。周囲の要求に屈することなく、周囲を気にかけているということを示すことができます。[28]
    • 攻撃的あるいは支配的な行動に肯定的にならないよう注意しましょう。右の頬をぶたれたら左の頬も差し出す、といった姿勢で不当な扱いに応じていると、その行動を助長してしまいます。不快だということを明確に示しましょう。[29]
  3. 3
    問題を解決する他の方法を提示する 周囲の人は、あなたを利用していることに気づいてすらいない可能性もあります。ほとんどの場合、あなたが発言し問題意識を共有することで状況を改善しようと思うでしょう。ただし、どうすべきなのかが分からないのです。そこで、状況を解決し、双方が今後の関係について前向きになれる方法を提示できると良いでしょう。
    • 例えば、グループプロジェクトに参加し貢献したにも関わらず、最終的に名前が含まれていなかったということがあり、利用されてしまったように感じているのであれば、どのように状況を改善できるのかを上司に説明しましょう。「プロジェクト参加者の名前に自分が含まれていませんでした。私が担当した部分が全く評価されなかったように感じました。今後は、チーム全員の名前を含めてくれるようにお願いします」と伝えてみましょう。
    • あるいは、恋人が気持ちをはっきりと伝えてくれることがなく、あなたの愛情深さが利用されているように感じているとしましょう。何らかの解決策を提案してみましょう。例えば、「花もチョコレートも関心がないなら、あなたなりに無理のない方法で時々気持ちを伝えてくれると、とても嬉しい。1日の終わりに短いメッセージが届くだけでも、大切にされていると思えるから」と伝えてみましょう。
  4. 4
    共感力を使って他者と交流する 主張するために喧嘩を買ったり、「ノー」というために冷酷な人間のように振舞う必要もありません。相手のことを気にかけているという事実を表すことで、居心地の悪い状況でも緊張状態が緩和され、あなたが考えていることに対して聞く耳を持ってくれるようになるでしょう。[30]
    • 例えば、恋人が食器や洗濯をあなたに任せきりで困っていた時は、まずは「私のこと大切にしてくれているのはもちろん分かっているけど、私ばかり食器洗いや洗濯をしていると、恋人というよりも家政婦のような気持ちになるから、あなたにも家事を手伝ってほしい。1日ずつ交代にしたり、一緒に片づけたりしない?」といった話し方をしてみましょう。
  5. 5
    言いたいことを伝える練習をする 相手に言いたいことを事前に練習しておくと役立つかもしれません。動揺させられた状況や行動を書き出し、どのような変化を求めているのか書き出してみましょう。[31] この内容を一語一句暗記する必要はありません。表現したい内容に自分を慣れさせ、相手に明確に伝えられるようにすることがポイントです。[32]
    • 例えば、何度もドタキャンをする友達がいると仮定しましょう。自分の時間が大切にされていないように感じ始めました。次のような伝え方を検討しましょう。[33] 「しばらく気になっていることがあって話し合いたいんだけどいいかな。一緒に計画を立てるのは良いのだけど、いつもギリギリでキャンセルされていることにとても悩んでる。ギリギリだから新しい計画を立て直すのも難しいし。誘われて断ったことがないからなのか、私の時間を大切に扱われていない気がする。もしかしたら、一緒に遊ぶ気すらそもそもないからキャンセルするんじゃないか、とまで思うことがある。次に一緒に計画を立てる時は、手帳にこの予定をメモして、予定が被っていないか確認してほしいな。どうしてもキャンセルしなければいけない時は、さすがに約束の時間の2~3分前はやめてほしい」
    • あるいは次のような状況も考えられます。「子守について話したいんだけどいいかな。2~3日前に来週の子守を頼まれて、こちらも引き受けた。それは、私たちの友人関係が大切で、助けが必要な時は手を差し伸べたいと思っているということを分かってほしいから。でも、今月すでに何回も子守をしているよね。まるで、呼び出しに備えて待機しているような気持ちになってきたから、いつも私にばかり頼むのではなくて、他の人もあたってほしい」
  6. 6
    きっぱりとしたボディーランゲージを用いる 言葉と行動が一致していなければ、相手を混乱させてしまいます。要求を断ったり境界線を設ける時は、きっぱりとしたボディランゲージを用いて、あなたが真剣だということを相手に伝えましょう。[34]
    • 真っすぐに立ち、アイコンタクトを保ちます。話している相手を正面から見ましょう。
    • 毅然として、丁寧な話し方をしましょう。自分の主張を聞いてほしいからといって大声を出す必要はありません。
    • くすくす笑ったり、そわそわする素振りを見せたり、ひょうきんな表情を作らないよう注意しましょう。断った時の印象を和らげる効果があるように感じられるかもしれませんが、実際は、本気で言っていないように見えてしまいます。[35]
  7. 7
    一貫性を保つ 「ノー」と断った時は、本気だということを明確にしましょう。相手の支配的な言動や、あなたに罪悪感を抱かせようとする言動に屈しないようにしましょう。相手は、あなたの境界線を、まず試そうとするかもしれません。過去に何度も要求に屈していたのであれば尚更です。最後まで意思を貫きましょう。[36]
    • 境界線を設け維持する際は、自分の行動を過剰に正当化し独善的にならないよう心がけましょう。説明が多すぎたり、自分の視点を主張しすぎると、そのようなつもりではなくても傲慢だと思われる可能性があります。[37]
    • 例えば、あなたの道具を頻繁に借りに来る近所の人がいて、借りたまま返さないことが多く困っているのであれば、次回、自分には断る権利があるということを長々と演説するのは得策ではありません。丁寧に、これまで貸した道具が戻ってくるまで、新しい道具を貸すつもりはないということを伝えましょう。
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ポイント

  • 相手の要望だけでなく自分の要望も尊重することが大切だということを忘れないようにしましょう。自分の主張をするために相手をいじめる必要はありません。
  • 時間や労力などを割く余裕が本当にある場合にのみ、他人のために尽くすようにしましょう。さもなければ、相手を不快にさせることになるかもしれません。
  • 気さくに振舞いつつ、はっきりと主張しましょう。丁寧さも忘れないよう注意しましょう。失礼な態度を取ると、相手がより攻撃的になるかもしれません。
  • 関係が壊れてしまうことを恐れて頼みごとを引き受けているという場合は、論理的思考を心がけ、自分で自分を鎮める術を身に着けておくことが役に立つかもしれません。論理的に考えることができれば、相手の反応に対する恐れに基づいて決断する習慣を断ちやすくなります。
  • 相手に、何を考え、感じているのか聞いてみましょう。心を読もうとしたり、推測するのは好ましくありません。
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注意事項

  • 暴力的になる恐れがある相手に対峙するのは危険です。暴力的な反応を恐れてその状況から逃れることができないという人は、外部の助けが必要です。避難所、警察、カウンセラー、家族、この特定の人物との関わりのない友人などに助けを求めましょう。
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このwikiHow記事について

Trudi Griffin, LPC, MS
共著者 ::
認定カウンセラー
この記事の共著者 : Trudi Griffin, LPC, MS. トゥルーディ・グリフィンはウィスコンシン州に住む認定カウンセラーで、依存症と精神衛生を専門としています。個人治療や地域医療の場で、依存症、精神病、心的外傷に苦しむ患者のカウンセリングにあたっています。2011年にマーケット大学にて臨床精神衛生カウンセリングの修士号を取得。 この記事は4,804回アクセスされました。
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