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酔いの症状にはほろ酔い状態、酩酊状態、泥酔状態、昏睡状態など色々ありますが、これらの違いを見分けることができますか。目が充血している、頬が赤くなっている、舌が回っていないなどで判断できるでしょうか。このように酔いの兆候や症状はたくさんありますが、自分で調べたり実際に酔った人を観察するなど経験を重ねることで簡単に認識できるようになるでしょう。

パート 1
パート 1 の 3:
酔った人の身体的症状を確認する

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    目がトロンとしていないか充血していなかを確認する 目を見ればその時のその人の精神状態などが分かります。トロンとしている、充血しているなどの場合は、飲み過ぎだと判断できるでしょう。[1] 目に正気がなく、開けていられない場合も酔っていると言えるでしょう。
    • 注意:充血した目はアレルギーや他の病状の兆候と見ることもできます。確実に酔っていると判断する前に、本人にアレルギーがないかを確認しましょう。
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    匂いを嗅ぐ 酔った状態とは何種類かの異なる物質の影響下にあることを意味するため、匂いも大きな手掛かりになります。アルコールと大麻はどちらにも非常に強い匂いを放ち使用後も長時間体に残ります。匂いを嗅いだり息や服にアルコールや大麻の痕跡がないかを確認しましょう。
    • 親として子供が酔っているかどうかを確認するには、これが一番確実な方法だと言えます。
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    運動機能が正常かを確かめる 酔うと正常な状態なら簡単にできることができなくなります。例えば、直線上を歩く、タバコに火を付ける、飲み物をこぼさず飲む、物を上手く扱うといった何気ない日頃の行動がおぼつかなくなります。[2]
    • 運動機能障害はパーキンソン病や脳卒中を始めとする多くの疾病の副作用である可能性があることも覚えておきしょう。
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    体の大きさを考慮する アルコールはすべての人に同じように影響を与えますが、身体的特徴により影響が現れるまでの時間に差が出ます。どのくらい早く影響が出るかを見極めるには、体の大きさ、性別、アルコールの分解速度、酒に対する強さ、食べ物の量、薬物の使用などすべて考慮しなければなりません。
    • 同じ量のアルコールを飲んでも、体重が約70 kgの人は約110 kgの人に比べて影響が早く現れます。それは、体の大きな人はアルコールの処理速度が遅いため、その間体はアルコールの影響を受け難いからです。

パート 2
パート 2 の 3:
酔った人の行動パターンを確認する

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    抑制能力の低下に注意する 普段に増しておしゃべりになる、公の場所で抑制が効かなくなり羽目を外してしまうなどの症状が見られたら酔いの初期段階だと考えられます。通常よりも大胆な行動をとったり気分にむらが出るなども酔いの症状として考えられます。[3]
    • 大声を出したり不適切な発言をしたりするのも酔っている証拠と考えられます。
    • 酔うと普段よりもお金の使い方が荒くなる可能性があります。アルコールで抑制が効かなくなると良い気持ちになることに重きをおいてしまい、知人や見知らぬ人に簡単にお酒を奢るなど、責任ある大人としての常識的なお金の使い方ができなくなります。
    • さらに、お酒を飲むとタバコを吸い始める人がたくさんいます。喫煙者は一般的に飲酒時の喫煙量が多くなりますが、タバコを吸わない人でもお酒を飲むとタバコに手が出ることがあります。[4] これも酔っている症状の1つと言えるでしょう。
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    声の音量に注意する 人の話し方に注意を向けてみると、酔いの兆候がたくさん出ていることに気付きます。大声で話す、または囁くように話す場合などは酔っていると判断できます。[5] [6]
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    舌がもつれていないかに注意する ろれつが回っていなければ、ほとんどの場合酔っていると言えるでしょう。自分の子供や顧客、あるいは見知らぬ人でも舌がもつれたような話し方で言っていることが理解できなければ、酔っている可能性があります。
    • 繰り返しますが、不明瞭な発話は薬や病気の副作用または脳卒中の兆候である可能性もあります。ろれつが回っていないからといって即、酔っ払いだと判断してはいけません。
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    話し方を観察する 言葉に詰まる、普段よりもゆっくり話す、同じことを何度も繰り返すなどの場合は酔っている可能性があります。これらの兆候が出ていれば、飲み過ぎだと判断できるでしょう。[7] [8]
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    他人との接し方を観察する 酔いが深まっていくと徐々に判断力が鈍くなります。例えば、普段ではしないような不適切な振る舞いや言葉遣いをする、いやらしい冗談を言う、過度に思わせ振りな態度をとるなどは判断力が低下した結果の行動です。また飲む速度が早くなったり、一気飲みなどの飲酒ゲームに乗り気になって参加する場合も、判断力の低さを示している可能性があります。[9]
    • 不適切な性的誘惑、意地悪なコメント、過度にいやらしい冗談などはすべて酔いの兆候だと言えるでしょう。
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    本人の気分をよく確かめる 酔っている人は気分に大きな波が出ます。楽しそうに笑っていたかと思えば、次の瞬間急に泣き出したり交戦的な態度に出たりします。[10] いつもより激しく感情を表している、あるいは過度に陽気になったり逆に鬱になったりする場合も酔っているとみなすことができるでしょう。
    • 良い気分で飲んでいたと思ったら、突然泣き出すという場合は酔っている証拠でしょう。
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    コミュニケーションツールの使い方に兆候を探す 同じ空間にいなくても相手が酔っているかどうかを判断できなければならない場合があります。
    • 電話の仕方を観察しましょう。 酔っ払うと昔の恋人に電話をかけたり、特定の人に何度も電話をかけたりすることがあります(「酔っぱらいの電話」とも呼ばれます)。 酔っぱらうと抑制能力が低下するため、同一人物に何度も電話をかけることが迷惑行為や失礼な行為だと考えられなくなり、責任ある行動が取れなくなります。[11]
    • 携帯メールを使い方を観察しましょう。携帯メールの送り手が酔っているかどうかを判断するには、そのメールに誤字脱字がないか、過度に感情的な内容ではないか、異常に遅い時間帯に送信していないか、立て続けに送信していないかなどを見ると良いでしょう。[12]
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    酒が効かなくなっているかどうかを考慮する お酒を多量に飲んでもアルコールの影響が出ない場合があります。しかしだからといって「法的に酔っているとみなされない」わけではわりません。一見しただけでは酔っているかどうかが判断できない状態を指すだけです。非常にお酒に強い人の場合、唯一飲酒量が酔いの指標になる場合がありますが、これには問題がないわけではありません。
    • バーテンダーとして、客にアルコールをこれ以上出して良いかどうかを判断しなければない場合は、客の飲んだグラスやボトルの本数を数えるか、一緒にいる友人にどのくらい飲んだか、またどれくらい酔っていると思うかを尋ねると良いでしょう。

パート 3
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酔っている人の手助けをする

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    人に飲酒を止めさせる 酒を飲んでいる人の身体機能が低下し出したら、それ以上の飲酒を止めさせましょう。[13] 身体機能身の低下には、発話が不明瞭になる、動きが緩慢になる、フラフラする、お金や鍵など物を落とす、話の途中で思考が止まるなどがあります。
    • 人に飲酒を止めさせるには、まずは友人として落ち着いて話すことが大切です。飲み過ぎていること、心配していることを本人に伝えましょう。本人がその晩飲酒を止めてくれたらあなたもホッとするはずです。必要なら友情に訴えるのも良い方法です。自分のために飲酒を止めて欲しいと頼んでみましょう。
    • 忠告を聞かない場合には、少し強硬な手段を講じましょう。バーで飲んでいる場合はバーテンダーに友人が飲み過ぎていることを伝え、これ以上アルコールを出さないように頼みましょう。自宅などプライベートな場所で飲んでいる場合は、残っているお酒を全て隠しましょう。酔った人は感覚が鈍くなるため素面の人に比べて観察力が低下します。お酒を隠しても本人に知られることはないでしょう。
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    酔っている人には最後まで付き添う 身体機能が低下したり手足のコントロールが効かなくなった人を1人に放っておいてはいけません。本人にも周囲の人にも危険が及びます。つまづく、よろめく、奥行きのある物や場所にきちんと対応できない、物を続け様に落とす、落とした物を拾えないといった行動は、身体機能が低下しているためだと判断できます。
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    酔っている人を家まで送る バーやレストランなどの公の場所で酔っている人に気づいたら、家まで送り届けベッドにきちんと寝かせましょう。車で送ることを申し出る、タクシーを呼ぶ、友人への連絡を手助けする、近くで利用可能な車の代行に連絡をいれるなど支援を申し出ましょう。[14]
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    酔っている人には運転させない 飲酒運転は非常に危険です。本人のみならず周りの人全員に危険が及びます。かなりの量を飲んでいたり、どれくらい酔っているかが分からない状態では誤った判断を下すことがあります。そのため、すべきではないのに平気で運転しようとします。飲酒運転を止めさせるには、バーテンダーに知らせる、警察に通報する、本人の車のキーを奪ってしまうなどして、運転せずに帰宅できるように手助けをしましょう。
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    本人の安全を確認する 酔いが自分自身にも危険をもたらすことがあります。単純酩酊の爽快期を大幅に超えると特に危険度が増します。考慮すべき危険は色々ありますが、嘔吐による窒息死はその1つです。ですから、酔った人を家まで送るのを助ける場合には、嘔吐しても窒息しないように横向きに寝かせましょう。
    • 一杯しか飲んでいないのに普段になく酷く酔っていると思われる場合は、薬物を盛られた可能性があります。薬物(通常は鎮静剤のロヒプノール)が混入された酒を飲むと、筋肉のコントロールが失われ暴力を受けても抵抗できなくなります。[15]
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    アルコール中毒だと判断できる場合は医療機関に連絡する アルコール中毒は、体の処理能力以上にアルコールを飲むことによって生じる非常に深刻な状態です。最悪の場合死に至る危険があります。[16] 知り合いがアルコール中毒だと思われる場合は、すぐに医者を呼びましょう。次にアルコール中毒の症状をいくつか紹介します。
    • 嘔吐
    • 発作
    • 混乱
    • 遅い呼吸
    • 卒倒
    • 青白い肌
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    他の原因も頭に入れておく 酔っているような症状をもたらす病気がいくつかあります。脳卒中を患うと顔の筋肉が垂れ下がる、発話が不明瞭になる、イライラする、めまいを起こす、歩行困難になるなどの症状が出ます。[17]
    • アルコールを飲んでいないのにどこからともなく急に酔ったような症状が出たり、どうしてそのような症状が起こるのか全く検討がつかない場合は、脳卒中かどうかのテストを実践してみましょう。本人に「笑って」「両腕を頭の上に上げて」などと指示を出したり、簡単な文章を言わせてみましょう。[18] 顔の一部の筋肉が垂れる、笑顔が非対称になる、片腕が落ちているなどが確認されたら、または簡単な文章を繰り返し言えない、言葉に詰まるなどが確認できるなら、脳卒中の可能性があります。緊急の医療支援が必要かもしれません。
    • 糖尿病の人は、実際にはケトアシドーシスを起こしているにも関わらず「酔っぱらいの行動」を取っていると解釈されることがあります。ケトアシドーシスは体内で十分なインスリンが分泌されず、血流にケトンと呼ばれる酸が蓄積されるときに発生します。また、フルーツジュースなどを飲んでいないのに本人の息にフルーティーな香りがする場合、ケトアシドーシスを起こしている可能性があるためすぐに医療機関に連絡しましょう。[19]
    • パーキンソン病、多発性硬化症、運動失調などの障害は身体機能に影響を及ぼし、酔っているように見えたり、バランス維持が困難になったりします。バランスを保てていないからと即酔っていると判断するのは避けましょう。

ポイント

  • 血中アルコール濃度検知器の購入を検討しましょう。キーホルダーサイズで比較的安価に購入できる検知器があります。検知器があれば、人が酔っているかどうかを推測せずに済みます。
  • 酔いの程度を見極める際に、一杯の量が決められて飲んでいる限り酒の種類による違いはありません。アルコールは薬物として分類されます。典型的な国産ビール350 ml、ワイン150 ml、アルコール含有量100 %の蒸留酒30 mlまたはワンショット、アルコール含有量80%の蒸留酒45 ml中に含まれるアルコールの量は全て同じです。影響に違いを出すのは飲む速度です。
  • 飲酒問題を抱えている人を心配し注意する場合は、正面から対決姿勢をとって酒を止めるように伝えるのではなく、本人に飲んでどのような気分になるかを尋ねるようにしましょう。そうすれば相手が防御的になる可能性が低くなるでしょう。[20]
  • 知人が飲酒問題で悩んでいる場合は支援の手を差し伸べましょう。セラピストに相談したり、AA(アルコホーリクス・アノニマス)などの支援グループに参加することを勧めましょう。[21]

注意事項

  • 血中アルコール濃度が150 mg / dl未満の場合、症状がほとんど現れないため一見しただけでは酔っているかどうかがほとんど認識できません。運動機能障害の兆候も確認できる可能性は低くなります。
  • ほとんどの場合、血中アルコール濃度が150 mg / dl以上になると、かなりお酒に強い人の場合も、見た目で酔っていることが分かります。
  • 米国のいくつかの州では、大量の酒を飲み、運転できないことが明白な場合「明らかな」酩酊状態であることを意味します。その他の州では歩行困難、不明瞭な発話、その他酩酊状態として一般的に解釈される症状が出ている場合に、法律上「明らか」に酔っていると判断します。
  • 「In toxin International」のエグゼクティブディレクター、ジョン・ブリック(John Brick)氏によれば、アルコール過剰摂取で最も致命的なのは酔っ払い運転であるけれど、訓練を受けた人でも「酩酊状態」かどうかを完璧に判断するのは、たくさんの要因が複雑に絡まって症状が出るため、依然として困難だと述べています。「酔いが原因で起こす怪我のリスクを理解し認識することが非常に重要です」。[22]
  • アルコールや薬物などを断つことを決意したら安全を確保するためにも、まず医師に相談する必要があります。[23]

このwikiHow記事について

Tiffany Douglass, MA
共著者 ::
アルコール依存症治療専門家
この記事の共著者 : Tiffany Douglass, MA. ティファニー・ダグラスはカリフォルニア州サンノゼ市にあるJCAHO(医療施設認定合同機構)認定の薬物・アルコール依存症治療施設「Wellness Retreat Recovery Center」設立者です。10年以上にわたり薬物依存症治療に携わり、2019年には施設居住型の依存症治療方法に大革命をもたらした功績が認められ、国際親善大使に任命されました。2004年にエモリー大学にて心理学の学士号を、2006年にはクレアモント大学院大学にて修士号(プログラム評価と組織行動論を専攻)を取得。
カテゴリ: 健康
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