酔った人をケアする方法

この記事には:酔った人をケアするありがちな間違いを犯さない

米国だけを見ても、飲酒が原因で命を落としたり自動車事故を起こす学生が後を絶ちません。また、気を失う、嘔吐、泥酔といった症状は眠れば治ると思い込んでいる人も多く、翌朝の二日酔いの原因となっています。[1]残念ながら、こうした思い込みによって酔った当人だけでなく周囲の人の命まで危険にさらす ことにつながります。パーティーなどで泥酔している人を見かけたら、その人は自分に害を及ぼす恐れがあります。また明らかに飲みすぎてしまっている時は急性アルコール中毒を起こしていることも考えられ、迅速な処置が必要となります。酔った人のアルコール中毒の症状をmi見分けられるかどうかで、その人の命が救われることになるかもしれません。つまり、パーティーを好む人は、酔った人を適切にケアする方法を知っておくことが非常に重要です。

パート 1
酔った人をケアする

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    飲みすぎている人に注意を配る 飲みすぎていることを示す兆候は多数あります。例えば次のような症状が出ていないか気にかけましょう。[2]
    • ろれつが回らない。
    • 立っていられない、あるいは真っすぐ座っていられない。
    • 強烈に横になりたい、あるいは寝転がりたくなる。
    • 歩き方に問題があったり転んでいる。
    • 異常で騒がしく、不適切、あるいは周囲に対して恥ずかしい行動をとっている。
    • 暴力的になる。
    • 目が充血している、うつろ、あるいは涙目になっている。
    • 記憶が怪しくなっている。
    • 態度や気分が突然急変する。
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    どの程度のケアが必要か把握する 飲酒した量次第で酔った友人や知人がどの程度のケアを必要としているのかも変わってきます。また、その時の状況を基に1人1人の症状を判断する必要があります。それでも、酔った人が危険な状態を脱するまでケアを続ける必要があるという点は一貫して重要です。
    • 大量に飲酒している人がいるにも関わらず「寝れば回復する」と考え、そのまま1人にさせてはいけません。怪我をしたり呼吸が止まってしまう恐れもあるので大変危険です。[3]
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    介入して、これ以上飲ませない 酔った人がそれ以上の飲酒を続けないよう、気を紛らわせましょう。[4] アルコールから遠ざけましょう。建物の外に一緒に出て新鮮な空気を吸ったり、今日はもうこれでお開きにするよう諭してタクシーを呼びましょう。あるいはアルコールが振舞われている場所から離れた位置に一緒に座らせ、会話をしても良いでしょう。静かで明るすぎない場所を選ぶのがコツです。
    • まだ飲みたいと主張している場合は、あなたが責任をもって無害な飲み物を渡しましょう。水、コーラ、ジュースなどが良いでしょう。酒類を要望されたら、こうしたノンアルコールの飲み物を渡しながらウォッカが入っていると言ってごまかしましょう。おそらく相手は嘘に気づかないはずです。この際、話しかけたりテレビを一緒に見たりして相手の気を紛らわせていれば尚更大丈夫でしょう。
    • コーヒーを与えないようにしましょう。コーヒーは体から水分を奪う作用があり、胃に負担をかけるので、既に酔っている人には好ましくありません。
    • 普段から大量に飲む傾向にある人が、まだ泥酔するまで至っていないところを見かけたら、ビール等のアルコール度数が低いものを勧めましょう。また、ミックスドリンクやカクテルの代わりに、熟成した味わいの(つまり苦味のある)外国産ビールといった大量に飲みづらいものを渡しても良いでしょう。こうした策を講じることで、飲んでいる本人だけでなく周囲の友人も、どの程度酔いが回っているのかが把握しやすくなります。ただし、飲むのをやめさせた方が効果が高いのは確かです。
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    酔った人を挑発するようなことを言わない 落ち着いた態度で接し、常に相手を安心させましょう。アルコールに依存している人は、酔っている時、不機嫌であったり動揺していることが多いので、あなた自身は冷静さを保っていることが大切です。[5]
    • 「飲みすぎだよ」といった相手を主語にした強い言動を避けましょう。「気分が悪そうだね、少しペースを落とそうか」といった要領で、相手を非難せず深入りせずに済む表現を選びましょう。
    • 飲酒運転を防ぐ方法について調べ、本人が「運転できる」と言い張っても絶対に運転させないようにしましょう。
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    酔った人が怪我をしないよう最善の注意を払う アルコールを摂取すると判断力や体のバランス感覚が影響を受けるため、歩行や動作に支障がでることもあります。[6]このような時は、酔った人を安全な椅子あるいは床に座らせましょう。吐き気を催している様子であれば、嘔吐しても大丈夫な場所に連れていきましょう。
    • 酔った人が横になった状態で吐き気を催したり嘔吐してしまった場合は、まず体を横向きにして、上になっている方の膝を曲げる「回復体位」の状態に動かしましょう。この体位にすることで、窒息を防ぎます。仰向けやうつぶせの状態になってしまわないよう、背中に物をあてましょう。仰向け、うつぶせのどちらの状態になっても嘔吐物で窒息する恐れがあります。ソファで横になっている際は、(特にレザー製の場合)ソファの背もたれに背を向けている状態にして、嘔吐物が本人の顔の周りにたまり呼吸の妨げとならないよう注意しましょう。
    • 酔った人が転んでしまったり、転んだのかは定かでなくとも床に倒れているところを見かけた場合、かならず医療措置を受けさせるようにしましょう。転倒によって簡単に頭部に怪我を負ってしまうだけでなく、酔った状態では脳震盪、その他の深刻な頭部の怪我を示す兆候に気がつきにくく、大変危険です。
    • 筋肉の協調性が低下しているため、歩行がとても困難になっているはずです。「歩いて酔いを醒まそう」といった提案は避けましょう。
    • 酔った人がトイレに行く際は同行し、すぐ外で待つようにしましょう。酔って筋肉の協調性が低下している人は簡単に床で足を滑らせ、頭を強打し、トイレの硬い床で失神してしまう恐れがあります。
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    酔った人を一人で眠らせない 酔っている時に、真っすぐに上半身を起こさず横になった状態で眠ってしまうと、嘔吐して窒息してしまうこともあります。同じ部屋に残り様子を見守りましょう。映画やテレビ番組を見たり、本を読んだり、あるいはパーティーの片付けなどをしつつ、様子がすぐにわかるところに寝かせておきましょう。酔った人を自宅に送り届けるのであれば、必ず面倒を見る人がいることを確認しましょう。[7]
    • 付き添うことが出来ない場合や面倒を見られる人がいるのかが不明な場合は、両親、保護者、兄弟、あるいは友人など、目を離さず面倒をみてくれそうな人に電話をしましょう。急を要する状況であること、かなり泥酔しているということを伝えましょう。少なくとも、代わりの人が現れるまで目を離さないようにしましょう。
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    揺り動かすなどして、酔った人が反応しているか定期的に確認する 名前を大きな声で呼ぶ、目を開くように声をかける、あるいは体を軽く突くなどして反応があるかみてみましょう。胸や腹部の動きに注意し、呼吸をしているか確認しましょう。1分間に12~20回の呼吸が正常なペースです。[8]
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    アルコール中毒の症状に注意する 呼吸が遅くなり(1分間に8回、あるいは次の呼吸までに10秒以上の間があり不規則になっている状態)、突く、強くつねるといった衝撃に反応しなくなった時はアルコール中毒の恐れがあります。呼吸機能が回復しないとすぐに心拍停止となるため、アルコール中毒による呼吸停止が致命的となる恐れもあります。呼吸停止に陥った場合は即座に心肺蘇生を試みましょう。心拍停止となってしまったら、心肺蘇生術に併せて除細動器も使用しましょう。[9][10][11] その他にも次のような症状に注意しましょう。[12]
    • 完全に意識が無かったり、もうろうとしていて、目を覚まさない。
    • 唇や爪先が青くなっている。
    • 脱水症状を起こしている。
    • 心拍数が早い。
    • 嘔吐しているにも関わらず目を覚まさない。
    • 手足が冷たく湿っぽい。
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    アルコール中毒の症状が見られる場合は直ちに救急車を呼ぶ 大学構内でこのような事態になった場合は、キャンパスのセキュリティあるいは警備員を呼びましょう。明白に状況を説明しましょう。[13]
    • 助けを呼ぶことであなたが責められることはありません。警察や救急としても、無責任な行動を叱責することよりも救命することを優先します。飲酒年齢や大学の校則が定められているのは、命を危険にさらさないようにするためであって、緊急な医療措置を必要としている人を見捨てるよう仕向けるためではありません。医療的な緊急事態は犯罪ではないと考えるようにしましょう。
    • 米国では大学の多くが「メディカル・アムネスティ」という制度を設けて、アルコールが原因の緊急事態に関わった学生の法的責任を帳消しあるいは軽減する措置をとっています。[14]
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    助けがくるまで酔った人に付き添う 体が冷えないよう気を配りながら呼吸を確かめましょう。応急手当のできる人がその場に居合わせた場合は、救急車の到着を待つ間、手を貸してもらいましょう。
    • パニックを起こさないようにしましょう。慌ててはいけません。もちろん、あなた自身も動揺して不安に駆られている可能性がありますが、急病人に自分の恐れや不安感を移してしまっても良いことはありません。相手を落ち着かせながら自分にも同じことを言い聞かせましょう。
    • 酔っていても目が覚めていたり意識がはっきりしている場合は、説明もなしに触れたり揺らしたりしないようにしましょう。驚いた相手が暴力的に反応するかもしれません。
    • その場に他の人もいるのであれば、救急車を呼ぶようにお願いしましょう。

パート 2
ありがちな間違いを犯さない

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    アルコール摂取による影響には個人差がある アルコールに対する反応は人それぞれです。あなた自身が余裕でビール6杯を飲むことができるとしても、他の人も同じというわけではありません。[15] 同様に、友人と2人で同量のアルコールを摂取したからといって双方が大丈夫とは限りません。
  2. 2
    無理に食べさせようとしない 泥酔してしまったら「食べて酔いを醒ます」には手遅れです。また、酔っていると咽頭反射が鈍り食べ物をのどに詰まらせる恐れもあります。[16]
    • お腹が空いたから何か食べたいと当人から求められた場合、食べ物を与えることも可能ですが、のどを詰まらせないようしっかりと見ていましょう。
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    無理に酔いを醒ませようとしない 強いコーヒー、運動、ビンタといった民間療法を耳にしたことがあるかもしれませんが、こうした方法は効きません。酔いがひどい場合はむしろ危険です。こうした場合の唯一の有効な手段は時間(さらに水分)を充分に与えることです。[17]
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    水をかけない 酔っている人の反射神経は鈍っています。そのような状態の人に水をかけて叩き起こし、酔いを醒まさせようとすると、逆に窒息や溺死する恐れがあり危険です。[18]

ポイント

  • アルコール中毒を起こしていると思われる人が未成年であったとしても、その後のことを心配せず、ためらわず緊急通報を行いましょう。年齢が低いほどアルコール耐性が弱く、放置する時間が長引くほど症状は悪化します。
  • 飲みすぎて酔った相手が自分自身やあなたに対して苛立ったた態度をとり始めたときは、泥酔した相手に腹が立つ気持ちを抑え、まず落ち着かせましょう。愛情があれば、心の中に芽生えた嫌悪感も克服できるでしょう。
  • 少量のアルコールしか摂取していない様子だったにも関わらず酔っている人は、体重が軽いのかもしれません。ただし、急な大量のアルコール摂取に注意する必要があり、市販薬、処方薬、違法ドラッグの摂取も危険が伴います。アルコールとエナジードリンクを混ぜ合わせて摂取すると、酔いの兆候が隠れ、血中アルコール度数が危険な高さにまで上昇していることもあります。もしこのような状態に陥っている恐れのある人を見かけた場合、すぐに帰宅させ医療当局に連絡をするか、直接、救急医療センターに連れていきましょう。
  • 酔っている人を介抱するために自分の健康を犠牲にする必要はありません。酔った人を抱え上げようとしたり、自分より体の大きな相手の転倒を止めようとしても、自分の背中を痛めてしまうだけでしょう。その代わり、相手の頭を保護することに集中しましょう。
  • 酔った相手には落ち着いた態度で接しましょう。厳しく振舞わないようにしましょう。相手がどのように反応するか分かりません。
  • 1人で付き添いもない状態で水に入らせないようにしましょう。溺死する恐れがあります。
  • 酔った人に何かを言って聞かせるのは困難です。落ち着いて接し、必要に応じて他の人の助けを借りましょう。
  • 酔った人がシャワーを浴びる必要がある時は、転倒する恐れがあるので目を離さないようにしましょう。
  • 酔った人に無理やり何かを食べさせないようにしましょう。胃に負担がかかってしまいます。空腹を訴えるようであれば、食べさせている間も目を離さず、スープ、おかゆ、ヨーグルトなどを食べさせましょう。
  • 眠っている間も1人にしないよう注意しましょう。

注意事項

  • あなた自身がこのように泥酔しないよう心がけましょう。周りの人が必ずしも助けてくれるとは限りません。
  • 酔った人に食べ物を強要しないようにしましょう。のどに詰まらせる恐れがあるほか、食べても酔いは醒めません。
  • 酔った人に冷たいシャワーを浴びさせることも禁物です。酔いが醒めないだけでなく、ショックを誘発します。
  • 眠ってしまった場合は、体を横向きにし、顔も体と同じ方向に向けましょう。仰向けやうつ伏せは禁物です。嘔吐物に溺れてしまう可能性があります。また、嘔吐すると、嘔吐物を吸い込み死に至ることもあります。
  • 無理やり嘔吐 させる必要はありません。
  • 相手の症状の深刻さが増していくようであっても落ち着きを保ちましょう。パニックをおこさず、救急車を呼びましょう。心配をしすぎたほうが後で後悔するよりも良いはずです。専門の訓練を積んでいる人に処置を行ってもらいましょう。
  • 決して酔った人にに機械の操作を任せないようにしましょう。大変危険です。
  • 絶対に酔った人に車の運転を任せないようにしましょう。運転している本人だけでなく周囲の人の命も危険にさらすことになります。

必要なもの

  • 回復するための静かな場所
  • 携帯電話
  • ブランケット
  • 冷静な判断力
  • 濡れタオル(顔を拭くため)

記事の情報

カテゴリ: 友情

他言語版:

English: Take Care of a Drunk Person, Español: cuidar a una persona borracha, Português: Tomar Conta de uma Pessoa Embriagada, Deutsch: Um einen Betrunkenen kümmern, Italiano: Prendersi Cura di una Persona Ubriaca, Français: prendre soin d'une personne ivre, Русский: позаботиться о пьяном человеке, Nederlands: Zorgen voor iemand die dronken is, 中文: 照顾醉酒的人, Bahasa Indonesia: Mengurus Orang Mabuk, Tiếng Việt: Chăm sóc người say rượu, 한국어: 술 취한 사람을 돌보는 법, ไทย: ดูแลคนเมา, हिन्दी: शराबी व्यक्ति का ध्यान रखें, Türkçe: Sarhoş Bir Kişiyle Nasıl İlgilenilir

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