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下痢に見舞われると頻繁な便意と水分の多い便、そして腹部の痛みに襲われ、非常に不快で辛いものです。水分の多い便通が24時間以内に10回以上ある場合は、重度の下痢といえます。[1] 通常、重度の下痢は1日から3日間続きます。重度の下痢になると、脱水症状に陥り、電解質量のバランスが崩れて、合併症を起こすこともあります。重度の下痢の疑いがある場合は、24時間から48時間以内に医師の診断を受けましょう。クローン病、潰瘍性大腸炎、結腸癌または過敏性腸症候群(IBS)などが下痢の原因になっている可能性もあります。[2]

方法 1
方法 1 の 4:
市販の医薬品を服用する

  1. 1
    市販の下痢止めを試す 多くの場合、自然の経過に任せて体内から下痢の原因になっている細菌を流し出すことが最善ですが、下痢止めを服用して下痢の勢いを弱めることも出来ます。ドラックストアで市販の下痢止めを購入して試してみましょう。薬品に含まれる抗菌作用が下痢の症状を和らげます。注意書きを読んで投与量の確認をしましょう。
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    サイリウム(オオバコの外皮部分)を摂取する サイリウムに含まれる繊維が腸内の水分を吸い取り、便に適度な硬さを与えて下痢の症状を落ち着かせます。
    • 大人の場合1日に2.5グラムから30グラムの量を数回に分けて摂取します。妊娠中や授乳期間中に摂取しても問題ありません。
    • 6才から11才までの小児には1日に1.25グラムから15グラムの量を数回に分けて与えます。
  3. 3
    常用している薬がある場合は医師に知らせる 常用している薬が下痢を引き起こしている場合があります。医師に伝えてその可能性を確かめましょう。
    • 常用薬が下痢を引き起こしている場合は、医師によって薬の変更、もしくは服用量を減らされることがあります。
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方法 2
方法 2 の 4:
食生活を調節する

  1. 1
    1日に水をグラスに8杯から10杯飲む 下痢は脱水症状を引き起こします。1日にグラスに8杯から10杯の水を飲み、体から失われた水分を補給しましょう。[3]
    • 体内に十分な水分が行きとどいているかは「つまみテスト」、医学的には「ツルゴール(皮膚緊張)テスト」と呼ばれている方法で確かめます。手の甲、前腕、腹部の一部を指で数秒つまみます。 上に向かってつまみあげましょう。指を離したあと、皮膚が素早く元の状態に戻る場合は、水分補給がされているという証拠です。脱水症状を起こしていると、皮膚が元にもどるまで時間がかかります。[4]
    • 尿の色から脱水状態を調べることも出来ます。尿が普段の色より濃い場合は、より多くの水を飲みましょう。水分補給が取れている場合、尿は薄い黄色になります。
    • 重度の下痢の場合、水だけでは十分でない場合があります。水に極少量のハチミツもしくは砂糖と、ひとつまみの塩を加えましょう。代わりに経口補水液を飲むのもよいでしょう。経口補水液はドラッグストアで購入できます。電解質のバランスを補正すると、重度の下痢に見舞われた身体を「再起動」することが出来ます。
  2. 2
    食物繊維を多く含む物を食べる 食物繊維が体内の水分を吸い取ると、便に固さが戻り、下痢の速度を弱めます。脂肪分や油分の多い食品、また香辛料の効いた食べ物に含まれた繊維は避け、胃腸に負担のかからない玄米、大麦、オーツ麦、キヌアなどの全粒穀物と一緒に野菜類を食べましょう。
    • 薄目のチキンストック、もしくは味噌を溶いた出し汁で穀物を炊きます。穀物と出し汁の割合を1:2(1カップの穀物に対し、その2倍の出し汁)にセットします。例えば、1/2カップの大麦は1カップのチキンストックで炊きます。
    • でんぷん質を多く含むジャガイモ、サツマイモ、ヤム芋、カボチャなどを柔らかく煮て食べましょう。
    • ニンジンやセロリなどの野菜ジュースを同量の水で割って飲むのもよいでしょう。
  3. 3
    BRATダイエットを行う BRATダイエットをすると便の嵩が増します。また下痢や嘔吐によって失われた栄養素を摂ることも出来ます。BRATダイエットは以下の食品から成り立ちます。[5]
    • Bananas(バナナ)
    • Rice(米)
    • Applesauce(アップルソース)
    • Toast (全粒粉の食パン)
    • 吐き気や嘔吐の症状がある場合は、塩クラッカーを食べてみましょう。ジンジャーエールも吐き気を抑える役に立ちます。
  4. 4
    やわらかい固形食や飲み物に塩をひとつまみ加える 重度の下痢を起こすと体の塩分も失われます。やわらかい固形の食べ物や飲み物に塩をひとつまみ加えて、生命維持に必要なミネラルを補給しましょう。食塩と海塩のどちらでもかまいません。[6]
  5. 5
    プロバイオティクスを摂取する ラクトバチルス菌、アシドフィルス菌、またはビフィズス菌などのサプリからプロバイオティクスを摂取します。これらのサプリはドラックストアで購入できます。プロバイオティクスは胃腸を健康な状態に保つことを助ける「善い腸内細菌」です。下痢が起きている最中に摂取すると、この「善玉細菌」が病原の細菌に対抗してくれます。[7] [8]
    • ヨーグルトを食べると胃腸内の細胞が活性化して、悪玉細菌の増殖を防ぐことができます。
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方法 3
方法 3 の 4:
ハーブ茶を飲む

  1. 1
    ハーブ茶を試す 生姜茶などのハーブ茶には胃腸を落ち着かせ、下痢に伴う吐き気を抑える作用があります。[9]
    • 生姜茶は妊娠中や授乳期間中の女性にも安全です。2才以上の小児には薄目の生姜茶か炭酸の抜けたジンジャーエールを与えます。2才以下の幼児に対する生姜の効用はまだ試されていません。
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    カモミールティーやフェヌグリークティーを試す 小さじ一杯分のカモミールの花弁、もしくはフェヌグリークの種を1カップのお湯に直接加えます。ティーバッグを使用するのもよいでしょう。1日に5カップから6カップ飲んでみましょう。胃と消化器の状態を落ち着かせることに役に立ちます。
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    ブラックベリーリーフティーを飲む メリーランド大学の研究者がブラックベリーリーフティー、ラズベリーリーフティー、ビルベリーティー、キャロブ(イナゴ豆)パウダー入りのドリンクには、胃を落ち着かせる効能があると述べています。これらのお茶には抗菌作用と抗ウィルス作用があります。[10]
    • 糖尿病患者、または血液希釈剤を服用している人は、ビルベリーティーを飲んではいけません。
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    カフェインを含む飲み物を避ける コーヒー、ブラックティー(紅茶)、緑茶、またはカフェイン入りの炭酸飲料を飲むと便意が刺激されて、下痢が悪化する原因になります。
    • 同様にアルコール飲料の摂取も避けましょう。腸が刺激されて下痢の症状が悪化します。
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方法 4
方法 4 の 4:
救急治療を受ける

  1. 1
    便に血液や粘液状のものが混ざっている場合は病院を受診する 重度の下痢はさらに深刻な疾患のサインかもしれません。自分の便、もしくは子供の便に血液や粘液状のものが混ざっている場合は、できるだけ早く治療を受ける必要があります。[11]
  2. 2
    高熱が24時間以上続く場合は病院を受診する 重度の下痢と同時に高熱が24時間以上続く場合は医療機関を受診し、検査を受ける必要があります。下痢が深刻化して体内に水分をとどめたり、排尿できなくなっている可能性があります。[12]
    • 病院では身体検査と検便を行います。便のサンプルから下痢の原因が寄生虫感染症であるか判断します。
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    下痢止めの薬を処方してもらう 重度の下痢が24時間から48時間を経過しても治まらない場合は、医師の診察を受ける必要があります。医師により抗生物質や抗寄生虫薬が処方されるかもしれません。また、水分補給ができなくなっている場合は点滴を受ける必要があるかもしれません。[13]
    • 最近キャンプやハイキングに行った場合は、その旨を医師に伝えましょう。自然の中には下痢を引き起こす寄生虫や微生物が多数生息しています。
    • 医師がロペラミド塩酸塩や次サリチル酸ビスマスという成分を含む市販の下痢止め、もしくはロペミンやロートエキス、タンニン酸アルブミン、アドソルビンのなどの処方薬を勧める場合があります。
  4. 4
    食物アレルギー検査の受検を考慮する 重度や慢性の下痢の原因には、過敏性腸症候群(IBS)やクローン病、寄生虫感染症のような疾患によるものと、体が特定の食品に対して拒否反応を示す食物不耐症によるものがあります。病院で検査を受け、以下の食品に対してアレルギーがあるか、または食物不耐症であるか調べましょう。[14]
    • グルテン:パンや小麦製品に含まれる
    • ラクトース(乳糖):乳製品に含まれる
    • カゼイン:硬質のチーズに含まれる
    • 異性化糖(果糖ブドウ糖液糖):砂糖入りの飲料、ソースやシロップに含まれる
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ポイント

  • 重度の下痢を起こしている場合は十分な休養をとりましょう。ストレスになる行動を出来るだけ減らしましょう。日当たりの良い場所や気温の高い場所で汗をかいたり、体に負担をかける作業をすることを避けましょう。
  • 電解質バランスを維持することが重要です。腸の回復には数日から1週間を必要とします。その間下痢の症状が治まったようにみえても、食生活には気を付けましょう。
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このwikiHow記事について

Anthony Stark, EMR
共著者 ::
救急救命士
この記事の共著者 : Anthony Stark, EMR. アンソニー・スタークはカナダのブリティッシュコロンビア州在住の認定救急救命士です。救急搬送サービスを提供する会社「British Columbia Ambulance Service」を経て、現在では「Mountain View Safety Services」に勤務しています。ジョージア工科大学にて電気・電子工学および通信工学の学位を取得。
カテゴリ: 健康
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