PDF形式でダウンロード PDF形式でダウンロード

銅が空気中の酸素に反応すると酸化銅(CuO)が生成されて緑がかった色になり、その古びた外観を好む人もいます。自然に酸化させる場合、特に乾燥した気候では「緑青(銅、真ちゅう、青銅の表面に生じる炭酸銅)」と呼ばれるものが生成されるには何年もかかる場合があります。一方で、人工的に銅をいぶす方法を把握していれば、はるかに短時間(ほぼ1晩)で同じ効果を得られます。手順は簡単で、刺激が強く危険な化学物質を使用せずに一般的な家庭用品を用いて作業を行うことができます。

パート 1
パート 1 の 2:

作業の準備をする

  1. 1
    糸くずの出ない布で表面を完全にきれいに拭く いぶす作業を効果的に行うには、銅の表面に油脂やその他の汚染物質が付着していない状態にする必要があります。そのため、銅をいぶす作業を始める前に、少々時間をかけて銅製品をきれいにしなければなりません。最高の仕上がりにするには、小さな隙間を含めて表面全体を確実にきれいにしましょう。[1]
  2. 2
    いぶし液を作成する 銅を素早く酸化させるには、ホワイトビネガー約250mL、アンモニア約200mL、食卓塩約200mLを混ぜ合わせると最適な液体が出来上がります。簡単に塗布できるようにスプレーボトルに材料を入れ、よく振って完全に混ぜ合わせましょう。[2]
    • 最高の効果を得るには、ヨウ素無添加の食卓塩を使用するとよいでしょう。使用する塩の種類にかかわらず、可能な限りよく溶かして銅を傷つけないように注意します。
    • 銅のいぶし液の材料に、レモン汁約200mLを加える方法もあります。レモン汁が手元にある場合も、上記の全ての材料を均等に使用しましょう。[3]
  3. 3
    窓ガラスクリーナーを銅製品に吹きかける 銅製品汚れを完全に取り除いた後は、市販の窓ガラスクリーナー(可能であればアンモニアベースの製品)できれいにします。薄く塗布した後は同じ布で拭き取り、埃や汚れをできる限り取り除きましょう。[4]
    • 再度銅製品に窓ガラスクリーナーを薄く吹きかけますが、今回は拭き取りません。こうすると目に見えない表面張力が弱まり、いぶし液が金属自体にしっかりと付着するようになります。
    広告
パート 2
パート 2 の 2:

銅をいぶす

  1. 1
    銅製品にいぶし液を塗布する 銅製品をきれいに拭いて窓ガラスクリーナーを吹きかけたら、いぶし液で完全に覆います。狭い箇所にも確実に行き渡るようにして、均一に塗布しましょう。[5]
    • 塗りすぎには注意しましょう。銅製品から液体が滴り落ちるほどの量を塗布する必要はありません。均一に塗布できれば十分です。
  2. 2
    銅製品をビニールなどで覆う 湿気を発生させるには通常、銅製品をビニール袋に入れるか、プラスチック片を屋根にして銅製品を下に置いて人工的な環境を作り、いぶし液を作用させることが推奨されています。そのまま銅製品に触れないようにして約1時間放置します。[6]
    • 湿度の高い地域に住んでいる場合や、梅雨の時期にいぶし液を塗布する場合は、プラスチック片などで人工的な環境を作る必要はありません。一般的に、1年の中で最も雨が多く湿度が高い時期には、銅を効果的にいぶすことができます。自然な環境の中で最高の効果が得られるでしょう。
  3. 3
    いぶし液を再度塗布する 銅製品をビニール袋から取り出していぶし液を再度塗布し、もう一度完全に金属の表面を覆うようにします。その後は湿気が高い状態のビニール袋やプラスチック片の下に置き、一晩寝かせましょう。[7]
  4. 4
    必要に応じて再塗布する 銅にどの程度の色合いを出すかは自分の好み次第です。毎朝ビニール袋から銅製品を取り出して徹底的に状態を確認し、色合いを濃くしたい場合は必要に応じていぶし液を塗り足し、この工程を繰り返しましょう。[8]
    • 特に湿度の高い地域に住んでいる場合は通常、この方法で長期間銅製品をいぶすのは控えたほうがよいかもしれません。銅は時間の経過とともに自然に古びてくるものです。そのため、長期的に保管する予定の銅製品を古びた色合いにする際には余計な作業を施す必要はありません。
  5. 5
    清潔な布で銅製品を拭いてきれいにする 好みの色合いに仕上がったら、清潔な布に少量の窓ガラスクリーナーを吹きかけ、いぶし液の残りを全て拭き取り、銅製品を元の場所に戻しましょう。[9]
    広告

ポイント

  • 銅製品の大きさにかかわらず同じ比率の材料を使用し、いぶし液の量を調整して作成します。
  • 銅をいぶす方法を習得すれば、別の材料として緑青を用いて試すこともできます。酸化させるためのいぶし液を銅に吹きかける前に、紙やテープで一部を隠して表面にデザインを作りましょう。
広告

注意事項

  • アンモニア製品は屋外または換気のよい場所でのみ使用するようにします。アンモニアのガスは有害な場合があります。
広告

必要なもの

  • 窓ガラスクリーナー
  • 糸くずの出ない布
  • レモン汁(任意)
  • アンモニア
  • ビニール袋

関連記事

風船を膨らませる
アルミ風船を膨らませる
風船ガムを膨らませる
勝手に沈むオフィスチェアを修理する勝手に沈むオフィスチェアを修理する
自分で身長を測定する自分で身長を測定する
プラスチックレンズの眼鏡の傷を取り除く
プラスチックを溶かすプラスチックを溶かす
タッチペンを手作りする
ペットボトルでボング(水パイプ)を作るペットボトルでボング(水パイプ)を作る
Google検索の三目並べの難易度高で勝つGoogle検索の三目並べの難易度高で勝つ方法
紙でじょうごや円錐を作る
貝殻の汚れや付着物を落としてつやを出す貝殻の汚れや付着物を落としてつやを出す
六角形を描く六角形を描く
ライターでビール瓶のフタを開ける
広告

このwikiHow記事について

wikiHowは「ウィキ」サイトの一つであり、記事の多くは複数の著者によって共著されています。 この記事は、匿名の筆者を含む13人が執筆・推敲を行い、時間をかけて編集されました。 この記事は6,770回アクセスされました。
カテゴリ: 趣味・DIY
このページは 6,770 回アクセスされました。

この記事は役に立ちましたか?

広告