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鋳物フライパン(スキレット)は、焦げ付きや錆を防ぐために油を馴染ませることがとても大切です。また、馴染ませた油を維持するためには特別な方法でフライパンを洗う必要があります。適切な手入れをすることで、スキレットはあなたのキッチンの最重要アイテムとなることでしょう。

方法 1
方法 1 の 3:

基本の方法でスキレットを洗う

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    調理後、お湯でスキレットを洗い流す  スキレットがまだ熱いうちに洗うのが最適です。また、水が溜めておけるような深さがあるスキレットの場合は熱の残ったスキレットに直接お湯を注ぎましょう。これは他のタイプの調理器具では行わない方法です。お湯を注ぐと大きな音がでて湯気がたちますが、心配する必要はありません。ただし火傷をする恐れがあるので、湯気に近づきすぎないよう気をつけましょう。スキレットに付着していた汚れをできる限り一気に洗い流しましょう。次に、スキレットに水をもう一度注ぎ入れましょう。実際に注ぎ入れる水の量は重要ではありませんが、焦げ付きやこびりついた汚れがしっかりと浸るようにしましょう。[1]
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    水を沸騰させる スキレットに汚れが残っていたり、フライパン自体が冷めてしまっている場合は、火にかけましょう。注意深くスキレットをガス台に設置し、水が沸騰するまで熱を加えましょう。そのまま数分間沸騰させ続け、こびりついていた汚れを溶かしましょう。
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    幅の広いヘラやスクレーパーで底と側面を軽くこすり、残っている汚れを取り除く この作業は水が沸騰している間に行いましょう。ただし手短に済ませることが大切です。長時間金属をこすると油が落ちてしまいます。[2]
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    汚れた水をシンクに流す スキレットをガス台に戻し火を消しましょう。
    • スキレットを持ってガス台とシンクの間を行き来する際は注意しましょう。鉄は熱伝導が非常に良いので、持ち手などの部分がとても熱くなっています。布や鍋つかみなどを使って持ち、スキレットを移動しましょう。
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    軽く濡らしたキッチンペーパーで表面を拭き取る ここまで正しく手順を行っていれば、拭き取った後のペーパータオルに黒っぽい色の残留物が付着しているはずです。[3]
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    植物油やショートニングなどをスキレットの表面に薄く塗る スプレータイプの植物油が特に適しています。ペーパータオルでスキレットの底と側面に油を馴染ませましょう。この手順を踏まえることで、滑らかで光沢のある仕上がりになります。[4]
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    湿気を防ぐために、涼しく乾燥した場所で保管する 蓋ではなくペーパータオルをかぶせ、湿気が中にこもらないようにします。[5]  
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方法 2
方法 2 の 3:

ジャガイモと重曹で手入れする

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    スキレットの大きさに合わせて生のジャガイモを半分あるいは縦長に切る 大き目のスキレットの場合は縦長に切ったほうが一度に広い面積を手入れすることができます。
    • これは鋳物のポットやフライパンの錆を落とすのに、大変優れた方法です。
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    ジャガイモの断面に薄く重曹をまぶす 重曹は軽い研磨効果と洗浄効果があり、自然な洗剤成分として広く知られています。
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    汚れが気になる箇所は特に入念に表面をジャガイモでこする スキレットの底、さらに側面もこすりましょう。ジャガイモが滑りやすくなってしまった時は表面を薄く切り落とし、新しい断面に重曹をまぶしましょう。[6]
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    きれいになったスキレットに油を馴染ませる ジャガイモと重曹で手入れをした後は油をひき直しましょう。
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方法 3
方法 3 の 3:

スキレットに「適さない」方法を把握しておく

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    せっけんや洗剤は適さない 大半の調理器具は洗剤を使って洗うことができますが、鋳物のポットやフライパンに対しては適しません。こうした洗剤製品の多くに含まれている硫化物系の成分によって油が奪われ、購入直後の様な傷みやすい状態に戻ってしまいます。もちろん、再度油を馴染ませることもできますが、必要以上に手間がかかってしまいます。[7]
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    食洗器には絶対に入れない[8]  これも方法は異なっても原理は同じです。馴染ませてあった油のコーティングがとれてしまい、錆の原因となります。
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    スチール製スポンジはできる限り使わない こびりついた食べ物や汚れを除去したいという時スチールスポンジは大変優れたアイテムですが、馴染ませた油もこすり取ってしまうので、始めから手入れをやり直さなければいけません。ジャガイモを用いた方法の方が最終的にかなり楽でしょう。[9]
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ポイント

  • しまう前に必ず植物油などを薄く馴染ませましょう。ラードのような動物性油脂を使用してはいけません。悪臭の原因となります。
  • ひどく錆ついていたり、腐食に近い状態に陥っているスキレットは、機械を使って研磨する必要があるかもしれません。穴が空いていない限り、この方法でほとんどの鋳物フライパンは復活します。機械で研磨した後は直ちに油を馴染ませるようにしましょう。ここまで手を加えれば今後何年も使っていくことができるでしょう。
  • フライパンを乾燥させて油を塗る時は、できる限り深く浸透させ、保管している間の錆の発生を防ぎましょう。
  • どうしても洗剤を使わなければならないときは、必ず完全に洗い流し、最後に油を馴染ませるようにしましょう。
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注意事項

  • 熱くなった鉄は水につけないようにしましょう。歪んだり割れる原因となります。
  • 鋳物フライパンは持ち手まで熱が伝わるので、素手で触れて火傷をしないよう気をつけましょう。
  • スキレットと一緒に収納する調理器具は全て完全に乾かしましょう。少しでも湿ってしまうと、上から物が重ねられた際、錆つく原因となります。
  • 熱くなったスキレットも冷めたスキレットも見た目は変わりません。そのため、ガス台にスキレットが設置されている時は充分気をつけましょう。
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動画
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このwikiHow記事について

Kadi Dulude
共著者 ::
ハウスクリーニング業者
この記事の共著者 : Kadi Dulude. カディ・ドゥルードはニューヨーク市を拠点とするハウスクリーニングサービス会社「Wizard of Homes」の経営者として、70人以上のプロの清掃スタッフからなるチームの管理を行っています。清掃に関するそのアドバイスは Architectural DigestとNew York Magazineで取り上げられています。 この記事は10,486回アクセスされました。
カテゴリ: グルメ・食器
記事のサマリーX

スキレットと呼ばれる鋳物フライパンを手入れする昔ながらの方法は、お湯でスキレットを洗い流し、さらに水を注いで沸騰させます。数分沸騰させてから、幅の広いヘラでスキレットの底部分と側面を軽くこすり、残っている食べ物を取り除きましょう。コンロの火を消し、布か鍋つかみでスキレットを持ち、注意しながら汚れた水をシンクに流します。ペーパータオルでスキレットの表面を素早く拭いてから、植物油を薄く塗りましょう。

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