鍵盤楽器を弾く方法

共同執筆者 wikiHow編集チーム

この記事には:鍵盤楽器の歴史鍵盤を理解する学習方法楽譜の読み方を学ぶ聞き覚えて学ぶキーボード・ワークステーション選択するさらにランクアップする

鍵盤の上を飛ぶように動く指、集中した面持ち…ピアノの達人の演奏はいつ聞いても感動的です。この記事を読めばきっと鍵盤楽器を始める糸口がつかめるでしょう(読んでも超絶技巧はマスターできません)。

パート 1
鍵盤楽器の歴史

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    鍵盤楽器に親しむ コンサートで演奏するピアニストもロックバンドでかっこよく演奏するキーボード奏者も、学ぶべき基本は同じです。
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    専門用語を覚える 同じ鍵盤のついた楽器にも さまざまな種類があります。鍵盤楽器の歴史を部分的に見てみましょう。
    • ハープシコード 初期の鍵盤楽器の一種で、鍵盤に装着したギターのピックのような部品で弦をはじいて音を出します。鍵盤を強く叩いても弱く叩いても音量に影響はなく、常に同じ大きさの音が出ます。
    • ピアノ ハープシコードよりも音を出す仕組みが洗練され、ピックではなく硬いフェルトを装着したハンマーで弦を叩いて音を出します。ハンマーは鍵盤と連動していて、鍵盤を叩く強さによって音の強弱を調節することができます。
    • エレクトリック (電気) ピアノ ピアノは豊かで美しい音色が魅力ですが、演奏のために持ち運ぶのは無理があります。楽器の電子化が始まった1950年代に、ドラムセットくらい楽に持ち運びできる鍵盤楽器の需要が生じました。そして、電気ピアノ (オルガン) が誕生します。
    • シンセサイザー ハープシコードやピアノの時代から300年間、ミュージシャンたちは鍵盤の配列に慣れ親しんできました。電子音源のシンセサイザーが登場した時にそれまでと同様の鍵盤が採用されたのは 当然ですが、それに伴って新しい音楽用語が生まれました。それまで鍵盤楽器を演奏する人は一般的に「ピアニスト」や「オルガニスト」と呼ばれていましたが、ピアノと同様の鍵盤を持つ楽器でありながらオーケストラのような音や子猫の鳴き声などの多彩な音を出すシンセサイザーを弾く人を「ピアニスト」と呼ぶには違和感があり、「キーボード奏者」が誕生しました。
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    鍵盤楽器の歴史は以上です。それでは、練習してみましょう。

パート 2
鍵盤を理解する

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    鍵盤を見てみましょう。年代物のシンセサイザーの音色を再現したiPadアプリも、巨大なミュージックワークステーションのキーボードも、本格的なコンサート用グランドピアノも鍵盤の配列は全く同じですが、鍵盤の数は異なります。
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    鍵盤には黒い鍵盤と白い鍵盤の2種類があります。始めは混乱するかもしれませんが、分かりやすくするためのポイントを見てみましょう。
    • 基本の音は12音だけです。まったく同じ12音のパターンが繰り返されますが、音のピッチ(高さ)が左から右へ行くほど高くなります。
    • 白い鍵盤は全てハ長調で使われる音です。
    • 黒い鍵盤の音は「シャープ(#)」もしくは「フラット(b)」と呼ばれます。
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    より詳しく鍵盤を見てみましょう。赤枠の中の左端にあるC(ド)から始まるパターンに注目しましょう。C(ド)の右側には黒鍵があります。その隣の音D(レ)には両側に黒鍵があります。さらにその隣、E(ミ)の音には左側にだけ黒鍵があります。
    • つまり赤枠の中には、2つの黒鍵の間に白鍵がひとつあり、それを2つの白鍵が挟むパターンが構成されています。
    • その右側にもF(ファ)とB(シ)の間によく似たグループ(下図赤枠)がありますが、こちらは黒鍵3つの間に白鍵が2つで両端に白鍵というパターンになっています。
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    さらにその右側には再びC(ド)があり、先ほどと同様のパターンで鍵盤が並んでいます。このパターンはオクターブと呼ばれ、鍵盤上に繰り返し配列されています。
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    鍵盤の中央に近いC(ド)を探しましょう。これをC3(中央のド)と呼びます。そこから右にC4、C5、 C6の順で音程が上がっていきます。反対に、左へ行くほどC2、C1、C0と低音になります。
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    曲を弾いてみましょう。意外と簡単に弾けるので試してみましょう。C3(中央のド)から始めます。普通のペースで一歩ずつ歩くイメージで、隣の白鍵、その隣の白鍵と順番に押してみましょう。C4まで来たら止まります。これは厳密には曲とは言えませんが、音楽の基本―つまり特定の音を特定の順番で特定の長さ弾くこと―を体現しています。まずこれで、楽譜に書いてあるような演奏ができました。
    • もう一度弾いてみましょう。前回と同様に一歩ずつ歩くイメージで順番に右隣の鍵盤を押しますが、今回は鍵盤を押す前に楽譜の音符と鍵盤をとひとつずつ照らし合わせながら押してみましょう。これで、演奏と同時に楽譜も読んでいることになります。

パート 3
学習方法

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    自分にあった方法で学びましょう。キーボードやピアノの演奏法の学習にはいくつかの基本的な方法があります。
    • 楽譜の読み方を学びましょう。独学で学ぶ、レッスンを受講する、あるいはその両方でもいいでしょう。楽譜を読むスキルは非常に便利で、歌やバスーン、サキソフォン、ギターなどを習いたいと思った時にも大変役に立ちます。
    • 耳で覚えたほうが簡単な場合もあります。曲を聴いてその音程を覚え、同じ音を出す鍵盤を一音ずつ探り当てます。始めは難しく感じるかもしれませんが、耳が慣れてくると次第に楽になるでしょう。その上、楽譜のおたまじゃくしをひとつひとつ覚える必要もありません。

パート 4
楽譜の読み方を学ぶ

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    楽譜を入手しましょう。お近くの音楽店でキーボードを始めたい旨と好みの音楽のジャンルを説明して、初心者向けの楽譜を選んでもらいます。店員さんが学習スタイルに合った楽譜を薦めてくれるでしょう。
    • ピアノの先生を紹介される場合もあるかもしれません。上達したい場合は先生を紹介してもらいましょう。
    • 楽譜によっては、音符の上に小さな数字が記載されています。これらの数字は各音符をどの指で弾くかを表しています。各数字は1=親指、2=人差し指、3=中指、4=薬指、5=小指に対応します。

パート 5
聞き覚えて学ぶ

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    耳を鍛えましょう。学習に近道はありませんが、耳の鍛錬も同様です。曲の音程を聞き覚えてどの鍵盤を押せば同じ音が出るかを探り当てるこのスキルは、聴音や耳コピーとも呼ばれます。このスキルが決して無駄ではないことは、世界中の即興演奏の達人が聴音の達人でもあるという事実が示しています。以下の要領で始めてみましょう。
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    ソルフェージュの技術を学びましょう。ソルフェージュとは楽譜を読んで歌う、音楽の基礎訓練です。基本の音階はすでに習いました。基本のソルフェージュで使われる音階は、ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ドのイタリア音名を使います。これらはハ長調(白鍵のみの音階)のC・D・E・F・G・A・B・Cに対応します。
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    それでは実践してみましょう。先ほど習ったハ長調の音階をキーボードで弾きます。ひとつの音を弾くたびに、ソルフェージュスケールでその次の音を歌います。のど自慢に出るわけではないので気楽に歌いましょう。これは正しい音程で歌って、音と音符を結び付ける練習です。それでは次に黒鍵を弾いてみましょう。
    • 黒鍵(太字で表示)を含む音階はこうなります。 ド-ド#-レ-レ#-ミ-ファ-ファ#-ソ-ソ#-ラ-ラ#-シ-ド。キーボードでこの音階を弾くと、どのように聞こえるでしょうか。 ドレミの部分はすでにお馴染みになっていることでしょう。
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    音程の練習をします。音階が歌えるようになったら、少し進んで例えば「ド-ミ-レ-ファ-ミ-ソ-ド」など自分で簡単なメロディーを作ってみましょう。そのメロディーを楽譜に書き留めて歌います。次にその楽譜通りに鍵盤で弾いてみて、自分で作ったメロディーが再生できるかどうかを確かめます。
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    音程の練習が楽にできるようになったら、簡単な曲で練習します。すでに知っている曲や子供の歌など、なじみのあるものが良いでしょう。普通に歌詞で歌うのではなく、音階で歌います。「メリーさんの羊」なら「ミ-レ-ド-レ-ミ-ミ-ミ---」となります。
    • ソルフェージュのスキルが上達すると、どこにいても、どんな曲でもソルフェージュ音階で歌うことができ、それを鍵盤で演奏できるようになります。
    • ソルフェージュは練習すればするほど上達します。

パート 6
キーボード・ワークステーション

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    キーボードは3種類の「機能」を持ち、各「機能」ごとにメモリが内蔵されています。
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    最初の機能は 「サウンド」、つまり音色の変化です。ピアノ、弦楽器、フルートや自分で作った斬新な音など様々な音色で楽曲を奏でることができます。
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    2番目は「リズム」です。キーボードによっては「スタイル」と表示されることもあります。キーボードにはドラムセット、バス・ギター、ピアノなどを組み合わせたリズムパターンがあらかじめプリセットされています。それは左手ひとつで操作できるバックバンドのようなもので、そのリズムパターンに合わせて右手で旋律を演奏することができます。
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    3番目の機能は「録音」です。例えば、左手のバス・ギターのパートを演奏して録音・保存します。保存したパートを後で再生できるので、ピアノやシンセサイザーなど別の音色で旋律を伴奏して多重演奏を楽しむことができます。

パート 7
選択する

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    キーボードと普通のピアノのどちらかを決めるにあたって、以下の要素を考慮しましょう。
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    ピアノは全部で88鍵あります。ピアノ本体は大型で重量があり、音がよく響きます。夜中に練習したくても、ヘッドホンを差し込んで外部への音を遮断することはできません。
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    クラシック音楽の演奏にはキーボードよりもピアノの音色の方がはるかに適しています。デジタルピアノはピアノに近い音色を出せますが、その音色は本物のピアノの音をサンプリングして作られているため、音質はピアノに較べると劣ります。
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    デジタルキーボードは鍵盤が軽く、楽に演奏できます。ピアノに触る機会があったら、一番低い音の鍵盤を押してみましょう。それから一番高い音を弾いてみましょう。違いが分かりますか?低い音は鍵盤が重く、硬い感じがして、高い音は軽くて楽に押せるはずです。
    • それではキーボードの鍵盤を押してみましょう。ピアノのタッチを忠実に再現したモデル以外は、シンセサイザーやキーボードの鍵盤は全て同じ重さです。軽く均一なタッチで、長時間弾いても手指に負担がかかりません。
    • キーボードにはピアノの様に88鍵は必要ありません。コンピュータ操作で音程をオクターブ上下させることが可能だからです。例えば、中央のド(C3)の音を出しているとします。キーボードなら、ボタンひとつでこれをC4にもC1にも、どの高さにも移動できます。
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    デジタルキーボードは非常に多目的に使える楽器で、バンドでの演奏にも重宝します。例えばリズムギターのプレイヤーが遅刻しても、キーボードに保存してあるリズムギターパートを再生する、ピアノの音色でコードをバックグラウンド演奏するなどしてリズムギターの代理演奏ができます。
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    最終的には、キーボードはクラシック音楽には向かないものの、ポピュラー音楽(ジャス・ロック・レゲエ・ポップ・パンクなど)においては使い勝手の良さを発揮すると言えます。

パート 8
さらにランクアップする

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    基本を学んだら、ワンランクアップしてバンドで演奏してみましょう。
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    ドラム・ギター・ベースなどの演奏ができる友達を数人集めます。全員が好きな曲を練習しましょう。
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    気に入った演奏ができるまで曲を通して練習しましょう。
    • 上手に演奏できるようになったら、次の曲に移りましょう。 大物アーティストと共演できるくらいになるまで、練習を続けましょう。

ポイント

  • 間違えても気にせずに続けましょう。
  • 褒め言葉だけでなく、建設的批評にも喜んで耳を傾けましょう。
  • キーボードにプリセットされているリズムに合わせて練習すると、拍感覚が向上します。
  • 間違いを恐れずに演奏しましょう。どんなに上手なプレーヤーでも間違えることはあります。間違えないということは、まだ努力が足りないということです。
  • 経験者の話を聞き、そこから学びましょう。
  • ピアノもキーボードも基本原則は同じです。
  • うまくいかなくてもイライラしないで続けましょう。練習を続ければいつか成功します。
  • きっとできると自分を信じましょう。
  • 上達への道は、一に練習二に練習、練習あるのみです。
  • 教則本を使って独学で鍵盤楽器の演奏を学ぶことは可能ですが、レッスンを受講するとさらに効率的に学べます。先生に付いて学ぶと、正しく演奏できれば褒めてくれて、また壁にぶつかった時には助けてくれるからです。
  • 心の中で曲を歌うときに音階で歌ってみましょう。(例:ド・ファ・ソ・ド・ラ)
  • ピアノは一夜漬けでは弾けません。練習こそが上達への出発点です。

注意事項

  • 少し練習すれば弾けるなどと思わないようにしましょう。モーツアルトやベートーベンですら、一夜にして達人になったわけではありません。とにかく練習しましょう。

必要なもの

  • 鍵盤楽器(キーボード・ピアノ)
  • 楽譜 (聞き覚えの場合は不要)
  • 良い先生
  • 熱意
  • 忍耐と充分な練習


記事の情報

この記事は、経験豊富なwikiHowの編集者と調査員から成るチームによって執筆されています。調査員チームは内容の正確性と網羅性を確認しています。

カテゴリ: 音楽

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