PDF形式でダウンロード PDF形式でダウンロード

陥入爪(巻き爪)は、通常深爪が原因で起きますが、ほかにも先天的な要因(元々、爪床が大きく湾曲しているなど)、生活習慣(先端の細いハイヒールを日常的に履くなど)によって生じることがあります。主に足の親指に発生し、爪の角や端が足の指の肉に食い込むため痛みや炎症を引き起こします。陥入爪は、お湯に浸すことである程度自宅で治療できますが、感染症が発症した場合などには、医療機関での治療が必要になります。

パート 1
パート 1 の 3:
足を浸す

  1. 1
    足湯を準備する 患部の足をお湯に浸す目的は、主に2つあり、不快感を緩和するためと爪を柔らかくするためです。爪が柔らかくなると切りやすくなり、食い込みを軽減するため陥入した爪部分に物を挟みやすくなります。[1] 足全体が入る大きさの容器に温かいお湯を溜めます。お湯にエプソム塩を入れてみましょう。エプソム塩は、痛みや腫れの緩和に高い効果を発揮し、エプソム塩に含まれるマグネシウムには、筋肉をリラックスさせる効果があります。
    • 塩には天然の抗菌作用がありますが、ほかにも、感染症予防に効果のある酢、オキシド―ル、ヨウ素などをお湯に入れてもいいでしょう。
    • お湯の温度を熱めにすると、つま先から余分な水分を排出しやすくなり、腫れの軽減に効果的です。
    • ジェットバス機能付きのフットバスが手に入る場合は使用しましょう。ジェット機能はお湯の循環効果を高めるほか、足のマッサージ効果ももたらします。
    • エプソム塩が自宅にない場合は、料理用の塩で代用しても構いません。
  2. 2
    足を浸す 適温のお湯にエプソム塩など天然の殺菌効果を持つ抗菌剤を加えたら、足首から下全体をお湯に浸けます。そのまま15分ほど浸しましょう。[2] 効果を見ながら1日に3~5回繰り返します。繰り返す場合は、お湯は捨てずに再利用しましょう。エプソム塩を入れると、15分の足湯で足がかなりふやけますが、足やつま先から余分な水分が排出された証になります。
    • 足湯の間、つま先を動かすと血行を促進させる効果があります。
    • 腫れが特にひどい場合は、エプソム塩足湯のあとに、氷を薄いタオルに包み患部に当てて冷やしましょう。患部の感覚が麻痺するまで(約10分)冷やします。氷は急性の炎症や痛みを和らげる効果があります。
  3. 3
    足湯中に足の指をマッサージする 足をお湯に浸しながら、炎症が起きている部分を優しくマッサージして症状を緩和させます。[3] マッサージをすると、患部から膿や血がお湯に流れ出すことがありますが、問題ありません。マッサージは患部の圧迫や痛みの軽減に役立ちます。
    • 親指と人差し指を使って炎症がひどい部分を軽くマッサージします。マッサージは足の先端から行い、足首に向かって移動していきましょう。
    • 足湯でのフットマッサージは5分程度に留めるようにしましょう。長く行うと逆効果になる場合があります。
  4. 4
    しっかりと足を拭く 足湯のあとは、清潔なタオルでしっかりと水気を拭き取りましょう。[4] 細菌やカビなどの病原菌は、高温多湿の環境で活発に繁殖するため、足を乾いた状態に保つことが重要となります。
    • 足の指を含む足全体を拭いたら、重ねたクッションの上に足を置くなど、足を高くして座ると足の血流が良くなり、炎症の改善に効果があります。
    • 爪に痛みが生じた際は、上記の治療法を繰り返しましょう。
    広告

パート 2
パート 2 の 3:
足湯のあと、爪をケアする

  1. 1
    抗菌クリーム剤を塗る 就寝前をはじめ1日に複数回、患部の指に抗菌薬(クリーム剤、ローション剤、軟膏剤など)を塗りましょう。薬剤が炎症部まわりの軟部組織に吸収されたら滅菌した包帯で保護します。抗菌薬を塗る度に包帯は取り替えましょう。
    • 身近にある抗菌作用を持つものには、オキシドール、酢、重曹水、ヨウ素液、レモンの搾り汁などがあります。
    • ただし、陥入爪によって傷ができている場合に、このような消毒剤を使用すると傷口に染みて痛みます。
    • コロイダルシルバーは強力な抗菌、抗ウィルス、抗真菌効果を持ち、塗っても皮膚が染みたり、ヒリヒリすることはありません。健康食品店やオンラインなどで購入できます。
  2. 2
    爪の下にコットンやデンタルフロスを挿入する 足湯のあとは陥入した爪が柔らかくなるため、少量のコットンやガーゼ、丸めたデンタルフロス(未使用)を爪の下に滑り込ませやすくなります。挟むことで敏感な爪床まわりの軟部組織を保護するクッションとなります。[5] 炎症した皮膚を慎重に下げて、爪やすりなどで爪を持ち上げ、コットンなどをゆっくり押し込みます。コットンは毎日取り替えましょう。
    • 陥入爪が軟部組織を刺さなくなるまで伸びるには、1~2週間ほどかかります。
    • 痛みを緩和するため自分で陥入爪を切るような「自己流の処置」はやめましょう。症状の悪化を招くことになります。
  3. 3
    正しく爪を切る 爪が伸びてきて切るときに、同じ過ちを繰り返さないように気をつけましょう。爪はまっすぐに切り、爪の両端を切り落としたり、角度をつけたりしないようにします。また、短く切りすぎると症状の悪化につながるため注意しましょう。[6]
    • ネイルサロンで爪を切ってもらう場合は、指先から少し出るくらいの長さで、まっすぐに切ってもらいましょう。基準として、足の爪の両端と先端に手の爪が入るくらいの長さが適切です。[7]
    • 自宅での治療法を試したり、爪の切り方を変えたりしても陥入爪が改善されない場合は、かかりつけ医や足の専門医を受診して、アドバイスや治療の相談をしましょう。
    広告

パート 3
パート 3 の 3:
足の爪を調べる

  1. 1
    痛みの原因を特定する 足の親指(もしくはほかの足指)が炎症を起こし、痛みが生じた場合は、靴下やストッキングを脱いで足を詳しく調べ、痛みの原因を見極めましょう。症状がゆっくりと進行し、何日もかけて悪化していき、深爪していたり窮屈な靴を履いている場合は、陥入爪の可能性があります。[8] 大抵の場合、爪が食い込んでいたり、刺さっている部分を見つけるのは簡単です。
    • 痛みや腫れのほかに、爪の片端もしくは両端に赤み、圧痛の症状がないか確認しましょう。
    • 陥入爪は10代中期から20代中期の男性スポーツ選手に多く発症します。
  2. 2
    感染症の症状を調べる 陥入爪の深刻な合併症に細菌感染症があります。爪床周囲の傷ついた皮膚から細菌が侵入して感染症を起こします。感染が起きると、患部の腫れ、痛みがひどくなり、硬さ、熱を帯びます。次第に嫌なにおいの膿も出てきます。熱や腫れを伴うことで、通常皮膚が剥がれ、水ぶくれのように見えます。[9]
    • 感染症が腫れる理由は、体内の免疫システムが患部に白血球を送り込み、細菌を殺滅させているために起こります(正常なこと)が、時に、細菌の増殖が急速であり、免疫細胞が抑制しきれない場合もあります。
    • 1週間経っても症状が消失しない場合、感染がほかの部位に拡大する場合は、医療機関を受診しましょう。陥入した部分の爪を外科的に切除する処置法が検討されます。
    • 爪を切るときに、爪の両端を指先に沿って丸く切ってしまうと、爪の両端が皮膚に食い込みやすくなります。
  3. 3
    つま先の痛みを起こすほかの原因を除外する 陥入爪によく似た症状を引き起こす疾患がいくつかあります。このような疾患には、痛風(炎症性の関節炎)、バニオン(外反母趾・慢性的な足指の捻挫による足の変形)、足指の骨折・脱臼、関節リウマチ、壊死(血液の供給不足により組織が死ぬこと)、糖尿病性ニューロパチー、神経腫(足の細い神経に発生する良性腫瘍)、真菌感染症などが挙げられます。[10]
    • 痛風発作が起こると、通常数時間以内に足の親指に激しい痛みや炎症が生じます。痛風の原因は食生活が関係しており、魚介類、肉の内臓などのプリン体を多く含む食品を過剰に摂取することで発症します。
    • バニオンも足の親指に発症し、主な原因は先端の細い靴を長期にわたり履くことです。基本的には慢性的な関節捻挫であり、特徴的な症状として、つま先の湾曲、関節炎に似たうずくような痛みが起こります。
    • つま先をぶつけるなど、足の外傷も陥入爪の原因となります。
    広告

ポイント

  • 陥入爪をお湯に浸す際に、アロマの精油を数滴足湯に垂らしてみましょう。ラベンダーやティーツリーの精油は治療効果を高め、感染防止に役立ちます。
  • 足に合う靴を履きましょう。足に合わない靴はつま先を過度に圧迫するため、足の爪が周囲の皮膚に食い込みやすくなり、陥入爪の原因となります。
  • 患部の炎症が引くまでは、通常の靴よりも、つま先の開いたサンダルやビーチサンダルを履くとよいでしょう。
  • 靴屋で足の計測をするときは、足がむくみ、足のアーチが軽く低下して足のサイズが一番大きくなる夕方に行いましょう。
  • 陥入爪を手術で除去した場合、新しい爪が伸びるまで約2~4か月かかります。
広告

注意事項

  • 糖尿病、足の神経障害、血行不良、免疫機能の低下がある人は、陥入爪が生じたら自宅での保存治療は行わず、直ちに医療機関を受診しましょう。
  • 局所的な足指の感染症は、深い軟部組織の感染症(ひょう疽)に進行することがあり、最終的には感染が骨にまで波及して骨髄炎を引き起こす恐れもあります。そのため、足指の腫れが著しく悪化したり、1週間経っても改善されない場合は、医師に相談しましょう。
広告

このwikiHow記事について

Mark Co, DPM
共著者 ::
足病医
この記事の共著者 : Mark Co, DPM. マーク・コー医師はカリフォルニア州サンフランシスコにて足病専門クリニックを経営しています。腱膜瘤、陥入爪、爪真菌症、イボ、足底筋膜炎ほか、足に痛みを引き起こすあらゆる症状の治療を専門としており、足や足首の問題を治療、そして予防用オーダーメード足矯正製品の提供サービスも行っています。ニューヨーク大学にて経営学修士号を、ジョンホプキンス大学にて電気工学とコンピューター科学の修士号を取得。カリフォルニア足病外科大学にて足病学の博士号課程を、カリフォルニア州サンタクララのカイザーパーマネンテ医療センターにてインターンシップ及び研修課程を修了。2018年より3年連続してサンフランシスコにおける「トップ3足病医」に選出されました。アメリカ足病医学会(CPMA)に所属。
カテゴリ: 全般的健康
このページは 940 回アクセスされました。

この記事は役に立ちましたか?

広告