隣家の犬の無駄吠えに対処する方法

共同執筆者 Pippa Elliott, MRCVS

この記事には:友好的に話を持ち出すあなたの権利を主張するわずかな鳴き声には我慢する15 出典

犬は吠える生き物です。この事実は愛犬家であっても、大の犬嫌いであっても、受け入れなくてはなりません。高速道路周辺の家には騒音がつきものであるように、特に郊外の住宅地においては、どこにいても犬の鳴き声が聞こえてきます。ただしあなたが庭に出るたびに理由もなく吠え立てたり、夜通し遠吠えをするなど、隣家の犬の無駄吠えがあなたの生活の質に影響を及ぼすほどひどいようであれば、黙ってそれを受け入れる必要はありません。そもそも犬を飼う決断をしたのも、しつけに失敗したのもあなたではありません。この問題には冷静に、礼儀正しく、そして理性的に対応するのが一番確実ですが、必要であれば法律に頼る手段があることも覚えておきましょう。

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友好的に話を持ち出す

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    隣家を訪れる機会を見計らう 話し合う状況を設定しましょう。相手をむきにさせないようにアプローチをかける必要があります。不意をつく形で犬の話を持ち出すことは避けたほうが賢明です。隣人にはまず、あなたが話をする機会を探していることを伝えましょう。その場で話に応じてくれるようであれば、問題もその日のうちに解決するかもしれません。
    • 土曜日の午前中、隣人が庭の手入れをしている音が聞こえたら訪ねてみましょう。こっそりと忍び寄ったり、相手を驚かしたりしてはいけません。相手からの招待を受けてから敷地内に入りましょう。週末についてなどの軽い世間話で場を和ませた後で、近いうちに犬について話し合う時間があるか訊きましょう。
    • この時点、もしくは話し合いが進む過程で、相手が怒り気味に言い訳をしたり、暴力的になったり、あなたを威嚇するようであれば、問題を自分で解決しようとせず、警察に相談しましょう。そして隣人の飼い犬の無駄吠えについて、またそれに対して簡単な要求を丁重に持ちかけた結果、相手から嚇しを受けたことを伝えましょう。
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    隣人が問題に対して無自覚であると推定する 無駄吠えそのものを知らない可能性もあります。吠えていることを知らない、または知っていても対処する知識を持っていないことも考えられます。例えば隣人が仕事で不在の時に吠えているとすれば、自分の犬が迷惑を起こしているとは思いもよらないでしょう。問題を友好的に指摘しましょう。その際にしつけの方法や、評判の良いドッグトレーナーについての情報も忘れずに提供しましょう。これだけであっさりと問題が解決するかもしれません。[1]
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    隣人が問題に対処する機会を与える はじめのやりとり、もしくは話し合いの後で、申し訳なく感じた隣人が即時に問題の解決に取り組む可能性もあります。隣人を信頼してその機会を与えれば、両者の関係を悪化させずに済みます。最近は実践する時間がなかっただけで、隣人は吠え癖を直す方法を心得ているかもしれません。
    • 隣人に時間を与えましょう。スケジュールを変更したり、無駄吠えを抑制するしつけをするには時間がかかります。
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    2度目の接触を持つ 隣人が問題に対して消極的(対策をとるほど気にしていない)もしくは反抗的(あなたから些細な指示をされたことに対して腹を立てている)になってることも大いに考えられます。その場合は、あなた側から次の行動を起こす必要があるかもしれません。ただし可能な限り円満に事を運びましょう。安全な状態でやりとりをし、問題を明るみに出すためにも、話し合いは日中、人目のある場所(土曜の朝の庭仕事の最中など)を選んで行いましょう。[2]
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    無駄吠えの対策方法を提案する 毎日のエクササイズやしつけのクラスなど、無駄吠えを止めさせる方法は沢山あります。いくつかの方法について調べ、礼儀にかなった態度で、隣人にそれらを提案しましょう。[3] 「両者が合意できる条件を取り決める」という形で話を進めましょう。これは話し合いが解決困難な口論にまで悪化した際に、あなたの法的な立場を守る役に立ちます。[4]
    • 隣人があなたの提案を受け入れ、あなたが金銭面や労力面で協力することを厭わないのであれば、無駄吠え防止用の首輪の購入や、ドッグトレーニングの熟練者を探す手伝いを申し出ましょう。言うまでもありませんが、あなたにはそうする義務はありません。
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    犬と仲良くなる 犬と仲良くなるのは、近所の「人間」と友人関係になるよりも、よほど簡単であると感じることが度々あるでしょう。飼い主から犬の名前を聞き出し、紹介してもらえるように頼みましょう。あなたに慣れれば犬もあまり吠えなくなるかもしれません。次に吠えてきた時には、冷静な声色で犬の名前を呼びましょう。飼い主の許可を得てから玩具やおやつを与え、あなたが味方であることを示して犬を落ち着かせましょう。
    • 隣人と犬の両方との間にある程度の親密な関係を築けるようであれば、散歩の手伝い(例えば隣人が仕事で不在の午後になると決まって吠える場合など)申し出るのもよいでしょう。[5]
    • 隣家の犬と関わりを持つのは、あくまでもあなた次第です。犬が好きではない、飼育の責任を負いたくないので飼わないと決めている、自分の飼い犬の世話で忙しいということであれば、隣家の騒がしい犬の手伝いを申し出をする必要は一切ありません。
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    最後の苦情を入れる 隣人があなたを無視するようであれば、最後にもう一度接触を図りましょう。そして数回にわたり要求してきた無駄吠えが改善されていないことを伝えます。この会話はあなたと隣人との間にとどめておくほうがよいかもしれません。ただし必要であれば近所の人達にも相談しましょう。隣人が暴力的な行動をとったり、威嚇をしてこないようであれば、この時点では「警察への通報」という言葉は持ち出さないほうがよいでしょう。
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    継続する問題の記録をつける 改善を待つ間に証拠を集め続けます。隣人には解決策を探す時間を与えましょう。ただしうまくいかない場合に備え、次の手段の準備をしておく必要があります。無駄吠えの頻度と時間の長さについて詳しく記録をとり、あなたと同じくらい隣人の犬に迷惑している近所の人達と話をしましょう。隣人が対策を取りたがらないようであれば、これらの記録がこの先役に立ちます。[6]

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あなたの権利を主張する

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    地元地域の法律や規制を把握する 法律に頼るのは最後の手段であることを覚えておきましょう。法律を使って満足のいく解決策を得るにはかなりの時間と労力を要します。さらに隣人との関係は(よくても)気まずいものになり、それどころか、あからさまに敵意を持ち合うようになる可能性も大いにあります。あらゆる手段を使い果たし、代わりの対策案も見つからないようであれば、あなたが持つ権利と、それを主張する方法を理解しておく必要があります。[7]
    • 犬の無駄吠えに対して特定の規制を設けている自治体と、迷惑行為や騒音問題の一部として扱う自治体があります。あなたの住む区域の行政機関に問い合わせて確認しましょう。同じ都市や県内にあっても、区域により大きく異なることがあります。[8]
    • あなたと隣人が同じ自治会の会員であるなら、自治体に無駄吠えを対象にした規制が存在するか調べましょう。同様に賃貸住宅に住んでいるならば(特に同じ家主から借りている場合)契約条件について確認してみましょう。
    • このような争いで裁判を起こさずに済むように、調停の場(拘束力を持つものと、持たないものがあります)を提供、もしくは紹介してくれる自治体もあります。地元の行政機関や法テラス(無料)に問い合わせてみましょう。[9]
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    保健所に連絡する 昔のように予告もなしに現れ、犬を連れ去るというようなことは行われなくなりましたが、保健所に相談をすれば無駄吠えの問題に介入してくれるかもしれません。保健所に問い合わせて対応を依頼できるか、もしくは先に管轄の警察に届け出る必要があるか確認しましょう。
    • 保健所に動いてもらうには根気よく苦情の電話をかける、または隣人の犬が迷惑になっている証拠を提出する必要があるかもしれません。[10]
    • 隣家の犬が痛みに苦しんでいる、狭い場所で身動きができなくなっている、鎖に絡まっている、または水を飲めずにいるなどの理由から吠えているのであれば、直ちに保健所に連絡しましょう。抵抗感がなければ、まず飼い主に連絡をしましょう。どちらにしても不適切な扱いを受けている犬が苦しんでいるのを無視してはいけません。
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    警察に通報する 通常警察が関わると状況は即時に解決するか、逆に一気に悪化します。どちらの結果をもたらすかは、通報前の準備次第で決まると言ってもよいでしょう。
    • 地元地域の犬または騒音規制の内容をよく理解したのち、警察相談所(9110番)に電話をかけ、隣人の違反行為を報告しましょう。
    • 110番は緊急通報用の電話番号です。犬に関する苦情を申し立てるためにかけてはいけません。緊急電話回線の誤用とみなされ、出頭を命じられる可能性もあります。
    • 警察や保健所の多くは、問題に取り掛かるまえに無駄吠えが極めて酷いものであるという証拠の提出を求めてきます。ここで保存しておいた記録(日誌、録音データ、近所の人たちの発言など)があなたの主張を裏付ける重要な役目を果たします。[11]
    • 一旦警察が関わると、窮地に追い込まれた隣人が、問題を「隣人同士の揉め事」に仕立て上げ、そしてどういう訳か責任は主にあなた側にあると主張してくるかもしれません。隣人を威嚇する、怒鳴る、罵る、また多少なりとも犬を挑発してはならない理由はここにあります。逆手に取られるような材料を決して隣人に与えてはいけません。[12]
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    訴訟を起こす 騒音や迷惑行為を証明するために裁判所に出向く必要があれば、今まで集めてきた証拠を持参し、万全な態勢で臨みましょう。冷静に、そして明確に無駄吠えの被害を立証しましょう。
    • 日々の生活を楽しめなくなったことに対して、隣人を相手に少額訴訟を起こすことができるかもしれません。多額の賠償金は手に入りませんが(逆に訴訟過程で金銭を失う可能性もあります)明確で揺るぎのない事実を文書証拠によって裏付けできれば、これで隣人も犬を黙らせる対策に取りかかるかもしれません。[13]
    • 地元地域の条例の中に、犬の迷惑行為を取り締まる規制がないようであれば、署名を集め、自治体の審査員会に請願書を提出しましょう。

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わずかな鳴き声には我慢する

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    状況を考慮する あなたの家が近所の家々から遠く離れていない限り、時折聞こえてくる犬の鳴き声まで制御するのは到底無理なことです。「吠える」という行為はイヌ科の動物が生来持つ習性です。恐怖心や不安感を表現するため、注目を求めるため、また痛みや病気の苦痛を訴えるためなど、犬が吠えるには様々な理由があります。[14]
    • 行動を起こす前に、犬の鳴き声に対するあなたの許容範囲が合理的で実現性のあるものかどうか、よく考えてみましょう。人や犬が家の前を通りかかる際に少々吠え立てる、家の中に戻るのが不満でクンクンと鳴く、庭で飼い主と遊んでいる最中に吠えるというような種類のものであれば、じきに治まるでしょう。
    • しつこく吠え続ける(一貫して10分間以上吠える)ようであれば、病気や怪我をしている可能性もあります。それ以外でも危険を感じることがあれば、あなたには行動を起こすだけの正当な理由があると言えるでしょう。
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    防音設備のオプションを考える 隣家の犬の鳴き声だけでなく、その他の煩わしい騒音の侵入を抑える方法は数多くあります。より高額な選択肢として、窓に防音効果(防音ガラスや二重サッシ)を施す方法がありますが、これには暖房費の節約という利点も期待できます。なるべく費用をかけずに済ませたいのであれば、防音カーテンを利用してみましょう。これらの方法は夜間の交通騒音やサイレンの音など、自分ではどうすることもできない騒音を遮る役に立ちます。
    • 居住空間への騒音侵入を抑える対策をとれば、不快な犬の鳴き声の音量が大幅に減少することに気が付くでしょう。
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    無駄吠えを制御する超音波装置を設置する 犬の鳴き声を感知すると、大音量で甲高い超音波を発生する装置が売られています。人間には聞こえませんが、犬の耳には不快に響くため、いずれは「嫌な音を止める方法」を学ぶかもしれません。基本的にこれらの装置は「犬笛を自動化したもの」で、実際に犬笛を使っても同じ効果を得られるでしょう。
    • この超音波装置と組み合わせて不快な臭いや、ヒス音(圧縮空気の噴出音)を発生させる首輪でしつけることもできます。隣人に超音波装置の設置を説得できるようであれば、この首輪の使用も提案してみましょう
    • 総合的に考えると、これらの装置がもたらす無駄吠え制御の効果には疑問が残ります。まず、犬に危害を加えるべきではありません。そしてあなたは(例えその犬にひどく振り回されているとしても)犬に一定レベルの苦痛を与えることに対して、不快感を覚えるかもしれません。[15]

ポイント

  • やり取りの過程で隣人がいかに失礼な振る舞いをしても、相手を尊重する態度を崩してはいけません。事を荒立てても問題の解決には役立ちません。そしてまた余計な反発を煽ることにもなります。

注意事項

  • 隣人を介さずに自分で問題を解決しようとしてはいけません。特に犬に危害を与えれば、あなた側に深刻な法律上の問題が発生します。
  • 「警察への通報」という言葉を使って隣人を脅迫してはいけません。敵意を持ち合う関係になります。あらゆる策を講じても効果がないようであれば、警察に通報することはいつでもできます。そしてあなたにはその権利が保証されています。警察を「脅し文句」として使わないようにしましょう。
  • 無駄吠えの苦情を入れるために、夜間に隣人を起こしてはいけません。相手を怒らせ、そうなると協力を得づらくなるかもしれません。

記事の情報

この記事はPippa Elliott, MRCVSが共著しています。 獣医であり、Royal College of Veterinary Surgeons(王立獣医師会)のメンバーでもあるエリオット医師は、30年以上にわたり、かかりつけ獣医、そして獣医外科医として獣医療の実践に努めてきました。1987年にグラスゴー大学にて獣医科学と獣医外科学の学位を取得してます。エリオット医師は生まれ故郷の町にある動物診療所に20年以上勤務しています。

カテゴリ:

他言語版:

English: Deal With a Neighbor's Barking Dog, Italiano: Affrontare la Situazione Quando il Cane del Vicino Abbaia Troppo, Español: lidiar con el bullicioso perro de tu vecino, Português: Lidar com o Cachorro do Vizinho que Está Latindo, Русский: справиться с лающей собакой соседа, Français: s'occuper des aboiements du chien du voisin, العربية: التعامل مع نباح كلب الجيران, Deutsch: Mit einem bellenden Nachbarshund klarkommen, Bahasa Indonesia: Mengatasi Anjing Tetangga yang Menggonggong, Tiếng Việt: Đối phó với con chó hay sủa bên hàng xóm, Nederlands: Omgaan met de blaffende hond van de buren, ไทย: รับมือกับเสียงเห่าของสุนัขเพื่อนบ้าน, 中文: 应对邻居家狂吠的狗

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