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「離岸流」はリップカレントとも呼ばれ、長く幅が狭い水流によって遊泳者は岸から沖へと流されます。離岸流の終わりまで浮かんだままたどり着くのを推奨する研究者もいますが、米国海洋大気庁(NOAA)は、海岸と並行して泳ぎ、離岸流から脱出することを勧めています。どちらの場合も、冷静さを保ち流れに逆らわずに泳ぐことが大切です。離岸流から逃れられない場合は、手を振って叫び、海の監視員や他の海水浴客に助けを求めましょう。

方法 1
方法 1 の 3:
離岸流に巻き込まれた際の対処法

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    冷静さを保つ 離岸流に巻き込まれたら、パニックに陥らないよう努めましょう。冷静さを保っていると、その状況から抜け出せる見込みが高まります。また、落ち着くことで体力が温存されると共に、冷静な判断ができます。[1]

    冷静さを保つためのポイント

    呼吸をコントロールする。頭を水面から出し、深くゆっくりと呼吸しましょう。

    ポジティブで冷静な思考を保つ。「パニックになるな。ここから必ず抜け出せる。流れに逆らわずに体力を保ち、流れの端に切れ目を探せ」と自分に言い聞かせましょう。

    離岸流によって体が水中に引き込こまれることはないと覚えておく。離岸流に巻き込まれると、体が岸から沖へと流されるだけです。体が水中に引き込まれるのではないかという恐怖で、パニックに陥いる場合があります。[2]

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    泳ぎが得意でない場合は、助けを求める 離岸流から脱出するには、流れに乗って体を浮かせ、岸に対して平行に泳ぎ、そして離岸流の端を越える必要があります。泳ぎが得意でなければ、手を振って叫び、監視員やビーチにいる人に助けを求めましょう。[3]
    • 泳ぎが得意であれば、離岸流から抜け出し、流れに対して斜めに泳いで離岸流から離れ、岸に向かいましょう。ただし、脱出できる自信がない場合は、手を振って叫び助けを求めましょう。
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    離岸流から泳いで脱出できるまで、背浮きをするか、立ち泳ぎをする 離岸流に巻き込まれたら、直感的に流れに逆らって泳ぎ、岸に戻ろうとするでしょう。しかし、これは最も危険な行動です。この場合、流れが弱まり離岸流から泳いで抜け出せるようになるまで、頭を水面から出して待ちましょう。[4]
    • 大抵の離岸流は、岸から約50~90mの地点で流れが弱くなります。流れが弱まったら、離岸流から抜け出すのは容易になります。
    • 泳ぎの達人でも離岸流には逆らえません。流れに逆らって泳ぐと、体力を消耗して溺れる危険があります。
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    岸と平行に泳いで離岸流から脱出する 大抵の離岸流の幅は、約10~30mです。近くで波が立っている場所を探しましょう。そこが離岸流の境目です。その波に向かい、岸の方向ではなく、岸と平行に泳ぎましょう。[5]

    岸と平行に泳ぐべきか、それとも背浮きをするべきか

    岸と平行に泳ぐことに反対する研究者もいます。そうではなく、離岸流の終点まで背浮きをする(3分間ほどかかる)ことを推奨しています。

    岸と平行に泳ぐのは、正式に推奨されている方法です。米国海洋大気庁および米国ライフセービング協会は、2018年の時点で、離岸流に巻き込まれた際は岸と平行に泳ぐことを推奨しています。

    重要なポイント:泳ぎがそれほど得意でない場合は、助けを求めましょう。得意であれば、体力を消耗しないように注意して、岸と平行に泳ぎましょう。流れから抜け出せないようであれば、流れが弱まるか助けが来るまで、背浮きをして体力を温存しましょう。[6]

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    離岸流から脱出したら、流れに対して斜めに泳いで岸へ向かう 離岸流から抜け出せたら、流れに対して斜めに泳いで離岸流から離れ、岸に戻りましょう。こうすると、再び流れに巻き込まれる危険性が減少します。[7]
    • 離岸流は、海岸に対して直角(90度の角度)になっている防波堤や建造物の付近でしばしば発生します。このような建造物の近くを泳いでいる場合は、そこから離れましょう。
    • 必要であれば、泳ぎを時々やめて背浮きをし、休憩をとりましょう。疲れ果てて泳げなくなったら、手を振って叫び助けを求めましょう。
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方法 2
方法 2 の 3:
離岸流を見つける

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    海に入る前に、避けるべき場所を確認する 離岸流の兆候を前もって確認しておくと、巻き込まれずに済みます。ただし、いつも離岸流を見つけられるとは限らないため、危険性がないと思われても、注意を怠らないよう心がけましょう。[8]
    • 離岸流の兆候は分かりにくいうえに、いつも兆候があるとは限りません。また、海に入った後で発生する場合もあります。
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    高い場所から海岸線を確認する ビーチに着いたら、まず波打ち際を確認しましょう。砂丘や遊歩道など、見晴らしの良い場所から見下ろすと、確認しやすくなります。[9]
    • 自分の目腺より高い場所から見下ろすと、離岸流をより簡単に見つけられます。
    • 偏光サングラスをかけると、離岸流の兆候が見つけやすくなります。まぶしい陽光を遮ることで、波が乱れている、またはゴミが沖へ流されるなどの兆候を容易に見つけられる場合があります。[10]
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    打ち寄せる波の途切れを探す 白い泡立ちがない場所や、砕波がない場所を確認しましょう。この場合、波と次の波の間の途切れではありません。離岸流の兆候として、横方向の波線に途切れが生じます。[11]
    • インターネットで離岸流の画像を検索しましょう。波の途切れを見つけるのは簡単ではありませんが、これが離岸流の目印となります。
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    水疱や海藻が岸から沖へ流されていく場所がないか探す 波は通常、水疱や海藻、ゴミなどを海岸へ運びます。物体が浮き沈みしたり、海岸に向かって移動するのではなく、一定の速度で沖に向かって流れている場所がないかを探しましょう。それは岸から沖に向かって流れる、海中の川のように見えるかもしれません。[12]
    • 離岸流の海水の色は、他の場所とは異なる場合があります。これは、海底の堆積物が流れによって掘り起こされるためです。
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    離岸流が疑われる場所は避ける 離岸流の兆候がある場所に、立ち入ってはいけません。離岸流を見つけたら、近くにいる監視員に知らせましょう。監視員はすでに気づいているかもしれませんが、念のために確認するとよいでしょう。監視員にビーチの天候や波の状況について尋ね、注意報や警報が出ていないかを確認しましょう。[13]
    • 離岸流の兆候が見えなくても、常に注意を払いましょう。離岸流を発見するのは難しく、たとえ兆しがなくてもすでに発生している場合があります。
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方法 3
方法 3 の 3:
ビーチでの安全対策をとる

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    監視員がいる時だけ泳ぐ ひとりで泳ぐのは避け、監視の行き届いた海で泳ぎましょう。また、離岸流やその他の注意報が出ている時は特に、監視台の前で泳ぐようにしましょう。[14]
    • 監視台の近くで泳ぐことは大切ですが、ビーチマットや椅子を監視台の前に置いてはいけません。監視員が救助に行く場合に備え、通路をあけておきましょう。
    • 監視員のいない海で泳ぐ場合は、腰より深い場所には行かないようにしましょう。また、うきわなどの浮き具を携行するとよいでしょう。[15]
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    泳ぐ前に海岸の天気予報を確認する ビーチに着いたら、海の危険性を知らせる旗や標識を探しましょう。旗が立っているけれど意味が不確かな場合は、監視員に尋ねましょう。[16]
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    天気が良くても注意を払う 波は強風の影響で荒くなりますが、離岸流は天候が直接の原因ではなく、穏やかな状態でも発生します。離岸流は、海底の形状、砂州、防波堤、岩、桟橋などの建造物や物体などが要因で起こります。[17]
    • 離岸流はいつでも発生する可能性がありますが、干潮時にその確率が高まります。
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    離岸流に巻き込まれた人を救助しようとしてはいけません。監視員または訓練を受けた救急隊員に任せましょう。監視員がいない場合は、緊急通報に連絡し、離岸流に巻き込まれている人に脱出方法を叫んで教えましょう。[18]
    • 「落ち着いて!流れに逆らわないで!海岸と平行に泳いで抜け出して!」などと叫ぶとよいでしょう。
    • 何か浮く物を探し、可能であれば離岸流につかまった人に向かって投げましょう。ライフジャケットやうきわなどの救命具が見当たらない場合は、サーフボード、ブギーボード、クーラー、またはプールヌードルなども浮き具として代用できます。[19]
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ポイント

  • 離岸流に巻き込まれ、どうしたらよいか分からない場合は、怖がったり恥じたりせず、手を振って叫び助けを求めましょう。
  • 英語で離岸流(rip current)を表す際、「rip tide」が使われることがありますが、同じものではありません。「rip tide」も潮流の一種ですが、これは潮の流れの変化が原因で、入り江などの狭い水路で発生します。大抵の場合は、遊泳者が立ち入らないような場所で起こります。
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注意事項

  • オリンピックの水泳選手でさえ、離岸流より早く泳ぐことはできません。流れに逆らい岸に向かって泳いではいけません。
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