恐ろしい「離岸流」は海水の流れの一種ですが、潮の干満とは関係ありません。海岸から沖に向かう長く幅の狭い流れで、遊泳者が巻き込まれると、わずか数秒で沖に流されてしまいます。離岸流は非常に危険なため、流れを見極めて抜け出す方法を知っておくことが大切です。離岸流に巻き込まれてしまったら、適切な対処法で脱出することができます。

ステップ

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    離岸流を見極める この流れはしばしば潮流と呼ばれていますが、「離岸流」が正しい名称です。離岸流は幅が狭く、浜辺から沖に向かって(時には浜辺に沿って)急激に流れます。自分の周囲に注意を払い、以下のような危険な兆候を見極めましょう。
    • 周囲の状態とは異なる水域は避けましょう。離岸流の発生場所では、海面が細かく波立っていたり、泡立っていたり、波がとぎれていたりします。また、周囲の海水と色が異なる場合もあります。
    • 引き潮や高波の際には特に注意が必要ですが、離岸流はいつでも発生する危険性があります。[1]
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    浅瀬で離岸流を感じたら、直ちに抜け出す 浅瀬で波に強く引かれるのを感じたら、直ちに脱出しましょう。水深が胸の深さまで達すると、離岸流から抜け出すのは困難です。[2]海水が腰より浅ければ、流れに足を取られない限り、岸に向かって歩くか、海岸と平行に歩いて抜け出せるはずです。
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    冷静さを保つ 離岸流に巻き込まれてしまっても、パニックに陥ってはいけません。離岸流から抜け出すには、冷静になることが重要です。波をかぶると海中に引き込まれる感覚に陥りますが、実はそうではありません。離岸流によって、まっすぐに沖へ流されるだけです。泳ぎに熟練していれば、流れに逆らおうとして疲れ切ってしまわない限り、すぐに溺れることはありません。[3]
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    泳ぎが得意でなければ助けを呼ぶ 泳ぎが得意でない人にとっては、離岸流は特に危険です。岸にたどり着く自信がない場合は、手を振って叫び、水難救助員や他の海水浴客に助けを求めましょう。
    • 誰かを救助しようと離岸流に泳いで入るのは非常に危険です。岸にいる人は、水難者がつかまれるよう浮き具を投げ入れて救助します。[4]
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    海岸と平行に泳いで流れから抜け出す 離岸流の幅は30~60 mに達することもありますが、大抵の場合は9 m以下です。[5]離岸流は非常に速いため、流れに逆らって泳ぐのではなく、海岸と平行に泳いで抜け出しましょう。泳いでいるうちに沖に流されますが、慌ててはいけません。これは誰もがとれる方法ではありませんが、泳ぎに熟練していれば効果的な方法です。可能であれば、泳ぐ方向を決める前に以下の状況を確かめましょう。
    • 並岸流は浜辺に平行に流れる一般的な強さの流れですが、並岸流の方向に逆らって泳ごうとしても、離岸流に引き戻されてしまう場合があります。前もって並岸流が流れる方向を水難救助員に尋ねるか、浜辺に打ち寄せる波の角度を確認しておきましょう。[6]
    • 離岸流はしばしば、浜辺から沖に向かって突き出した突堤などの構造物付近で発生します。これらの構造物から離れて泳ぎましょう。
    • 最も近い、波が砕けている場所に向かって泳ぎましょう。そこが離岸流の境目です。
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    必要であれば体力を温存する 泳いでも抜け出せず、疲れてきたら、体力を温存しましょう。流れに逆らう代わりに、背浮き(仰向けで浮く)や立ち泳ぎをします。砕ける波を通り越したら、離岸流の速度が落ちて分散し、流れは格段に弱まります。[7]岸に戻る体力が残っていない場合は、浮いた状態で冷静に体力が回復するまで待ちましょう。人がいる場合は、救助の要請を続けます。
    • 砕ける波を抜けると、大抵の離岸流は弱まるため、流れから脱出することができます。極端な場合は、離岸流は300 m沖まで達することもあります。[8]
    • 最近の研究では、数分間浮いていることができれば、循環する離岸流に乗ってやがて岸に戻ることが多いと言われています。これには反対意見もありますが、泳ぎが得意でなければ、この方法に賭けてみてもよいかもしれません。[9]
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    離岸流に対して斜めに泳いで岸に戻る 泳いで脱出したあとや、終わりまで流されて離岸流を抜け出したあと、岸に向かって進みます。離岸流に対して斜めに泳いで流れから離れると、再び巻き込まれる危険性が減少します。この時点で海岸から遠く離れてしまい休む必要があれば、時々泳ぎをやめ、浮いて休息を取りましょう。
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ポイント

  • 離岸流は引き波とも呼ばれ、人を沖合に向かって流しますが、水中に引き込むことはありません。実際、人を浜辺から海中に引き込む潮流は存在しません。海岸付近で次々に波をかぶると、沈んでしまうと錯覚するかもしれませんが、水から出ようともがく必要はありません。浮くこと、または再び立ち上がることに集中しましょう。
  • 決してひとりで泳いではいけません。
  • 助けを求めることを恥じてはいけません。離岸流に巻き込まれて対処法が分からず、水難救助員が近くにいる場合は、手を振って合図をしましょう。水難救助員は離岸流に対する経験と訓練を積んでおり、救助は任務のひとつです。
  • 離岸流は警戒する必要がありますが、致命的ではありません。波の向こうの水難者を素早く救助するため、水難救助員は故意に離岸流のなかに飛び込むこともあります。また、サーファーは波を捕えるために、離岸流を利用することもあります。言うまでもなく水難救助員やサーファーは泳ぎに熟練しており、波が荒い状況にも慣れています。一般の人々は決して故意に離岸流に入るべきではありません。それでも離岸流に巻き込まれてしまったら、冷静さを保つことが肝心です。
  • 離岸流に似た、沖に向かって流れる速く幅が狭い潮流があり、これは干潮時に発生します。この潮流は離岸流より強力ですが、入り江などの狭い水路に限り発生します。この水域は危険なため、遊泳禁止区域になっています。
  • 海に入る前に、最新のビーチ情報を調べましょう。モバイル機器のインターネットでビーチ付近の気象情報を検索して、離岸流に関する注意報や発生確率、高波注意報、強風波浪注意報、堤防などの構造物付近の危険な潮流を確認しましょう。

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注意事項

  • 流れに逆らって泳いではいけません。強い流れに勝つことはできず、疲れ果てて溺れてしまう危険があります。
  • 沖に向かって流れる一般的な離岸流に対し、浜辺に平行に流れる離岸流もあります。浜を見てどの方向に流されているかを見極めましょう。
  • 可能な限り離岸流から離れて泳ぎましょう。海岸の警戒標識や旗に注意を払いましょう。初めて訪れる海で泳ぐ際は、同じ浜で泳いでいる人がいることをいつも確認しましょう。誰もいない場合は、地元では危険な浜とされている場所かもしれません。
  • 離岸流が循環して岸に戻ることはあっても、沖合で流れからはじき出される可能性や、流れに巻き込まれたまま何周も巡る可能性もあります。[10]「浮いて待つ」方法をとる際、岸に近づいたら流れから(流れと垂直に)脱出する準備をしていましょう。浅瀬に到達したら、再び立ち上がる努力をしましょう。
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