雪山で山の新鮮な空気と新雪を楽しんでいたところ、急に自分の足元に亀裂が入り地面が割れたと仮定します。雪崩区域に入るならば、雪崩に対して素早く対処する方法を知っておくべきでしょう。何も対策を取らないでいると、1分もしないうちに何トンもの雪の下に埋もれてしまいます。 雪崩を引き起こさないようにする方法は多くありますが、それでも雪崩に遭遇し、危険な状態に面してしまったら、以下のことを行いましょう。

パート 1 の 3:
最初の数秒にするべきこと

  1. 1
    斜面の上側に向かってジャンプしましょう。雪崩に巻き込まれた人は、自分自身が引き起こした雪崩によって被害に遭っていることが多く、時には自分の足の真下を起点に雪崩が起こる場合もあります。もし自分の真下で亀裂が入ったら、亀裂より上側の斜面にむかってジャンプしましょう。 雪崩は一瞬にして起こるので、その一瞬のうちに亀裂を飛び越えるのは不可能に思えるかもしれませんが、そのように対処した経験がある人もいるのです。
  2. 2
    雪崩の端に移動しましょう。雪崩が自分の上、また下で起こったとしても、雪崩の端に向かって移動することはできるかもしれません。躊躇せずに速やかに雪崩が起きている斜面の端に移動しましょう。雪崩が自分の居場所よりもかなり上の方で起きた場合は、雪崩が自分に到達する前に、雪崩道から逃げ切ることができる場合もあります。雪崩は真ん中で最高時速に達し、その時点で一番雪の量が多くなります。
  3. 3
    重たい荷物は手放しましょう。なるべく身を軽くするために、バックパック以外のギアや道具等を手放しましょう。バックパックは首や背中を守ってくれる場合があるので身につけておきましょう。身を軽くしておくと、雪の表層部分に留まっていられる可能性が上がります。
    • しかし、雪崩用ビーコン、プローブ(ゾンデ棒)、スコップなどの命を繋ぐ道具は、万が一埋もれた時に必要になるので手放してはいけません。
    • 捜索する側にとって、雪の上に装備の一部が落ちていると埋没者を探し出しやすくなるので、雪崩に流されている時に、グローブなどの軽いものを手放しておくと、見つけてもらえる可能性が高まります。
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    つかまれる場所や物があればつかまりましょう。 もし雪崩から逃げられそうにない時には、岩や丈夫な木などにつかまりましょう。小さな雪崩や雪崩の端っこにいる場合は、何かにつかまっておけば、雪崩をやり過ごすことができるかもしれません。 何かにつかまっていたのに流されてしまった場合でも、流され始めるまでの時間稼ぎができれば、埋没する可能性や、少なくとも深く埋もれる可能性は低くなります。
    • 大きな岩や木ごと流してしまうほど、巨大でパワフルな雪崩もあることも心に留めておきましょう。
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    泳ぎましょう。雪の表面に留まっていられるよう、雪崩に遭遇したら泳ぐ動作をすることが大事です。 人間の体は雪に比べて密度が高いため、流されると同時に埋もれていく傾向にあります。 泳ぐように足を蹴り、手をばたつかせながら、雪の表面近くで浮いていられるように努力しましょう。
    • 背泳ぎをしましょう。背泳ぎの体勢を取ると顔が空を向くので、埋もれてしまった時でも、すぐに酸素を取り込める可能性が増えます。
    • 上に向かって泳ぎましょう。上に向かって泳ぐことで、雪の表層部に近づけます。
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パート 2 の 3:
雪に埋もれた時の対処法

  1. 1
    片方の手をまっすぐ頭の上に伸ばしましょう。腕は、雪の表面に向かって伸ばします。雪崩に巻き込まれると、上下がわからなくなってしまうので、腕を伸ばしておくと、どちらが上なのか確認することができます。また捜索する側にとって、埋没者の位置を知る手がかりにもなります。液体は下に向かって流れるので、上下を判別するために雪に唾を吐き出してもよいでしょう。[1]
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    顔の周りにくぼみを作りましょう。雪崩が止まると、雪はコンクリートのように固まりだします。雪が固まりだしてから30cm以上埋まってしまうと、自力で脱出するのは不可能です。そうなると、誰かに救出してもらうまでの間、窒息しないでいられるかどうかが鍵になります。[2]
    • 雪崩が落ち着いてきたら、空いている方の手、または雪崩用のスコップを使って鼻と口の周りにエアポケット(呼吸用の窪み)をつくりましょう。口の周りにエアポケットがあれば、最低30分は呼吸していられるでしょう。
    • 雪が固まり出す前に、大きく深呼吸をしましょう。 雪が固まりだす直前に、大きく息を吸って数秒息を止めます。こうすることで胸が膨らみ、体の周りの雪が固まり出す前に、呼吸するための空間を確保することができます。雪に埋もれ、呼吸をするための空間がないと、胸を膨らまして酸素を取り込むこと自体出来なくなってしまう可能性があります。
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    酸素と体力を温存しましょう。雪が落ち着いたら、エアポケットを確保しながら、体を動かせるか試してみましょう。 雪の表層部にかなり近い場所にいれば、自力で脱出することも可能かもしれませんが、そうでない限りは動いても無駄です。重い雪に抗おうとして大切な酸素を無駄にしてはいけません。落ち着いて救助が来るのを待ちましょう。
    • 誰かが近くにいるのを感じたら、声を出してみましょう。しかし、相手が気づいていないようだったら何度も呼び続けるのは止めましょう。埋没している側の方が、救助している側よりもよく音が聞こえている場合が多いものです。無駄に叫んで限りある酸素を無駄にしてはいけません。
  4. 4
    救助を待ちましょう。入山した時に、雪崩用のビーコン、プローブを携行していて、仲間も同じ装備を持っているならば、誰かが見つけて救助してくれるはずです。落ち着いて待ちましょう。
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パート 3 の 3:
生存確率を上げる

  1. 1
    雪崩に巻き込まれた場合を想定し、雪崩用の装備を「必ず」携行しましょう。そういった装備無しで雪崩の可能性のある斜面を滑ってはいけません。数種類の装備があれば、雪崩で死亡する可能性を大幅に下げることができます。以下の装備を用意しましょう。
    • 雪崩用ビーコンとプローブ(ゾンデ棒):雪崩用ビーコンは、埋没した人の位置を電波を発信して知らせてくれるもので、プローブは埋没した人の位置と雪を掘り出す箇所を特定するものです。この2つの道具は同行者全員が携行していなければなりません。
    • 小さなスコップ:顔の周りでエアポケットを作るために使います。
    • ヘルメット: 雪崩の死亡事故の多くは、雪崩が最初に体にぶつかった時の衝撃で、雪に足を思い切りすくわれて頭を打つことが原因です。
    • 近年では雪崩用のエアバックも多く見られるようになってきました。このバッグを作動させると、体を雪崩の表面に押し出すことができるので、埋没する可能性が低くなります。[3]
  2. 2
    雪崩の講習会を受けましょう。雪崩は頻繁に発生するものなので、スキーヤーやスノーボーダー向けに、雪崩に遭わない方法や、雪崩から命を守り仲間を助けるための訓練を集中的に行う雪崩講習会を開催している会社や組織がたくさんあります。バックカントリーなど雪崩の発生区域に行く予定がある人は、講習を受けておきましょう。
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ポイント

  • 雪崩に巻き込まれて身動きがとれない状態で尿意を催した時は、排尿してしまいましょう。雪に埋もれた状態で排尿するのは不快なことではありますが、捜索犬は雪の上で匂いを元に埋没者を探しだすので、この場合、尿はとても役立つでしょう。
  • 人里離れた場所で埋没し、近くに救出してくれる人がいないと分かっている場合、助かる唯一の方法は自力で脱出することです。どちらが上か判断するのは難しい場合があるので、少しでも明るい方向に向かって雪を掘っていきましょう。自分の吐息が見える場合は、息が上がっていく方向に向かって掘りましょう。
  • その日の天気予報を確認し、パトロール隊など地元に精通している人に、地元ならではの情報や雪崩が起きやすい場所について聞いておきましょう。ここなら安全だと勝手に決めつけずに、前もってリサーチしておきましょう。
  • 雪崩に巻き込まれて一旦雪に埋もれてしまうと、どちらが上でどちらが下なのかわからなくなってしまいます。上下がわからなくなったら、唾を吐いてみましょう。重力が上下の方向を教えてくれるでしょう。
  • 雪に埋もれる前に、スキーを着脱できない場合も多いでしょう。スキーを外せなくても、かえって役に立つこともあるので気にしないようにしましょう。 スキーの先端が、雪の表面から飛び出していたから、速やかに埋没者を発見できたという事例も多くあります。
  • 雪崩が発生する可能性があると分かっている場所に行くときには、雪崩講習会などで雪崩の知識を身につけておきましょう。雪崩対策用の正しい装備を必ず携行しましょう。
  • 雪の中で呼吸をすると、吐息が氷の膜となってエアポケットに貼り付きます。あまりたくさん呼吸しないようにしましょう。

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注意事項

  • 一旦雪崩に巻き込まれてしまうと、助かるかどうかは運に大きく左右されます。雪崩から助かる確実な方法は、雪崩に遭わないように行動することです。雪崩に遭わないように行動するための知識を身につけましょう。
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