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稲妻は美しく幻想的な自然現象ですが、ときには命を脅かすこともあります。過去30年では、米国だけでも1年で平均67人が落雷によって命を落としています。日本では、1994~2003年の年平均死亡者数は13.8人(警察白書)となっています。しかし、落雷による死亡事故は大抵の場合防ぐことができます。次回、雷に見舞われた際は次のような安全対策をとりましょう。

パート 1
パート 1 の 4:
避難して安全対策をとる

  1. 1
    直ちに避難場所を見つける 雷雨に見舞われた際、危険を最小限にするためには、身を守ることができる建物に避難することが重要です。雷が近づくとほとんどの人は避難を試みますが、一般的には遅れがちです。稲光が見えた時点で、すでに落雷の危険があるかもしれません。自分の隣に(もしくは自分自身に)落雷してからでは遅すぎます。どのような高さでも樹木の下に避難したり、電線の近くに行ってはいけません。どちらも非常に電気を通しやすいため、大けがや命を落とす危険もあります。洞窟など、岩の近くや下などの避難場所を見つけましょう。[1]
    • 普段使われている頑丈な建物で、水道や電気設備が整っており、可能であれば避雷針が設置されているものが理想的です。
    • 頑丈そうな建物が見つからない場合は、屋根と側面が金属製の車に避難しましょう。万が一車に落雷しても、電気は金属製の車体を通って地面に流れるため、人間には通電しません。すべての窓とドアを閉め、金属製のものには寄りかからないようにしましょう。金属に触れていると、落雷した際に体内に通電します。ラジオのボタンにも触れてはいけません。
    • 独立した公衆トイレなどの小さな建物は避けましょう。日除け、雨除けのテントや小屋なども安全ではありません。これらの建物は落雷を招く恐れがあるうえに、身を守ることができず、そばによると危険です。
    • 樹木の下に避難するのは非常に危険です。雷は高い所に落ちやすく、木に雷が落ちると近くにいる人にも通電したり、破損した木によってけがをしたりします。
    • ペットを屋内に入れましょう。犬小屋などのペットハウスは雷からペットを守るのには適していません。犬がフェンスに繋がれていると、落雷の危険性が高まります。
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    窓から離れる 窓を閉め、建物の中心部で待機しましょう。窓や外壁は電気の伝導体となります。[2]
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    金属製品や電気関連のものに触れない 米国では、落雷によるけがの主な原因は、固定電話の使用によるものです。落雷によって電気は、固定電話、電気配線、配管など、導電性があるあらゆるものを通って家の中に流れ込みます。[3]
    • 雷が発生している間は、コンセントに触れてはいけません。感電の危険があるため、雷の発生中はコンセントからプラグを抜いてはいけません。
    • コンクリートの床に横たわったり、コンクリートの壁に寄りかかってはいけません。ほとんどのコンクリートには、導電性のある金網が使われています。
    • バスタブやシャワーから遠ざかり、室内プールは避けましょう。
    • 車内では、金属フレームやガラスに触れないようにしましょう。
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    屋内に留まる 最後の雷が発生してから最低30分間は室内に留まりましょう。雨が小降りになったからといって外に出てはいけません。雷雨が収まっても落雷の危険性があります。
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パート 2
パート 2 の 4:
屋外で雷から身を守る

  1. 1
    リスクを最小限に抑える 雷の発生中にどうしても屋内に避難できない場合は、落雷の危険性をできる限り抑える努力をしましょう。[4]
    • できるだけ低い場所に移動しましょう。雷は高い場所にあるものに落ちやすい性質があるため、できる限り低い場所に避難することが大切です。
    • ゴルフ場やサッカー場など、自分より高いものがない広く開けた場所は避けましょう。
    • 樹木や街灯柱などの孤立して立っているものから離れましょう。
    • ゴルフカートなどの密閉されていない車や、ピクニック用の休憩所なども安全ではありません。観覧席などの長い金属製の構造物も避けましょう。
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    水から出る 魚釣りや水泳をしていたら、直ちに水から出て水辺から離れましょう。雷の発生中は、水の近くは非常に危険です。[5]
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    散らばる[6]  複数の人が集まる場所で雷が発生したら、それぞれの人の間隔を最低15~30mあけましょう。こうすることで、電気が人から人へ伝わる危険性を軽減します。
    • 近くで雷が発生するたびに人数を確認しましょう。こうすると、万が一誰かがけがをした場合にすぐに救急処置をすることができます。
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    リュックサックを下ろす 金属のフレームが付いたリュックサックを背負ってハイキングをしている場合は、雷が発生したら直ちに下ろしましょう。リュックサックは避難場所から最低30mは離して置きましょう。[7]
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    「雷座り(雷しゃがみ)」の姿勢をとる 両足を揃えてしゃがみ、頭を胸によせるか膝の間に挟みます。そして、手で耳を塞ぐか、膝にぴったりとつけます。地面に腹ばいになってはいけません。落雷によって地面に電気が流れていることがあります。[8]
    • 雷座りを長時間続けるのは大変なうえに、絶対に安全とは言い切れません。しかし、万が一落雷に見舞われても、この姿勢でいると電気が重要な臓器を通るのではなく、体の表面を流れる傾向にあるため、けがは軽減されるかもしれません。
    • 耳を塞いで目を閉じ、大きな雷鳴や強烈な稲光から身を守りましょう。
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    差し迫った落雷に警戒する 自分自身または自分の近くで落雷の危険がある場合は、髪が逆立ったり、皮膚がピリピリと感じたりします。軽い金属製のものが振動し、「パチパチ」また「キーキー」といった音が聞こえる場合もあります。このような現象が起こったら、直ちに雷座りを実行しましょう。
  7. 7
    ゴム長靴を着用する ゴムは導電性が低い素材です。
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パート 3
パート 3 の 4:
予防策をとる

  1. 1
    計画を立てる 雷の被害を防ぐ最良の方法は、雷に見舞われないようにすることです。悪天候に遭遇することも考慮して計画を立てましょう。訪れる地域の天気予報を調べ、特に雷雨注意報に注意を払いましょう。[9]
    • 目的地の天候を調べましょう。夏の午後にはいつも雷雨が発生する地域もあります。危険な状況下での活動は避けるように予定を立てましょう。高温多湿の日には雷が発生しやすくなります。[10]
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    空を観察する 外出中は、雨、垂れこめる暗雲、立ち上る積乱雲などの雷の兆候に注意を払いましょう。雷が発生する前に予測ができたら、危険な状況を回避できます。
    • ただし、このような兆候がなくても雷が発生する場合があります。
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    雷の距離を測る 雷の発生中、稲妻がよく見える状況で、また避難するのが難しい場合は、30秒ルールを使って雷の距離を測りましょう。稲光から雷鳴までの時間が30秒以下(約10km以下)の場合は、直ちに避難しましょう。[11]
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    対策を検討する 自分がいる地域で雷雨の予報があれば、安全な避難場所を知っておきましょう。グループのメンバーと話し合い、緊急時にとるべき行動を全員が把握しておきます。
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    緊急防災グッズを用意する 救急セットなどの災害に必要な用具を揃えておきましょう。雷雨中の停電に備えて、懐中電灯などの灯りも用意しておきましょう。
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    避雷針を設置する 雷が頻繁に発生する地域に居住している場合は、避雷針は家族や家屋を守るのに役立つかもしれません。
    • 避雷針の設置は専門業者に依頼しましょう。不適切な方法で設置すると、落雷の危険性が増す恐れがあります。
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パート 4
パート 4 の 4:
落雷被害者の処置方法

  1. 1
    救急車を呼ぶ 落雷は心肺停止を引き起こすこともあり、積極的な蘇生が必要な場合があります。自分で119番通報ができない場合は、近くにいる人に依頼しましょう。[12]
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    手助けをしても安全かを確認する 落雷被害者を助けるために、自分自身を危険にさらしてはいけません。差し迫った危険が去るまで待つか、被害者を安全な場所に移動しましょう。
    • 一般的な考えとは異なり、雷は同じ場所に落ちることもあります。
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    心肺蘇生(CPR)を開始する 落雷被害者の体には電気は帯びていないため、直ちに応急処置をすることができます。[13] やむを得ない場合を除き、焼けた衣服を脱がしてはいけません。
    • 被害者が子供の場合は、子供に対する心肺蘇生法を行います。
    • 被害者が大人の場合は、大人に対する心肺蘇生法で対処します。
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    ショックの処置をする 被害者を仰向けに横たえ、頭は胴体よりわずかに低くします。脚を持ち上げて支えます。[14]
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ポイント

  • 強風でガラスが割れる恐れもあるため、窓のそばから離れましょう。
  • 雷が発生している際、小さな船の上は危険です。着岸できない場合でも、水の中に入ってはいけません。マスト付きの屋根のないヨットであっても、船に留まりましょう。水中にいたほうが安全だという誤解があります。雷は水に落ちたり、電気は水中を流れたりします。落雷のために意識を失った場合、水中にいると危険です。
  • 雷が接近してきたら、事前にプラグを抜いて電化製品を守りましょう。コードを通って電気が流れるため、固定電話を使ってはいけません。雷の発生中にプラグを抜いてはいけません。安全に抜けるのは発生前だけです。
  • できる限りゴム製品を身に着けましょう。ゴムは電気を通しにくいため、電流をはね返したり、吸収したりします。また、金属に触れてはいけません。電気は金属を通って流れるため、触れると感電する恐れがあります。
  • ゴルフコースや公園などでは、市販の雷探知機や悪天候時の警報サービスの利用を検討しましょう。
  • 雷の発生中に携帯電子機器のヘッドフォンを使うのは、落雷による深刻なけがを助長する恐れがあります。耳のみならず、ヘッドフォンのコードが触れる部分はすべて危険にさらされます。
  • 雷座りをする際、激しい雷鳴から耳を塞いで守りましょう。
  • 雷は雷雨のときだけではなく、火山噴火でも発生します。そのため、火山噴火と雷の危険回避についても知っておく必要があります。火山灰が多量に噴出されるほど、雷が発生しやすい状況になります。
  • 雷の発生中は、決して樹木の下に行ってはいけません。落雷の可能性が高まります。
  • 雷の距離を知るには、雷鳴を聞き(大きな音を遮るために耳を塞ぐ必要があるかもしれませんが)、「ゴロゴロ」と鳴っていれば1キロ以上離れているといえます。しかし、「ドーン!」や「バリバリッ!」といった音であれば、雷は1キロ以下に近づいており、非常に危険です。
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注意事項

  • 低い場所に避難する場合は、洪水の危険性のない場所を選びましょう。
  • 激しい雷雨は、少しの前兆だけで、または何の前兆もなしに竜巻を引き起こす場合があります。*自分がいる地域の雷雨が特に激しい場合は、命に関わる悪天候に警戒しましょう。雷注意報が発表されていなくても、天候に十分に注意を払いましょう。
  • 開いた窓やドア、またはポーチから雷雨を眺めてはいけません。たとえ安全な建物内であっても閉ざされていない場所は危険です。
  • 木材、プラスチック、ゴムなどの非導電性の素材を使わない限り、感電している人に触れてはいけません
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