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DIYで金属に穴をあける必要があると、どの工具を使ったらよいのかわからないかもしれません。金属は扱いづらい素材のように感じるかもしれませんが、普通の電動ドリルで簡単に穴をあけることができます。ここでは、電動ドリルを使って金属に穴をあける方法を紹介します。忍耐力が少し必要ですが、金属にも安全に穴をあけられるでしょう。

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金属の強度に応じてドリルビットを選ぶ

  1. 硬い金属に穴をあける場合は、強度の高いドリルビットが必要です。 アルミニウムのような柔らかい金属に穴をあける場合は、木材に使用する普通の高速回転用ドリルビットを使ってもかまいません。しかし、鋼などの硬い金属に穴をあける場合は、コバルトやチタン、カーバイトなどでできた強度の高いドリルビットを使いましょう。[1]
    • 直径2.5㎝を超える大きな穴をあける場合は、ドリルビットの代わりにホールソーアタッチメントを電動ドリルに取り付けて使いましょう。
    • 薄い金属板に穴をあける場合は、円錐形のステップドリルビットを使いましょう。ステップドリルビットには、ドリルビットを交換しなくても様々な大きさの穴をあけられるという利点もあります。
    • ドリルプレスは最も強力であり、かなり厚い金属でも切削できます。レンタル作業スペースなどでドリルプレスを使用できるかもしれません。
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作業用手袋と保護メガネを着用する

  1. 鋭利な金属片から身を守るために、作業用手袋と保護メガネを着用しましょう。電動ドリルで金属に穴をあけると、鋭利な金属くずが飛び散る可能性があります。電動ドリルを使用する際は、怪我をしないように必ず厚手の作業用手袋と保護メガネを着用しましょう。[2]
    • 腕と体を守るために、襟ぐりが詰まった長袖のシャツを着用しましょう。
3

クランプを使って、金属を作業台に固定する

  1. 穴をあける際に金属が動かないように、クランプを使いましょう。金属に穴をあける際は、両手で電動ドリルを持ったほうが安心です。丈夫な作業台に金属の端をクランプで固定し、作業中に金属がずれたり動いたりしないようにしましょう。[3]
    • 薄い金属に穴をあける場合は、合板2枚の間に挟むと端をまっすぐ平らに保てます。
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センターポンチでくぼみを作る

  1. ドリルビットが滑らないように、くぼみを作りましょう。センターポンチの尖った先を印にあてます。センターポンチの柄をハンマーで軽く叩き、金属の表面に小さなくぼみを作りましょう。穴をあける際は、このくぼみにドリルビットをあてます。[5]
    • センターポンチがなければ、代わりに釘を使ってもよいでしょう。
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くぼみに切削油を塗る

  1. 切削油を塗ると金属の潤滑性が増し、穴をあけやすくなります。金属に穴をあけるとドリルビットが熱くなりますが、切削油によって冷却されてスムーズに動きます。硬貨大の切削油をくぼみに垂らしましょう。作業中に必要に応じて追加できるように、切削油を近くに置いておきましょう。[6]
    • 切削油にはドリルビットの摩耗を防ぐ効果もあるので、切れ味が悪くなりにくいでしょう。[7]
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ゆっくりと安定した速度で穴をあける

  1. 金属やドリルビットの破損や過熱を防ぐために、ゆっくり穴をあけましょう。金属に対して垂直になるように、ドリルビットの先をくぼみにあてます。片手で電動ドリルのハンドルを持ち、反対の手でハンドルを持った手を押さえてしっかりと支えましょう。スイッチを軽く押し、ドリルビットを金属に押しつけるようにして穴をあけ始めます。[8]
    • 金属に穴をあける際に適した速度は、ドリルビットの刃径によって異なります。刃径が1.6㎜未満の場合は毎分3,000回転以下、刃径が13㎜を超える場合は毎分1,000~1,500回転に設定しましょう。[9]
    • 厚い金属に大きな穴をあける場合は、初めに切削しやすい刃径65㎜のドリルビットで下穴をあけましょう。その後、次に大きいサイズのドリルビットに替えて穴を広げます。
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ドリルビットが熱くなったら中断する

  1. ドリルビットが熱くなると破損する恐れがあります。ドリルビットや金属が熱くなったり赤くなったりしたら、電動ドリルのスイッチを止めて冷ましましょう。冷ましている間に、切削油をくぼみに数滴垂らして金属をもう1度潤滑します。[10]
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ドリルビットを逆回転させて金属から引き抜く

  1. ドリルビットを逆回転させると引き抜きやすくなります。電動ドリルの回転方向を変えるレバーを探し、逆回転に設定しましょう。スイッチを入れてドリルビットを逆回転させ、金属から引き抜きます。ドリルビットを回転させながらまっすぐ引き上げ、穴から抜きましょう。[11]
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バリ取り工具でギザギザな部分を除去する

  1. 怪我を防ぐために、バリ取り工具でギザギザになっている穴の端を滑らかにしましょう。バリ取り工具には小さな刃がついており、金属の出っ張った端を削ることができます。バリ取り工具の先を穴に差し込み、軽く力を入れながら回しましょう。バリ取り工具を穴から抜くと穴の端が滑らかになり、安全に触れることができます。[12]
    • 金属の削りカスは、蓋つきのバケツに集めてリサイクルするか、燃えないゴミとして出しましょう。[13]

注意事項

  • 金属の削りカスは鋭利なので、扱う際はブラシを使うか厚手の作業用手袋を着用しましょう。 
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このwikiHow記事について

CT
共著者 ::
冶金学者
この記事の共著者 : Christopher Thomas. クリストファー・トーマスは、アラバマ州バーミンガムを拠点とする冶金学者です。「Commercial Metals Company」にて16年間勤務した経験を活かし、近代的なインフラの設計、金属リサイクル、加工、高性能スチール、建設サービスなどを専門としています。「Commercial Metals Company」は、ダラスのAT&Tスタジアムから米国国防総省に至るまで、最先端の構造物の建設に携わってきました。アラバマ大学にて冶金工学の理学士号を取得。
カテゴリ: 趣味・DIY
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