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飲み物や料理に熱湯が必要になることがありますよね。少量であれば、電子レンジを使って数分でお湯を沸かすことができます。コンロや電気ポットを使うよりも手軽です。ただし、この方法にも欠点はあります。例えば、滅多に起こりませんが、過加熱でお湯が突沸し、火傷につながる危険性があります。万が一に備え[1] 、安全にお湯を沸かすための注意点を頭に入れておきましょう。

  • 準備時間:1分
  • 調理時間:1~3分
  • 合計時間:2~4分
パート 1
パート 1 の 3:

電子レンジ対応容器を選ぶ

電子レンジを使って安全にお湯を沸かすため、まずは適切な容器を選びましょう。以下の表を見れば、どの容器が相応しいかがすぐに分かります。[2]

電子レンジ対応の素材
素材 レンジの使用 備考
ガラス
陶器
紙皿
クッキングシート
金属全般(アルミホイル、銀器を含む) 不可 金属を電子レンジで加熱すると火花が生じ、電子レンジの故障につながるほか、火事になる可能性もあります。[3]
茶色の紙袋 不可 電子レンジ内で出火し、有毒な煙が発生する可能性があります。[4]
密閉した容器 不可 熱い水蒸気で破裂する可能性があります。
用途が特定された容器(ヨーグルトのカップ、マーガリンのカップ等) 不可 溶けて燃えたり有害な煙が発生する可能性があります。
プラスチック(ラップ、タッパー等) 通常不可 プラスチックに含まれる危険な化学物質が食品に浸透する可能があります。ただし、家庭用品品質表示法に基づき「電子レンジ使用可」の表示があるものは使用できます。
発泡スチロール 通常不可 プラスチックの欄を参照。「電子レンジ使用可」の表示のある発泡スチロールは使用できます。
パート 2
パート 2 の 3:

安全にお湯を沸かす

  1. 1
    電子レンジ対応の容器に水を入れます。電子レンジでお湯を沸かすのは非常に簡単です。まず、上記で紹介した電子レンジ対応素材の容器に水を入れます。
    • 容器は密封しないようにします。熱い水蒸気で破裂する可能性があるからです。
  2. 2
    清潔で電子レンジ対応の物を水の中に入れます。次に、木製のスプーン、箸、アイスの棒など、非金属の物質を水の中に入れます。気泡が付着する物を入れることで、過加熱と言われる危険な現象を避けることができます。
    • 過加熱は、水が熱されて沸点まで達しても核形成部位(気泡が形成されるのに必要な界面)がないために沸騰できない状態で起こります。過加熱状態の水をかき混ぜたり核形成部位を加えたりした瞬間、蒸気が上がり小さな突沸が起こります。[5]
    • 水に入れる非金属性の物が何もない場合、内側に傷や欠けのある容器を使いましょう。核形成部位として水が沸騰するのを助けます。
  3. 3
    水を電子レンジに入れましょう。湯気が出るまで、短時間ずつ温めてかき混ぜます(1分半以内)。正しい手順で行っても、コンロで温めたときのようには沸騰しないかもしれません。沸騰しているかどうかを確認するのに最も確かな方法は、温度計を使うことです。海面高度では水は100℃で沸騰し、高度が上がるほど沸点は低くなります。
    • 保温性の高い容器(ガラスや陶器等)の場合、水をかき混ぜるために電子レンジから取り出す際に注意が必要です。タオルや鍋掴みで火傷しないようにしましょう。
  4. 4
    殺菌のため、しばらく煮沸しましょう。浄水するためにお湯を沸かす場合は、微生物を殺すのに十分な時間、沸騰させる必要があります。アメリカの疾病対策センター及び環境保護庁は少なくとも1分間は沸騰させることを推奨しています。標高2,000メートル以上の場所では3分間以上必要です。[6]
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パート 3
パート 3 の 3:

過加熱の危険を避ける(追加情報)

  1. 1
    長時間加熱しすぎないようにしましょう。パート2で既述のアドバイスを読み、過加熱による事故の可能性を心配する人もいるかもしれませんが、安全確保の方法は他にもあります。例えば、「長時間加熱しない」というのも過加熱の危険を回避する非常に効果的な方法です。お湯の温度が沸点を超えない限り、過加熱は起こりません。
    • 温めるのに必要な時間は、電子レンジの強さによります。安全のため、まずは1分間温めてみましょう。そして温まり具合を確認し、2回目の温め時間を調整しましょう。
  2. 2
    表面が滑らかすぎる容器の使用は避けましょう。非金属性の物を加えたり、内側に傷がある容器を使ったりするのが効果的であるのと同じ理由で、完全にすべすべな容器を使うのはやめたほうがよいでしょう。新しくてきれいなグラスや陶器のボウル等は、通常避けるべき容器です。その他の様々な素材も、表面が滑らかだと問題となる可能性があります。
    • 代わりに、古くて使い込んだ容器や底に目に見える傷がある容器を使いましょう。これらには気泡が発生するのに必要な核形成部位が含まれるからです。
  3. 3
    温め終わったら、慎重に容器の脇を叩きましょう。十分温まったと思ったら、電子レンジから取り出す前に容器の脇を強めに叩いて過加熱状態ではないか確認します。自分の手を守るため、長い道具を使って行うのが理想です。
    • お湯が過加熱状態の場合、容器を叩くと突然水が爆発したかのように容器から噴き出ることがあります。その場合、電子レンジ内はびしょ濡れになってしまうかもしれませんが、容器を取り出す前なので火傷は免れるはずです。
  4. 4
    電子レンジから取り出す前に長い物でお湯をかき混ぜましょう。なお過加熱の可能性を疑う場合は、長い棒やマドラーでかき混ぜて確認しましょう。物を入れてかき混ぜることにより、気泡が発生するのに必要な核形成部位が生じます。もし過加熱状態になっている場合、すぐに爆発するか噴きこぼれるでしょう。そうならない場合、そのお湯は安全です。
  5. 5
    安全性が確認できるまでは、容器から顔を離しましょう。言うまでもないかもしれませんが、過加熱の危険性が完全になくなるまでは、お湯のそばに顔を近づけてはいけません。過加熱による怪我の多くは、電子レンジからお湯を取り出して容器を覗き込んだ時に起こります。過加熱による突沸がこのタイミングで生じると、顔に重い火傷を負ったり、最悪の場合は視力を失うこともあり得ます。
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注意事項

  • カップの中に箸などを入れなかった場合、気泡が集まる場所がないため、過加熱が発生する危険性がずっと高くなります。水の中に何か入れることは、単純ですがとても大事な手順なのです。
  • 水を入れた密閉した容器は電子レンジで温めないようにしましょう。膨張した水蒸気により容器が破裂し、悲惨な状態になります。
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カテゴリ: 家電製品
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