霜焼け(凍瘡)は、熱ではなく極度の低温によって引き起こされる皮膚のやけどです。高地で冷たい風に晒され続けたり、凍った物に直接触れたりして症状がある場合は、霜焼けになっているかもしれません。軽い皮膚の変色やしびれ、痒み、ヒリヒリ感や軽い痛みのように症状が軽度である場合は、自宅で手当てをすることができます。しかし、水膨れや持続する痺れ、皮膚の変色や感染症などの重度の症状がある場合は、病院で治療を受ける必要があるかもしれません。

方法 1 の 2:
軽度の霜焼けを自宅で手当てする

  1. 1
    低温の元を皮膚から離す 霜焼けになっていると思ったら、すぐに冷たさの元となっている物を皮膚から離しましょう。高地や冷風のせいで霜焼けになった場合は、安全を確保できる状態でできるだけ早く高度が低い場所に戻り、皮膚を何層にも覆いましょう。[1]
  2. 2
    濡れている服や冷たい服を全て脱ぐ 霜焼けの原因となっているものを取り除いたら、患部を冷やし続ける恐れのある濡れた服や冷たい服を全て脱ぎましょう。[2] 体(特に影響を受けた部分)の温度をできるだけ早く通常の温度に戻すことが大切です。
  3. 3
    霜焼けになった部分をお湯に20分つける 手当てを始めるにあたって、まず浴槽やシンク、鍋で沸騰しないように水を温めます。[3] お湯の温度は、37℃〜40℃にしましょう。[4] 患部をお湯に入れ、そのまま出さずに20分つけておきます。
    • お湯が極端に熱いと霜焼けを悪化させる恐れがあるので、40℃以上にはしません。
    • 皮膚をお湯につけている間、チクチクする痛みを感じるかもしれません。これは皮膚が温まって感覚が戻ってきているためです。
  4. 4
    霜焼けになった皮膚を20分お湯から出す 20分お湯につけたら、患部をお湯から出し、室温で20分おきます。こうすることで、皮膚が通常の温度に戻る時間を確保します。[5]
    • お湯から出して20分後に霜焼けが治り始めて痛みが弱まってきたら、再びお湯につける必要はないでしょう。
    • 室温は、一般的に21℃だと考えられています。このくらいの室温の部屋で休むことができない場合は、患部をブランケットや服でゆったりと覆いましょう。
  5. 5
    皮膚がまだ冷たい場合は、再びお湯につける 室温で20分経った後もまだ霜焼けの症状を感じる場合は、お湯を温め直してもう20分つけましょう。
    • お湯に20分つける過程を繰り返す場合は、お湯から出して次のステップに移る前に再び20分休ませます。
    • 2回目にお湯から出して20分休ませた後もなお症状が治まらない場合は、すぐに医療機関に連絡します。
  6. 6
    温湿布を20分当てる お湯に1〜2回つけた後で、症状が治まってきたもののしびれや冷たさが少し残っている場合は、霜焼けになった部分に温湿布を優しく当てましょう。患部に約20分間当てます。[6] 温湿布には、湯たんぽを使うか、洗面タオルをお湯で温めて使うこともできます。
    • 温湿布を患部に当てると痛みがある場合は、代わりに霜焼けになった部分を暖かい毛布の下にそっと入れましょう。
  7. 7
    温湿布を取り除き、皮膚が通常の温度に戻るようにする 温湿布は、20分ほど患部に当ててから外します。その後、患部が通常の体温に戻るまで室温で休ませましょう。[7]
  8. 8
    患部にひびや傷がなければアロエベラの軟膏を使う 患部にアロエベラの軟膏を1日3回程度たっぷりつけましょう。[8] 霜焼けを沈静化し、肌の潤いを保ちやすくすることで、回復にかかる時間を短縮できます。
    • アロエベラには、肌が新しい細胞を早く作るのを助ける働きもあります。[9]
  9. 9
    医療用ガーゼで患部をゆるく覆う 患部を細菌から守り、さらなる炎症を防ぐために、医療用ガーゼとテープを使って患部を覆いましょう。[10] 患部が空気に触れるように、ガーゼを留める際はきつくしすぎないようにします。
    • 傷口を清潔に保つ為、48時間ごとにガーゼを替えましょう。[11] ガーゼを変える際、患部を常温の水で洗い流して綺麗にし、必要に応じてアロエベラを塗り直します。
    • ほぼ完治し痛みが治まるまで、患部を覆った状態にしておきましょう。
    • 軽度の霜焼けであれば、2週間以内に完治するでしょう。[12]
    広告

方法 2 の 2:
重度の霜焼けの治療を受ける

  1. 1
    霜焼けの症状が深刻な場合は、医師による治療を受ける 重度の症状がないか確認し、少しでも症状が見られる場合は直ちに医師の診察を受けましょう。重度の霜焼けによく見られる症状には、ひび割れや水膨れ、肌を温めた後も残る皮膚の変色(白や灰色、黄色がかった色)に加え、しびれや極度に冷たい感覚、温めた後にも続く皮膚の硬化などがあります。
    • 非常に深刻な場合には、患部の筋肉を動かせないこともあります。[13]
    • 膿や緑色の分泌物、熱、痛みの増大などを含む感染症の徴候が出ることもあります。[14]
    • 軽度の霜焼けでも水膨れやひび割れが起こることもありますが、一般的にはこれらは霜焼けが重度である印です。霜焼けが軽度であっても、ひび割れや水膨れがあると患部を適切に綺麗にして手当てをしづらくなる可能性があります。そのため、原因や程度に関わらず、傷口が開いている場合は医師による治療を受けましょう。[15]
  2. 2
    凍傷がある場合は緊急治療を受ける 皮膚の色が黒や青に変わったり、体の内部に深刻な痛みを感じる場合は、凍傷になっている恐れがあるのですぐに医師による診察を受ける必要があります。霜焼けと凍傷の違いは、しばしば分かりにくいこともありますが、霜焼けは皮膚の表面に痛みを伴うやけどを起こすのに対し、凍傷は皮膚とその下の組織両方を凍らせて損傷させます。[16]
    • 霜焼けでも凍傷でも皮膚の色が白、赤、淡黄色に変わることはありますが、青や黒に変わるのは一般的に凍傷のみです。[17]
    • 緊急治療を受ける前にまた凍ってしまう可能性がある場合は、凍傷になった組織を温めてはいけません。
    • 凍傷になった部位をこすると組織の損傷を悪化させる恐れがあるので、こすってはいけません。
  3. 3
    自分の症状にあった治療を受ける 医師が処置する治療法は、霜焼けの程度や凍傷の有無、症状によって異なります。大抵の場合、温かいお湯をはった浴槽や渦流浴装置を使って20分間皮膚を温めるところから治療を始めます。[18] 医師に、経口鎮痛剤や感染症の治療薬を処方されるでしょう。また、患部の血流を回復するために、薬を含んだ静脈注射を投与されるかもしれません。[19]
    • 皮膚と組織の両方に損傷がある場合、医師に患部の一部または全部を取り除くための治療を施されるかもしれません。[20]
    • 深刻な場合には、損傷の範囲を調べるためにレントゲン写真、骨スキャン、MRIを実施することもあるでしょう。
    • 深刻な霜焼けの場合、治るのに数週間から数ヶ月かかることもあります。凍傷も発症している場合は、患部が完治しないこともあります。
    広告

ポイント

  • 痛みを和らげるために、イブプロフェンなど市販の鎮痛剤の服用も検討しましょう。[21]
  • イブプロフェンやアスピリンには、凍傷による腫れを引かせる効果もあります。
  • 天候や風の状況にあった十分に厚手で肌を覆う服を着ることで、霜焼けを予防することもできます。[22]
  • 凍結をともなわない寒冷障害を発症した場合も、緊急治療を受けましょう。

広告

注意事項

  • 氷嚢は、霜焼けの最も一般的な原因の1つです。氷嚢を使う際は霜焼けにならないよう、氷嚢と皮膚の間にタオルを挟みましょう。[23]
  • 霜焼けは条件が揃えば誰にでも起こりますが、特にウィンタースポーツをする人や喫煙者、ベータ遮断薬の服用者、痛みや冷たさを感じにくい神経系の疾患がある人は、霜焼けになりやすいでしょう。[24]
  • 小さな子供や高齢者も、体温の調整がうまくできないため霜焼けになる可能性が高くなります。[25]
  • 凍傷の合併症として破傷風になる場合もあります。
広告

関連記事

How to

血豆の治療

How to

爪が割れたときの対処

How to

棘を抜く

How to

自分で抜糸する

How to

指の骨折を見分ける

How to

足指骨折の治療

How to

耳の中の水を抜く

How to

折れた肋骨を治療する

How to

犬に噛まれた傷を治療する

How to

肋骨を痛めた時の対処

How to

紙で切った傷を治療する

How to

ファイバーグラスによるかゆみを鎮める

How to

ガソリンを飲んでしまった人を助ける

How to

歯痛を止める
広告

このwikiHow記事について

Erik Kramer, DO, MPH
共著者 ::
整骨医
この記事の共著者 : Erik Kramer, DO, MPH. かかりつけ医のクレイマー医師は、コロラド大学にて内科疾患、糖尿病、体重管理の治療を専門的に行っています。2012年にタウロ大学ネバダ校整骨医学部にて博士号を取得。
このページは 146 回アクセスされました。

この記事は役に立ちましたか?

広告