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六角穴付きボルトは、適切なサイズの六角レンチを使えば簡単に外れます。しかし、レンチを差し込んでも緩く、空回りしてしまう場合はどうしたら良いのでしょう? 六角穴付きボルトの頭は円筒形であり、六角穴付きボタンボルトの頭は丸みを帯びたボタン形状ですが、どちらも自宅にあるものや工具を使って簡単に外すことができます。ここでは、様々な工具を使って、頭が潰れた(なめた)六角穴付きボルトを外す方法を紹介します。

1
トルクスレンチを使う

  1. トルクスレンチは、ボルトの穴にひっかかりやすい星型の工具です。トルクスレンチは、六芒星のような形をしており、家に工具セットがあればその中に含まれているでしょう。ボルトの穴より若干大きめのトルクスレンチを選び、六角穴にしっかりと差し込みましょう。レンチを反時計回りに回して、頭が潰れた六角穴付きボルトを外します。[1]
    • トルクスレンチが家になければ、ホームセンターやネットショップで購入しましょう。
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2
ボルトの頭に輪ゴムをあてる

  1. 輪ゴムを使うと、レンチが滑りにくくなります。ボルトの六角穴より幅が広い輪ゴムを探しましょう。輪ゴムを穴にあてて、六角レンチをしっかりと差し込みます。レンチを回して通常通りにボルトを緩め、外れるか確認しましょう。
    • 輪ゴムがなければ、使い捨てのゴム手袋を使っても良いでしょう。

3
ネジ滑り止め液を使う

  1. 六角レンチが空回りする場合は、ネジ滑り止め液を塗るとグリップ力が増します。ネジ滑り止め液は細かい金属粉末を含む液体であり、潰れた六角穴と六角レンチの隙間を埋めます。六角穴にネジ滑り止め液を1、2滴垂らし、六角レンチを差し込みましょう。六角レンチを数回動かしてネジ滑り止め液を塗り広げ、ボルトを緩めます。[2]
    • ネジ滑り止め液は、ホームセンターやネットショップなどで販売されています。
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4
チャンネルロックプライヤーを使う

  1. 六角穴付きボルトの頭が出っ張っている場合は、プライヤーを使いましょう。チャンネルロックプライヤーは口を閉じて固定できるので、緩んだり滑ったりしません。プライヤーでボルトの頭を挟みましょう。 ボルトを反時計回りに回して外します。[3]
    • チャンネルロックプライヤーは、ほとんどの工具セットに含まれていますが、ホームセンターなどで購入することもできます。

5
ハンマーとドライバーを使う

  1. ハンマーで叩くと、衝撃でボルトが緩んで外れるかもしれません。なめた六角穴の大きさに合うドライバーを差し込み、ハンマーでドライバーの柄の後ろを軽く叩きましょう。少しずつ力を増しながら叩き、手で回せるまで緩めます。[4]
    • ボルトの破片が飛び散った場合に備えて、保護メガネを着用しましょう。
    • 細いボルトや壊れやすい材質のボルトは、この方法で外そうとするとおそらく破損します。別の方法を試しましょう。
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6
ハンマーレスセンターポンチを使う

  1. ハンマーレスセンターポンチをボルトの頭に食い込ませて回せば、ボルトが外れるかもしれません。ハンマーレスセンターポンチは、先端が尖っているばね仕掛けの工具です。センターポンチの先を左に向けて、ボルトの頭の平らな部分にあてます。センターポンチのばねを引っ張り、手を放してボルトを叩きましょう。こうすると、センターポンチの先端がボルトの頭に食い込み、叩くたびにボルトが回ります。外れるまで、何回も叩く必要があるかもしれません。[5]
    • ばねの力だけではボルトが回らない場合は、センターポンチの柄の後ろをハンマーで叩きましょう。

7
エポキシ系接着剤で古い六角レンチを取り付ける

  1. 六角レンチを接着すると、なめた六角穴付きボルトを簡単に外せます。ここで使用する六角レンチは外せなくなるため、捨ててもかまわないものを選びましょう。2液性エポキシ系接着剤を混ぜ合わせ、六角穴と六角レンチの先端に塗ります。六角レンチを穴に差し込み、接着剤が硬化するまで1、2日待ちましょう。接着剤が硬化したら、六角レンチを反時計回りに回してボルトを外します。[6]
    • エポキシ系接着剤は、ホームセンターなどで購入できます。
    • ボルトの頭の周りに接着剤が付着すると外れなくなるので注意しましょう。
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8
アングルグラインダーでボルトの頭に切り込みを入れる

  1. 切り込みを入れると、マイナスドライバーでボルトを外せます。アングルグラインダーは、円形の刃を回転させて金属を切断する電動工具です。ボルトの頭に線を引き、保護メガネを着用しましょう。グラインダーを使って、線に沿って真っすぐに浅い切れ込みを入れます。この切れ込みにマイナスドライバーを差し込み、反時計回りに回して頭が潰れたボルトを外しましょう。[7]
    • アングルグラインダーがなければ、マイナスドライバーをボルトの頭にあててハンマーで叩き、刻み目を入れましょう。

9
スクリューエクストラクターを使う

  1. スクリューエクストラクターを電動ドリルに取り付け、ボルトの頭に穴をあけて引き抜きます。スクリューエクストラクターは、片方が切削ドリルビットになっており、反対側が取り外しビットになっています。 切削ドリルビット側を外に向けて電動ドリルに取り付け、ボルトの頭の中央に浅く穴をあけましょう。スクリューエクストラクターをひっくり返して、今あけた穴に取り外しビット側を差し込みます。電動ドリルを逆回転させてボルトを外しましょう。[8]
    • スクリューエクストラクターセットは、ホームセンターなどで1,000~2,000円で販売されています。繰り返し使えるので、工具入れに保管しておくと良いでしょう。
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10
電動ドリルを使う

  1. 高トルク型電動ドリルで頭が潰れたボルトの穴を削って外しましょう。ボルトの穴とほぼ同じ大きさのドリルビットを選び、電動ドリルに取り付けます。ドリルビットの先を六角穴にあて、保護メガネを着用しましょう。 軽く下に押しながら、低速でまっすぐ切削します。最後に、残った部分をラジオペンチで引っ張って外しましょう。[9]

11
ボルトを熱して外す

  1. 頭が潰れた六角穴付きボルトが金属に取り付けられている場合は、熱が最も効果的です。保護メガネを着用して、プロパンバーナーやガスバーナーに火をつけます。炎の先端がボルトの頭にあたるようにして、5~10秒間熱しましょう。ただし、ボルトの頭が赤くなるまで熱しないように注意します。六角レンチをボルトの穴に差し込み、反時計回りに回して外しましょう。[10]
    • 壊れやすい素材や可燃性の素材に取り付けたボルトを外すために加熱するのはやめましょう。
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ポイント

  • 潰れたねじ穴を補修するには、ウッドエポキシで穴を埋めるか、リコイルキットを使いましょう。また、ねじ穴補修キットを使うと安く補修できます。もしくは、爪楊枝と木工用ボンドでねじ穴を埋めても良いでしょう。
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このwikiHow記事について

Gino Colucci
共著者 ::
修繕・リフォームスペシャリスト
wikiHow共著者の一人、Gino Colucciがこの記事を共著しています。wikiHow共著者は、可能な限り正確でわかりやすい記事を提供するため、wikiHow編集者と緊密に協力しあっています。 この記事は2,888回アクセスされました。
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