肌の一部分が周囲より色が濃くなる皮膚色素過剰(シミ)はよく見られる症状です。このような色が濃くなった部分は通常有害なものではありませんが、見た目の問題で気になる場合は、医学的治療や民間療法で取り除く方法が多くあります。

パート 1 の 4:
原因を探る

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    シミにはいくつかの種類があります。シミの原因は様々なので、シミの種類を知ると対処法をを探るのに役立つでしょう。皮膚色素過剰の種類は次の通りです。[1]
    • 日光性黒子(老人性色素斑)。太陽の紫外線にさらされて生じます。60歳以上の90%にこのシミがありますが、比較的若い人にも男女を問わず日光に起因するシミがあります。このシミは不規則な大きさ、形でばらばらに出るのが特徴です。
    • 肝斑。このシミはホルモンバランスの変動により生じます。女性の場合、妊娠中や更年期などホルモンバランスが変化したときに、頬などに現れることがあります。また、経口避妊薬やホルモン治療の副作用として、又は甲状腺機能障害が原因で現れることもあります。
    • 炎症後色素沈着過剰症(PIH)。皮膚の外傷によって生じます。乾癬、やけど、ニキビ、刺激の強い特定の皮膚治療などで皮膚が傷つくと現れるシミです。
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    シミの原因を探ります。シミの種類がわかると治療法を決めることができます。また、生活習慣を変えてシミの発生を防ぐことも可能です。次の項目を参考に、シミの原因を考えてみましょう。
    • 頻繁に日焼けサロンに通ったり日光浴をしていますか? 日焼け止めを塗らずに日光に頻繁にさらされている場合、シミは日光性黒子かもしれません。このようなシミには外用薬の塗布と日光を避けることが最適の対処法です。
    • 持病があって薬を服用していますか? あるいは妊娠中、経口避妊薬の服用中、ホルモン治療中のいずれかに該当しますか?そうであれば、肝斑の可能性があります。取り除くのは難しいシミですが、症状を改善する方法があります。
    • ひどいニキビ、美容整形手術、長期にわたる皮膚疾患などの経験がありますか?この場合のシミは炎症後色素沈着過剰症(PIH)の可能性があります。このシミには外用薬の塗布が効果的で、時間の経過とともに消えるでしょう。
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    皮膚科の診察を受けましょう。皮膚科医は特別な拡大鏡つきのライトを使って肌をしっかり見てシミの原因を診断します。また、身体的な検査に加え、生活習慣に関する問診を行い、それらを考慮して肌への影響を探ります。皮膚科医が、現在のシミの治療法と今後のシミの予防法について助言してくれるでしょう。
    • 色素沈着過剰症は多くの人が治療法を求める一般的な症状なので、シミを早く消すと謳った商品や治療が多くあります。皮膚科医の診察を受けると、有効に作用する成分とそうでない成分を見極めるのに役立ちます。[2]
    • シミによく効く治療法はたいてい処方箋薬によるものです。このことからも、治療のために皮膚科で診察を受けるべきだと言えるでしょう。
    • 最後にシミが悪性黒色腫や他の皮膚がんではないことを確認するのが重要です。皮膚がんはシミの潜在的な原因である可能性があります。年に1度の健康診断は、皮膚がんを早期発見するためにも重要です。[3]
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パート 2 の 4:
効果が実証されている治療法を試す

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    まずは手作業での角質除去から始めましょう。ここ1~2か月でシミができた場合は、シミは皮膚表面の数層内にとどまっている可能性があります。顔の角質除去を行うと、このようなシミを消すことができるかもしれません。角質除去は、皮膚表面の層を取り除き、新しい皮膚を表面に出します。
    • 細かい粒子がやさしく皮膚をこすって表面の層を剥がすスクラブ洗顔剤を見つけましょう。挽いた生のアーモンドやオートミールを普通の洗顔剤に混ぜて使うこともできます。シミに円を描くようにこすりつけましょう。
    • クラリソニックのような電動洗顔ブラシは、角質除去剤を使うより肌の少し深い部分まで届き、角質をやさしく取り除きます。電動洗顔ブラシは、ドラッグストアやオンラインショップで見つけることができます。
    • グリコール酸やサリチル酸を含む洗顔剤を使いましょう。
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    酸を含む外用薬を使います。アルファヒドロキシ酸、ベータヒドロキシ酸、レチノイドを含む薬で、処方薬と市販薬どちらもあります。このような酸を含む薬を塗ると、壊死した皮膚細胞の表層を取り除き、新しい皮膚細胞の生成を促すので、肌が若返ります。これらの薬はどのタイプの皮膚色素過剰にも効果があります。
    • アルファヒドロキシ酸には、グリコール酸、マンデル酸、クエン酸、乳酸などがあり、果物や野菜、その他食品から抽出されます。角質除去効果が高く、肌にやさしいので敏感肌にも安心して使えます。アルファヒドロキシ酸はセラム、クリーム、保湿剤、ピーリング剤の形で販売されています。
    • ベータヒドロキシ酸はサリチル酸としても知られています。 市販のニキビ治療薬や皮膚の治療薬に一般的に使われる成分です。[4] サリチル酸はクリーム、セラム、洗顔剤、ピーリング剤として使用されます。
    • レチノイン酸はトレチノイン酸又はレチンAとしても知られています。レチノイン酸はビタミンAの一種で、ニキビやシミの治療に非常に効果的です。クリームやジェルの形で処方薬として使うことができます。
    • 市販の製品では、ヒドロキノン、キュウリ、大豆、コウジ酸、カルシウム、アゼライン酸、アルブチンなどの成分がいくつか組み合わせたものを探しましょう。[5]
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    ケミカルピーリングを検討します。皮膚表面を治療してシミが効果的に薄くならなければ、ケミカルピーリングを検討してみましょう。ケミカルピーリングとは文字通り皮膚の表面層を取り除く施術です。ケミカルピーリングに使われる薬剤には前述の酸が高濃度で含まれています。ケミカルピーリングは、軽度、中度、重度の3段階に分かれています。[6]
    • 日光、ホルモン、炎症後色素沈着過剰症によるシミを取り除くのに、米国ではジェスナーピールという手法が一般的に用いられています。
    • 軽度のケミカルピーリングは、通常アルファヒドロキシ酸を使います。また、グリコール酸や乳酸が含まれていることもあります。シミに最も効果のあるピーリングです。
    • 中度のケミカルピーリングには、トリクロロ酢酸(TCA)が使われます。日光によるシミにこのピーリングを勧める人が多くいます。通常シミが効果的に薄くなるまで、2週間に1回施術を受けます。このピーリングは、肌が回復したあとにより多くのシミが現れることがあるので、通常肌の色が濃い人には適しません。
    • 重度のケミカルピーリングは、有効成分としてフェノールや石炭酸を含みます。通常深いしわなどに用いられますが、ひどい日焼けの治療に使われることもあります。フェノールを使ったピーリングは強力なので、麻酔をかけて行われます。肌が回復して効果が表れるまで数か月かかることもあります。
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    マイクロクリスタルピーリングを試しましょう。マイクロクリスタルピーリングは、非常に細かい結晶を肌に吹き付けてシミを取り除く方法です。[7] 古い皮膚が取り除かれると代わりに新しい皮膚層が形成されます。通常、月1回の施術を数か月間繰り返します。
    • 経験豊富な施術者を探しましょう。皮膚を削って炎症が起こることもあり、シミの悪化につながります。施術者が間違った方法で行うと、満足のいかない結果になる恐れがあります。
    • マイクロクリスタルピーリングは施術の間に肌の回復を待つ必要があるため、頻繁に施術を受けるべきではありません。
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    レーザー療法を考えてみましょう。レーザー療法又は高強度パルス光(IPL)療法は、パルス照射によりシミの原因であるメラニンを破壊します。シミが光を吸収して粉砕又は気化します。施術後は患部にかさぶたができ、白い新しい皮膚が形成されて治ります。[8] レーザー療法は非常に効果が高い治療法ですが、費用が高額なうえ痛みを伴うこともあります。
    • レーザー療法はできてから長く時間がたってしまったシミの治療に最適です。できてから1年以上たつシミは、色素が肌の奥深くにまで浸透しているので、外用薬では届きません。
    • 非常に色白なら、4~5回のレーザー療法でシミが完全になくなるでしょう。[9]
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パート 3 の 4:
民間療法を試す

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    柑橘類で肌をこすります。柑橘系の果物は クエン酸に加えてアスコルビン酸とも呼ばれるビタミンCを豊富に含みます。ビタミンCは肌にダメージを与えることなく皮膚の表層部を剥離します。使用例は次の通りです。
    • 果汁を絞って肌に塗ります。レモン果汁は何世紀もの間、女性の肌の美白に使われててきました。レモンの他好みに応じて、オレンジ、グレープフルーツ、ライムを使うこともできます。半分に切ってカップやボウルに果汁を絞り、コットンに浸してシミに塗りましょう。 そのまま20分間おいて洗い流します。1日に1、2回繰り返しましょう。
    • レモンと蜂蜜でフェイスパックを作ります。レモン半分の果汁と蜂蜜小さじ2杯を混ぜます。よく混ぜて、顔に塗りましょう。30分間おいて洗い流します。
    • 柑橘類と粉乳のスクラブ剤を作ります。水、粉乳、好みの柑橘類の汁をそれぞれ小さじ1杯ずつ使います。混ぜて柔らかいペースト状にし、皮膚にこすりつけます。しっかり洗い流しましょう。
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    ビタミンEを試します。強力な抗酸化作用のあるビタミンEは、傷んだ皮膚細胞の修復や新しい細胞の強化に効果的に作用します。ビタミンEをそのまま外用薬として使ったり、ビタミンEを豊富に含む食品を摂ったりして効果を得ることができます。
    • 外用薬として使う方法: 純粋なビタミンEオイルをシミに直接こすります。毎日繰り返すとシミが薄くなるでしょう。
    • 食品から摂る方法: ナッツ(アーモンド、ピーナッツ、松の実など)、ヒマワリの種、小麦胚芽油、干しあんずなどを食生活に取り入れてビタミンEの効果を得られます。
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    パパイヤを薄切りします。パパイヤには酵素パパインが含まれています。角質除去効果があり、新しい皮膚細胞の生成を促します。また、パパイヤにはビタミンCやビタミンEが含まれており、シミ消しのスーパースターです。パパインは熟していない緑色のパパイヤに高濃度で含まれますが、熟してからのパパイヤを使っても構いません。パパイヤの皮をむいて種を取り除き、次の方法を試しましょう。
    • 消したいシミに切ったパパイヤを直接のせます。そのまま20~30分間おきましょう。1日2回行うと効果があります。
    • パパイヤでフェイスパックを作ります。パパイヤを角切りしてミキサーやフードプロセッサーで滑らかなペースト状に攪拌します。顔と首にパパイヤペーストを塗りましょう。30分間おいてから、洗い流します。
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    アロエベラを使います。アロエベラには数多くの健康効果があります。保湿効果に優れ、 日焼け後の肌の回復に効果があります。また、シミを薄くする効果もあります。アロエを栽培していれば、少し切り取り、果肉を手に絞ってシミに直接塗りましょう。市販のアロエジェルを使うこともできます。最も効能が高い100%アロエベラ製品を選びましょう。
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    紫たまねぎを使います。玉ねぎには酸が含まれており、肌のシミを薄くする効果があります。レモンが手元になければ玉ねぎを使いましょう。皮をむき角切りしてミキサーなどで攪拌します。コットンに浸しシミに塗りましょう。そのまま15分間おいて洗い流します。[10]
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パート 4 の 4:
シミを防ぐ

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    日に当たる時間を制限します。紫外線への露出はシミの大きな原因の1つです。できたシミの種類に関わらず、日光に長時間さらされるとしみが悪化します。シミ予防に関する限り、有害な光線を避けるのが一番です。次の方法で紫外線への露出を抑え肌を守りましょう。
    • 日焼け止めを塗ります。たとえ冬でも顔にSPF15以上の日焼け止めを塗りましょう。
    • 強い日差しや直射日光の下では帽子とサングラスを着用して、その他の顔の部分は強力な日焼け止めで保護します。
    • 日焼けサロンの使用をやめましょう。紫外線を直接浴びると肌だけでなく体内の臓器にも有害です。
    • 日光浴はやめましょう。日焼けが消えるとシミが残ります。
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    薬を検討します。服用している薬が原因で肝斑が生じた場合は、別の薬に替えるとシミがなくなるかもしれません。このような副作用の出ない別の薬に変更できるか医師に相談してみましょう。
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    専門家による肌の施術に気をつけましょう。不適切な肌の施術が色素沈着過剰につながることもあります。美容整形や重度のケミカルピーリングの結果シミができることもあります。どんな肌の施術を受ける場合でも事前に調査し、経験と実績がある医師や施術者か確認しましょう。
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    手で顔を触るのを控えます。ニキビを見つけても押したりこすったり触ったりしないようにします。にきびを触るほど、跡がシミになるリスクが高まります。ニキビが治るとシミが現れることを覚えておきましょう。
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ポイント

  • 自分の肌質を考えましょう。敏感肌なら、肌に塗る製品に気をつけることが大切です。肌質に合わない製品を使うと、シミや異常な発疹が出ることもあります。
  • リンゴ酢にはシミを消す効果があります。
  • 体の水分が不足していると、皮膚細胞の新陳代謝が遅くなります。水を多く飲んでシミ治療の効果を増しましょう。
  • 辛抱強く待ちましょう。とても頑固なシミもあります。自分で決めた治療法を一貫して根気強く続けましょう。

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注意事項

  • 柑橘類の汁を顔につけたまま日光にあたるとピリピリするので気をつけましょう。
  • 妊婦や授乳中の女性はサリチル酸を使ってはいけません。
  • 肌を明るくする製品を使う際は、必ず日焼け止めをたっぷり塗りましょう。
  • シミの治療を自分で行う場合は、使用する製品の指示に従いましょう。
  • アスピリンにアレルギー反応が出る場合は、サリチル酸を含む製品を使ってはいけません。
  • 医師やエステティシャンにシミの施術を受けた場合は、施術後の指示に忠実に従いましょう。
  • 美白製品として知られているヒドロキノンは、がん、色素細胞の損傷、皮膚炎、その他の皮膚症状に関係するとされています。皮膚専門家の多くは他の方法で効果が見られない場合を除いてヒドロキノンを勧めません。
  • 酸による治療は、フィッツパトリック分類でI~IIIのスキンタイプの人が受けることができます。肌の色が濃いと施術後の皮膚の色が不均等になる恐れがあります。[11]
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このwikiHow記事について

Aanand Geria, MD
共著者
認定皮膚科医
この記事の共著者 Aanand Geria, MD. アナンド・ジェリア医師はニュージャージー州にて「Geria Dermatology」を経営する認定皮膚科医です。ペンシルバニア州立大学にて学士号を、ラトガーズ・ニュージャージー州立大学医学科にて医学博士号を取得。リーハイ・バレー・ヘルスネットワークにてインターンシップを、ハワード大学医学大学院にて皮膚科学の臨床研修を修了。マウントサイナイ病院の臨床指導者でもあり、その業績はAllure、The Zoe Report、NewBeauty、Fashionistaに取り上げられており、Journal of Drugs in Dermatology、Cutis、Seminars in Cutaneous Medicine and Surgeryなどの皮膚科医療専門誌でも話題を集めています。 この記事は45,369回アクセスされました。
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