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飛行機の旅に慣れていないと、何をどのように荷造りをするべきか混乱して困ることがあるでしょう。追加料金が必要な場合もあるなど、航空会社のガイドラインもますますわかりにくくなっているように感じられるかもしれません。しかし、理解しづらいと感じるのはあなただけではありません。飛行時間、ビジネス旅行か観光旅行かなどに関わらず、以下のステップを手引きとすれば荷造りのことがわかるでしょう。

パート 1
パート 1 の 3:

機内持ち込み手荷物の荷造り

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    身近にないと困るものは、機内持ち込み手荷物に詰めましょう。下着、くつ、衣服2~3組、娯楽アイテム、常備薬、長いフライトの場合は基本的な洗面用具などの必需品を入れます。なかには、お預け手荷物が手元に返ってこなくても困らないような準備をして飛行機に乗る人もいます。万が一、お預け手荷物が届かなかったときにもやっていける程度の最低限のものを入れましょう。
    • 必要な医薬品と、快適に過ごすために必要なものを持ちましょう。処方箋医薬品も市販の薬も、持ち込みが許可されています。生理食塩水など、医療のために必要なものの場合は、機内持込制限量を越えていても保安検査を通過することができます。
    • 詰める衣服の数を減らすために、着回しができる衣服を選びましょう。単独で着る衣服ではなく、何にでも合わせやすい衣服を数着持ちましょう。アクセサリーなどを使えば、着こなしのメリハリを出すことができます。例えばスカーフなら小さくてスペースも不要なうえ、スカーフとしてだけでなくヘアバンドやベルトとしても使用できます。
    • 機内持ち込み手荷物には、女性であれば特に、バケーション用品と水着を入れましょう。飛行機に乗ってお預け手荷物が届かなかった場合でも、たいていのもの(短パンやTシャツなど)は現地で調達できます。しかし、女性用の水着は探すのが大変なこともあります。水着が無いと、ビーチ、温水浴槽、その他のバケーションの楽しみが味わえなくなってしまうでしょう。
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    貴重品は機内持ち込み手荷物に入れましょう。貴重品はいかなるものも機内持ち込み手荷物に入れるべきです。お預け手荷物には紛失や破損の可能性がありますが、機内持ち込み手荷物は持ち主から離れることがありません。無くなったら立ち直れないと思うようなアイテムを持って行く場合は、機内持ち込み手荷物に入れましょう。
    • たいていのノートパソコン、スマートフォン、タブレット端末などのリチウムイオン電池を含む電子機器は、安全のため国土交通省の規制に従い、可能な限りお預け手荷物ではなく持ち込み手荷物に入れましょう。また、モバイルバッテリーと予備のリチウムイオン電池は「常に」お預け手荷物ではなく持ち込み手荷物に入れます。
    • 大きな電子機器は最後に荷物に入れ、簡単に取り出せるようにしましょう。使いたくなった時に、掘り出して探す必要がなくなります。
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    電子機器はひとまとめにしましょう。[1] これには以下の2つの理由があります。
    • たった30分間であってもフライト中は退屈に感じるものなので、電子機器がどこにあるかわかるようにしておくことで、iPod、iPad、Kindleなど使いたいものをできる限り素早く簡単に取り出すことができます。
    • 航空会社や空港によっては、電子機器のスクリーニング検査が求められます。同じ容器に入れて係員が見やすくしておけば、スムーズに保安検査を終えられるでしょう。
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    必要書類をそろえておきましょう。飛行機に乗るには、パスポートや運転免許証などの身分証明書が必要です。銀行カード、クレジットカード、JAFカードなどを忘れないようにしましょう。しかし、紛失の可能性がある以上、持っているカードすべてを持って行くのは良いアイディアではないでしょう。
    • 持ち込み手荷物の手に届きやすいポケットの中に、航空会社、フライトナンバー、予約番号、フライトの詳細などのフライト情報を入れます。近頃多くの航空会社が取り入れている自動チェックイン機を使うときに、これらのフライト情報が役立ちます。
    専門家情報
    Allyson Edwards

    Allyson Edwards

    ワールドトラベラー、国際コンサルタント
    アリソン・エドワーズはスタンフォード大学にて国際関係学の学士号を取得しています。同校を卒業後、アリソンは20ヵ国以上の企業代理機関と関係を持ち、国際関係を促進してきました。現在まで教育、金融テクノロジー、小売業など様々な業界の企業コンサルタントを務めています。
    Allyson Edwards
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    ワールドトラベラー、国際コンサルタント

    「透明なプラスチックフォルダーか封筒を購入しましょう。」と勧めるのは旅行エキスパートのアリソン・エドワード氏 です。「旅行に関する主要なものを入れるフォルダーを用意して、パスポート、運転免許証、旅行日程表、航空券、搭乗券、緊急用のクレジットカードの写真(両面)、旅行先の宿泊先住所と電話番号、旅行先の通貨などを入れましょう。すべてを1か所にまとめれば、何か必要になったときにどこを探すべきなのか悩む必要がありません。」

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    洗面用具は本当に必要なものだけにしましょう。必要だとしても、そこまで多く持つ必要はないかもしれません。例えば、シャンプーや歯磨き粉は親せきや友達から借りられるかもしれません。旅先で何かが必要になったときにどこかで買う手間はかかりますが、大量のボトルを持つよりも、他のより大切なもののためにスペースを空けておく方がよいでしょう。
    • アメリカに洗面用具を持ち込む場合、アメリカ合衆国運輸保安庁のルール3-1-1が適用されます。100ml以下のサイズの液体容器を約1リットル容量のジッパー付きビニール袋(1人あたり)1枚に入れ、保安検査の際には取り出しておきます。[2] www.tsa.gov でルールと規則を確認しましょう。
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    応急処置用品を持ちましょう。痛み止めなどの基本的なものを含む応急処置用品を持参しましょう。フライトのせいで頭が痛くなることもあるため、準備をしておきましょう。他にも、次のようなものを入れましょう。
    • 痛み止め
    • 絆創膏
    • 催眠鎮静剤(旅行で緊張しやすい場合)
    • 吐き気止め
    • ガム(空気圧が変わった時のため)
    • ティッシュ
    • 耳栓(旅行中役立つことが多い)
    • アレルギー反応など、生じやすい症状に応じた薬
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    「(旅行にワクチンや服薬が必要な場合)旅に関する主要なものを入れるフォルダーにワクチン接種証明と服薬状況証明を入れておきましょう。」

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    ワールドトラベラー、国際コンサルタント
    アリソン・エドワーズはスタンフォード大学にて国際関係学の学士号を取得しています。同校を卒業後、アリソンは20ヵ国以上の企業代理機関と関係を持ち、国際関係を促進してきました。現在まで教育、金融テクノロジー、小売業など様々な業界の企業コンサルタントを務めています。
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    ワールドトラベラー、国際コンサルタント
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    荷物の中に入れるよりも、着てしまいましょう。着ている衣服に関しては重さを問われないので、それを考慮した服装にしましょう。重ね着をすれば、より多くの衣服を持って行くことができます。例えば、Tシャツとジャケットだけでなく、Tシャツの上に長袖のシャツ、その上にトレーナーを重ねることができるでしょう。ビジネス目的の旅であれば、ハイキングシューズを履いて、ビーチサンダルは荷物の中に入れましょう。
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パート 2
パート 2 の 3:

お預け手荷物の荷造り

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    できることなら、お預け手荷物は避けましょう。本当にそうしようと思えば、飛行機での移動を伴う3か月間のビジネス旅行でさえ、お預け手荷物なしでも実現することができます。荷造りをして、荷物を持って移動し、重さは重量制限内におさめ、予想外の追加料金を支払い、航空会社が紛失しないように願う必要があるため、なかにはお預け手荷物を悩みの種だと感じる人もいます。2週間よりも短い旅行であれば、よく考えてみましょう。難しいかもしれませんが、不可能ではありません。
    • フライト添乗員や乗務員はいつも行っていることです。機内持ち込み手荷物だけで1週間を越える滞在をこなします。[3] 彼らにもできるのですから、あなたにもできるはずです。そしてその分浮いた5千円を好きなことに使いましょう。
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    できる限り軽くなるように荷造りしましょう。荷物の重さを重量制限内におさえてなるべく軽くすると、(輸送中またはホテルでの置き忘れなどで)物を失くす可能性も減ります。また、荷物を軽くすれば、お土産や衝動買いしたものを入れるスペースもできます。さらに、帰りのために再び荷造りをし直すのも楽になります。
    • くつを持ちすぎるのは避けるべきですが、何足かは必要です。くつは新品でない限りビニール袋に入れ、他のアイテムに土が付着しないようにしましょう。また、靴下はくつの中に収納して、余分なスペースを使わないようにしましょう。
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    お預け手荷物にも、重要な書類のコピーを入れましょう。万が一お預け手荷物に何かあったり、機内持ち込み手荷物に詰め忘れがあったり、旅行中にトラブルがあったりした場合のために、重要な書類のコピーを入れましょう。パスポートやビザなど、緊急の場面で必要となりそうな書類をコピーしておきましょう。準備をして必要にならないこともありますが、準備をしていないときに限って必要になることがあるかもしれません。
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    飛行機の中ではボトル容器から液体が漏れる可能性があると認識しましょう。洗面用具を持って行く場合、何かしらが漏れる可能性が高いでしょう。それぞれのアイテムは個別に包んで袋に入れ、衣服に付かないように気を付けましょう。カバンの中の隔離された場所に入れましょう。
    • すべてのボトル容器のふたを外してラップをかけ、ふたを閉めます。これで、ふたが開いても漏れを防ぐことができます。[4]
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    衣服は巻いて収納しましょう。まだ試していない人は、ぜひやってみましょう。おかしな四角型のしわが付かず、スペースの節約になる良い方法です。軽い衣服はカバンの跡が付きやすいので、重い衣服から始めましょう。
    • きつく巻けば巻くほどスペースの節約になります。いろいろなところを少しずつ圧縮すると、結果として大きなスペースを生み出すことができます。
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    ビニール袋は1~2枚余分に持ちましょう。なかにはビニール袋を提供してくれる親切な空港もありますが、そうでない場合のために自分で持参すると便利です。グループで旅行をする場合は大抵忘れてくる人がいるので、特に余分にあると役立ちます。多めに持てば、袋が汚れてしまっても予備があるので安心です。
    • ジッパー付きの袋を使いましょう。封ができない袋と比べるとチャック付きのビニール袋の方がよいですが、力が加わるとチャックが開いてしまうことがあるためジッパー付きのものが最もよいでしょう。
    • 質の良いジップロックの袋もしっかり封ができます。ジップロックに衣服を入れて空気を抜いて圧縮すると、3分の1の大きさを節約することができます。また、アウトドアで濡れるのを防いだり、使用済みの下着と清潔な衣服を分けて収納するのに役立ちます。
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    テトリスをするように持ち物を詰めましょう。カバンの空間を最大限に活かすために、形と大きさに合わせて荷造りをします。まずは大きくて重いものを底に入れ、だんだんと軽いものを入れます。そうすることで、最後にカバンを閉めやすくなります。変わった形のものは衣服で包み、すき間が開かないようにしましょう。
    • 変わった形のボトルや容器よりも、長い円柱形のものの方が一般的には詰めやすいでしょう。効率的な荷造りができるように、今後はより基本的な大きさと形のものを探しましょう。全体的なスペースの節約になります。
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    旅先で買う予定のあるものは持たないようにしましょう。おしゃれなパリ風ブティックで買い物をする予定があるなら、普段着でスーツケースをいっぱいにするのはやめましょう。何か買ったものを入れられるようにスペースを空けておきましょう。
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    荷物を事前に送ることができるか確認しましょう。場合によっては空港ゆうパックや空港宅配便などのサービスで送ると便利です。長期の旅行や、冬のキャンプ用品など特別な用具が必要な場合には、特に重要です。
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パート 3
パート 3 の 3:

旅の準備

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    フライトの長さと旅の期間に合わせましょう。持ち物の内容や量は、目的地や滞在期間によって異なります。特別なイベントに参加する予定はありますか?また、同じ服を何度もくり返し使うことのないようにしましょう。
    • できれば、お預け手荷物が必要にならないように工夫しましょう。これまでよりも多くの航空会社が1つ目のお預け手荷物を有料にしているため、安いと思ったフライトの料金が結局高くつくこともあります。フライト添乗員が持ち込み手荷物だけで1週間滞在できるのですから、あなたにもできることでしょう。
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    天候を確認しましょう。荷造りを始める前に天候をチェックすれば、本当に必要なものを見極めることができるでしょう。例えば、アメリカバーモント州の夏の気候はたいてい穏やかですが、亜熱帯気候の特徴である「熱波」の可能性もあります。天候を確認してから、タンクトップや傘を持つかどうか決めるとよいでしょう。
    • 多目的に使えるアイテムを数着持って、休暇を過ごす場所の天候に対応しましょう。例えば、水をはじくウィンドブレーカーが1着あれば、レインコートと上着を持つよりもスペースの節約になります。
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    海外旅行の場合は、アダプターが必要か確認しましょう。海外旅行をする場合は、アダプターが必要かどうか調べましょう。海外旅行先では、日ごろの環境とは異なる点もあるでしょう。電子機器のアダプターはどうかチェックしましょう。
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    禁止事項について学びましょう。例えば、サウジアラビアにはワインボトルを持ち込むことはできません。また、オーストラリアに持ち込むことができない植物の種子もあります。
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ポイント

  • スーツケースが無くなったときのために、貴重品は機内持ち込み手荷物に入れましょう。
  • ベルトは、巻かずに荷物に入れましょう。スーツケース周囲の余白に入れてスペースを節約しましょう。
  • 下着は必要だと思うよりも多く余分に持ちましょう。ジーンズやTシャツは多少洗わなくても着られますが下着はそうはいかないため、清潔なものがあると助かるかもしれません。
  • ヨーロッパ巡遊旅行に行くバックパッカーの場合は、忙しい空港でバックパックの底まで手を伸ばして探し物をする羽目にならないように、頻繁に使うものをバックパックの上部に入れましょう。
  • 機内持ち込み荷物の中にくつを何足も詰めるのはやめましょう。旅の長さに関わらず、2足あれば十分です。くつを詰めるときに問題となるのは、結構な重さがあり、貴重な荷物内のスペースを取ってしまう点です。動きやすいくつ1足と、きちんとした装いに見えるくつ1足を選びましょう。空港にどちらかを履いて行けば、その分荷物の中のスペースが空きます。
  • 音楽を聴くためのヘッドフォンと、快適に眠るためのアイマスクを持ちましょう。
  • 目安として、3回以上使えそうなものを持っていきましょう。「万が一泳ぎに行くときのために」という理由でシュノーケリング用具を詰めていくと、荷物を持ちすぎてしまいます。
  • 飲み物を持って行く代わりに、スクイズボトルを使いましょう。
  • 荷物の重量には注意しましょう。航空会社によっては、重量超過の荷物には、制限重量内の荷物を2つ預けるよりも高い料金が課せられることがあります。通常23kg以上になると「重量超過」とされることが多いようですが、航空会社のルールを確認しましょう。
  • 航空会社のガイドラインで、手荷物に関するルールを確認しましょう。
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注意事項

  • 国土交通省によって持ち込みが禁止されている特定の物品もあります。申告が必要なものと、持ち込みが禁止されているものについて確認しましょう。
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必要なもの

  • 石鹸(固形または液体)
  • 歯磨き粉、歯ブラシ
  • 制汗剤
  • 顔用・身体用保湿剤
  • コンタクト、コンタクト洗浄液、眼鏡
  • 化粧品(必要であれば)
  • 生理用品(必要であれば)
  • 処方箋医薬品(必要であれば)
  • ビタミン剤
  • 半袖の服
  • 長袖の服
  • ボタン付きのシャツ
  • トレーナーかフリース(天候に応じて)
  • 寝巻
  • ジーンズ
  • パジャマのズボン
  • 長袖の肌着(天候に応じて)
  • 歩くのに適した靴やブーツ
  • ウォータープルーフの上着
  • 洗面用具を入れる袋(ジップロック1枚に100mlの容器)
  • カメラとフイルム
  • 応急処置用品
  • デイパックかトートバッグ
  • パスポート、運転免許証、学生証
  • 現金・クレジットカード・旅行者用小切手
  • クレジットカード紛失時にかける電話番号
  • 電子機器にかかる料金
  • ヘッドフォンかイヤホン

このwikiHow記事について

Allyson Edwards
共著者 ::
ワールドトラベラー、国際コンサルタント
この記事の共著者 : Allyson Edwards. アリソン・エドワーズはスタンフォード大学にて国際関係学の学士号を取得しています。同校を卒業後、アリソンは20ヵ国以上の企業代理機関と関係を持ち、国際関係を促進してきました。現在まで教育、金融テクノロジー、小売業など様々な業界の企業コンサルタントを務めています。 この記事は2,494回アクセスされました。
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