家で料理をするにせよ、外食をするにせよ、人は多くの食べ物を無駄にしています。責任を持って食品を処分することはとても大切なことです。食べ物が腐ると、環境に害のある温室効果ガスのメタンが発生する危険があります。食品のリサイクルや有機物の堆肥化、慈善団体への寄付、それらが難しい場合はゴミとして捨てるなどして処分しましょう。さらに、食品廃棄物を最小限にするための対策も行いましょう。

方法 1
方法 1 の 5:
生ゴミのリサイクルと堆肥化

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    家庭で堆肥を作る 有機的に廃棄できる食品を家庭で堆肥化することは、ゴミとして捨てる食品の量を減らすのにうってつけの方法です。[1] 環境に優しく、庭にも使える堆肥を作りましょう。手作りの堆肥によって土壌を肥やすことで、庭で植物が良く育つはずです。
    • 果物や野菜などの生ゴミ、コーヒーかす、卵の殻、ナッツの殻、ティーバッグなどを入れましょう。
    • 肉や乳製品、などをこの方法で処分してはいけません。
    • 生ゴミをダンボールや新聞紙、植物などの有機物と一緒に堆肥の山に加えます。食品が分解されるよう、土や泥と一緒に混ぜておきましょう。
    • 新しい材料を追加する際には、ガーデンフォークなどを使って山をかき混ぜ、新鮮な酸素を含ませることで堆肥化を促進しましょう。
    • 庭がない場合でも、「earthworm farm」というミミズを用いたアイテムを利用すれば、自宅で堆肥を作ることができます。[2]
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    地元のリサイクルセンターを利用する スペースがない、または自宅で堆肥を作ることに不安を感じる人もいるかもしれません。そうした場合にも責任を持って、地元のリサイクルセンターに生ゴミを持ち込んで処分しましょう。大抵のリサイクルセンターには、生ゴミの処分や堆肥処理を行うための施設があります。通常は、生ゴミを持って行ってセンターの担当者に預けるか、決められた容器に捨てる仕組みになっているはずです。
    • 事前に地元のリサイクルセンターのガイドラインを確認しておきましょう。[3]
    • 生ゴミを持っていく前に、決められた方法で分別する必要があるかもしれません。
    • リサイクルセンターで受け付けている生ゴミと、そうでない生ゴミを確認しておきましょう。
    • 肉類は受け付けておらず、果物や野菜などの有機ゴミは受け付けているという場合もあります。
    • 住んでいる地域の自治体で、地元のリサイクル施設の情報を得ましょう。
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    自治体の生ゴミ処理の仕組みを利用する 住んでいる地域によっては、地方自治体が運営している生ゴミ処理の仕組みを利用できる場合もあります。最近では、地方自治体が各家庭に小型の生ゴミ用コンポスト容器を提供し、通常のゴミ収集と一緒に回収するというケースも増えています(海外の場合)。日本でも、家庭用のコンポスト容器設置に補助金が出る自治体などもあるので調べてみましょう。[4]
    • わからないことがあれば、地元の自治体に問い合わせましょう。自分の住んでいる地域でも、その仕組みが適用されるかどうか確認します。[5]
    • 近所の人に、詳細を知っているか、またどうすれば参加できるかを聞いてみてもよいでしょう。
    • このような仕組みがある地域では、堆肥化する生ゴミを入れるための生分解性のゴミ袋が提供される場合もあります。[6]
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方法 2
方法 2 の 5:
不要な食品の寄付

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    寄付するのに適した食品を判断する 食べる予定のない食品で戸棚がパンパンになっている場合、ただゴミとして捨てるのではなく、地元の慈善団体に寄付しましょう。フードバンクや炊き出しを行っているボランティア団体など、地元の慈善団体に食品を寄付することで食品を一切無駄にせずに済みます。[7] 寄付することを決めたら、まずはどの食品を寄付できるのかを判断しましょう。
    • 一般的に、缶詰の野菜・スープ・魚・肉など、非生鮮食品が寄付に適しています。
    • 低糖質のシリアル、チューブ入りのピーナッツバター、レーズン、紙パック入りのジュースなども喜ばれるでしょう。
    • ガラス製の瓶や容器に入った食品は寄付しないようにしましょう。容器が割れてしまう可能性があるため、受け付けていない場合があります。[8]
    • 友人や家族に欲しい食品がないか、聞いてみてもよいでしょう。
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    地元の慈善団体に問い合わせる 寄付できる食品を把握したら、地元の慈善団体を調べます。住んでいる地域のフードバンクやフードドライブを検索し、電話をして寄付の方法を聞いてみましょう。全国の飢餓救済団体のオンライン検索ツールを使って、地元のフードバンクを探してもよいでしょう。[9]
    • 企業が不要な食品を寄付するための専用アプリもあります。[10]
    • 個人として寄付を行う場合は、地元や全国規模で活動している慈善団体に協力するという形を取りましょう。
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    フードバンクなどに食品を届ける 食品を丁寧に梱包し、地元のフードバンクのスタッフやボランティアに預けましょう。フードバンクのスタッフやボランティアは、寄付を喜んで受け入れてくれるはずです。ただし、しっかりと梱包されていること、寄付にふさわしくないものを入れていないことなどの条件があります。フードバンクなどの施設に行ったら、その団体が行っている活動について少し調べてみてもよいでしょう。フードバンクでは、寄付された食品の整理や配布を手伝う、ボランティアを新たに募集している場合もあります。
    • もし時間に余裕があれば、ボランティアとしてその慈善活動に参加してみてもよいでしょう。
    • 大抵の団体で、様々な形でのボランティアとしての参加が可能となっています。[11]
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    レストランの食べ物を寄付する レストランを経営している場合は、余った食品を慈善団体に寄付してもよいでしょう。地元の慈善団体に寄付したい食品の詳細を連絡すれば、トラックやバンでレストランに回収に来るはずです。この方法なら生鮮食品や調理済み食品を寄付することもできます。そうした食品は冷凍されるか、ただちに地元にあるホームレスのための施設などに届けられるでしょう。[12]
    • アメリカの場合、こうしたサービスを行っている団体のリストは、米国農務省のウェブサイトに掲載されています。
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    食料品店から食品を寄付する 食料品店を経営している場合や食品卸売業者の場合、余った食品を寄付することもできます。手続きはレストランやホテルの場合と同様です。地元の団体に連絡し、寄付したい食品の詳細を伝えましょう。その団体があなたから直接食品を受け取れるよう手配するはずです。
    • Y食品廃棄物を頻繁に出している企業の場合は、地元や国の食品関連の慈善団体に連絡し、コーポレート・パートナーになってもよいでしょう。
    • コーポレート・パートナーになると、定期的に寄付が可能となり、企業側が税制上の優遇措置を受けることもできます。
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方法 3
方法 3 の 5:
再利用できない生ゴミの処理

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    腐った食品をより分ける 腐っている食品、または傷みやすい食品は、すぐに処理しなければなりません。そうした食品は他のゴミとは分け、丈夫なビニール袋に入れて、ただちに処分します。[13] 肉類などすぐに腐ってしまう食品は、できるだけ収集の当日に、ゴミ袋に入れて出すようにしましょう。腐った食品をゴミ箱などに入れておくと、害虫などを引き寄せてしまいます。
    • 肉類や生ものを捨てる際は、ビニール袋に入れて口を縛ってから、ゴミ袋に入れるようにしましょう。水分の漏れや臭いを最小限に抑えることができます。
    • ゴミ箱が完全に密閉され、害虫を引き寄せるような臭いがしないかどうか確認しましょう。
    • ウジ虫が湧かないよう、肉は速やかに処分するようにしましょう。
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    鶏皮などの水分の少ないものは焼却処分する (水分の多いものは燃やすと爆発する恐れがあります)。
    • 室内の暖炉や、屋外にあるグリル、庭用の囲炉裏などで焼却しましょう。
    • 薪ストーブで燃やしても構いませんが、焼却する食材は調理エリアではなく燃料エリアに入れるようにします。
    • ガスコンロで焼却してはいけません。室内に大量の煙が充満してしまいます。
    • 余分な燃料を消費しないよう、食品の焼却は、通常の目的で火を熾す際に、併せて行うようにしましょう。例えば、バーベキューなどの後、食べ物を調理したのと同じ炭火でゴミを燃やします(当然のことですが、必ず火を燃やしたエリア全体に水をかけてから、その場を立ち去るようにしましょう)。
    • 残った灰は、冷めてから通常の方法で処理します。
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    シンクやトイレに流す 
    • 油脂類以外の柔らかい食品は、細かく刻んでシンクの排水口に流したり、大きめのゴミはトイレに流したりしてもよいでしょう。日本の場合、排水管やトイレが詰まる恐れがあるので十分注意します。
    • 腐ったトマトのような柔らかい生ゴミの場合はこの方法を使えますが、骨のような硬い生ゴミの場合にはこの方法は使えません。
    • 生ゴミ処理機(ディスポーザー)がない場合は、この方法で処理してもよいでしょう。
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    油脂類を容器に集める 調理用の油脂は、瓶や口の広い容器など、捨てても構わない容器に集めて捨てましょう。肉を焼いたときの熱い油や脂肪を、シンクの排水口に流してはいけません。配管トラブルの原因となり、修理には費用もかかります。油脂は排水溝ではなく、必ずゴミ箱に捨てるようにしましょう。[14]
    • 油脂類の入った瓶などがいっぱいになったらゴミ箱に捨てます。使用した瓶をリサイクルしないようにしましょう。
    • 余った脂肪(または脂肪の一種であるスエット)を使って、庭にある野鳥の餌台に置く、ファットボールを作ってもよいでしょう。
    • 集めた脂肪にオーツ麦など、乾燥した生ゴミを混ぜて冷蔵庫で一晩寝かせます。
    • 固まったら木に吊るしたり、餌台に置いたりしてみましょう。[15]
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    生ゴミ処理機(ディスポーザー)を利用する シンクにディスポーザーが付いている場合は、食事の後片付けの際にそれを利用しましょう。排水口に生ゴミをかき集め、冷水を流しながらディスポーザーのスイッチを入れると、生ゴミの粉砕音が聞こえてくるはずです。中が空になり、刃が定位置に戻る音がしたら、ディスポーザーのスイッチを切って水を止めます。
    • 生分解性のないものはディスポーザーに入れないようにしましょう。
    • ガラス、金属、プラスチック、紙などを入れてはいけません。
    • ディスポーザーには油脂類を入れないようにします。
    • 米やパスタなど、膨張する食品は入れないようにしましょう。
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    生ゴミが浄化槽に混入しないようにする 浄化槽に生ゴミが混入するような事態は避けましょう。浄化槽がある場合は、生ゴミやコーヒーかす、油脂類をシンクに流さないよう注意が必要です。浄化槽内に固形物がたくさん混入するようになると、汲み取りの頻度を増やす必要が出てくるでしょう。[16]
    • グラインダーやディスポーザーがある家庭でも、できるだけ使用量を抑えるようにしましょう。
    • ディスポーザーの使用によって、浄化槽の品質に影響を与える可能性があります。
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    捨てる食品を把握しておく 乾燥パスタや米、パンなどの穀物類は、堆肥化やリサイクルには向いていません。パスタや米などの乾燥食品は、フードバンクに寄付しましょう。これらは賞味期限がかなり長いため、大抵の場合、捨てる必要はありません。
    • 棚の奥に古いパスタや米があったら、すぐにゴミ箱に捨てましょう。
    • 古くなったパンを庭にくる野鳥にあげたくなるかもしれませんが、パンにはほとんど栄養がありません。また、カビの生えたパンは鳥に有害な場合があります。[17]
    • 乳製品はリサイクルや堆肥化ができないので、ゴミとして捨てるようにしましょう。[18]
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方法 4
方法 4 の 5:
生ゴミの保管と処分

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    生ゴミは収集場所に早めに出しておかない ゴミの収集が週1回の場合など、生ゴミをすぐに捨てられない場合もあります。また、生ゴミの場合、収集日までゴミ箱に入れておくと悪臭がしたり、動物が寄ってきたり、ハエが発生したりするでしょう。
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    「スロップジャー(蓋付き容器)」に入れておく ピクルスやスパゲッティソースの入っている瓶のような、ガラス製でしっかりと蓋が閉まるものを使いましょう。
    • プラスチック製の瓶でも構いませんが、多少臭いが漏れる危険があります。
    • コーヒー缶など、密封できる金属缶でも代用できますが、シンク内に放置するとサビの輪が残るかもしれません。
    • Cオートミールが入っているような円柱形の段ボール容器は避けましょう。腐った食品の水分で濡れると、水漏れする危険性があります。
    • 容器は1回分の生ゴミが収まる大きさのものを使いましょう。冷凍保存していない場合、悪臭やハエ、ショウジョウバエが発生する危険性があるため、一度閉めたら開けないようにします。
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    食材を容器に入る大きさにカットする 
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    ゴミの日に容器ごと捨てる 日本の場合、容器の素材によってはそのまま捨てられない場合もあります(中身をゴミ箱に捨ててから、容器を洗って再利用することも可能ですが、汚れるので外で行うようにしましょう)。
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    捨てるまで生ゴミを冷凍して保管しておく 分解プロセスが停止し、生ゴミに湧いた虫や幼虫も死滅します。前述の方法と組み合わせて、生ゴミを入れた容器を冷凍してもよいでしょう。また、スイカの皮のような大きめの生ゴミは、丸ごと冷凍庫に入れても構いません。 ただし、ゴミの日にこれらの冷凍した生ゴミのことを忘れてしまうことが多いため、冷凍庫をチェックするよう、ゴミ箱にポストイットを貼っておくとよいでしょう。
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方法 5
方法 5 の 5:
食品廃棄物の削減

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    食品を適切に保存する 長期的に見て、食品廃棄物の量が減っていくよう、いくつかのステップを実践しましょう。誤った方法で食品を保存して、期限内なのに腐らせてしまったり、消費できる期間が短くなってしまったりすることはよくあります。手間をかけ、食品を適切な方法で保存することで、廃棄物を減らすことができる上、コストパフォーマンスも向上するでしょう。
    • すぐに使わない生鮮食品は、後で使えるように冷凍しておきましょう。
    • 残ったスープやシチュー、パスタなども冷凍保存します。
    • 使用する保存容器がしっかりしたものかどうか、保管場所が適切な湿度や温度に保たれているかどうか確認しましょう。
    • 例えば、冷蔵保存しなくてはいけない食品もあれば、涼しくて乾燥した場所に保管すべき食品もあります。
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    賢い買い物をする 食品廃棄物を減らすための簡単な方法は、購入する量を減らすことです。普段どれくらいの量の食品を捨てているかを把握し、その情報を基に買い物の量を調整します。一週間の食事の献立を考え、それらの料理を作るのに必要なものだけを購入するようにするとよいでしょう。
    • 特別なキャンペーンや、購入者限定のお得な情報につられないように注意しましょう。
    • 食品を余分に保存できない場合は、買う前に「結局捨てることになるのでは?」と自分に問いかけてみるようにしましょう。
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    残り物を活用する 残り物を最大限に活用することも、食品廃棄物を減らし、購入した食品を無駄にしないための方法の1つです。残り物を追加のメニューやおやつにアレンジしたり、スープストックやシチューの材料として使ったりしましょう。残り物を利用したレシピを調べ、調理した食材をすべて使うことを目指します。インターネットでは、残り物を使った便利なレシピもたくさん見つかるはずです。[19]
    • 余った野菜や果物をジャムや瓶詰にしてもよいでしょう。
    • 残り物は安全に消費しましょう。密閉容器にきちんと詰めて、冷蔵庫や冷凍庫で保存するようにします。
    • 残り物は2つ日以内に消費し、何度も温め直さないようにしましょう。[20]
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出典

  1. Kathryn Kellogg. 環境問題専門家. 専門家インタビュー. 28 June 2019.
  2. http://www.mass.gov/eea/agencies/massdep/recycle/reduce/composting-yard-and-food-waste.html
  3. Kathryn Kellogg. 環境問題専門家. 専門家インタビュー. 28 June 2019.
  4. http://news.nationalgeographic.com/news/2013/06/130618-food-waste-composting-nyc-san-francisco/
  5. Kathryn Kellogg. 環境問題専門家. 専門家インタビュー. 28 June 2019.
  6. https://www.cityofkingston.ca/residents/waste/organics
  7. Kathryn Kellogg. 環境問題専門家. 専門家インタビュー. 28 June 2019.
  8. https://www.shfb.org/mostneededfoods
  9. http://www.feedingamerica.org/find-your-local-foodbank/?_ga=1.98159455.1125687795.1458042281

このwikiHow記事について

Kathryn Kellogg
共著者 ::
環境問題専門家
この記事の共著者 : Kathryn Kellogg. キャサリン・ケロッグは「goingzerowaste.com」の設立者です。このウェブサイトにて「環境にやさしい生活」を送るための方法を、前向きな思考と地球への愛情を込め、ステップごとに詳しく説明しています。エコ・フレンドリーのハウツー本、「Ways to Go Zero Waste」の著者、そしてナショナルジオグラフィックが主催するプラスチック・フリー生活運動のスポークスパーソンでもあります。
カテゴリ: 食・おもてなし
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