PDF形式でダウンロード PDF形式でダウンロード

人でも動物でも良い関係を築き維持するには、互いに信頼できるどうかが鍵です。馬との関係においては特にそうです。と言うのも、飼い主を信頼できない馬は、故意に、または気づかないうちに、飼い主を傷つける可能性があるからです。どんな関係にも言えることですが、信頼を築くには、共に過ごす時間と努力が必要です。[1] 自信を持って馬に乗れるようになるためにも、また、良い関係を長く維持するためにも、馬との信頼関係を築くことが重要です。

パート 1
パート 1 の 3:
馬との関係を築く

  1. 1
    正しい方法で馬に近づく 訓練をしようと近づいて行くと馬が怖がるようなら、近づき方が間違っているのかもしれません。馬によっては、正面から近づく人間(または動物)を怖がる場合があります。
    • 馬の目を正面から見るのを避け、横から近づきましょう
    • 近づいたら、手を伸ばして馬に自分の匂いを嗅がせましょう。それでも怖がるなら、手を差し出したまま、視線を逸らし腰を曲げてかがみましょう。
  2. 2
    馬と時間を過ごす 手入れや乗馬以外で、一緒に過ごす時間はどれくらいありますか。馬を一定期間観察することで、性格や行動パターンについて多くを学ぶことができます。馬が歩き回ったり、他の馬とじゃれあっている間、近くで様子を見て自分の存在に慣れさせましょう。様子を観察したり一緒に過ごすことで、どんな時にどんな行動に出るかが徐々に理解できるようになるでしょう。[2]
    • 毎日馬と過ごしましょう。10分または20分しかなくても、馬の手入れをしたり、短時間の乗馬に行ったりしましょう。[3]
    専門家情報
    Alana Silverman

    Alana Silverman

    EAGALA認定馬専門家
    アラナ・シルバーマンは、カリフォルニア州ロサンゼルスにて200頭以上の馬を飼育管理している高級乗馬施設「Paddock Riding Club」の副管理人を務めています。EAGALA(乗馬療法協会)にて馬介在治療教育専門家の認証資格を取得。馬の飼育や乗馬に関し25年以上の経験があり、ブリティッシュ馬術と乗馬指導を専門としています。アリゾナ大学にて心理学の学士号を取得。
    Alana Silverman
    Alana Silverman
    EAGALA認定馬専門家

    専門家からも一言: 自然の中で、または、敷地内のアリーナや放牧場などで、馬と一緒にアクティビティやゲームをしましょう。過ごす時間が長ければ長いほど、信頼関係が深まります。

  3. 3
    馬に話しかける 返事ができない動物に話しかけるなんて変だと思う人もいるかもしれません。しかし、話しかけることで馬の信頼を得ることができ、馬が人間を怖がらなくなる、と考える飼い主もいます。「静かで断定的な口調」で話しかけましょう。繰り返すうちに、馬は飼い主の前でリラックスできるようになり、飼い主を信頼できるリーダーと見なすようになるでしょう。[4]
  4. 4
    一緒に散歩に行く 馬の信頼が得られなければ、長時間の乗馬は難しく、危険でさえあるかもしれません。とは言え、馬と一緒に馬小屋から出られない、ということではありません。犬をリードに繋いで散歩に行くように、馬に手綱をつけて森の散歩に長時間出かけましょう。飼い主にリードされて歩くことに徐々に慣れてくるはずです。[5]
    広告

パート 2
パート 2 の 3:
訓練を通して信頼を築く

  1. 1
    訓練にリラクゼーション法を使う 馬の訓練および馬との信頼関係構築には、馬を落ち着かせる方法を学ぶことが不可欠です。しかし、信頼を得る前に無理やり馬に触れると、馬の不信感が増幅したり自分自身が怪我をする可能性があるため、このプロセスを焦って実践してはいけません。頑固な馬や怖がりの馬の場合は徐々に触れるようにし、慣れてきた頃を見計らって、様々なリラクゼーション法を使うと、トレーニングが行いやすくなります。
    • 馬の頭の横に立ち、馬と同じ方向に目線を向けましょう。手綱を持ち、頭を下げながらゆっくりと腰を曲げてかがみます。次に、馬の頭が自分の頭の位置と同じ高さに来るように、ゆっくりと下を向かせます。そうすることで、馬は警戒心や頑なな態度を緩めるはずです。こうした訓練を何度も繰り返せば、飼い主の前では警戒心を解いても安全だと悟ります。
    • 長いストロークで撫でたり、指を立てて掻くように撫でたりしましょう。手のひらでパンパンと叩くような撫で方は、野生の馬同士の接し方ではないため避けましょう。長いストロークで、または指を立てて掻くような撫で方は、野生馬同士の仕草をまねたもので、緊張した馬を落ち着かせたり、飼い主のタッチに慣れさせるには一番良い方法です。
    • 馬の鼻口部の先にある溝の部分を人差し指で優しく撫でましょう。鼻口部全体を長いストロークで優しく撫でましょう。馬によっては非常にリラックスでき、飼い主が触っても過敏な反応を示さなくなります。
    • 片方の手で鼻口部を支え、もう片方の手の指で口角部分を優しく撫でましょう。口角部分には歯がないはずですが、用心して行いましょう。触られることに慣れていない場合は、触れる前にしばらく様子を見る必要があるでしょう。指を鼻口部に置くことができたら、馬の舌に優しくサッと触れましょう。これは、飼い主に従うよう教える訓練です。何度も行えば、馬の信頼が得られるようになります。
  2. 2
    難度を徐々に上げながら訓練する 常識のようで、つい忘れがちなことですが、短期間にあまりにも多くを期待し過ぎると、馬にはストレスになり、記憶を混乱させてしまう可能性があります。訓練は馬との信頼関係を築くのに非常に効果的な方法ですが、教える要素を学びやすい順序に組み立て行わなければなりません。簡単で即実行できる課題から始め、徐々に挑戦しがいのあるレッスンへと進めて行きましょう。
    • 馬がすでに知っていることから始め、マスターできたら、次は、あまり労力をかけずにできるレッスンを行いましょう。
    • 新しい課題に挑む準備ができていなくても問題ありません。馬を障害物の近くに立たせ、匂いを嗅がせたり見させたりして慣れさせましょう。時間の経過とともに、緊張感が取れ障害物を飛び越える心の準備が整います。
    • 馬を焦らせてはいけません。障害物を飛び越える準備が整っていないのに、ジャンプを強制すると飼い主への不信感が増すだけで、飼い主と馬の双方にとって害になる可能性があります。準備が整うまで、馬に障害物を観察させましょう。障害物への警戒心が取れたことが確認できたら、ジャンプの訓練を始めましょう。
  3. 3
    成功したらご褒美を与える 新しい課題に挑戦する姿勢が見られたら、完璧にこなせなくてもご褒美を与えましょう。重要なのは、挑戦すると良いことがある、と教えることです。寛容な態度で勇気づけ、ご褒美を与え続ければ、最終的には、ご褒美のためだけでなく、飼い主のためにも挑戦しようと思うようになります。
    • ご褒美には健康的な食べ物を選びましょう。リンゴ、ニンジン、セロリなどの野菜を食べやすいサイズにカットすると、絶好のおやつになります。[6]
    • キャベツや芽キャベツなど、ガスを発生させやすい野菜を与えてはいけません。また、 タマネギ、ジャガイモ、トマト、ナス、ピーマンなど、ナス科の植物も絶対に与えてはいけません。[7]
    • ご褒美は適切な量と頻度を心がけましょう。量や頻度を考えず、与え過ぎると、馬は常にもらえるものだと期待してしまい、もらえない時に噛み付くことがあります。ご褒美の与え方については、厳格な規則を設けることが重要です。[8] 一般的に、おやつやご褒美には、健康に良い野菜1掴みか2掴みで十分です。[9]
    • 手でおやつを与える際には注意しましょう。飼い主を信頼していないうちに手で与えると、馬はおやつをすぐに奪おうとし、結果、手を噛まれてしまう場合があります。バケツか餌入れを使って与えましょう。[10]
    広告

パート 3
パート 3 の 3:
馬に自信をつけさせる

  1. 1
    馬に恐怖感を克服させる 例えば、水を渡る時に怖がるなど、馬が何かに恐怖感を抱いている場合は、それを克服できるよう手を貸す必要があります。とは言え、嫌がるものに向き合わせ、無理やり突進させてはいけません。馬に心の準備ができていないのに、強制的に恐怖に向き合わせれば、馬は怖がり、飼い主に怪我を負わせる危険があります。恐怖心を克服させるには、馬に十分な時間を与えることが重要です。馬が恐怖心を克服できるまで側で手を貸しながら見守る最大の魅力は、馬が飼い主の協力をいつまでも覚えていることです。やがては、飼い主への尊敬の念が芽生え、飼い主を信頼するようになります。[11]
    • 敷地近くに流れる小川など、怖がっているものや場所まで連れて行き、自信をつけさせましょう。
    • リラクゼーション法を使って馬を落ち着かせ、ゆっくりと水に向かわせましょう。まず、水を見させ、岸で匂いを嗅がせましょう。抵抗なく水の中に足を踏み入れたら、水の中に数分間立たせて、怖くないことを覚えさせましょう。
  2. 2
    飼い主自身の恐怖心を認識する 馬が飼い主を信頼できないのは、飼い主に問題があるからかもしれません。馬に乗る際に緊張したり不安を感じたりすると、馬はそれを感知します。少しでも躊躇を見せると、馬の信頼を失う結果になりかねません。リラクゼーション法を使って馬を落ち着かせ、穏やかで自信に満ちた声で馬に話しかけながら、乗馬への恐怖に対峙しましょう。緊張する状況に徐々に慣れ、自然に馬に乗れるようになると、馬も同じようにその状況に慣れて来ます。[12]
  3. 3
    調教師による訓練を検討する 馬の信頼を得るのが困難な場合は、プロの調教師に訓練を依頼しましょう。調教師は飼い主と馬双方への訓練を通して、馬が飼い主を信頼できない原因を探し出し、信頼関係の構築を妨げる障害の克服法を教えてくれます。[13]
    • 乗っている人を振り落とす、急に駆け出す、後ろ足立ちになるなどの行動は全て、調教が必要な問題行動です。このような行動は、飼い主を信頼または尊敬できていないために起こるもので、飼い主だけでなく、他のライダーにも深刻な害を及ぼす可能性があります。[14] これらのいずれかの行動が見られたら、馬に乗る前に、有資格の調教師に連絡しましょう。
    • JRA日本中央競馬会などの、専門組織を通じて、トレーナーまたは有資格の調教師を探しましょう。オンラインでも地元のトレーナーを探すことができます。
    広告

ポイント

  • 自分の声に慣れさせ、自分をよく理解してもらえるように、馬に話しかけるようにしましょう。
  • 馬と散歩に出かけましょう。そうすることで、馬も飼い主も互いの存在を心地良く感じられるようになります。馬が怖がりそうなものを見つけたら、自らそれに近づいて怖くないことを馬に示しましょう。
  • ハグされるのが大好きな馬がいます。自分の馬がそうなら、寄り添ったり一緒に遊んだりしましょう。
  • 馬に利用されてはいけません。リーダーシップを発揮しましょう。ただし、馬の問題行動に対して厳しく叱るなどの反応を示してはいけません。
  • 馬に乗る時は、穏やかな態度を維持しましょう。初めて乗る時には特に、馬を安心させましょう。
  • 馬が飼い主に体を擦り付けるのは、飼い主を軽視している証拠です。「ボスは自分だ」と分からせましょう。
  • 食料と水を十分に与えましょう。
  • 馬の手入れしたり、時折おやつを与えましょう。信頼関係が築きやすくなり、双方が互いの存在を心地良く感じるようになります。
広告

関連記事

このwikiHow記事について

Alana Silverman
共著者 ::
EAGALA認定馬専門家
この記事の共著者 : Alana Silverman. アラナ・シルバーマンは、カリフォルニア州ロサンゼルスにて200頭以上の馬を飼育管理している高級乗馬施設「Paddock Riding Club」の副管理人を務めています。EAGALA(乗馬療法協会)にて馬介在治療教育専門家の認証資格を取得。馬の飼育や乗馬に関し25年以上の経験があり、ブリティッシュ馬術と乗馬指導を専門としています。アリゾナ大学にて心理学の学士号を取得。 この記事は3,478回アクセスされました。
カテゴリ:
このページは 3,478 回アクセスされました。

この記事は役に立ちましたか?

広告