高いクレアチニン値を下げる方法

共同執筆者 Luba Lee, FNP-BC, MS

この記事には:クレアチニンについて理解するハーブを使った民間療法を試してみる生活習慣を変える薬を飲む医学的治療を検討する食生活を変える18 出典

クレアチニンは、血液や尿の中にある老廃物です。クレアチニンの値やクレアチニン・クリアランス試験により、腎臓がうまく機能しているかを調べることができます。通常、腎臓はクレアチニンをろ過し、体の外へ排出する役割を担っています。しかし、健康上の何らかの問題があって腎臓のこの機能が阻害されると、クレアチニンが体内に大量に溜まり、体に悪影響が出てしまう可能性があります。クレアチニンの値を下げるのにはいくつか方法があり、食生活を変える、生活習慣を変える、薬を飲む、病院で治療を受ける、などがあります。

1
クレアチニンについて理解する

  1. 1
    クレアチニンが何かを知りましょう。クレアチニンは、食べ物をエネルギーに変えるのを助ける、クレアチンという代謝物質が分解される時にできる老廃物です。
    • 通常、腎臓はクレアチニンを血液中からろ過する役割を果たします。その時に出る老廃物はその後、尿と一緒に体から排出されます。
    • クレアチニンの値が高いと、腎臓に何か問題がある可能性があります。
    • 日常的なタンパク質の大量摂取や激しい運動により、クレアチニンの値が高くなる可能性があります。
    • クレアチンのサプリメントの摂取によっても、血液中や尿中のクレアチニンの値が高くなる可能性があります。
  2. 2
    検査の仕組みを知りましょう。クレアチニン検査は、血液中にクレアチニンがどれくらいあるかを調べます。
    • クレアチニン・クリアランス試験という、尿中のクレアチニンの量を調べる検査もされる事があります。血液中のクレアチニン値が低く、尿中のクレアチニン値が高いのが正常です。
    • これらの検査は、ある瞬間の、腎臓の機能の評価でしかありません。24時間以内に採取した、一回分の血液と尿のサンプル中のクレアチニン量しか測っていないからです。
  3. 3
    検査結果を正しく解釈しましょう。クレアチニン値の正常値は、成人男性、成人女性、若年者、小児で異なります。クレアチニン値は、年齢や体重によっても異なりますが、一般的な正常値は以下のようになっています。
    • 血清クレアチニンの正常値は:[1]
      • 男性: 0.6 〜 1.2 mg/dL; 53 〜 106 mcmol/L
      • 女性: 0.5 〜 1.1 mg/dL; 44 〜 97 mcmol/L
      • 若年者: 0.5 〜 1.0 mg/dL
      • 小児: 0.3 〜 0.7 mg/dL
    • 尿中クレアチニンの正常値は:
      • 男性: 107 〜 139 mL/min; 1.8 〜 2.3 mL/sec
      • 女性: 87 〜 107 mL/min; 1.5 〜 1.8 mL/sec
      • 40歳以上: 10歳年齢が上がるごとに6.5 mL/minづつ下がります
  4. 4
    クレアチニンの値が高くなる理由を理解しましょう。クレアチニンの値が高くなるのにはいくつか原因があります。深刻なものも、そうでないものもありますが、いずれにしろ原因を取り除いて、クレアチニンの値を正常に戻す必要があります。
    • 腎機能不全、腎機能障害:腎臓に異常があると、糸球体でのろ過が不十分になり、クレアチニンを十分に体外に排出できなくなります。腎臓を通過する血液は、糸球体でろ過されます。
    • 筋肉の破壊:筋肉が破壊されるような状態になると、壊れた筋組織が血液中に流れ込み、腎臓にダメージを与える可能性があります。
    • 肉の大量接種:肉類の多い食生活をしていると、体内のクレアチニン量が増える可能性があります。
    • 甲状腺機能低下:甲状腺に機能に問題があると、腎機能が悪くなる可能性があります。甲状腺機能が低下すると、老廃物をろ過して体外に排出するのがうまくできなくなる可能性があります。

2
ハーブを使った民間療法を試してみる

  1. 1
    ハーブティーや緑茶を飲みましょう。血液中のクレアチニン量を減らすのを助けると信じられているハーブティーがあります。この効果を支持する研究はあまり多くありませんが、逆に効果がないと示されているわけでもありません。
    • 毎日250mLほどハーブティーを飲みましょう。
    • カモミール、イラクサ、タンポポコーヒー(ダンデライオン)などのハーブティーに効果がある可能性があります。
    • これらのお茶が腎臓を刺激して、尿の産生を増やすと考えられています。これにより、体内から排泄されるクレアチニンの量が増える可能性があります。
  2. 2
    イラクサのサプリメントを飲むことも検討しましょう。イラクサは腎臓の排泄量を増やして、過剰なクレアチニンを除去するのを助ける可能性があります。[2] イラクサには、腎臓に流れる血液量を増やして尿を増やすとされている、ヒスタミンやフラボノイドが含まれています。
    • イラクサの葉は、サプリメントでもハーブティーでも摂取することができます。
  3. 3
    セージ(サルビア)について主治医と相談しましょう。セージは糸球体ろ過量を増やし、クレアチニン値を下げる可能性のあるハーブです。[3] セージは腎機能を良くするリソスエルメートBが含まれています。[4]
    • セージを使っても良いか、主治医に確認しましょう。セージは主治医の許可なく飲まないようにしましょう。

3
生活習慣を変える

  1. 1
    飲む水の量を調整しましょう。一般的には、250mLのグラスで6杯から8杯の水を飲むのが勧められています。脱水状態になると、クレアチニンの値が上がりやすくなるため、水分補給が大切です。
    • 体内に十分な量の液体がないと、尿を十分に作ることができません。クレアチニンは尿によって排泄されるため、尿量が少ないとこの毒素は排泄しにくくなります。
    • 一方で、液体の飲みすぎも腎機能に悪影響を及ぼします。体内の液体が多すぎると、血圧が上がり、腎臓に負担がかかります。
    • 特別に医師からの指示がなければ、異常な量の水分を摂取せず、脱水状態にならないようにしておくとよいでしょう。
  2. 2
    活動レベルを制限しましょう。激しい運動をすると、食べ物からどんどんエネルギーがどんどん作られます。その結果、クレアチニンがたくさん生産され、血液中のクレアチニン量が増えてしまいます。
    • それでも運動が健康面にもたらすメリットは大きいので、完全にやめてしまう必要はありません。強度の高い運動を、低い運動に変えれば良いでしょう。ランニングやウェイトリフティング、バスケットボールの代わりに、ウォーキングやヨガをしてみましょう。
  3. 3
    よく寝ましょう。寝ている間、ほとんどの体の機能は弱まります。体の代謝もそのうちの一つです。代謝が弱まる結果、クレアチンからクレアチニンへの変換がゆっくりになり、新たに産生される前に、既に血液中にあるクレアチニンを体外へ排出することができます。
    • 毎日6時間から9時間の睡眠を心がけましょう。7、8時間の睡眠が理想的です。
    • また、睡眠不足では体全体に負担がかかり、通常の働きをするのに労力を要します。その結果、腎臓に負担がかかり、クレアチニンの排泄能が下がる可能性があります。

4
薬を飲む

  1. 1
    一部の薬をやめた方が良いか医師に確認しましょう。薬の中には、クレアチニンの値を上げるものもあります。腎臓に負担をかける可能性のある薬が原因となることもありますが、腎臓の病気の治療のための薬が原因となることもあります。
    • 既に腎臓に異常がある場合は、イブプロフェンのような薬の使用に注意しましょう。定期的に使用すると、さらに腎臓に負担がかかる可能性があります。
    • ACE阻害薬やシクロスポリンはどちらも腎臓の病気の治療に使われますが、クレアチニンの値を上げる可能性があります。[5]
    • バナジウムのようなサプリメントもクレアチニンの値を上げる可能性がありますので、避けましょう。
    • 薬を飲むのをやめる際には、必ず医師に相談しましょう。飲み始めた理由によっては、クレアチニン値が高くなったとしても、その薬を飲む事の利益の方が大きい場合もあります。
  2. 2
    薬やサプリメントを調べましょう。クレアチニン値が高くなった原因や健康状態によって、クレアチニンの値を下げる薬が処方される可能性があります。
    • クレアチニン値を下げるための薬は、ほとんどがクレアチニン値が高くなった原因の治療薬です。ですので、使うのに最適な薬を決める前に、医師はクレアチニン値が高い原因を突き止める必要があります。
  3. 3
    血糖コントロールのために糖尿病の薬を飲みましょう。腎臓に負担がかかりクレアチニン値が上昇する、よくある原因の一つが糖尿病です。糖尿病がある場合は、腎臓がさらにダメージを受けないように、インスリンの値を正常値に保つのがとても重要です。このために使用可能な薬もいくつかあります。
    • レパグリニド(シュアポスト)は糖尿病でよく処方される薬です。 通常、1回0.25mg、1日3回毎食前で開始され、1回1mg、1日3回毎食前まで増量可能です。食事をとらなかったとしても、薬を内服するのが重要です。[6]
  4. 4
    薬を飲んで血圧を下げましょう。糖尿病の他に、高血圧も腎臓に負担をかける要因の一つです。血圧をコントロールする事も、腎臓にさらにダメージを与えるのを防ぎ、クレアチニン値を下げる助けになります。
    • ベナゼプリルやヒドロクロロチアジドが処方される可能性があります。通常、ベナゼプリルは5〜10mgを1日1回内服します。[7]ヒドロクロロチアジドは通常1回25〜100mgを1日1〜2回内服します。[8]
  5. 5
    抗生物質の中には、正しく内服しないと危険なものがあります。腎臓に病気のある人は、病気のない人よりも抗生物質の服用量を抑える必要があります。
  6. 6
    高いクレアチニン値を治療する薬を内服しましょう。[9]クレアチニン値を下げる薬には以下のようなものがあります。
    • αーリポ酸サプリメントは腎臓を活性化させ、クレアチニンを含む毒素を中和します。通常、1日あたり300mg程度内服します。[10]
    • キトサンは体重コントロールのためのサプリメントで、血液中のクレアチニン量も減らす可能性があります。 通常、1日1000mgから4000mg内服します。

5
医学的治療を検討する

  1. 1
    原因となる疾患を治療しましょう。クレアチニン値が高い原因はたいてい一つではなく、いくつかの原因が絡んでいます。また、これは何か深刻な疾病の兆候である事が少なくありません。クレアチニン値を下げ、健康状態を改善するために、医師の診察を受けて原因となる疾病を見つけ、治療しましょう。
    • 最もよくある原因は、腎臓の損傷と慢性的な腎臓病です。腎臓の損傷は病気や命に関わる可能性もある感染、ショック、癌や血流量の低下などによって起こる可能性があります。
    • 2型糖尿病も高いクレアチニン値の原因となります。
    • 他にも、心不全や脱水、ショックを引き起こす重度の失血、痛風、激しい運動、筋肉の損傷、筋疾患、火傷などの原因が考えられます。
  2. 2
    コールドレーザー治療について調べてみましょう。コールドレーザー治療や低出力レーザー治療により、腎臓が再活性化し、腎機能が改善するという複数の研究結果が出ています。この治療により、腎臓のクレアチニン排泄能が改善されます。[11]
    • 腎臓の上にある副腎に使用すると、コールドレーザー治療によりストレスが軽減し、睡眠を改善する事ができます。
    • 首の迷走神経に使用すると、コールドレーザー治療により腎臓を含む様々な組織への血流が改善する可能性があります。
  3. 3
    マッサージ療法を受けましょう。マッサージ療法も、血流をよくし、ストレスを減らす事で、ぐっすりと眠りリラックスする事ができます。
  4. 4
    血液浄化療法について学びましょう。多くはありませんが、腎臓の損傷がひどく、常にクレアチニン値が高い状態が続く場合は、血液浄化療法(血液透析・人工透析)を検討する必要があるかもしれません。 これは究極の方法ですが、非常に効果はあります。
    • この治療の間、血液は体内から機械へ入り、ろ過されます。この機械は血液中のクレアチニンや、その他の毒素を取り除く働きをします。きれいになった血液は体内に戻ってきます。[12]
  5. 5
    代替療法を検討しましょう。特に、マイクロ中国医学浸透圧療法について学びましょう。これは中国で古くから行われている治療法で、腎臓の小さな損傷の回復を助ける可能性があります。同様に中国医学に起源を持つ薬浴も、効果がある可能性があります。
    • マイクロ中国医学浸透圧療法では、患者さんの状態に合わせて漢方薬が処方されます。この一部は内服ですが、一部は透析圧療法を用いて体の内側に働きかけます。[13]
    • 薬浴は血流を改善し、体が温まって汗をかきます。これにより、クレアチニンや、その他の毒素は汗と共に体外へ排出されます。
  6. 6
    透析は最終手段と捉えましょう。食生活を改善しても、内服治療を行ってもクレアチニン値が下がらない場合、医師と透析について相談しましょう。透析には2種類あり、1つは比較的低いクレアチニン値の患者に対して使用され、血液透析と呼ばれます。[14]
    • 血液透析には、血液から老廃物や水分、塩分をろ過する機械を使用しますので、損傷した腎臓がこれらをろ過できなくても問題ありません。

6
食生活を変える

  1. 1
    ナトリウムの摂取を制限しましょう。過剰なナトリウムは過剰な液体貯留を引き起こし、高血圧の原因となる可能性があります。液体貯留も高血圧も、どちらも高いクレアチニン値の原因となる可能性があります。
    • ナトリウムの低い食事をとりましょう。塩気の多い食べ物や飲み物を避け、市販の商品もできれば低ナトリウムのもの(缶スープや瓶のソースなど)に変えましょう。
    • 推奨される1日あたりの平均ナトリウム摂取量は2gから3gです。[15]
  2. 2
    タンパク質の摂取に気をつけましょう。[16]タンパク質の多い食品をできるだけ避けましょう。赤身肉や乳製品は特によくありません。
    • 食事由来のクレアチンは、ほとんど動物性食品から摂取されます。食品からの量は普通であれば害はありませんが、既にクレアチニンの値が異常に高い人には有害となる可能性があります。
    • エネルギーを維持して体の機能を保つために、食事においてある程度のタンパク質は必要です。完全にタンパク質を除去しないようにしましょう。
    • タンパク質をとる際には、ナッツや豆などの植物性食品からとるようにしましょう。
  3. 3
    植物性食品を多く食べましょう。ベジタリアンの食事は、高いクレアチニン値を下げ、高血圧や糖尿病による病気のリスクを減らすのによく勧められます。ベリー類やレモンジュース、パセリ、カリフラワーなど、ビタミンCの豊富な食品を食べましょう。
  4. 4
    リンの豊富な食品は避けましょう。特にクレアチニンの値が高い場合、リンの処理は腎臓に負担をかけます。[17] ですので、以下のような食品は避けましょう。
    • かぼちゃ、チーズ、魚、貝、ナッツ、豚肉、低脂肪の乳製品、大豆
  5. 5
    カリウムの摂取量を制限しましょう。腎臓の病気がある場合は、カリウムを多く含む食品を食べるのは避けましょう。腎臓がきちんと処理できない場合、カリウムは体内に蓄積されていきます。[18] 以下の食品はカリウムを多く含みます。
    • ドライフルーツ、バナナ、ほうれん草、じゃがいも、豆、さやえんどう
  6. 6
    クレアチンサプリメントはやめましょう。クレアチニンはクレアチンからできる老廃物ですので、クレアチンサプリメントの摂取により、血液中のクレアチニン量が増えます。
    • 通常であれば、これは大きな問題にはなりません。アスリートやボディビルダーがパフォーマンスを上げるためにサプリメントを飲んでいる場合、その中にクレアチンが入っている可能性があり、摂取をやめる必要があります。

注意事項

  • 治療法を決める前に必ず医師と相談しましょう。健康状態は人それぞれ異なりますので、この記事の情報は全員にはあてはまるわけではありません。状況によっては、健康状態が悪化してしまう可能性もあります。

記事の情報

この記事はLuba Lee, FNP-BC, MSが共著しています。 ルーバ・リーはテネシー州に住む家庭医療を専門とするナース・プラクティショナー(一定レベルの診断や治療を行うことが許可されている上級看護師)です。2006年にテネシー大学にて 看護学修士号を取得しています。

カテゴリ: 健康

他言語版:

English: Bring Down High Creatinine Levels, Русский: снизить высокий уровень креатинина, Español: bajar los niveles altos de creatinina, Français: faire baisser un taux élevé de créatinine, Italiano: Ridurre gli Alti Livelli di Creatinina, Português: Diminuir os Altos Níveis de Creatinina, Deutsch: Hohe Kreatininwerte senken, Bahasa Indonesia: Menurunkan Kadar Kreatinin, Nederlands: Een te hoog creatininegehalte omlaag brengen, Čeština: Jak snížit hladinu kreatininu, 中文: 降低肌酸酐水平, हिन्दी: नीचे लायें क्रिएटिनिन का बढ़ा हुआ लेवल (High Creatinine Level), Tiếng Việt: Hạ thấp mức Creatinine, العربية: خفض مستوى الكرياتينين بالدم, 한국어: 높은 크레아티닌 수치 낮추는 법, Türkçe: Yüksek Kreatinin Seviyesi Nasıl Düşürülür

このページは 271 回アクセスされました。
この記事は役に立ちましたか?