黒くなった足の爪を治療する方法

共同執筆者 Luba Lee, FNP-BC, MS

足の爪の一部または全部が黒くなったら注意が必要です。 黒爪(爪下血種)の原因の多くは深刻なものではなく、ほとんどの場合、簡単に治療することが可能です。黒爪に至った原因に合わせた治療をしましょう。爪が黒くなってしまう主な原因は2つあり、その中の1つは爪床の損傷によるもので、あとのもう1つは菌による感染です。その他の原因に、全身性疾患、薬物、炎症疾患などが挙げられます。稀ですが、爪床で発生したメラノーマ(皮膚がんの一種)が原因で、爪の下に黒い点や線が現れることもあります。黒爪の原因がわからない場合は、病院に行って診断を受け、医師に治療計画を立ててもらいましょう。[1]

方法 1 の 3:
怪我が原因の黒爪の治療をする

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    爪を怪我した形跡があるかみてみましょう。ここ最近の間に足の爪を痛めたかどうか振り返って考えてみましょう。爪を痛めると、爪の下に血が溜まり、黒または濃い茶色の変色がみられることがあります。これを、爪下血腫と呼びます。爪の変色と同時に、痛みがでたり、爪に圧がかかったように感じることもあるでしょう。[2]
    • 爪の上に物を落としたり、爪をぶつけるなど、明らかに爪を痛めたことが原因で爪が黒くなることもあります。
    • その他、きつい靴を長い間履き続け、爪に圧が掛かって変色する場合や、ランニング、山登り、その他のスポーツなどのし過ぎが原因で爪に負荷がかかり、時間をかけて徐々に黒くなっていくこともあります。
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    RICEの法則(怪我の応急処置法)に従って爪の手当てを行いましょう。爪下血腫が小さく、痛みも少ない場合は、自宅での手当てが可能でしょう。 爪を痛めたと思ったら直ちに安静、冷却、圧迫、挙上を行い、腫れと痛みを抑えて、爪の治癒に努めましょう。[3]
    • 安静(Rest):痛めた足をできるだけ使わないようにして、爪を休めましょう。爪を痛めてからの数週間はランニングやハイキングは控えましょう。
    • 冷却(Ice):布やサランラップで包んだアイスパックを痛めた爪の上に置き、爪の痛みを麻痺させ、腫れを抑えます。20〜30分冷やしたら1度アイスパックを外し、また冷やすという工程を繰り返しながら、最長1時間までならば同じアイスパックを使用しても安全でしょう。[4]
    • 圧迫(Compress):痛めた爪を包帯で巻いて、優しく圧をかけましょう。 圧をかけることで、爪の下に溜まる血の量を抑えることができるでしょう。
    • 挙上(Elevation):心臓よりもできるだけ高く足を上げ、腫れを抑えましょう。 ソファーに寝そべり、足を肘掛けにおいたり、ベッドに寝転がり、積み上げた枕の上に足を置くなどするとよいでしょう。
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    痛みが出たら市販の痛み止めで対処しましょう。爪の痛みがある場合は、非ステロイド性抗炎症薬(NASAID)であるイブプロフェン配合の痛み止め(イブなど)、またはアセトアミノフェン配合の痛み止め(カロナールなど)を使用しましょう。これらの痛み止め薬を服用することで、痛みが緩和され、腫れと炎症が抑えられるでしょう。[5]
    • 爪下出血を悪化させる可能性があるので、アスピリン系の痛み止めの使用については、前もって医師に相談しましょう。
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    症状が重い場合は受診しましょう。自宅での手当てでは治癒できない爪下出血もあります。耐えられないほどの強い痛み、止まらない出血、つま先や爪の深い傷、または爪の根元に損傷がある場合は医師にかかりましょう。[6]
    • 病院で、レーザーか針で爪に穴を開け、爪の下に溜まった血や水を抜く処置を受ける場合があります。爪の損傷が激しく、中で細菌感染が起きているようであれば爪を剥がすことになるでしょう。
    • 赤ちゃんや幼児の爪の怪我は、自宅で手当てしようとせずに、すぐに医師にかかりましょう。
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    細菌感染が起きているようであればすぐに受診しましょう。 膿や水分が爪から滲み出ている、痛みや腫れが増す、患部が赤くなる、爪の周りの皮膚に赤い筋や線が出る、発熱するなどの症状に注意しましょう。患部が熱を持つこともあります。これらの症状が見られる場合は、かかりつけの医師に診てもらうか、直ちに病院に行きましょう。[7]
    • 重症の爪下血腫により爪が剥がれてしまうと、細菌感染が起きやすくなります。
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    治りかけの爪を痛めてしまわないように気をつけましょう。爪を痛めてから完治するまでには、時間と手厚いケアが必要です。痛めた爪が靴の壁に当たったり、締め付けられたりしないように、足先に余裕のある、つま先が閉じている靴を履きましょう。 以下の方法でも爪を保護しながら、爪の状態を保つことができるでしょう。[8]
    • 爪を清潔に保つためにも爪を切り、爪が治癒するまではマニキュアは控えましょう。マニキュアやつけ爪をしていると、治癒するまで余分に時間がかかり、細菌感染の兆候や怪我そのものが見えづらくなってしまいます。
    • ジョギングやランニングを行う際には、履き心地のよい、足にあったサイズの靴を履きましょう。日頃からランニングをしている人は、普段よりも半サイズ上(0.5cmまたは0.5サイズなど)の靴を履き、靴の中で足が滑らないようにきつめに紐を結びましょう。
    • 厚めで蒸れにくい速乾性のある靴下を履き、靴の中で足が蒸れたりずれたりしないようにしましょう。
    • ランニングや、ハイキングをする際には、足指保護キャップやテーピングを使って、痛めている指を保護しましょう。
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    怪我が完治するまでには数ヶ月かかります。爪の変色は、古い爪が伸び切るまで消えません。通常、爪が伸び切るまでに6〜9ヶ月かかります。[9]
    • 病院で爪を剥がさなくても、自然に爪が剥がれてしまうこともあります。新しい爪は数ヶ月すれば生えてきます。
    • 爪床を激しく損傷している場合は、新しく爪が生えてこないことや、不自然な生え方をする場合があります。
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方法 2 の 3:
爪水虫の治療をする

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    爪水虫の兆候があるか見てみましょう。爪水虫に感染していると、爪の下の角質が厚くなり、爪が黒く変色することがあります。爪水虫の症状は以下の通りです。[10]
    • 爪が厚くなる、または反り返る
    • 爪が白や黄土色に変色する
    • 爪がもろく、崩れる
    • 異臭がする
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    医師に正しい診断をしてもらいましょう。足の爪の菌感染症は他の疾患と似た症状を呈することがあるので、効果的な治療のためにも医師に診断してもらいましょう。医師に爪の状態を診てもらい、顕微鏡検査で菌による感染なのかそうでないのか確認しましょう。[11]
    • 爪の一部を爪切りで切るか、爪の下の層をやすりでこすり取るなどして検査を行うのが一般的です。
    • 爪の症状や、塗布また服用している薬、他の疾患などを医師に伝えましょう。
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    市販の抗真菌薬を試してみましょう。本格的な治療を始める前に、医師から市販薬の使用を勧められることもあるでしょう。市販の爪用の抗真菌クリームを購入し、薬の説明書に従って塗布してみましょう。[12]
    • 薬を塗布する前に爪を薄く柔らかくしておくと効果的でしょう。該当する爪を切り、厚みのある箇所に軽くやすりをかけましょう。その際に、爪の下まで削ってしまわないように気をつけましょう。
    • 薬を塗布する前に尿素配合のクリームを塗ると、薬剤が浸透しやすくなります。
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    医師に外用抗真菌薬の処方について尋ねてみましょう。市販薬では効果がみられない場合は、医師がクリーム、塗り薬、ネイルペン式の外用抗真菌薬を処方してくれる場合もあるでしょう。治療が困難な爪水虫には、内服用の抗真菌薬と併用することも可能です。医師の指示に従いましょう。[13]
    • 爪水虫に処方される外用薬は、アモロルフィン、シクロピロックス、エフィナコナゾールといった薬効成分を含有しているものが多いでしょう。
    • 毎日塗布するタイプの抗真菌薬から、週に1度の塗布でよいものもあります。治療の効果がでるまで数週間は塗布し続けなければならないでしょう。
    • 抗真菌薬の中には、マニキュアのように爪にハケで毎日薬を塗布できるタイプのものもあります。[14]
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    内服用の抗真菌薬について医師に相談しましょう。 市販の薬や処方された外用薬ではなかなか効果がみられなかった場合は、医師にかかりましょう。強めの内服用抗真菌薬を処方してくれるかもしれません。一般的にラシミールやイトラコナゾールが処方されるでしょう。 こういった内服薬を服用することで、爪の菌を除去し、新しい健康な爪の育成を助けてくれるでしょう。[15]
    • 菌を除去するまでには、薬を6〜12週間服用しなければならないでしょう。傷んだ爪が完全に伸びきるまでには数ヶ月はかかるので、すぐに効果が見えなくてもがっかりしないようにしましょう。
    • 内服用抗真菌薬は重篤な副作用を引き起こす場合があります。こまめに医師にかかり、薬が体に合っているか確認しましょう。他に服用している薬や健康に関する気がかりな点がある場合は医師に伝えましょう。
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    治療が難しい場合は、爪を剥がすことも相談してみましょう。薬が効かない、もしくは菌による感染がひどい場合は、爪床を直接治療するため、医師より爪を剥がすことを勧められる場合もあるでしょう。その際には、爪が剥がれやすくなる薬を塗布するか、外科的な方法で爪を剥がすことになるでしょう。[16]
    • ほとんどの場合、処置をした後に、徐々に爪が生えてきます。爪が元に戻るまで数ヶ月から最長1年かかるでしょう。
    • 爪水虫が再発して、治療の効果がないようであれば、かかりつけの医師または皮膚科医の判断で、永久に爪を生えなくする処置を行うこともあるでしょう。
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方法 3 の 3:
足の爪のメラノーマの対処をする

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    メラノーマの兆候かあるか足の爪をよく観察しましょう。爪下にあるメラノーマ(爪下悪性黒色腫)の見た目は、爪を痛めた時にできる黒いあざにも似ています。爪を痛めた覚えがないのに、爪の下に黒い点のようなものがある場合は、すぐに医師にかかりましょう。その他の爪下悪性黒色腫の症状や兆候は以下の通りです。[17]
    • 時間をかけて徐々に爪の下に伸びる茶色や黒い線。特に、爪の先から爪の付け根にかけて伸びる縦の線
    • 爪が伸びても動かず、消えない爪下のあざや黒い点
    • 爪床と爪の間に隙間ができる
    • 爪の周りの皮膚が黒ずんでいる
    • 爪のひび割れ、爪が薄くなる、爪の反り返り
    • 爪下出血
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    すぐに医師に診断してもらいましょう。爪下悪性黒色腫が疑われる場合には、直ちに病院に行きましょう。メラノーマは早期発見できれば簡単に治療することができます。[18]
    • 爪床の組織を少し取り、病理検査に出して、がん細胞があるか検査することになるでしょう。
    • 病理検査の結果、メラノーマであることがわかり、がんが広がり始めている疑いがある場合は、患部近くのリンパ節も病理検査に出すことになるでしょう。[19]
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    メラノーマを外科的手術で切除します。メラノーマの確実な治療法は、ガン組織の切除です。メラノーマの厚みと広がり具合によって、爪ごともしくは爪の一部を剥がすことになるでしょう。[20]
    • メラノーマが周辺組織やリンパ節に広がってしまっている場合は、抗がん剤治療や放射線治療を含めた追加の手術が必要になる場合もあるでしょう。
    • メラノーマが局部的で広がりも少ない場合でも、メラノーマの再発や進行を防ぐ治療や、残っているがん細胞を死滅させる治療を行うこともあるでしょう。
    • 治療後も定期的に受診し、メラノーマが再発していないか、日頃から自分でも確認するようにしましょう。
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ポイント

  • 肌の色素の変化などの他の理由で足の爪が変色することがあります。他にも、糖尿病、腎臓病、心臓病、貧血などの病気が理由で足の爪が変色することもあります。[21] 基礎疾患が原因で足の爪が黒くなっているのか、医師とよく話し合いましょう。

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このwikiHow記事について

治験審査委員
この記事はLuba Lee, FNP-BC, MSが共著しています。 ルーバ・リーはテネシー州に住む家庭医療を専門とするナース・プラクティショナー(一定レベルの診断や治療を行うことが許可されている上級看護師)です。2006年にテネシー大学にて 看護学修士号を取得しています。
カテゴリ: 健康
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