鼻づまりを治す方法

共同執筆者 Luba Lee, FNP-BC

この記事には:すぐに症状を緩和する生活習慣を変える乳児や乳幼児の手当て医学的治療が必要になる場合23 出典

風邪、インフルエンザ、アレルギー反応などで鼻腔内の粘膜が炎症すると鼻詰まりが起こります。さらに、病気から体を守る反応として鼻水が出ます。鼻が詰まると非常に不快で呼吸もしづらくなります。幸いにも自分や乳児の鼻詰まりは家庭で手当てすることができます。ただし、うっ血、分泌物、発熱など感染症の症状がある場合や、乳児の鼻が詰まったときは医師の診察を受けましょう。

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すぐに症状を緩和する

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    熱いシャワーを浴びて鼻水を薄めます。蒸気で鼻水が薄まると、呼吸しやすくなります。早く症状を緩和するには、浴室のドアを閉めて熱いシャワーを浴びましょう。蒸気を吸い込むとすぐに鼻詰まりが緩和します。[1]
    • 実際にシャワーを浴びず、熱いシャワーを出しっぱなしにした浴室(ドアを閉めておきましょう)にいるだけでも効果があります。
    • 前頭洞と上顎洞(鼻の横と眉毛の上)を軽くたたくと鼻水が緩くなります。その後鼻をかんで鼻水を出しましょう。
    • クールミスト加湿器も鼻詰まりの解消に役立ちます。就寝時に寝室で使うと効果的です。ただし、週に1度は加湿器を掃除し、きれいな状態に保ちましょう。[2]
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    生理食塩水スプレーやネティポットで自然に鼻詰まりを緩和します。生理食塩水スプレーは、単に食塩水をスプレー容器に入れたものなので、妊婦を含めた誰でも安心して使えます。鼻水を洗い流し、鼻腔の炎症を和らげる効果があります。[3]
    • パッケージに記載の用法に従って使用します。通常、2~3時間に1~2回スプレー又は1~2滴使います。
    • 生理食塩水スプレーを購入しなくても自分で簡単に作ることができます。ヨウ素無添加塩小さじ1/4杯(1.4g)とぬるま湯(蒸留水又はろ過水)120mlを混ぜます。ゴム球注射器で塩水を吸い取り、少量を左右の鼻孔に垂らします。
    • ネティポットで鼻うがいをする方法もあります。ただし、水道水をネティポットに使ったり、水道水で食塩水を作ったりしてはいけません。水道水には細菌や命に関わる病気の原因になるアメーバが含まれていることがあります。また、使うたびにネティポットを洗浄し、清潔に保ちましょう。
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    鼻孔拡張テープを使います。鼻梁に鼻孔拡張テープを貼ると、鼻孔が開き呼吸しやすくなります。1箱購入して1枚鼻に貼って症状を緩和しましょう。[4]
    • 鼻孔拡張テープはドラッグストアで扱っており、いびき防止テープとして販売されていることもあります。
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    鼻を温めて鼻詰まりを解消します。温めると鼻腔が開くので、鼻の通りがよくなります。触れる程度の熱い湯でタオルを濡らし、寝た状態で鼻を覆います。鼻孔は覆わずに鼻腔だけを覆いましょう。タオルが冷たくなったら温めなおして使いましょう。 [5]
    • 効果が表れるまで、何度もタオルを温めなおして繰り返す必要がありますが、辛抱強く続けましょう。鼻を温めながら音楽を聴いたりテレビを見たり、リラックスして過ごしましょう。
    • ショウガの薄切りを加えた温水にタオルを浸して使うと効果が増します。ショウガには炎症を軽減する作用があるので、鼻の通りがよくなります。
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    ヴェポラッブを塗ると症状が和らぎます。胸などに塗って風邪の症状を緩和する軟膏の多くはメントール、ユーカリ、樟脳を含んでいます。このような成分が気化したものを吸い込むと呼吸が楽になる気がしますが、実際は、鼻詰まり解消においてヴェポラッブの有効性を裏付ける証拠は不十分です。[6]
    • ヴェポラッブを塗るのは首か胸に限りましょう。
    • ヴェポラッブを2歳以下の子供に使うのは安全ではありません。
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    辛い物を食べると一時的に症状が緩和します。鼻が詰まったら、普段より少し辛い物を食べましょう。辛い食べ物が鼻の粘膜を刺激して鼻水が流れます。ひどい鼻詰まりを解消する簡単な方法ですが、効果は一時的です。[7]
    • 辛い物を食べながら水をたくさん飲み、食後に鼻をかみましょう。
    • チキンヌードルスープにニンニクのみじん切りを加えて食べると、鼻詰まり解消と免疫力アップに効果があります。
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    医師が勧めるのであれば、市販の充血緩和剤や抗ヒスタミン剤を服用します。鼻詰まりの原因にもよりますが、市販薬で症状を緩和することができます。 4~12歳の子供には、小児用の充血緩和剤や抗ヒスタミン剤が適しています。どんな薬も服用する前には必ず医師に相談しましょう。医師の了承があった場合に、服用する市販薬の一例は次の通りです。[8]
    • 風邪には充血除去剤を選びましょう。充血除去剤は鼻腔の腫れや炎症を緩和し、呼吸が楽になります。錠剤やシロップで服用、または鼻にスプレーして使います。鼻の充血除去スプレーは症状が再発する恐れがあるので、3日を超えて連続使用してはいけません。錠剤やシロップなど経口薬は最長5~7日間続けて服用できます。
    • 花粉症などのアレルギーには、アレグラ、クラリチン、アレジオン(またはこれらのジェネリック薬)などの抗ヒスタミン剤が適しています。抗ヒスタミン剤は鼻詰まりの緩和の他鼻水などの症状にも効果があります。抗ヒスタミン剤の中には倦怠感を起こす薬もあるので注意しましょう。 日中服用する場合は、眠くならない抗ヒスタミン剤を選び、薬が体に及ぼす影響を見極めるまで自動車の運転や重機の操作を控えましょう。
    • フルナーゼやナゾネックスは副腎皮質ホルモンを含む点鼻薬で、アレルギーによる鼻詰まりに効果があります。副腎皮質ホルモン(コルチコステロイド)は炎症を軽減する効果もあります。フルナーゼとナゾネックスは処方薬です。

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生活習慣を変える

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    鼻をやさしくかみましょう。鼻が詰まって鼻水が出ない場合や、鼻をかんでも簡単に鼻水が出ない場合は、無理に出そうとするのはやめましょう。鼻をかんで少しでも鼻水を出したいという気持ちも理解できますが、そっとしておくのが一番です。鼻水が垂れるときだけ鼻をかみましょう。[9]
    • 繰り返し鼻を強くかむと、繊細な鼻の粘膜の腫れが悪化しすぐに鼻詰まりが悪化します。常識では逆に感じるかもしれませんが、鼻をかまないほうが症状が改善するのです。
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    水分を多く摂って鼻水を薄めます。具合が悪い時に水分を多く摂ると、鼻詰まり解消に効果があります。水、ハーブティー、すまし汁で水分補給し、常に水筒やコップを手が届くところにおいて、水分補給を心がけましょう。[10]
    • 温かい飲み物は鼻水を薄めるのに特に役立ちます。
    • 糖分を含むジュースや炭酸飲料などを控えましょう。このような飲み物には、体に有益な電解質や養分が含まれていません。また、砂糖は免疫システムの正常な機能を阻害する恐れがあります。
    • コーヒーなどカフェインを含むものを避けましょう。脱水につながります。
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    頭を高くして寝ましょう。仰向けで頭を平らにして寝ると鼻水がたまります。鼻詰まりの症状があるときは、枕を多く使って頭を高くして休みましょう。リクライニングチェアで頭を高くする方法もあります。[11]
    • 普段うつ伏せや横向きで寝る人は、具合が悪い時には仰向けで頭を高くして寝てみましょう。
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    刺激になるものを避けましょう。たばこの煙のような刺激物で鼻詰まりが悪化します。鼻が詰まっていたら、たばこを吸うのはやめてたばこを吸っている人に近寄るのもやめましょう。アレルギー反応で鼻が詰まっている場合は、ほこりやペットのフケなど一般的なアレルゲンをできるだけ避けましょう。[12]
    • 禁煙にサポートが必要な場合は、かかりつけ医や禁煙外来で相談しましょう。

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乳児や乳幼児の手当て

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    生理食塩水で鼻水を緩めます。平らな場所に乳児を寝かせ、巻いたタオルを肩の下に置いて頭を後ろに倒します。左右の鼻孔に生理食塩水を数滴ずつ垂らします。生理食塩水で鼻水が分解され取り除けるようになるので、呼吸が楽になるでしょう。[13]
    • 生理食塩水を手作りするには、ヨウ素無添加塩小さじ1/4杯(1.4g)とぬるま湯(蒸留水又はろ過水)120mlを混ぜます。
    • 水道水しかなければ、1度沸騰させてから冷まして生理食塩水を作りましょう。水道水をそのまま使うと、稀ではありますが、細菌やアメーバが乳児の鼻腔に入り命に関わる恐れがあります。
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    鼻水を取り除くと乳幼児が楽に呼吸できます。子供が自分で鼻をかめる年齢なら、鼻をやさしくかませます。乳児の場合は、ゴム球注射器を使って左右の鼻孔から鼻水を吸い取りましょう。まず、ゴム球注射器を握って空気を抜き、注意しながら先端を乳児の鼻孔に差し込みます。ゴム球注射器を握った手を緩めて鼻水を吸い取り鼻孔から出します。ゴム球注射器を握ってティッシュペーパーに鼻水を出します。同じ要領で反対側の鼻孔から鼻水を吸い取りましょう。
    • または、小さな円錐形に丸めたティッシュペーパーで鼻孔のまわりの鼻水を拭き取りましょう。乳児の鼻に綿棒を入れてはいけません。
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    乳児の部屋でクールミスト加湿器を使います。クールミスト加湿器は鼻水を柔らかくする効果があるので、乳児が呼吸しやすくなります。寝室に加湿器を置き1晩中加湿します。できれば、加湿器にはろ過水を使いましょう。細菌が拡散しないように、週に1度加湿器を掃除します。[14]
    • ウォームミスト加湿器を使うのは避けましょう。細菌の温床になりやすいので、細菌が家中に広がる恐れがあります。
    • 加湿器がなければ、熱いシャワーを出しっぱなしにした浴室に乳児と一緒に入りましょう。実際にシャワーを浴びなくても、蒸気で鼻水が緩みます。[15]
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    乳児の頭を高くして寝かせます。巻いたタオルをベビーベッドのマットレスの下に置きます。乳児の頭がマットレスの高くなった部分にあたるように寝かせます。こうすると、寝ている間に鼻水が鼻腔内で固まらずに外に排出されやすくなります。[16]
    • 頭の位置を高くしたベビーラックで乳児を寝かせる方法もあります。[17]
    • 枕を使って乳児の頭を高くするのはやめましょう。乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクが高まります。[18]
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    子供に風邪薬を服用させるのはやめましょう。市販の風邪薬の中には、4歳未満の乳幼児には不適切なものがあり、実際、充血除去剤の影響で不整脈や易刺激性が起きたケースもあります。できるだけ子供が快適に過ごせるように気を配って、心配があれば小児科医に相談しましょう。[19]

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医学的治療が必要になる場合

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    黄色や緑色の鼻水を伴う鼻腔の痛みがあれば、直ちに医療機関で治療を受けましょう。黄色や緑色の鼻水は、必ずではありませんが、感染症の症状の可能性があります。医師が感染症の疑いを排除するか、適切な治療を行う必要があります。[20]
    • 鼻水が原因で細菌感染を起こすことがあります。アレルギー反応や風邪による鼻詰りが細菌感染に変わるのです。この場合は、医師が処方する抗生物質を服用すると、治療しないより早く楽に治ります。
    • 稀に血が混じった又は赤色の鼻水が出ることがあります。そのような場合は直ちに医師の診察を受けましょう。
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    鼻詰まりが10日を超えて続く場合は、医師の診察を受けましょう。鼻詰まりは通常1週間以内に治るので、10日を超えて続く場合は感染症の疑いがあります。医師がインフルエンザなど他の病気の可能性を確認し、必要に応じて適切な処方や治療を行います。[21] 感染症の症状は次の通りです。[22]
    • 38.5℃を超える発熱
    • のどの痛み
    • 鼻水、鼻詰まり
    • うっ血
    • 頭痛
    • 体の痛み
    • 倦怠感
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    生後3か月未満の乳児の場合は、医師に相談します。乳児の免疫システムは発達し始めたばかりなので、頻繁に鼻が詰まるのはよくあることです。とはいえ、乳児の場合は風邪やアレルギー反応による鼻詰まりが急激に重篤化する恐れもあります。乳児の病気を治すために、最適な手当の方法について医師に相談しましょう。[23]
    • 家庭で乳児を手当てするように医師が指導することもあります。
    • 乳児の熱が38℃を超える場合は、その日のうちに医師の診察を受けましょう。発熱は感染症の疑いを表します。医師の診察を受けて感染症か確認しましょう。

ポイント

  • ミント味の強いガムを噛みましょう。ミントは鼻の通りをよくして呼吸を楽にすると同時に炎症を抑えます。
  • 鼻の片方だけが詰まった場合は、詰まっていない方を下にして横になると詰まりが解消することがあります。
  • 新鮮な外気を取り入れましょう。花粉症でなければ、部屋の空気を入れ替えると気分がよくなるでしょう。
  • 鼻の下にココナッツオイルを塗りましょう。鼻をかんでヒリヒリ痛み、乾燥した皮膚を保湿します。ココナッツオイルには抗菌作用もあります。
  • ヴェポラッブを胸に塗る場合は、ヒートパッドや使い捨てカイロで胸を温めるとヴェポラッブの成分が鼻に届いて効果的に作用します。
  • 塩水療法を行います。分量を正確に測る必要はありません。カップに入れた温水に塩をふりかけます。ただし、塩が多すぎるとのどが乾燥するので注意しましょう。
  • シンクやボウルに沸騰した熱湯とメントールやユーカリのバスソルトを入れます。タオルをかぶり頭とシンクの周りやボウルの縁を覆って蒸気を吸い込むと鼻の通りがよくなります。

注意事項

  • 蒸気や蒸気吸入器を使う際は注意します。沸騰した蒸気で厄介な火傷を負う恐れがあります。
  • ウォームミスト加湿器を使うのはやめましょう。細菌の温床になる危険があります。
  • 鼻スプレーやネティポットに使用する生理用食塩水を手作りする場合は、必ず蒸留水やろ過水を使って、細菌やアメーバによる病気を予防しましょう。水道水を使う場合は、1度沸騰させて冷ましてから生理用食塩水を作ります。
  • プソイドエフェドリンを含む充血除去剤は、人によっては禁忌となるので注意しましょう。

出典

  1. https://www.medicalnewstoday.com/articles/313808.php
  2. https://www.verywellhealth.com/evaluate-your-sinus-congestion-770769
  3. https://www.medicalnewstoday.com/articles/313808.php
  4. https://www.detroitnews.com/story/life/advice/2018/12/13/doc-nose-strips-nighttime-congestion-aids/38733477/
  5. https://www.medicalnewstoday.com/articles/313808.php
  6. https://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/common-cold/expert-answers/nasal-decongestant/faq-20058569
  7. https://www.medicaldaily.com/spicy-food-runny-nose-mucous-membranes-feel-burn-372178
  8. https://www.verywellhealth.com/evaluate-your-sinus-congestion-770769
  9. https://www.health.harvard.edu/staying-healthy/what-to-do-about-sinusitis
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記事の情報

この記事はLuba Lee, FNP-BCが共著しています。 ルーバ・リーはテネシー州に住む家庭医療を専門とするナース・プラクティショナー(一定レベルの診断や治療を行うことが許可されている上級看護師)です。2006年にテネシー大学にて 看護学修士号を取得しています。

カテゴリ: 全般的健康

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